■□■□■ SF擁書楼3号室(オロモルフ)■□■□■


 前前号のSF擁書楼2号室に続いて、3号室のご案内です。
 3号室は写真がなかなかうまく撮れず、一号飛ばしましたが、もともとカラーが白黒になってしまうので、似たような事かもしれません。
 我慢してください。
 さて、この3号室は、CD−ROM版SF書籍データベースの主要部分の本が収納されています。
 便宜上SF書籍データベースを前中後と分けますと、前中および後の一部が入っています。
(後の大部分は、前にご紹介した2号室です)

 SF擁書楼の収蔵書のほとんどは、背のラベルで発行年を表示していますので、その区分を記しておきます(再掲です)。

1.橙色のラベル→戦前戦中
2.茶色のラベル→終戦の日から1970年
3.青色のラベル→1971年から1975年
4.黄色のラベル→1976年から1980年
5.緑色のラベル→1981年から1985年
6.赤色のラベル→1986年から1990年
7.黒色のラベル→1991年から1995年
8.白地に赤円のラベル→1996年から2000年

 こういうラベルを背に貼りますと、古書店での値段がうんと下がりますが、やむをえません。
 おそらく、書物の一冊一冊を大切にする愛書家の方々は、こういう乱暴なことはしないと思いますが、私の場合は、資料整理が主な目的なので、やむをえないのです。


[3−1]表札
 入り口にある表札です。

3−1 表札


[3−2]全体の北→南
 北から南を見た全体像です。
 この3号室は、満杯になってしまって、書棚の天板の上にまで本を並べましたので、天井の蛍光灯と天板上の本との間がほとんど無くなり、かなり無理をした配列になっております。
 そのため写真もなかなか撮れず苦労しました。

3−2 全体の北→南


[3−3]全体の南→北
 南から北を見た全体像です。
 2号室の時に記しましたが、SF擁書楼は地震に備えまして、丈夫なヒバ材を部屋全体に渡して、本棚全てをネジ止めしてあります。
 写真の中央がその木材です。
 この写真での横方向の書棚は二本が写っていますが、実際にはその右にもう一本あります。

3−3 全体の南→北


[3−4]横の北→南
 北から南を見た横の部分です。
 西側面です。
 写真ではわかりませんが、こういう壁沿いの本棚も、すべてヒバ材を渡してネジ止めしてあります。

3−4 横の北→南


[3−5]横の南→北
 上とは逆に南から北を見た横の部分です。
 この面が西側です。
 ここは書庫のメイン通路ですので、かなり贅沢な幅(写真で奥に行く通路の左右の幅)をとっています。
 このぐらいあると、本を探す仕事は楽です。

3−5 横の南→北


[3−6]書庫上部周回1
 ここから書庫の上部の作りつけの二段の棚を周回します。
 出発点は、西側の棚の南端(写真の向かって左端で前前号の2号室とまったく同じ作りです)です。
 ここには左から順に(本の並べ方は全て左から右へ、上から下へ――と統一しています)、終戦直後から1970年まで(茶ラベル)の古典的なSFが並んでいます。
 見えているのは、早川書房のHPBから東京創元社にかけてです。
 じつに懐かしいSFが並んでいます。
 幸いなことに、買い損なった本はほんのわずかでして、大部分は現物があります。

3−6 書庫上部周回1


[3−7]書庫上部周回2
 上の続きです。
 茶ラベルの東京創元社、元々社、アメージング日本版、講談社、新潮社が並んでいます。
 アメージング全七巻は誠文堂新光社から出たひじょうに珍しいシリーズです。
 元々社も翻訳に問題があるものの、当時としては貴重な翻訳シリーズでした。
 講談社にも珍しいシリーズがあります。

3−7 書庫上部周回2


[3−8]書庫上部周回3
 西側の作りつけ棚の最後です。
 写真に写っている区画が四つ半ありますが、左から順に新潮社、岩波書店、角川書店、桃源社、河出書房、筑摩書店などです。
 すべて茶ラベルです。

3−8 書庫上部周回3


[3−9]書庫上部周回4
 3−8の棚から直角に折れて、北側の作りつけの棚です。
 三つの区画に、左から、茶ラベルの筑摩書房、集英社、中央公論社、白水社、三一書房、岩谷書店、平凡社などが並んでいます。
 年輩の方は懐かしく思われるシリーズがあれこれとあります。

3−9 書庫上部周回4


[3−10]書庫上部周回5
 3−9の棚から再度直角に折れて、東側の作りつけの棚に移ります。
 左(北)から右(南)へと移動します。
 この写真には三つの区画が写っています。
 左から東都書房、立風書房、久保書店、大光社などがあり、そこから出版社の50音順になって、ア行、カ行、サ行と続いています。
 50音順の部分は、無数の出版社があります。純粋のSFは多くはなく、純文学ものとか伝奇時代小説ものとかが多くあります。
 それから昔は探偵小説に入っていたものなども・・・。
 例をあげます。
 秋田書店のエロチックもの、荒地出版社の空想科学小説や第四次元の小説。英宝社のウエルズの対訳もの。ポーの全集。光文社の初期カッパノベル。小山書店の世界大衆小説全集。
 などなど・・・。

3−10 書庫上部周回5


[3−11]書庫上部周回6
 前の続きの三区画で、茶ラベルのサ行からナ行にかけてです。
 岡本綺堂、田中貢大郎、海野十三、チャペック、リットン、ネイサン、シャミッソー、香山滋・・・などなど。

3−11 書庫上部周回6


[3−12]書庫上部周回7
 上の続きの三区各で、茶ラベルのナ行からヤラワ行、そして最後のABCまでがあります。
 ソ連SFを集めたプログレス出版のような珍しいシリーズがあったり、筒井康隆さんの初期作品があったりします。
 さらにそのあと茶ラベルのジュブナイルに移りまして、講談社が入っています。
 SFコレクターの間ではよく知られた少年少女世界科学冒険全集から始まる、講談社の少年もののシリーズです。

3−12 書庫上部周回7


[3−13]書庫上部周回8
 ここで直角に折れて、南側の作りつけの棚になります。
 全四区画に、茶ラベルジュブナイルの講談社、石泉社、偕成社、岩崎書店が並んでいます。
 とくに問題なのは石泉社の少年少女科学小説選集でして、全21冊のうちレッサーの『第二の太陽へ』がありません。また、トム・スイフトの冒険のうち『ジェット潜水艦』がありません。ほとんどあきらめておりますけど・・・。
 偕成社には科学小説名作シリーズなど有名な初期シリーズがあります。
 岩崎書店では少年少女宇宙科学冒険全集が有名です。

3−13 書庫上部周回8


[3−14]書庫書棚周回1
 ここからまた直角に折れて、今度は床に立ててある書棚に移ります。
 写真に撮ることが難しくて見にくいのですが、左から七本の書棚が見えます。
 左から四本はジュブナイルの続きで、岩崎書店、ポプラ社、岩波書店、学研、盛光社、東光出版社、集英社、光文社、金の星社、国土社、毎日出版社、朝日ソノラマ、ア行〜ABC。
 こういった出版社が並んでいます。
 そして、左から四本めの下から、青黄ラベル(1971年〜1980年)に移ります。
 早川書房、角川書店、講談社の順に並んでいます。

3−14 書庫書棚周回1


[3−15]書庫書棚周回2
 上の続きですが、写真に写っている書棚は前と重複しています。
 前の写真の五本目の書棚がこの写真の一番左に見えています。
 そこで改めてここに写っている書棚の本の出版社を記しますと、青黄ラベルの早川書房、角川書店、講談社、新潮社、東京創元社、徳間書店、集英社、サンリオ、桃源社となります。
 文庫SFが増え始めた時代です。
 また新書SFも出始めました。
 山田風太郎全集や星新一全集や安部公房全集や日本SFベスト集成もここにあります。

3−15 書庫書棚周回2


[3−16]書庫書棚周回3
 上から直角に曲がって、北側の右端の書棚になります。
 ここには、青黄ラベルの桃源社、国書刊行会、祥伝社、文藝春秋、河出書房、光文社があります。

3−16 書庫書棚周回3


[3−17]書庫書棚の間周回1
 3−16の位置に立って右(東側)を見た写真です。
 ここからは本棚一つ一つを撮ることができませんので、書棚列を入口から東側を向いて眺めた形になります。
 書棚の数は、両側に三本ずつ並んでいます。
 北側(左)は、手前から奥に向かって、青黄ラベルの社会思潮社、創土社、立風書房、白水社、二見書房、平凡社、評論社、ア行〜タ行。
 南側(右)は、奥から手前に向かって、ナ行〜ヤラワ行、ABC。
 そのあと青黄ジュブナイルの朝日ソノラマ、岩崎書店、講談社、学研、偕成社、あかね書房、金の星社、ア行〜ヤラワ行、ABC。そして青と黄ラベルの補遺があります。

3−17 書庫書棚の間周回1


[3−18]書庫書棚の間周回2
 ひとつ南に移って――
 北側(左)は、一番手前の書棚の上半分は青黄ラベルの補遺の続きです。
 そこから先が、緑赤ラベルに入ります。
 1981年から1990年までの出版のSFです。
 左側は奥に向かって、早川書房と角川書店。
 南側(右)は、奥から順に、角川書店、講談社、新潮社、東京創元社です。
 この時代になりますと、文庫SFが猛烈に増え、さらに角川書店や講談社の新書SFも増えはじめます。
 早川書房以外の出版社にも、四六判の日本人作家によるSFが増えてきます。
 筒井康隆全集もここにあります。
 半村良の太陽の世界もここです。
 写真の奥の壁にかけられているのは、長谷川正治さんのお描きになったSF画です。

3−18 書庫書棚の間周回2


[3−19]書庫書棚の間周回3
 もう一つ南に移って――
 北側(左)は、手前から緑赤ラベルの東京創元社、徳間書店、集英社、サンリオ、国書刊行会、祥伝社などです。
 南側(右)はその続きで、奥から祥伝社、文藝春秋、河出書房、光文社、立風書房、白水社、双葉社、二見書房、平凡社、評論社、晶文社、大和書房、ア行、カ行です。

3−19 書庫書棚の間周回3


[3−20]書庫書棚の間周回4
 さらに南に移ります。
 北側(左)は、緑赤ラベルの続きで、手前からカ行、サ行・・・マ行、ヤワラ行となります。
 この中には、三一書房、大陸書房、中央公論社、富士見書房などSFを大量に出版した出版社があります。
 南側(右)は、奥にABCと大型本の書棚があります。
 その次ぎから緑赤ラベルのジュブナイルに移行しまして、朝日ソノラマ、講談社、秋元書店、学研、集英社、偕成社、ア行、カ行と並びます。
 このカ行の中には角川書店もあります。
 なお奥の壁にあります絵画は、アメージングストーリイズの表紙絵です。
 横須賀で買ったような気がしますが覚えていません。

3−20 書庫書棚の間周回4


[3−21]書庫書棚の間周回5
 さらに南に移ります。
 北側(左)の手前から奥にかけては、緑赤ラベルのジュブナイルの後の方で、カ行、サ行・・・ヤラワ行、ABCとなり、そのあとに、ゲームブックや大型本があります。
 ジュブナイルのカ行以下には、国土社、富士見書房、ポプラ社などのお馴染みの出版社があります。
 南側(右)の奥の書棚は緑赤ラベルの補遺です。
 手前の書棚の二段めからは、黒白ラベルに移ります。
 すなわち、1991年から2000年までの刊行SFで、SF書籍データベースの最後の10年分です。
 最後なのですが、これが膨大な量ありまして、とてもこの3号室には収まりきれず、2号室に数多く収蔵してあるのは、前前号にご紹介したとおりです。
 この写真の右手前に見えているのは、その黒白ラベルの早川書房です。

3−21 書庫書棚の間周回5


[3−22]書庫書棚の間周回6
 さらに南に移ります。
 北側(左)三本は、早川書房と角川書店のSFです。文庫と新書が猛烈に増えています。
 南側(右)は角川書店、講談社、集英社の前半です。

3−22 書庫書棚の間周回6


[3−23]書庫書棚の間周回7
 さらに南に移ります。
 北側(左)は、黒白ラベルの集英社と徳間書店です。
 この二つの出版社のSF書籍も大変な増え方です。
 南側(右)は、徳間書店、富士見書房、朝日ソノラマ、東京創元社、小学館およびこのラベルの年代で買ったものの収録を中止した本が並んでいます。
 言い忘れましたが、この黒白ラベルの年代では、大人ものとジュブナイルとは配列では分けていません。ゲームブックも分けていません。
 中間的なヤングアダルトものが猛烈に増えまして、分類が困難になったからです。
 また同時に、小学生以下向けのSFは網羅的収集から外しました。

3−23 書庫書棚の間周回7


[3−24]書庫書棚の間周回8
 ここが書庫の南端です。
 北側(左)の手前上の方のみが、収録中止本の最後です。
 それ以外は、ハード研用のファイル類をしまってあります。
 南側(右)は、ハード研用や執筆用ファイル類が中心です。
 手前には、明治から最近までの教科書があります。
(歴史の教科書は戦前のものが圧倒的に良いですね。とても分かりやすく、しかも偏向がありません。戦前の教科書は日本帝国万歳で凝り固まっていると思っている人は、一度読んでみることをお勧めします。公正に書かれているので驚くでしょう)

3−24 書庫書棚の間周回8


[3−25]書庫書棚周回4
 これでSF擁書楼3号室の一周は終わりです。
 西側の南端です。
(この右の上の作りつけの棚が出発点の3−6になります)
 ここには、歴史全集の一部が収めてあります。
 歴史全集の良いものを探すのも大変です。
 たいだいの感じとしましては、昭和20年代で終わりですね。
 無理して昭和30年代までです。
 昭和40年代から平成の初めにかけての歴史全集を買うくらいなら、ごく最近の本を、著者の履歴に注意して買った方が安全です。
 ・・・というのが私の乏しい経験則です。
 余計なことを書きましたが、以上がSF書籍データベースに収録した書籍の大半の配列です。
 あと未紹介なのは、茶ラベルの補遺でして、これは相当量あり、4号室に一括収納してあります。
 また別途ご紹介いたします。

3−25 書庫書棚周回4

(なお、2号室は一階にあり3号室は二階にありますが、構造はほとんど同じで、書棚の並べ方も同じです。ヒバ材による書棚固定も同じです。ただし一階の方が柱が多いため、その部分に書棚が置けなくて、一本少なくなっています。本の重さが心配なので、二階が書庫になっている部分の一階の柱は豪雪地帯用のものを使い数も増やし、かつネダの強度を通常の五倍にしてもらっています)

 次は4号室です。


オロモルフの論考リストに戻る