■□■□■ 與謝野晶子愛国短歌(オロモルフ)■□■□■

 與謝野晶子の、国を思う熱い気持ちのこもった短歌をご紹介します。

■■■ 與謝野晶子『さくら草』東雲堂書店(大正四年三月)より ■■■

 この本の中から、伊勢神宮詠んだ歌と昭憲皇太后の崩御を詠んだ歌をご紹介します。

あかつきの杉の木立の中を行く御裳裾川の春の水おと
(御裳裾川とは五十鈴川のこと。初代斎王〈倭姫命〉の伝承による命名)

天照す神の御馬のいななける清き夜明の杉木立かな
(神の御馬とは朝廷から伊勢神宮に贈られる神馬。現在も同様らしい)

二とせの御涙よりなりにたる白き泉にかくれ給ひし
(昭憲皇太后崩御のとき)

かしこかる大后をば帝さへ目に見給はぬ空に送りぬ
(昭憲皇太后崩御のとき)


■■■ 與謝野晶子『白櫻集』改造社(昭和十七年九月)より ■■■

 この本の中から、国を思う歌をご紹介します。

國は今二千六百載を經て菊きよく咲く秋としなりぬ
(紀元二千六百年のお祭り)

神武よりこの大御代にいたるまで數ふる業の楽しかりける

日の本の今日のさかえをその世より思し掟し橿原の神

いにしへの大和の宮にぬかづきし祖たちのごと君にぬかづく

ひんがしの亜細亜洲をばみちびくと光りをはなつ菊の花かな

いにしへに橿原の神建てましてゆるぐことなき御太柱

日の本の大宰相も病むわれも同じ涙す大き詔書に
(日米開戦の時の歌と思います)

水軍の大尉となりてわが四郎み軍に往く猛く戰へ
(出征する息子を励ます有名な歌です)

子が乗れるみ軍船のおとなひを待つにもあらず武運あれかし
(同上)

三千とせの神の教へに育てられ強し東の大八島びと

めでたきもかがやかしきも東海の瑞穂の國のますらをにして

古き國わが御祖達開きたるアジアの北の土に親しめ

以上


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