■■■ 女流棋士 室田伊緒と室谷由紀(オロモルフ)■■■

◆◆◆ オロモルフ号の航宙日誌5330『世相家事雑感』◆◆◆

▼室室対決

 昨日は、大山名人記念の倉敷藤花棋戦で、「室田伊緒女流初段vs室谷由紀女流初段」の対局が有りました。
 結果は室谷(むろや)の勝ちでした。棋譜は中継が無いのでわかりません。
 これでトーナメントのベスト8のうち7人までが決まりました。あとは清水vs貞升戦だけです。なおすでにベスト4の一人に石橋が決まっています。
 さて、この室室対決ですが、この二人はとても似たところがありますので、すこし整理してみようと思います。
 似ているといっても、苗字が似ているとか、性格が似ているとか、そういう事ではありません。
 デビューの仕方と棋風が似ているので、それを説明してみたいのです。

▼室田伊緒女流初段

 平成元年5月生。愛知県出身。師匠杉本昌隆七段。
 平成16年(15歳):中学生で女流アマ名人戦優勝。その他多くのアマ棋戦で活躍。
 平成16年10月(15歳):プロを目指して日本将棋連盟育成会入会。
 平成17年10月(16歳):入会後最短時間で卒業し女流プロ二級に。
 平成18年4月(16歳):女流一級に昇級。
 平成20年4月(18歳):女流初段に昇段。
 現在:22歳で女流名人戦B級リーグ在籍。
 得意戦法:振り飛車、とくに四間飛車。
(アマから高校生でプロへ、大変なスピードで駆け上がりました)

▼室谷由紀女流初段

 平成5年3月生。大阪府出身。師匠森信雄七段。
 平成19年(14歳):中学生で女流アマ名人戦優勝。その他多くのアマ棋戦で活躍。
 平成20年9月(15歳):プロを目指して日本将棋連盟育成会に入会。
 平成21年4月(16歳):制度改正により関西研修会に編入。
 平成21年10月(16歳):編入後最短時間で女流三級となり公式戦に参加。
 平成22年7月(17歳):プロで5勝をあげて規約により女流プロ二級に。
             (新制度の下での最初のプロとして注目された)
 平成22年7月(17歳):マイナビ棋戦の規約により女流一級に昇級。
 平成23年4月(18歳):女流初段に昇段。
 現在:18歳で女流名人戦B級リーグ在籍。
 得意戦法:振り飛車、とくに中飛車。
(アマから高校生でプロへ、大変なスピードで駆け上がりました)

▼室田・室谷の類似点

 年齢と昇級昇段を見ていただけば、この二人が酷似していると分かります。
 次の点です。

◎中学生で大人を破って女流アマ名人になった。
◎15歳の中学生の時にプロを目指して育成会(後研修会)に入会した。
◎16歳で女流プロ棋士と公式戦を対局許可されて勝ち進み、すぐに二級から一級に。
◎18歳で初段となった。
◎現在名人戦B級で活躍中。
◎得意は振り飛車。
 ・・・これらが全て同じなのです。

 切磋琢磨して大いに発展してほしいのですが、ただし、不安もあります。
 室田初段は、プロになった時は大変なスピード出世だったのですが、最近になって伸び悩んでいます。
 通算勝敗は54勝54敗ですが、今年度は3勝5敗で、苦戦しています。
 室谷初段の方は、今の所は通算19勝8敗、今年度は7勝3敗で、かなりの勝ち越しですが、しかしタイトル経験者のような強豪には負けています。B級リーグでは室田にも敗れました。
 これではダメです。清水市代の後継者にはなれません。
 油断していると、ふつうの「元天才少女」になってしまいます。
 そういう二十歳代の女流棋士がたくさんいます。
 奮起をうながしたいです。

▼写真

 上が室田伊緒女流初段、下が室谷由紀女流初段。

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