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県学労ニュース303号     2004/4/14発行
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今年の人事異動の 特徴

ジョブローテーションで他部局からの転入者増える

総合文書管理システムのせいか、主査の退職者増える

 今年の人事異動もおわり、忙しい年度初めの仕事に追われていることと思う。そんな中で総合文書管理システムで起案しなければいけないということで、個人 パソコンからインターネットにつないで総合文書管理システムのはじめのぺーじにたどり着く。起案のところをクリックして画面を変え、文書名を書き、起案例 示文を選択して、宛名?もうどうしていいのかわからない。打たなくてもいいとわかるまで1日かかってしまった。何で隣にいる事務長の決裁を取るのにこんな 無駄な労力をかけなければいけないのか、いらいらが募る。

 

さて、話を今年の人事異動傾向に戻そう。上の表が今年の全体の数値になる。

 人事異動の規模は例年とほぼ変わらないものの、他部局からの異動者が1. 5倍になっていることが特徴だろう。ジョブローテーションで他部局との人事交流が増えたことが見て取れる。

 また、一人1台パソコンが貸与され、この4月から総合文書管理システムが 施行されることになることが影響したのか、パソコン施行になじめない、またはそんなギスギスした職場環境に嫌気がさしたのか、主査など中途退職者が18人 と過去最高となった。労働環境の改善に向け、多くの職員の要求を聞き、県教委への働きかけを強くしたい。

損していませんか?  子どもの医療費!

 名古屋市では14年 8月から6歳以下の未就学児童の入院医療費及び4歳までのこどもの通院医療費が無料になった。ところが所得制限があり、対象年齢の子ども全ての者が無料に なったわけではなかった。

 父又は母のうちいず れか当該乳幼児の生計を維持する程度の高い者を保護者とみなし、その者の所得が(前年の12月31日において)生計を維持した者がいないときは、4, 596,000円、扶養親族があるときはさらに1人につき三八万円を加算した額以下であるという所得制限がある。

 1歳になるまでは所 得制限がなく全員無料なので、子どもが生まれると出生届けとともに乳幼児医療証の交付申請も行うのが一般的である。共済組合の健康保健証にも子どもを追加 し、扶養申告書の市町村からの医療補助有りとして申告する。つまり、共済組合で支払われた医療費以外の部分、つまり自己負担分は市町村が払うので本人は医 療機関の窓口でお金を払わなくても良いということになる。

 ところが子どもが1 歳になるとその時点で所得制限に該当するかどう判断され、所得基準を超えていると翌月から乳児医療証が使えなくなる。この制度は申請主義なので6歳まで毎 年6月16日から7月15日の間に前年の所得が基準以下であれば更新申請をしてはじめて乳幼児医療証が使えることになる。

 一方共済組合は子ど もが生まれたときに市町村からの補助有りというコードを申告したままになっているので、乳幼児医療証の交付を受けていると見なされ互助会からの療養費補助 金も支給されないままである。
 もし所得制限で乳幼児医療 証がもらえない場合、市町村からの医療補助がなく、互助会からの一月3千円超えた部分の療養費補助もないという状況になる。

 共済組合の扶養申告 書記載例には確かに市町村からの医療補助を受けなくなったときには届け出するようにと書いてあるが、職員一人一人に記載例が配布されているわけではない。 「福利あいち」等で毎年職員への注意を喚起して欲しいも
のである。

 (乳幼児医療費の助 成については名古屋市の場合所得制限がありますが、他市町村では所得制限がないところもありますので、各市町村役場に問い合わせを)

 「殺人の追憶」 (2003年韓国 130分) 

名演小劇場、TOHOシネマズ名古屋ベイシティ、AMCホリ デイ・スクエア18豊橋で上映中
 

 一九八六年から九一年にかけて十人の女性が殺された。三千人の容 疑者が取り調べを受け、三十万人の警官が動員されたが、たった一人の犯人はまだ捕まっていない。この事件を元に作られた映画であある。
 一九八六年十月二三日ソウルから南へ五十キロ、ファソンの農村で若い女 性の変死体が発見された。その後雨の降る日に、同様の事件が起こる。地元警察のパク刑事とソウルから派遣されてきたソ刑事、そして人一倍気の短いチョ刑事 の3人の動きを通して、この事件の捜査の様子を伝える映画である。何人かの容疑者をつかまえるが決定的な証拠にかけ、犯人と特定できない。刑事たちの苛立 ちをあざ笑うかのように、次々と同様の手口の事件が続く。
 事件の最初の被害者が見つかり、彼女に話を聞くがずっと下を向いていて 犯人の顔は見ていなかったという。ただ犯人の手が柔らかかったと言うことしか覚えていないという。また最初の事件の被疑者としてつかまえ取り調べをしてい たときの録音テープから、彼は犯人ではなくて事件を目撃していたのだということに気づき、彼の家に行くがもう少しのところで彼は列車にはねられて死んでし まう。必死の捜査にもかかわらず、犯人を特定できないまま迷宮入りしてしまう。
 二○○三年、警察を退職したチョ刑事は仕事の途中に通りかかった最初の 事件現場の用水路を覗いていると、通りかかった小学生の女の子が何をしているのかと聞く。その子の話によると少し前にも同じように用水路を覗きんこでいる 人がいて、やはり何をしているのかと聞いたところ、その人は「昔したことを思い出している」と答えたという。
 日本の刑事物とはちょっと違った生々しさと迫力がある韓国映画だ。 (た)

 

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