第5回 2004/10/09(土)〜11(月)

ルート:壱岐(郷ノ浦港)〜壱岐(芦辺港)

距離:30Km


2年ぶりの歩き旅。 今回は壱岐へ。僕は家族で何度かいって観光してるんで、そう珍しくも ないんっすが、マスモが初めてということで今回は壱岐にいくことになりました。

朝9時に天神バスセンター付近で待ち合わせ。久しぶりの再会を果たし、 いざ出陣。ベイサイドプレイスへ向けて出発! 前日までの天気予報では天気がいまいちということでしたが、今んところ大丈夫。 ということで、フェリーに意気揚々と乗り込んだのでした。 今回は、実はかみさん&健太&咲良も壱岐へ。車で壱岐観光(ホテル宿泊)を 満喫するらしい。こっちは歩き旅で安くあげようとしてんのに、あっちはいくら 使ったんだろう?(まぁ、小さなことを気にするのはやめよう。が、このおかげで 後々命拾いすることになる)。

四国あたりを台風が通っている(そんなときに壱岐に行くなって感じっすが)せいか、 フェリーは大揺れ。ものすごい揺れ。そのことを事前に予想していた田尻家は、 用意周到に酔い止めの準備をしていた。僕は生まれてこの方酔い止めなるものを 飲んだことなかったんですが、今回はなんとなく不安で飲んでおいたのでした。 相棒のマスモ(自分で車を運転していても酔ってしまうほどの強者)にも もちろん飲ませてたのでした。これが功を奏して、田尻家&マスモはものすごい 揺れにもかかわらず、大波をやりすごしたのでありました。

この大揺れの中で、私&マスモは甲板でビールで祝杯。大揺れの波の中(小雨も ぱらつく始末)盛り上がっていると、なにやら前の座席から話しかけてくる 兄ちゃんが。。。どうやらバイク野郎のようだ。かなり若そうな感じなんっすが、 なんとも気さくな感じで、会話も盛り上がる盛り上がる。。。と、「おいくつですか?」 なんて質問に、正直に(嘘ついてもしょうがないんで)「37です」と答えると、 えらく驚いた様子。兄ちゃんは25歳の一回り違いやったんですが、なんと、 同じくらいの歳だと思って話していたらしい。いや〜、リップサービスが過ぎますぜ旦那。 ということで、そんな言葉に我々も上機嫌になり話は盛り上がるのでありました。 と、兄ちゃんがトイレに席をたって戻ってくると、なんとビールの差し入れ。 一回りも上の僕らは、気さくな若者にビールをごちそうになるのでした。うれしいのやら 恥ずかしいのやら。もちろんその後こちらもお返ししましたが。。ん〜、さわやかないい若者 やったなぁ〜。ということで、話は盛り上がり、追加のお酒を兄ちゃんが買い込みまくり がんがん浴びるほど飲んでいたところで、壱岐到着。兄ちゃんは対馬までいくってことで、 ここでお別れ。今度ホバークラフトに乗せてくれ(大牟田にあるらしい)っていう意味不明の 約束を交わし、ここでグッバイ。またどこかで逢ったらビールおごってね。

そうそう、ものすごい揺れのおかげで、フェリーのトイレは地獄絵巻のような 惨状だったらしい。それを間近にみたマスモは「酔い止め」の効果にそうとう 感銘したらしく、帰りのフェリー乗船前に早速購入していたのでした。

ということで、壱岐郷ノ浦に上陸。 青空と青い海を想定していた僕らでしたが、天気予報はきっちり当たって、 やっぱり雨。雨。雨。とりあえず、かみさんチームと一緒に昼飯でも食べようって ことになって、有名な皿うどん屋にて集合(僕らは歩き)。 どうやら、その店が皿うどん(つるつる麺)発祥の店らしい。 中華丼みたいなもの(からこ丼(唐子丼)やったかな)と一緒に注文。いや〜、そんなに期待してなかったんだけど、 これが激ウマ。フェリーで予想外に飲んでしまった僕らは、ちょうど小腹がすいて たところだんたんで、チョベリグッドなタイミングでのお昼となったのでした。 店の名前は「福寿飯店」。次回いったら必ず行きたい店っすね。マジうまかった。

ひとしきり飯を食ったところで、かみさんチームとお別れ。僕らは歩き旅開始。 とりあえず晩飯の調達のためにコンビニへ。が、かなり酔ってるのと、かなりの眠気で 思考力超低下。何を買っていけばいいのか解らず、とりあえず始めに手にしたのは グリコカプリコ(もちろんストロベリー味)。ラーメンとおにぎり、あんぱんを握りしめ 食材調達終了(もちろんビール&焼酎もゲット)。

今日は、壱岐で一番高い「岳の辻(標高213m)」で泊まることに。 さて出発!・・・が、いきなり目の前には上り坂出現。ま、マジかよ・・と思いつつ、 テクテクと歩き始めたのでありました。天気は雨。足を進めるたびに雨脚はどんどん 強まる強まる。マジ土砂降り。「ウォ〜〜!!」っと意味のわからない雄叫びをあげながら 地道に進むのでありました。

と、どうもマスモの様子がおかしい。そうとう疲労している みたいだ(あとからわかったが、そういえば俺の分のビールと焼酎&氷をからっていたの であった)。途中何度も休憩しながら、最後には「ここでテントはらんや?」と ちんけな場所で泣きが入ったが、元気いっぱいの僕は即却下し、岳の辻頂上まで向かうぞ、 と譲らないのであった(ビールと焼酎と氷のこと知らなかったのだ。そうとう重かった はずだ)。

で、休憩を繰り返しながら、なんとか岳の辻に到着。到着した頃は雨もおさまってて、 とりあえずテント設営。が、なんかものすごい強風。すごい不安にかられながらも もう一歩も歩きたくない僕ら(特にマスモ)はとりあえずここで一夜をすごすことにした。 久々の野宿の夜はやっぱなんとも楽しくて、ダイエーのプレーオフで盛り上がりながら また相変わらずアルコールを注入するのであった。

あまりの強風のため、僕のテントは何度もひっくり返ったが、辺りに木が生い茂っていた おかげでそれほどの風でもなく、とりあえず助かったようだ。 明日は晴れることを祈ってたんっすが、夜中も一晩中雨。雨。雨。 朝も雨、雨、雨。

と、一瞬雨脚が止まったスキをねらってテント撤収。この辺の手際の良さは言わせない。 自分で言うのもなんだが、さすがだ。で、あんパンかじって、出発準備。 相変わらず天気は雨。

2日目出発。よっしゃ、今日はがんばるぞ!と意気揚々と歩き出したとたん、マスモの 靴にトラブル発生! な、な、なんと、靴底がぼっこしはがれてるではないか!!

ま、マジかよ!!!と思っていたところ、なんとも準備がいいことに、テーピングを もってきているではないか!これで応急処置して、気を取り直して再出発。

歩いてみて思い出したが、そういえば壱岐は一週50kmくらいの小さな島なんだけど、 アップダウンがかなり激しい島だったのだ。

更に、ちょっと寄っていきたい観光地は幹線道路からちょっと離れたところ。 車でいくとあっという間なのに、やっぱ歩きだと遠い。今日の予定は、猿岩をみて 勝本まで行くコースだが、どうも怪しい。どう考えても無理そうな感じしかしない。 ん〜、と悩みながら足を進めつつ、アップダウンの道に悩まされつつ、考えていると またもやマスモの靴がクラッシュ!!雨がやっとあがってきたというのみ、またもや 暗雲立ちこめてきた。と、そのとき、後ろからクラクションが・・・・・ 一瞬どこのヤンキーかと思いきや、も、もしや、、、かみさん号ではないか!!! 今から猿岩に行くとのこと。が、お財布をホテルに忘れてきたらしく、ちょっと 取りに帰っているところとか(相変わらず忘れ物が多い)。で、かみさん号は 一路ホテルへ。

僕らは、その後しばらく休憩。マスモの靴の修理もやって色々と考えを巡らせていた。 そう、やっぱどう考えても、猿岩経由で今日中に勝本までいけそうにない。 ということで、かみさんにSOS緊急連絡。「車で猿岩まで連れてって!」と お願いするのでありました。

それからというもの、なんか妙にホッとしてしまい、 安心感でいっぱいの中、じゃ、もうちょっと歩こうってことで、軽い足取りになった 僕らは再び猿岩に向かってあるきだすのでした。

そうこうしているうちに、かみさん号と再び合流。荷物でいっぱいの車に乗って、 一路猿岩へ。「車でいっても結構あるな。こんなアップダウンやし」と、文明の利器 「自動車」に感服しつつ、かみさんが車でやってきてくれていたことに感謝するので あった(かみさんチームに大金つぎこんでいて正解だったかも)。 ということで、あっという間に猿岩到着。

ちょっとご機嫌斜めだったらしい咲良も僕らと合流後絶好調になって、猿岩付近では 大張り切りで走り回っていたのでした。 大海原がとってもきれいで最高っしたね。

たっぷり猿岩で楽しんだ後、昼飯を食いに行こう!ってことになって、じゃあ壱岐牛 でも食いにいくか!!っと調子にのって(すっかり安心してしまって悪ノリに拍車)、 やっぱ壱岐牛なら芦辺の「梅島」だってことになって(更に拍車)、車で一気に 芦辺へ。で、早速超高級壱岐牛を堪能。チョチョチョチョベリグッド!!!激ウマです!! いや〜、ホントうまかった。最高にうまかった。

というところで、かみさんチームは そろそろ帰りのフェリーの時間。僕らはもともとの目的地だった勝本まで車で 送ってもらうことに(甘え放題)。

勝本の町中まで送ってもらって、ここでお別れ。いや〜、ホント大助かり。 感謝感謝です。で、ここから僕らはスーパーで買いだしを済ませ、勝本城跡へ。 1日目と違って、今日はかなり天気も回復。眺めはいいし、屋根はあるし、 最高の野宿スポットです。2日目昼までの雨のおかげで、今回はお絵かきはなしかと 思ってましたが、天気もグッド、眺めもグッドということで、ここでしばしお絵かきの 時間。ん〜、充実。

描いた絵〜「壱岐勝本城からの眺望」

雨でぐっしょりになった荷物を干してすっかりリラックス。 ゆったりとくつろぎ、酒もうまい。おまけに気が付けば満天の星空ではあ〜りませんか!! もう感激!!ヒデキ感激!!!ん〜、最高。

昨夜は疲れからか、マスモはそれほど酒飲まなかったんっすが、今日は浴びるほどに 飲んでました。サンボマスターの歌に合わせてデカイ声で歌いまくるし、もう大盛り上がり。 で、更に酒が足りないということになって、近くの酒屋に再び買い出しに行く始末。 ビール、焼酎、ワインとがっちり堪能して、あまりに飲み過ぎ、本日ジ・エンド。

翌日、ウコンのおかげか、それほどの二日酔いにはならず、さわやかな目覚め。 そして芦辺港へ(もちろん歩いていては間に合わないので、一気にタクシーで。 今回、甘え放題)。

帰りはフェリーで爆睡。酔い止めもきっちり服用してましたが、あっという間に福岡へ (2時間ちょい)。 ベイサイドプレイスでは、かみさんが車でお出迎え(ホント甘えっぱなし)。 ということで、今回の歩き旅?終了。

また次回です。

by 田尻裕志
(C) Fuu-Rai-Boo