■■■ 小学生の日本神話――古事記「創世の神々」――(オロモルフ)■■■


◆◆◆オロモルフ号の航宙日誌3560『小学生の日本神話200』◆◆◆

▼『古事記』の神話 上巻 創世の神々1

 天と地がはじめて出来たとき、天上の高天原(たかあまのはら*1)に現れた神の御名は、
「天之御中主神(あめのみなかぬしのかみ/*2)」
「高御産巣日神(たかみむすひのかみ/*3)」
「神産巣日神(かみむすひのかみ/*4)」
 この三柱の神は独り神であり、身を隠しておられました。

 つぎに、地上の世界がまだ若くて水に浮かぶ脂のようで、クラゲのように漂っているとき、葦が芽を出すように伸びるものによって現れた神の御名は、
「宇摩志阿斯訶備比古遅神(うましあしかびひこじのかみ/*5)」
「天之常立神(あめのとこたちのかみ/*6)」
 この二柱の神もまた独り神であり、身を隠しておられました。

 これらの五柱の神は、一般の天つ神とはちがう特別な天つ神です。

*1:神々の住む世界としての天。
*2:天の中心にある主宰神。
*3:高い状態になる生成の霊力を示す。
*4:神としての生成の霊力を示す。
(*3と*4が日本神話独自の生成の神)
*5:葦の芽のような活き活きとした生命力を表す神。
*6:生成の霊力(*3、4)が働く場を表す。
(*5、6は中空の神で天つ神のなかに入る)

 これらの解釈は前述した二冊の本によっています。


◆◆◆オロモルフ号の航宙日誌3565『小学生の日本神話201』◆◆◆

▼『古事記』の神話 上巻 創世の神々2

 つぎに誕生した神の名は、
「国之常立神(くにのとこたちのかみ/*1)」
 さらに次に誕生した神の名は、
「豊雲野神(とよくもののかみ/*2)」
 ――です。
 この二柱の神(*3)もまた、独り神として身をお隠しになりました。

*1:国を造る神が誕生する場を示す。

*2:生気の象徴である雲に覆われた豊な野。生成の場を示す。

*3:この二柱の神は、次に誕生する男女の組の神と合わせて神世七代といわれますが、のちの五代とは違って独身の神です。


◆◆◆オロモルフ号の航宙日誌3572『小学生の日本神話202』◆◆◆

▼『古事記』の神話 上巻 創世の神々3


 つぎに誕生した神の名は、
「宇比地邇神(うひじにのかみ)」「妹須比智邇神(いもすひちにのかみ)」
「角杙神(つのぐいのかみ)」「妹活杙神(いもいくぐいのかみ)」
「意富斗能地神(おおとのじのかみ)」「大斗乃弁神(おおとのべのかみ)」
「於母陀流神(おもだるのかみ)」「阿夜訶志古泥神(あやかしこねのかみ)」
「伊耶那岐神(いざなきのかみ)」「伊耶那美神(いざなみのかみ)」

 以上の、国之常立神から伊耶那美神までの神々を、総称して神世七代(かむよななよ)といいます。
 はじめの独り神二柱はそれぞれで一代であわせて二代。
 あとの十柱の神は、男女の対を合わせて一代といいますので、十柱で五代です。
 合計して、十二柱、七代の神々が地上にお生まれになりました。

*:これらの神々は、土地の確立、雲の覆う原野、盛り土、境界、住居、健康、出産・・・などを表しているそうです。

(伊耶那岐命と伊耶那美命の巻に続きます)


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