観戦記 == FORMULA-NIPPON #8 美祢 ==
1.深夜バスにて
2.タクシーにて
3.横転
4.決勝
1.深夜バスにて
美祢に行くのはまったく初めて。
とりあえず交通手段は深夜バスを使うことにした。
本当は飛行機のほうが(スーパー早割りが取れれば)安くて早いのだが、
チケット購入に動いたのが相当遅かったのでとっくにスーパー早割りを買える時期を過ぎていたのだ。
深夜バスは夜9時には消灯してしまう。これにはまいった。
暇つぶしに持っていった沢山の本がまったく無駄になってしまった。
しかもこんな早い時間に寝れるわけないし・・・。
周りを見るとウォークマンやCDウォークマンを持ってきている人が多い。
なるほどなぁ、と感心した。
座席は横幅はあまり広くないが、前後は結構余裕がある。
広々ってほどではないけれど。
おかげでシートバックを目いっぱい倒せるのでこれなら眠くなればすぐに寝れそうではある。
この日は一日中曇りで涼しい日だったのに何故か車内はクーラーが利いていた。
おかげで夜12時頃には結構寒くなってきた。
それでもかまわず寝たのだが翌朝目が覚めるとなんだか体調がよくない。
鼻がグズグズする。どうやら風邪をひいたようだ。
ったくなんでクーラーが利いてるんだぁ?
96/09/22(日) 23:35
2.タクシーにて
深夜バスを美祢インターで降りてそこからタクシーを呼んだ
(小月局前にしたほうがよかった!!臨時バスもそこから出てたらしいし)。
タクシーの運チャンはよくしゃべる人だったが、なまりが強かったので何をいっているのかわからない部分が多くて困りましたね。
そういう時は仕方ないので適当にあいづちをうってましたけど(^^;)。
それからGTレースが国内最高峰のレースとみなされていました。
だから「今日は大きなレースはないんじゃないの?
夏にあったけど、次は確か10月のはずだよ。」
なんていわれてしまい説明に困りました。
ま、でもタクシーの運チャンからすれば、
単純に道路の込み具合から判断するんだろうからそう思うのも無理はないけれど。
96/09/22(日) 10:04
3.横転
美祢のグランドスタンドに到着すると、既にフォーミュラトヨタ(以下FT)西日本シリーズのレースが始まろうとしていた。
出走台数はなんと8台(写真に写っている8台が全てです)。
う〜ん、いくら西日本シリーズとはいえさびしすぎるなぁ。
今年は一人の選手が連戦連勝を続けているらしい。今回もポールだ。
続くのは長嶋選手。巨人の長嶋監督の次男坊だ。
彼は全国シリーズと西日本シリーズを掛け持ちしているようだ。
スタートして数周めの1コーナー、
スタートでトップにたった長嶋選手と彼をパスしようとした選手が絡んだ。
タイヤに乗り上げるという最も危険な絡み方をしたため、
長嶋選手のクルマは宙を舞い、3回転くらい横転した。
カウルは完全に吹っ飛び、くるまはボロボロ。
「ま、まさか・・・!」
私はドキドキしながらモニターを食い入るように見つめた。
しかし!長嶋選手はぴんぴんしていた。
「ふぅ・・・。よかった。」
よく見ると長嶋選手はでかい事故が起こったばかりだってのに
そんなことまるでなかったかのようです。
なぁんだ、心配して損した。
96/08/17(土) 10:33
4.決勝
レース序盤
ラルフって速いなぁ、やっぱり。
予選3番手からスタートしたシューマッハはすぐに前の2台をかわして
首位に立つとそのまま独走態勢に入りました。
利男選手がなかなかペースが上がらない事もあってシューマッハはどんどん逃げていく。
あ〜あ、今日はこれで決まっちゃったかな。
後続の中では中野選手がなかなか速そうだったが、すぐ前にいる利男選手がなかなか抜く事ができずシューマッハとの差は開くばかり。
上の写真はレース序盤にシューマッハが先頭にたって2周めの周回です。
先頭がシューマッハ、続いて利男、中野、フォンタナです。
レース終盤
しかし、2位になってからの中野選手の追い上げは凄かったです。毎週コンマ数秒ずつ確実に詰めていったときはとても興奮しました。
今日のレースのハイライトは中野選手の頑張り、
これに尽きるでしょう。
勝ったシューマッハも「中野の追い上げはきつかった」
と表彰台で言っていましたが、それは本音だと思います。
だって私の見ていたバックストレートエンドでもブレーキングで何度もタイヤスモークを上げてましたからね、ラルフ。
で、そのたびに立ち上がりで苦しくなって2位の中野選手との差が縮まってレースが緊迫しました。
いやぁ、中野選手、やるじゃないですか。
今日は惜しくも勝てなかったけど最終戦の富士あたり、
勝ってくれるといいなぁ。
#でも、もし服部さんと競った場合は、勝っちゃダメ!(^^;;)
雑感
それにしても、またしてもポイントランキング上位者にリタイアする人が多くてちょっと残念でした。
特にトラは予選でトラブるし、
星野さんはフォーメイションラップでスタートできなくて最後尾でしょう。
決勝レースが始まる前からこんな状態になっちゃうのは、これっきりにしてほしいです。
チャンピオン争いはだいぶシューマッハ有利になっちゃいましたね。
次の鈴鹿で表彰台に上っちゃったりしたらホントに決まっちゃいますね。
何とか最終戦まで、もつれこんで欲しいなぁ。
上の写真はリタイアしたトラのマシンです。
F1イタリアGPの表彰台での人の洪水状態を見た後で
フォーミュラニッポンの表彰台を見るととてつもなくさびしいですねぇ。
コース上に出てる人は全然いないし、ってそりゃそうか(苦笑)。
まぁ、比べる方が間違ってるのかも知れません。でも寂しい。
96/09/15(日) 18:34
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