観戦記 == FORMULA-NIPPON #03 富士 ==






 今回のレース、スタートでフォンタナがトップに立ち、トラが出遅れた事で「今日のレースはフォンタナの独走かな〜」と思ってしまったのですが、そうはなりませんでした。う〜ん、まだ私は昨年のイメージを引きずってて頭が完全には切り替わってないようです。(^^;; で、フォンタナは独走どころか次々と抜かれてしまい結局6位でした。 結果だけ見ると全然たいしたことはないですが、しかし彼の抵抗ぶりを見た人なら皆彼の凄さを認めるに違いないと思います。 一旦ストレート後半で琢弥さんに抜かれても再度スリップに入り直して1コーナーで抜きかえしたし、次の周で琢弥さんにトップを明け渡す時もインを完全に差されたのにアウトからブレーキを限界まで遅らせてかぶせようとするし。 その後もあっさりと順位を譲ることはなく必ず猛烈に抵抗していました。

 今回のレースで最も面白かったところは、っていうとやっぱりこの序盤のフォンタナ絡みのバトルでしょう。 彼の1コーナーへのツッコミはほんとにすごい。 タイヤのライフなんて考えずガンガン突っ込んで順位を死守しようとする彼には感動します。

#単に頭が悪いだけなのかも知れないけど(^^;;



 で、フォンタナが脱落した後のトップ争いは琢弥さんとデラロサの間で争われたわけですが、この2台は終始1秒前後の間隔を保ったままつかず離れずの状態がずっと続くという動きの少ないバトルでした。 ペドロはフォンタナとは違い手堅いレースをする人なので「しばらく様子を見ているのだろうな。でも終盤になったらアタックするだろう。」とずっとおもってたのですが、結局接近することもなくそのままの間隔・順位でゴール。 もちろんこれは琢弥さんが余力を残していたためデラロサが頑張ってアタックかけてもその分琢弥さんも逃げてしまい追いつかなかったってことなのでしょうがちょっと残念。 正直言ってしまうとこの二人のバトルは淡々としたもので私にとっては見ていてあまり面白いものではなかったです。 ま、両者のバトルには「順位変動はないものの緊迫感はあった」と言えなくもないですが、こういう膠着状態が長く続くレースっていうのはもううんざりするほど見ているし、実際ちょっとうんざりしているし。 やっぱりノルベルトとかトラみたいな後先考えない人がからんでこないとつまらないなぁ、って言うのは観客席の人間の身勝手なのかなぁ。
デラロサ
でも手堅いからこそポイントトップなんだよな




それはともかく、勝ったときの琢弥さんの喜びようはとても良かったです。 すごく嬉しそうに両手挙げてガッツポーズしながら1コーナーに向かってくるのを見たときはなんだかこっちまで嬉しくなってしまいました。 あの喜びようは服部さん並みだな(笑)。 やっぱりああいう心から喜んでいる場面を見せてくれるドライバーっていいよね。
琢弥さん
勝利おめでとうございます!




 ところでちょっとびっくりしたのはクルムがこれを最後にステラを離れるというニュースです。 そういえば彼のデビュー戦もここ富士で、しかもいきなり4位だったわけですが結局あの順位が彼の最高位で終わってしまいました。 私は彼のF3時代の強さを見ているだけに現在の成績がちょっと信じられないし、もっといい成績をあげて不思議でないドライバーだと思っています。いつかチャンピオン争いをする姿を見せてくれると期待していただけにちょっと残念です。 とはいえ、ステラは技術はあるチームだと思うし、今回のマルティニみたいにシートも合わない状態なのに結構良いところを走れるドライバーもいるわけだから、もしかするとクルムのドライビングスタイルがえふぽんには合わなかったってことなのかなぁ・・。
クルム

 私の個人的な希望としては、トムスもえふぽんに参戦してほしいです。 で、連れてきたヨーロッパの凄腕ドライバーがF3ちゃんぷになったときにはえふぽんに載せてやってほしいです。 今のトムスのやり方はなんだか使い捨てっぽく感じてしまいます。
 でも昨今の情勢では難しいのかなぁ、やっぱり。




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