■□■□■ 奇々怪々なる分祀論(オロモルフ)■□■□■

◆分祀とは何か?
 分祀とは何か――についての正しい理解は、靖国神社問題に熱心な人にはほぼ行き渡ったと思います。
 靖国神社宮司さんや大原康男先生などが必死で啓蒙した結果、それまでは靖国神社に参拝する人でさえ誤解していた事が、解けたのです。
 オロモルフも『A級戦犯を分祀せよ』という論考を発表して、多くの掲示板や日記に引用してもらいました。
 ↓
http://www.asahi-net.or.jp/~xx8f-ishr/a_class_bunshi.htm

 つまり、分祀することによって神様がその神社から無くなることなどありえない――という当たり前の話がかなり普及したのです。
 また、『A級戦犯分祀』という言葉自体が、『A級戦犯合祀』の合を分に入れ替えて創作されたのではないか――という疑惑も指摘いたしました。

◆奇怪な分祀論とは?
 靖国神社について真面目に考える人たちの間で「分祀への正しい理解」が行き渡り、靖国神社から元A級戦犯を無くす『A級戦犯分祀』など不可能である――と認識されたあとで、ある人からつぎのようなトリッキイな分祀論が出されたそうです。
「靖国神社からA級戦犯以外の全員を分祀してもう一つの神社をつくれば、靖国神社はそのままにして、別にA級戦犯が祀られていない神社が出来るではないか。それを総理が参拝すればよい」
 ――というものです。
 ここでは仮に、こういう神社を「第二靖国神社」と呼んでおきます。
 これに対して、もちろん保守系の人たちが猛反発したようですが、その反発の多くはA級戦犯に対する認識であり、分祀論ではなかったようです。

◆なぜ奇怪なのか?
 オロモルフは神道にはまったくの素人ですが、これは、じつに奇々怪々な発想だと感じます。
 多くの戦没者は、武運長久を祈りながらも、万一の場合には靖国神社に祀られて護国の神になるという国の約束を信じて出征しました。
 近隣国におもねる「第二靖国神社」に祀ってほしい――などと希望した戦没者は一人もおりません。
 ですから、「第二靖国神社」に分祀することは、ご祭神のお気持ちに大きく反することです。
 元来神社の祭祀とは、そこに祀られているご祭神のお気持ちに沿ったものでなければなりませんから、「第二靖国神社」などありえないのです。
 もし誰かが強引にそんな祭祀をしたら、必ずや神罰が下るでしょう。
 ご祭神を物体と考える歪んだ唯物論でなければ出てこない奇々怪々なる発想です。


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