観戦記 == FORMULA-NIPPON #05 菅生 ==
今回は土曜日の予選から見た。
で、いきなりびっくりさせられたのは、ラルフファーマンが速い!ってこと。
予選開始直後から飛ばす飛ばす。
他の選手はまだアタックしてなかっただろうし、第一マッチと同じくらいの位置で走っていただけになおさら速く見えたのかもしれないけどね(苦笑)。
SPコーナーの進入が他のクルマより遥かに速く、しかもステアリングの修正がほとんどせずそのままSPの出口へと向かっていく。これはセッティングがかなり決まっているに違いないです。
しかし予選開始10分後くらいで1コーナーでコースアウトしたとの場内アナウンス。
しかもクルマはサンドトラップにはまって動けない状態らしい。
・・・・何やってんだか。せっかく良い感じだったのにこんな早々にコースアウトしちゃったら、ねぇ。
予選が後ろじゃあいくらクルマが速くても駄目なのにね。
このコース、抜けないもん。
こんなミスをするなんてまだまだ若いねぇ。
と思ったのだが、彼はついてました。
予選終了10分前に赤旗が出て予選が中断したんです。
残りわずかな時間に彼は見事に予選上位に食い込み、
最終的には決勝2位という結果に結び付けることに成功。
めでたしめでたし、かな。
決勝でも序盤の琢弥とのバトルは凄かったな。
豪快に攻めたてる琢弥と、それを強烈な(しかもフェアな)ブロックで守ろうとするファーマン。
あれは面白かった。
やっぱりこういう役者がバトルしてくれるとレースって面白くなるよね。
ファーマンとは別の意味でびっくりさせられたのはトラの不振だ。
今回まったく精彩がなかった。
予選でも彼のコーナリングの切れ味は全く見られず、普通の日本人っぽいおとなしい走りだったし。
ちょっと残念だった。
で、決勝では接触リタイアに終わってしまった。
ヨーロッパとの頻繁な往復が結構影響しているのかなぁ。
でもマルコアピチェッラなんてチャンピオン取ったときはレースの開催週の金曜あたりに来日してたらしいから、それは言い訳にはならんよな。
そのマルコアピチェッラ。
予選の後半(40分経過くらいだったかな?)でいきなりトップタイムを出したのにはオドロキ。
最近不振のステラでのこのタイム、さすがチャンピオン取っただけのことはあるよなぁ。
その後、すぐに赤旗が出たときは、これで予選が終わってしまえばいいのになぁ、
なんて思ったりもしました。
結局、赤旗解除後に他のドライバーがいいタイムを出したのでマルコはSSには出れなかったんですけど、
久々にマルコの凄さを見ました。
さて、今回勝ったのはまたもデラロサ。彼は本当に強いわ。
なぜかペドロがトップの時に限って登場するセイフティカーのせいで大量リードをチャラにされてしまって、きっと心中穏やかではなかったと思うのだけど、リスタート後もあわてずさわがず走りきっての優勝。
2位の琢弥に後半マシントラブルが出たのが幸いしたとはいえ、この憎いほどの強さはF3でチャンピオンを獲ったときを思い起こさせます。
今年は彼できまっちゃうのかなぁ。
逆に琢弥のトラブルは残念でした。
あれがなければきっとペドロが強烈なブロックしたりしてたんじゃないかなって思うし、そういう場面を見たかった。
ペドロのえげつないブロックってちょっと想像がつかないけど、でもまさかあっさり抜かせるってこともないだろうし(笑)。
おまけ:前回SSに進出した山西クン、これからはやってくれるかと思ったけど今回はよくなかったなぁ。がっかり。
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