■□■□■ 政府の少子化対策を批判する(オロモルフ)■□■□■


■■■■■ A 政府の少子化対策 ■■■■■

 平成16年6月4日、政府は、「少子化社会対策大綱」を閣議決定しました。
 その内容を略述します。
 三つの視点と四つの重点項目に要約されております。


◆◆◆ 少子化の流れを変えるための「三つの視点」 ◆◆◆

1.自立への希望と力
 〜若者の自立が難しくなっている状況を変えていく〜

2.不安と障壁の除去
 〜子育ての不安や負担を軽減し、職場優先の風土を変えていく〜

3.子育ての新たな支え合いと連帯
 〜生命を次代に伝えはぐくんでいくことや家庭を築くことの大切さの理解を深めていく〜
 〜子育て・親育て支援社会をつくり、地域や社会全体で変えていく〜


◆◆◆ 少子化の流れを変えるための「四つの重点項目」 ◆◆◆

(1) 若者の自立とたくましい子どもの育ち
◎若者の就労支援
◎奨学金の充実を図る
◎子どもがたくましく育つために

(2) 仕事と家庭の両立支援と働き方の見直し
◎仕事と家庭の両立支援の取組
◎育児をしながら働くことができるための取組

(3) 命の大切さ、家庭の役割等についての理解
◎生命の大切さ等についての理解を深める
◎子どもや家庭の大切さの理解を深める
◎安心して子どもを生み、育てることができる社会に

(4) 子育ての新たな支え合いと連帯
◎就学前の児童の教育・保育の充実
◎放課後対策を充実する
◎地域における子育て支援の拠点等の整備及び機能の充実
◎児童虐待防止対策、特に支援を必要とする家庭の子育て支援の推進
◎小児医療体制、妊婦・出産の支援体制の充実
◎子育てバリアフリーなどを推進する
◎児童手当の充実を図り、税制の在り方の検討を深める


■■■■■ B 感想と批判 ■■■■■

 以上が、政府の対策の概要です。
 平成16年中に施策の具体的実施計画を策定し、五年後を目途に見直す――ということだそうです。うしろになるほど、お役人の作文的になってきている事がお分かりでしょう。これでは少子化是正など絶対に無理です。


◆◆◆ 抜けていること1 ◆◆◆
 政府の少子化対策に抜けている事や本末転倒はたくさんありますが、その最大は教育だと思います。
「結婚して和やかな家庭をきずき、子どもをたくさん産んで育てることは、日本人としてとても大切で立派なことです」
 ・・・このような教育を、小学校から中学校にかけて行うことが、少子化を食い止めるためにもっとも重要です。
 ですから、対策の大一番として、「教科書の是正」をうたうべきなのです。


◆◆◆ 抜けていること2 ◆◆◆
 第二に重要なのは、専業主婦に誇りを持たせることです。
 そのためには、税制面や年金面や子育て資金面での優遇がとても大切ですし、さらに、教科書の是正が大切です。
 現在の義務教育では、結婚しても男女ともに会社に勤めることを勧めているかのようです。
 だから、専業主婦は肩身の狭い思いをしますし、経済的にも不安です。
 もっとも酷いと思うのは、世の中の少子化議論の中に、
「子どもを持つ女性が安心して勤めに出られるように、育児施設を充実せよ」
 ――という意見があることです。
 まさしく本末転倒です。
 そういうお金があるのなら、専業主婦にそのお金を与えるべきです。
 オロモルフは、四人以上のお子さんをもうけた夫婦には、月額子ども一人あたり5万円ていどの生活資金を無条件で与えるべきだと思います。
(もちろん、戸籍上正式に結婚してから産まれた子供であること、とか、夫婦ともに離婚歴のないこと、とか、子どもの育て方がちゃんとしていること、など、モラルの面でのチェックが必要です)


◆◆◆ 抜けていること3 ◆◆◆

 少子化だけではない、今の日本に欠けているもっとも抜本的なことは、愛国心を涵養する国史(もちろん古代史からの!)の教育です。
 歴史教科書の抜本的な改革が必要です。
 それがあれば、
「連綿たる歴史を持つ日本は絶対に滅びるべきではない」
「滅ぼさないためには子孫を増やさねばならない」
「オリンピックだって、子どもが増えねば、選手も増えない」
 ・・・といった理屈が通るようになるでしょう。


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