■■■ 写真の網掛け作業(オロモルフ)■■■


(平成23年3月5日〜5月19日の掲載)

◆◆◆ ▼写真の網掛け作業1 ◆◆◆

 この件はこれまで何度も書きましたが、まだ試行錯誤が続いています。
 でも、この数日の試行で、だいぶ上達してきました。
 本を書く時は出版社にまかせるので何もしなくてよいのですが、同人誌編集では、少しでも印刷代を安価にするために、自分で網掛けをする事にしたのです。
 今使っている道具は、パソコンに入れてある写真用のソフト何種類かと、富士通のレーザプリンタと、リコーのコピー機です。
 道具類はいろいろと有るのですが、自分の希望する細かさの網掛けをするのは、なかなか難しいのです。
 どうやっているか、その素人的苦心惨憺を、これから少し記して、みなさんのご教示を仰ごうと思います。


◆◆◆ ▼写真の網掛け作業2 ◆◆◆

 いま私のパソコンに入っている写真関連のソフトは次のようなものです。

1.ペイント
2.ズームブラウザー
3.フォトレタッチ
4.フォトスタジオ
5.花子フォトレタッチ
6.フォトショップ

 また、網掛け能力のある道具は、

7.富士通のレーザプリンタ
8.リコーのコピー機

 1.〜6.の中でお金を出して買ったのは5.と6.だけです。
 あとはデジカメに附属していたりパソコンに附属していたりしたものです。

 1.のペイントは、今使っているパソコンの前の前に使っていたパソコンに最初から附属していたものでして、写真をインターネットに出す時に大きさを変更するのに使っています。記録画素数(ピクセル)とかいうものと、実際に画面に出る大きさとが連動して変わります。インターネット向きの大きさ変更メニューです。それ以外にいろいろな機能が有りますけど、私には使いこなせません。

 2.のズームブラウザは、キャノンのデジカメに附属していたものでして、トリミングと色調の自動変更や手動変更が便利に出来ますので、主にトリミングと色調変更に使っています。

 3.のフォトレタッチは、やはりデジカメに附属していたものだったと思いますが、写真の合成機能が使いやすいので、二つの写真を一枚に合わせる時に使用しています。ただしこのソフトは印刷メニューは無いようです。

 4.のフォトスタジオはもう覚えていないのですが、たぶんパソコンに最初から入っていたものだと思います。いろいろな事が出来るようになってはいますが、私にとっての使い勝手はあまりよくありませんので、ほとんど使っていません。

 5.の花子フォトレタッチは、お絵描きソフトの花子を買った時に付随していたもので、語るも涙のソフトですので、その話は明日以降にいたします。6.も涙のソフトです。


◆◆◆ ▼写真の網掛け作業3 ◆◆◆

 5.花子フォトレタッチですが、これの入手は偶然といっていいものでした。
『無線技術の日本史』という本を書こうと思い立って資料集めを始めてから、古典的な電気回路を描く必要性を感じるようになり、どうしたら良いかと迷い、いろいろな人に相談し、一時は学生時代のように手書きしようかと、テンプレートや製図用ペンをあれこれ買い込んだのですが、老齢の私にはとうてい無理でした。
 そこで電気回路を描くソフトを探しましたが、どれも専門的過ぎて、とても扱えないような代物ばかり。
 そういう時、あるSFファンが、「花子にそういうのが有りますよ」と言ってくれました。また、インターネットで電気回路についてのQ&A(今話題のカンニングに使われたものかどうかは忘れました)のあるサイトを見つけて読んだところ、似たような質問に対して「花子で大丈夫かもしれない」という返事のあるのを見つけました。
「花子」という「一太郎」の妹にあたるお絵描きソフトは、だいぶ前に念のために買った事がありましたが、あまりに古いので、今のパソコンでは使えないことがわかり、改めて購入しました。
 じつは数年前までは、「花子」というのは雑な絵を描くのに使う程度の認識しか無く、あまり意識には登りませんで、まさかこれで電気回路が描けるとは思ってもいませんでした。
(花子さん、ご免なさい)
 それから、新しい「花子」(ver.2008)をインストールして、毎日毎日必死で練習しまして、最初のうちはまったくデタラメな図しか描けなかったのですが、次第に腕が上がって、なんとかかんとか、電気回路が描けるようになりました。
 先日簡単な例をお見せしましたが、まあ、あれをもう少し複雑にしたような図なら、半日もあれば出来るようになってきました。
 こういうものは、最初に苦労して基本的な図を作りますと、それが保存されるので、それを元にしてアレンジしたり組み合わせたりして、新しい図を容易に描くことが出来るようになります。
 というわけで、「花子」さんは今や私の強力な助っ人になっております。

 さて、本題の網掛けですが、この「花子」には「花子フォトレタッチ」という写真修整用のソフトが附属していました。
 これが実は、私にとってまことに便利な道具だったのです。
 その話はまた明日・・・。


◆◆◆ ▼写真の網掛け作業4 ◆◆◆

 そういうわけで、「花子」を使い慣れてきましたので、今度は一緒に入っていた「5.花子フォトレタッチ」を扱ってみました。
 最初にやったのは、集合写真から特定の人物だけを取り出す作業です。
 まずその写真を最大限精密にデジカメで撮って、パソコンに入れます。
 それから「花子フォトレタッチ」を起動してその中にあるレイヤーという命令を使って、必要とする人物の像だけを半透明の薄い色で塗りつぶします。人間の顔を画面以上の大きさにまで拡大しているので、細かな事は気にせずに塗ってゆけます。塗りすぎたのを消す操作もできます。
 そうしておきますと、レイヤーで塗られた部分だけは、どんな操作をしても変化しないようになります。
 それから、新たに背景にする色彩を貼り付けます。背景は別に作っておき、大体は上ほど濃く下ほど薄いグレーのものです。これを貼り付けますと、レイヤーになった所だけは変わらず、他は作った背景になるので、集合写真から特定の人物だけを取り出す事が出来るのです。
 この作業はずいぶん何回もやりました。
 慣れると、業者に依頼したのと同じようなレベルのものが出来るようになりました。
 写真の上はその例です。

 次が、インターネットで得られる書簡や無電機写真などのゴミ取りです。インターネットにある昔の写真はゴミがたくさんあり、これが邪魔をして鮮明な写真にはなりませんので、それを除去するのです。
 これは、長方形を指定してその部分を削除する方法と、消しゴムという命令で●や■の小さな領域をクリックして消してゆく方法とがあります。
 また消しすぎて元に戻る命令もきかない時は、ペンや筆という命令で黒く塗って元に戻します。
 むろん家庭用デジカメで最高の精密度にして、一つの文字を五センか十センチ四方くらいに大きくして作業します。
 写真の下は、そうやって木村駿吉の書簡を綺麗にした例です。
 この写真は、元のものと綺麗にしたものとをデジカメで撮って、それを「2.ズームブラウザ」を使ってトリミングしたり色調を(なるべく中間色が無いように)変えたりして、それを「3.フォトレタッチ」のパノラマ合成という機能でつないで、さらにそれを「1.ペイント」で大きさを調整したものです。
 こういう文字のゴミ取りは、じめのうちは大変でしたが、慣れてくるとそうでもありません。木村駿吉の字などはさして苦労はありません。先日の例では、便せん10枚の手紙のゴミ取りを三日でやりました。
 ただし、秋山眞之の手紙などはそうは行きません。なにしろ文字がなかなか読めず、果たして何という文字を崩して書いたのか分かりませんので、そこにある点や線がゴミなのか文字の一部なのか判別出来ないのです。
 そういうわけで、ゴミのある段階で、とにかく判読しないといけないのです。
 はじめの頃は写真修整の業者というものを過信しており、うまくやってくれるだろうと無電機の写真を依頼したりもしたのですが、まったくデタラメな結果が送られてきまして、業者に依頼するのは諦めました。
 明日はいよいよこの「花子フォトレタッチ」やその他のソフトを使った網掛けのお話しです。

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◆◆◆ ▼写真の網掛け作業5 ◆◆◆

 さて、いよいよ本題の網掛け作業ですが、これは本当に長い長い試行錯誤がありました。
 はじめのうちは印刷屋にまかせていたのですが、次第に写真が増えまして、とくにデジカメが普及してからは写真が多くなり、ある場合は一冊の同人誌に数十枚から百枚近くにもなり、コストがかさむようになりましたので、自分で網掛けしようと考えました。
 もっとも初期の、家にあるコピー機もアナログの時代、コピー機にスクリーンを敷いてコピーするという手段をとってみました。
 写真の上に掲示したようなメッシュのついたスクリーンを介してコピーするのです。
 なんとか網目らしいものは出来ましたが、いかにも便法といった感じでして、綺麗な仕上がりにはなりませんで、やめてしまいました。
 次に、インターネットもかなり慣れてきましたので、インターネットの同人誌編集法を解説しているサイトを見つけて、その中の写真をどうするか――という項目を読んでみると、そこにパソコンで網掛けする方法が書いてありました。
 例題があり、「フォトショップ」を使って説明していました。
「フォトショップ」というのはプロも使っている高度な写真加工ソフトらしいのですが、値段の高いものは買えませんし、そんな高級な事はしませんので、一番安価な簡易版を買いました。
 それが前に記しました「6.フォトショップ」です。
 で、そのサイトの解説の通りにやってみたところ、一応は出来まして、同人誌に使用しました。たしか数号使ったと思います。
 その一部をデジカメで拡大写真にしたのが、写真の下です。
 この時点でようやく私は、網掛けには大きく分けて二種類あるのだと、気づきました。

甲:濃い箇所ほど網点の数を増やし、薄い箇所ほど減らす方法。
乙:網点は定まった数だけ規則正しく並んでおり、濃い箇所は点を大きくし、薄い場所は小さくする方法。
(両者の中間も有るのでしょう)

 上のサイトで教わったのは、甲の方法だったのですが、どうもこれは見た目が良くありません。スッキリした感じがしないのです。
(考えてみますと、インクジェットプリンタで網掛けとは無関係に綺麗に写真をプリントした時にそれをルーペや顕微鏡で見た写真は、この甲をうんと細かくしたようになっていますね)

 それで悩んだのですが、そのとき上の同人誌のつくりかたサイトの網掛け項目の最後に、「レーザプリンタの機能を使ってもよい」と書かれておりました。
 そこでやってみた事は・・・明日に続きます。

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◆◆◆ ▼写真の網掛け作業6 ◆◆◆

 レーザプリンタの網掛け機能を使ってもよい――とそこに書かれていましたので、ためしに、網掛け命令を何もせずに「6.フォトショップ」の印刷メニューで印刷してみたところ、たしかに網がかかって出てきました。
 網目は昨日の乙でして、仕上がりはとても綺麗でした。
 ただ、その網目が少々粗すぎたので、フォトショップのメニューで変えようとしたりプリンタのメニューで変えようとしたりしましたが、どうもうまくゆきません。
 フォトショップの変更命令は見つからず、プリンターには三種に変えられるメニューが有るのですが、効果がありません。
 そこでとりあえず、比較的大きな写真はこの粗い網掛けで編集することにし、小さな図面はコピー機の写真メニューで網掛けする事にしました。
 コピー機の写真メニューも、前日の乙のような網掛けになりました。
 写真の上が、「6.フォトショップ」で特別な事をしないでレーザプリンタで印刷したもの、中が、コピー機の写真メニューで複写したものです。
 □は五ミリ四方で、この中の点を水平に数えて一センチ当たりに直しますと、

◎フォトショップ:16点/センチ
◎コピー機:32点/センチ

 となります。
 なおコピー機に入れた原稿はエプソンのインクジェットプリンタによる写真でして、これの同じ面積を拡大したのが一番下です。
 面白いのは、一番下をコピー機でコピーすると中のようになることです。
 デジタルだからこその変換ですね。
 アナログでは絶対にこうはなりません。
(じつは、デジタルコピー機が図書館などに導入されだした時代、失敗した事があります。それは、ある写真をデジタルコピー機でコピーして、それを原稿に貼り付けて出版社に渡したところ、仕上がりが真っ黒になってしまう――という知らせが来たのです。『卑弥呼と日本書紀』を書いた時です。要するに、コピーそのもにすで網がかかっているため、それをさらに印刷用に網掛けしたので、相互干渉して変になってしまったのです。その時はわざと古い複写機しかない小さな図書館で複写しなおしました。今なら知識が有るので、自宅で処理できる筈ですが・・・)

 網掛けの試行錯誤はまだまだ続きます。

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◆◆◆ ▼写真の網掛け作業7 ◆◆◆

 しばらくの間は「6.フォトショップ」とコピー機でやっておりましたが、次第にフォトショップの粗さが気になりだしまして、それにプリンタの網掛け機能が連動していないのは変だと思うようになりました。
 プリンタの網掛け機能が作用する事は、インターネットから微細な文章の写真データを取り入れてプリントするとき、レーザプリンタでは網がかかってしまって鮮明度が落ち、インクジェットでは綺麗に出る――という現象があるため、気づいてはいました。
 しかしその機能がフォトショップでは出ないため、写真用ソフトではダメなのかと、思っていました。
 しかしどうも気になりますので、最近になって、フォトショップ以外の写真修整ソフトである「2.ズームブラウザ」「4.フォトスタジオ」「5.花子フォトレタッチ」から、事前の処置は何もしないで直接レーザプリンタを呼んで、試したみました。
 三つとも、他の製品に附属していたソフトです。
 すると、何のことはない、レーザプリンタのメニュー通りの網掛けプリントが出来てしまいました。
 2.4.5.の三種のソフトとも、まったく同じ網目でしたから、これは明らかにプリンタの機能です。
 それで分かったのは、高級ソフトである「6.フォトショップ」は自分の内部で網掛け処理(甲乙二種類が可能)をし、レーザプリンタに対してそれを忠実にプリントせよ――と命令していること、それ以外の添付されてきたようなソフトは、網掛け作業はプリンタに委せていて、ただこれは写真データですという事をプリンタに知らせているだけだ――という事でした。
 じつに情けないのですが、網掛けを勉強しようと思った最初に、フォトショップを例にとった解説を読んだために、写真のプリントはフォトショップばかりを使っていて、他のソフトでどうなるかを検証していなかったのです。
 というわけで、仮に花子でプリントして、プリンタのメニューで網目を三種類に変えた拡大写真を示します。
 上が粗、中が中、下が細です。
 一センチあたりの網点数は概略、
 粗:22点/センチ
 中:34点/センチ
 細:44点/センチ
 ――です。

 次は、これらを整理して記し、また大きさの問題にも触れます。

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◆◆◆ ▼写真の網掛け作業8 ◆◆◆

 これまでにテストした網掛け方法を、網目の粗い順に並べてみます。
 ただし網点が整列している乙の方法に限ります。

A.フォトショップ・・・・・・・・・・・・16点/センチ
B.添付ソフトによるレーザプリンタ粗・・・22点/センチ
C.コピー機の網掛け機能・・・・・・・・・32点/センチ
D.添付ソフトによるレーザプリンタ中・・・34点/センチ
E.添付ソフトによるレーザプリンタ細・・・44点/センチ

 これまでは添付ソフトB.D.E.の事を知らず、A.とC.の間の細かさが欲しいと思っていましたので、レーザプリンタで粗にしたB.が最適だという事になります。
 こんな簡単な事になかなか気づかず、試行錯誤の連続だったわけですから、知ってる人が見たら笑い出すでしょう。

 あと、続きとして、大きさの問題、カラー写真を白黒二値にする問題について書いてみます。これも、素人が同人誌を編集するさいに、とても悩む事ですので・・・。


◆◆◆ ▼写真の網掛け作業9 ◆◆◆

 デジカメを使いはじめたころに使っていたプリンタとソフトでは、プリントした時の大きさは、写真ファイルの大きさの通りでした。つまり画素数が多いほど大きな写真になりまして、ふつうの大きさでもA4をはみ出してしまい、写真のごく一部しかプリントされないという現象が出来ました。
 そこでペイントを使って画素数を減らしてプリントしましたが、そうすると写真が粗くなってしまいました。
 それで悩んでいた時、SF同人の人が、デジカメに附属しているズームブラウザで印刷すれば、画素数によらずA4に入る――と教えてくれました。
 私がズームブラウザを使うようになったのはそれからでした。
 たしかに綺麗にプリント出来るようになりました。


◆◆◆ ▼写真の網掛け作業10 ◆◆◆

 ズームブラウザと同様なプリントは他のソフトでも出来ますが、どうしても試行錯誤が必要です。
 メニューの中にプリント後の画像の大きさを何パーセントに設定するか――という命令が入ったいるのですが、100パーセントにした時に縦横何ミリになるのかが不明確ですので、一度では希望の大きさにならないのです。
 そこで調べた結果、家にあるソフトで仕上がり寸法を指定出来るのは、値段の高い「フォトショップ」である事がわかりました。
 これは印刷メニューの中に、プリント後の寸法が縦横どうなるかが、0.1ミリ単位で記されており、その数字を変更すれば、希望の大きさが得られるのです。
 流石は値段の高いソフトだけあって、プリンタにあれこれ命令を下してしているようです。
 しかし残念ながら、「フォトショップ」では網目がうまくいきませんので、結局は、「ズームブラウザ」や「花子」で試行錯誤する事になります。
 ほとんど必ず、三回はやります。つまり一枚の写真をプリントするのに、その前に二枚を無駄にするわけです。紙もインクも時間も無駄ですが、いまのところは仕方有りませんで、我慢しています。
(この問題は後に「フォトスタジオ」で不十分ながら解決しました)


◆◆◆ ▼写真の網掛け作業11 ◆◆◆

 網掛け作業の最終回です。
 書類や図面や写真に網を掛ける前に、書類のゴミ取りをしないといけません。
 書類の例では、一昨日出したようなハンコと斑点で一杯になったものがありますから、これを読める形にしなければなりません。
 一般に本や同人誌に掲載する図面は白黒ですから、これを白黒の形にしてゴミ取りをします。
 これにはいろんな方法があります。
 もともとデジカメで撮った写真はカラーですし、そうでなくとも、地の色(便せん用紙の色)は純白には写っていませんから、そこにあるゴミを削除すると、削除した箇所だけが純白になって周囲から目立ってしまいます。
 そこで、書類の写真を白黒に近い色調にする必要が出てきます。
 一つの方法は、ソフトでコントラストをうんと強調して、なるべく中間色を無くす方法です。これはかなりの効果があります。
 もう一つは、ソフトで二色にしてしまう方法です。
 白黒といっても、中間色のあるグレーと、完全に白と黒だけの二色があります。
 コントラストの悪い状態で二色にしますと、グレーの箇所が真っ黒になってしまって、全面斑点だらけでとても読めないものになってしまう危険性があります。
 ですから、文字の薄い箇所が消えないように注意しながらコントラストを十分に強調して、それですめばいいし、まだ不十分ならそれをさらに二色にする――という方法を採ります。
 次に写真ですが、これはとても難しいです。
 SF雑誌の表紙などをデジカメで撮影したものは、とても綺麗なカラー写真になっています。
 しかし同人誌も書籍もふつうはモノクロですから、そのまま貼り付けるわけにはいきません。印刷所にカラー→白黒の変換を委せる事になります。
 カラーというのは、たとえば青と黄が有りますと、双方同程度の濃さであっても、はっきりと分かります。しかしこれを単純に白黒に直すと、青と黄の箇所の区別が分からなくなってしまいます。
 印刷屋まかせにすると、そういう状態になりがちです。
 したがってプリントする前にカラーの様子になるべく近い白黒に直しておく必要があります。
 このような時に強力なのが「フォトショップ」の機能です。
 これには、いろんな種類のカラーを鮮明な白黒にする機能が有るようです。
 私は使いこなしておらず、プリントの時に試行錯誤するだけですが・・・。
 あともう一つ、「ズームブラウザ」に色調を変化させる分かりやすいメニューが有りますので、それも併用しています。
 網掛け日記はこれで終わりますが、最後に綺麗にゴミを取った例をお見せします。
 写真の上は、先日のハンコと斑点だらけの書類です。
 下は、この書類に次の頁の一部も加えて、余計なハンコと斑点を除去して、読みやすくしたものです。
 二日かかりました。
 分からない文字は、何という字なのか推理して、それと同じ字を同じ人の書いた別の箇所から探してきて貼り付けて誤魔化しています。
 もう一つ、前にこの掲示板で書いた事のあります、「こと」を意味する「合字」が使われている事にもご注意ください。
(日露無電研究のはじめのころは、業者に依頼すればすぐ出来るだろうと思っていて、依頼してみたのですが、メチャメチャな結果が戻ってきまして、しかも高額でして、諦めて自分でやることにしたのです。その結果、商売が出来るくらいの技術レベルになってしまいました(笑))

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(以下補足)
◆◆◆ ▼網掛けプリント ◆◆◆

 ――の話を、少し前に連載しましたが、実際にやってみますと、レーザプリンタの機能を使って寸法を指定しながらうまく出来るソフトは意外に少なく、今パソコンに入っているのでは「フォトスタジオ」だけだと分かりました。
 他のソフトだと、プリント後の大きさの設定問題で行き詰まるのです。
 で、この「フォトスタジオ」というのは、どうやらアメリカのソフトのデッドコピーらしく、プリントされる大きさの設定がインチになっています。
 ですからミリとインチを変換しなければなりません。
 これはとても面倒なので、インチの物差しを探して注文しました。
 まだ届いていません。
 いつ届くのか、分かりません。
 同人誌をやっていると、いろいろとやっかいな事が多いです。


◆◆◆ ▼インチ尺 ◆◆◆

 やっとインチ尺が来ました。
 予想していたより、ずっと小さくて薄い物差しでした。
 それにしても、何で日本の写真用ソフトにインチを使うんでしょうか。
 メートル法に直すのが難しいのでしょうか?


◆◆◆ ▼同人誌用の網掛け写真 ◆◆◆

 これまで本掲示板に連載したような方法で、快調に出来ています。
 やっているのは三種類です。
 一つは、リコーのコピー機の網掛け機能の利用。
 一つは、デジカメに撮って(あるいはスキャナーで)パソコンに入れて、写真ソフトのフォトスタジオを使ってレーザプリンタの網掛け機能の「粗」を使う方法。
 もう一つは上と同じで網掛けの「普通」を使う方法。
 これで、今までよりはずっと便利に出来るようになりました。

 ただ不満なのは、プリント時の寸法指定が、インチである事と、その精度が0.1インチである事です。
 0.1インチというのはほぼ2.5ミリです。
 目ではっきりとわかる巾があります。
 フォトショップでは0.1ミリなので、25倍も粗いのです。
 かといってフォトショップでやると網掛けがとても粗いものしか出来ません。
 どうしてピッタリのソフトが無いんでしょうか。
 探せば有る筈ですけど、もうファイトがありません。何か見つけて買ってみると、別の不具合があるんでしょうし・・・。

 まあ、2.5ミリの誤差が有っても、その間はDPIで結ばれていますので、大体の事は分かります。説明が難しいのですが、例えば、同じ2.2インチでも、2.1インチに近いものと2.3インチに近いものを区別する事は可能ですので、やりくりしながら編集作業しています。


◆◆◆ ▼ややこしいインチ物指 ◆◆◆

 フォトスタジオという写真ソフトの寸法指定がインチになっているので、仕方なくインチ用の物指を探して買ったのですが、そこでまた悩みが出てしまいました。
 そのインチ尺は、インチの中が八等分されているのです。
 しかしフォトスタジオでは1.8、1.9、2.9・・・というように、インチの下は十等分です。
 インチというのは25.4ミリですから、最低でもその1/10まではほしいです。本当は0.01インチまでがほしいのですが、それは我慢するとしても、物指が十等分ではなく八等分では、またまた話がややこしくなってしまいます。
 明治以来の日本の伝統で、日本の尺・寸・分の「一分」と「(1/8)インチ」がほぼ等しいことから、一インチの八分の一を分(ブ)と呼んでいたので、職人さん用のインチ物指が八等分になっているのでしょうか。
 あるいは、欧米でもそうなっているのでしょうか?
 またインチはフィートの1/12だというし、じつにややこしいです。


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