化学TB 実験1 物質の分離・精製(しょう油から食塩を取り出す)
実験日 年 月 日 曜日 校時
実験者氏名 年 組 番 氏名( )
協同実験者( )
目的 物質の分離・精製の方法を駆使して、しょう油から食塩の結晶を取り出す。
解 説
混合物から目的の物質を純粋な形で取り出す「分離」は化学の基礎である。
しょう油は、まず大豆と小麦の混合物にコウジカビを繁殖させて「麹(こうじ)」とする。これに食塩水を加えたものが「もろみ」で、1年ほど熟成してからしぼって製造される。この間に、コウジカビや同時に繁殖する酵母などによって大豆と小麦が発酵する。こうしてしょう油の主な成分は、タンパク質・アミノ酸・デンプン・糖類などと食塩・水である。このうち食塩の含有率は「こいくち」で15%くらいである。ちなみにカビを防ぐためアルコールも加えられている。
しょう油を強く加熱すると、水は蒸発し、有機物は燃焼するか脱水炭化し、食塩のみがそのままで変化しない。こうして炭と食塩の混合物が得られる。だからこれに水を加えて食塩を抽出し、ろ過したのちにろ液を蒸発乾固すれば食塩が取り出せる。
準備
しょう油20ml(25mlメスシリンダーではかりとる)
蒸発皿、ガラス棒、マッチ、燃えがら入れ、三脚、金網、100mlビーカー、5mlピペット、試験管、
試験管立て、ろうと、ろ紙、スチールたわし
方法
(1)蒸発皿に、メスシリンダーでしょう油20mlを採り、バーナーで強く加熱する。
(2)ガラス棒でかき混ぜながら、噴きこぼれそうになったらバーナーを一時外したりして加熱する。
「みそ」のようになりさらに焦げていくが、構わず加熱を続ける。15分ほどで炭になる。この間つねに混合物をかき混ぜてどの部分もが空気に触れるようにし、白い煙が出なくなるまで強く加熱する。
注意:途中でしょう油が炎を上げて燃えることがあるが、順調に行っていることを示している。
(3)蒸発皿がある程度冷えるのを待ってから、100mlビーカーに水をくんでピペットでその20mlを加え、かき混ぜて炭に含まれている食塩を溶かし出す。
注意:蒸発皿が熱くて、かなり水が蒸発してしまったら適当に追加する。
(4)試験管にろうとを差し込む方法で混合物をろ過する。
(6)その間に蒸発皿とガラス棒を、スチールたわしで水洗いして炭をきれいに落とす。
(7)ろ液を蒸発皿に移して、水分が完全に無くなるまで加熱をする。食塩がはじけて飛
び散るので、ガラス棒でかき混ぜ続け最後はすこし火を弱める。
(8)冷えたら少しなめてみる。
結果
(2)加熱中の様子 (4)ろ過の様子
(7)加熱中の様子
考察
しょうゆから食塩を取り出すには、しょうゆを蒸発皿で蒸発乾固し、
それを水で( )し、炭との混合物を( )し、
ろ液を( )する。
実験で疑問に思ったこと
感想
提出日 月 日