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県学労ニュース334号     2005/11/9発行
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改定なしでも問題ない給与改定
2005年度「給与改定なし」でどうだろう?
平均給与447,928×(12+4.4)=7,346,019円(概算)
改訂後447,928円×((1-0.003)×16.45)=7,346,310円(概算)
たったの291円なんだから−−見学労の主張です

 第一ラウンドの給与改定交渉は10月26日から始まって31日、11月2日、7日と4回を数えた。しかし取り立てて問題が噴出しているのでもないのに、当局はなぜか結論を引き延ばしている。
 
 なぜだろう。県職を含めた5者組合のスケジュールに合わせているのだろうか。
 
 国の給与構造改変に話題が広がると、この交渉は給与改定交渉だと言って、牽制球を投げてくるのに、その他要求の回答に終始して時間をかけすぎている。
 
 次に控える人事委員会勧告・報告で国の給与構造改変に準ずるのか、県は別に考えるのか、2006年度の給与構造についての話し合いを真剣に話し合った方が良いと思うのだが。
 
 10月31日の交渉では、教育職参考モデル給料表を作成委託したのはどこかという質問に、人事院の外郭団体である(財)日本人事行政研究所だという。国に教育職給料表適用者がいなくなったのに、なぜ人事院の息のかかった団体に委託するのか理解できない。

 また、年間総所得が殆ど変わらない勧告(平均給与額で291円)なのだから、作業の手間を考えれば今年度は改定しない方が良いのではないかという県学労の建設的な提案に対して、給与プログラムの修正は契約の中に含まれているので新たな支出はないと答え、前向きに考えようともしない。変更に伴う処理をする職員の労力は考えていないふざけた話だった。

マイナス0.31%勧告のカラクリ
 11月2日の第3回給与改定交渉に人事委員会職員から勧告の説明を受けた。
 まず、公民較差の比較対象であった通勤手当(対象に入っていれば6ヶ月定期券の額の6分の1を対象とするとしていたため、従前の1ヶ月定期券の額で算定していた月例給はダウンするはずであった)を対象からはずして公務員の減額要素を一つ消した。
 
 そして、今まで対象としていなかった管理職手当(国の職員構成よりも該当者が多い)を対象として含めたため平均給与額がアップする要因を作った。
 
 さらに、現在その管理職手当は10%減額されているのにもかかわらず、データ上反映させていない(比較した民間企業の管理職手当は減額されていてもその額を対象としている。)。
 
 この3つの要因が公務員給与を引き上げる原因を作っているのだから、マイナスの公民較差が大きくなって当然だろう。
 
 職員の平均給与447,928円としているが、管理職手当減額後の平均給与額は446,854円であり、実際の公民較差では300円上回っているから、本来マイナス300円(0.07%)の勧告をすべきであったのではないかと追及した。
 
 ラスパイレス指数を用いているので、簡単にマイナス300円とはならない。データがないので、簡単には比較できないと回答を避けたが、1週間あれば計算できると帰っていった。11月7日第4回交渉では、「データがないので今年は計算できない。来年の勧告に当たっては減額後のデータが併記できるように検討する」と回答したために、ふたたび紛糾する。
 
 また、12月に例月給を0.3%減額改定した場合、0.5月分増額した期末勤勉手当で調整措置をしたのち、12月以降給料表を一律0.3%減額した額とすると、年度総額でいくらの差が生じるのかという質問に答えられない体たらくでもあった。また、0.31%減額勧告した総額との差額がいくら発生するのかについても答えられなかった。
 
これで、次回(14日)交渉で最終としたいという当局の態度は許せない。何を交渉してきたのか。



 


中国(昆明・桂林)の旅  No.3  渡邉研治

石林公園
高速道路の終点が近づくと山や丘の上にニョキニョキと石柱が立っている。トウモロコシやサトウキビの畑が山を覆いつくし、大木がない。耕作地を広げすぎて自然破壊してしまったのかと心配する。ガイドの説明では、石灰岩の地質なので大木が育たないのだという。

 石林公園はニョキニョキと石柱が立っている風景が凝縮しているところだ。どのように例えればよいのか悩んでしまうが、子供のころ、映画で見た孫悟空が住んでいた場所とでも言っておこう。
 
 むかし海の底に堆積した砂が隆起して丘を造り、風雨にさらされ、削られた石灰岩が林立する奇岩の集まりとなった。展望台に登って眺めていると飽きることがない。
 
 夕食のため再び昆明市内に戻った。金龍飯店で昆明名物「過橋米線」をだされる。米の粉で作った細い麺がスープに入っているものだ。前菜にでた酢豚や野菜炒めはおいしかったのに、メインデッシュのこのスープは味が薄くて油っぽいだけ。期待していただけに、残念。
 
 桂林行き19時10分発の飛行機に乗り、桂林には20時25分に到着する。暗い空港ロビーに次のガイドが待っていた。市内まで40分もかかるという。到着したホテルは桂林桜花賓館という榕湖畔のホテルだ。
 
 へやに入ってまずシャワーを浴び、着替えてから街の様子でも見ようかとホテルを出た。すると湖畔の方から帽子をかぶった怪しそうな男性が近づいてきた。売春の呼び込みに違いない。避けるために近くの飲み物屋に入って缶ビールを1本買う。すると、店員の男性は、今近づいてきた人物は危ないから注意したほうが良いという。そして、買わなくてもいいから隣のお土産品店を見て行きなさいと進められて、なんとなく世話になった気分になって結局90元でウーロン茶を買った。
 
 彼はそのあと、ホテルの部屋に女性を紹介することもできるといったので、私は「もう役立たずで、そっちに興味ないですわ。」と笑うしかなかった。


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