観戦記 == FORMULA-NIPPON #7 富士 ==




1.朝
2.巡回バス
3.総合案内所
4.苦手意識1
5.苦手意識2
6.身代わり
7.猛追
8.勝った!!!



1.朝


 決勝日の朝、いつものようにまずトウチュウの最終面を見る。 な、なんと
服部、PP
とあるではないですか! くっそう、やっぱり予選日から見に行くんだった。 と思ったって後の祭り。 ま、今日レースに勝ってくれればそれでいいのさ!

 しかし、トラの予選の好成績は気になる。 前回の富士での結果からして、中企のマシンは富士向けのセッティングが見つかっていないハズだったのだがどうやら私の当てがはずれたようだ。 とするとトラがまたしても勝ってしまう可能性高いなあ。 それとやはりコワイのはフォンタナだ。 こいつはとにかく決勝ではやたらと速いし、所属チームのノバは富士に対するノウハウを持っているからな。 それに服部さんは富士は相性悪いし。

 などなど、いろいろなことを考えつつ、家を出た。



2.巡回バス


 新松田発富士霊園行(直行便)のバスに乗ってサーキットに 向かった。富士霊園には10時45分ごろ到着した。 暑い。 富士霊園からサーキットの総合案内所まではだいぶ歩かなければならないというのにこんなに暑いとうんざりする。あ〜あ。

 そんなことを考えながらようやくサーキットのメインゲートまで到着。
「すみません。プログラム1部ください。」
 しかし売り切れ。 なんか最近の富士、プログラムの作成部数が少なくないか? 売り切れってことがとっても多いぞ! (私の到着時間が遅いだけという話もある(苦笑))

 メインゲートを入ってすぐのところで5人くらいの人が立ち止まって談笑している。なにしてるんだろ、こんなところで。
 と思ったらそこは実は巡回バスの停留所だった。 すでに歩くのがうんざりだった私も当然巡回バスを利用することにした。 しかしこのバスがなかなかこなかった。 直射日光は容赦なく照り付ける。

暑い!!!

 10数分待った後、バスが到着した。しかし既に満員じゃないか。 乗れるんかいな?と思っていたら、バスの運転手が言った。

「あと3分くらいしたら次のバスが来ますからそれまで待ってください」

 バスはメインゲートでは一人も乗せずに行ってしまった。

暑い!!!




3.総合案内所


 巡回バスに揺られてメインスタンドまで到着。 巡回バスはとっても楽でいいですね〜。 できれば本数を増やして欲しい!関係者の皆さん、宜しく!(誰も見てないってか(^^;))

 巡回バスを降りてから、Fニッポンのウォームアップ走行までずっと総合案内所にいました。だって涼しいんだも〜ん。暑いの、嫌い。



4.苦手意識1



 さて、決勝レース。まずはスタートが問題だ。 ここでトラが前に出ると、またしても一人旅になってしまうんじゃないか。

 しかし、そうはならなかった。 逆に1コーナーでの大外刈りが決まらなかった結果かどうか、トラは3位にドロップダウンしてしまう。 「これで(トラの追い上げにより)レースが面白くなるな」 とそのとき思った。

 しかし、そうもならなかった(なんか私の予想はことごとく外れてるな)。

 どうもまだ富士における問題点は解消していないようで、トラは一旦は2位に順位を上げたもののその後じりじりと後退してしまった。 予選を見る限りは、富士での問題点はクリアされたかに見えたのにねぇ。

 しかし最終戦が富士であるということがチャンピオンシップを争う上でトラ(およびチーム)に何らかの心理的負担を与えるかもしれないな。



5.苦手意識2



 さて、苦手といえば服部選手もここはあまり相性がよくない。 予選の成績がたまにいいと決勝レースを満足に走れなかったりして。 今回もホールショットは決めたものの、すぐに中野選手に抜かれ、続いてトラにも抜かれ3位に後退。

 やはり富士は鬼門なのだろうか。ま、スタートして10周後もまだリタイアせず走っている。それだけでもよしとしなければならないのかも。



6.身代わり



 序盤で3位に落ちた服部選手だが、中盤までにトップを奪い返した。 ストレート重視のセッティングがあたったようである。 トップに立った後、独走態勢に入った。

 「おお、こりゃもしかして勝ってしまうかも」

 しかし今回はすぐリタイアしないな・・・。 そういえば今日はラルフが早々とリタイアしたなぁ。 もしかしたら服部選手の代わりにリタイアしてくれたのかも。 きっとそうに違いない。 ありがとう、ラルフ(そんなバカな(^^;))。



7.猛追



 レース終盤のフォンタナの速さは尋常ではなかった。 他のマシンより毎周確実にコンマ3秒ほど速い。 しばらく4位を走っていたはずのフォンタナは気がつけば2位に浮上していた。

 服部選手との差はみるみるうちに小さくなる。 しかし、服部選手もフォンタナがベストラップを出せば、自己ベストで対抗しなんとかトップを保っていた。しかし、このまま勝てるだろうか?

 よくよく考えてみると服部選手は今までF3000で勝ったときはこれほどの猛追を最後の最後まで受けたことはなかったのではないだろうか。 最終的には独走に近い状態でしか勝ったことがないはず (94年の最終戦も途中琢弥さんの追い上げを受けたが、最後まで続いたわけではなかった)。 そういう意味ではちゃんと競争して勝ったことはまだないといえるわけで、この猛追を果たしてかわし切れるか、ちと心配だ。



8.勝った!!!



 フォンタナの追撃を紙一重のところでかわし、なんとか服部選手は勝利を収めた。やったあ〜!

 勝ったときの服部さんの喜びようといったらなかった。 ステアリングから両手離してガッツポーズを何度も繰り返していた。 とっても嬉しそうだ。私も嬉しい〜!!!

 なんと、チャンピオンシップポイントでトラと同点になったらしい。 ってことはチャンピオンの目が出てきたってことか? いやはや、もうあきらめていたんだけどね(ファン失格かな?)。 でも残り3戦のうち美祢を除く2戦はそこそこ行けそうな気がするのでひょっとしたらひょっとするかもね。


Sun, 1 Sep 1996 23:49:01 +0900




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