■□■□■ 新親王殿下の御名と御印(オロモルフ) ■□■□■

■■■ 慶祝 ■■■

 秋篠宮家新親王殿下御降誕を心からお祝い申し上げます。
 秋篠宮妃殿下および新親王殿下のご健勝をお祈り申し上げます。


■■■『悠』という文字 ■■■

 命名の儀の報道に接しまして、感激いたしました。
 なんという素晴らしい御名『悠仁』親王殿下でしょうか!
 悠仁親王殿下の『悠』の字の由来について、白川静先生の『字統』で調べてみました。
『悠』の音は「心」から上の部分の「攸」からきているそうです。
 この「攸」とは、
「人の背後に水をかけてあらう意味で、身を清めること、みそぎをすることをいう」
 ――そうです。
 で、それに「心」がついたのが『悠』ですが、これは、
「みそぎをおえて心が伸びやか安らかになった状態」
 ――だそうです。
 そこで、
「心が伸びやか安らかになればその想念もはるかだから、悠久、悠遠のような時空の表現になった」
 ――ということらしいです。
『悠』には「ヒサ」という訓読みは一般的ではなく、人名に使う場合によくあるようです。
 悠久から来た訓らしいですね。

 なるほど、新親王殿下にふさわしい、素晴らしい文字ですね。


■■■ 素晴らしい御印『高野槇』■■■

 また、なんという素晴らしい御印『高野槇』でしょうか!
 じつに考え抜かれた御印であると拝察いたします。
 私は植物についても考古学についても素人ですが、知るところを少し記します。

 現在の考古学において、遺跡の年代を確定する最善の方法は「年輪年代法」だと言われています。
 日本では考古学者の光谷拓実氏(奈良国立文化財研究所)が開発したのですが、これは、遺跡から発掘される木材の年輪のパターンから、その木材が伐採された年を知る方法です。
 古代までの年を知るためには、古代から数多く使われてきた樹木を選ばねばなりませんが、光谷氏が選んだのは、
「杉」
「檜」
「高野槇」
 の三種でありました。
 つまり、高野槇とは、杉や檜とともに、古代から数多く使われてきた優れた樹木なのです。
 古代の遺跡から多数出土しているそうです。
 樹高は数十メートルにも達し、幹も太く、直立する巨木ですから広い用途を持ちますし、湿気に強いという特徴もあります。
 光谷氏の研究を読んだのは、もう七年も前のことですので、今では格段に進歩いるでしょうが、この高野槇の年輪パターンは、その時すでに神武天皇の時代にまで溯って判明していたようです。
 すなわち高野槇とは、杉や檜とともに、古代大和朝廷や古代の日本を支えてきた巨木なのです。

 付記しますと、光谷氏による高野槇などの研究から、日本の古代史は刷新されており、従来言われてきたよりも遙かに古いことが分かってきたそうですし、日本書紀の史実性も次々に判明しているそうです。

 この御印『高野槇』からだけでも、秋篠宮殿下妃殿下のお気持ちが伝わってまいります。


オロモルフの論考リストに戻る