BUSHMAN [1] : THE MUSIC OF BUSHMAN


BUSHMEN PLAYING THUMB PIANOS (IN KALAHARI DESERT).

ピグミーとブッシュマン、この2つの狩猟採集民族は、小柄な体型をもつアフリカ最古の民族として、まるで双子のような存在である。そしてそれぞれなかなか魅力的な音楽を持っている。

ピグミーのレコードやCDは実にさまざまなものが作られてきた。その一方で、ブッシュマンのレコードは探しても探してもなかなか見つからない。イギリス生まれの音楽学者ヒュー・トレイシーでさえ、ブッシュマンの音楽のフィールド・レコーディングを行っていないという話なので、ひょっとすると私の作成したディスコグラフィーにあげたものが、ほぼ全てなのかも知れない。

ブッシュマンが暮らすカラハリ砂漠は、ヴァン・デル・ポストのような著名な探検家が探査したこと、あるいは数多くの日本人の文化人類学者や言語学者がそのフィールドとしていることから、ブッシュマンについて数多くの文献が著されているのに対して、きちんとした録音資料が残されてこなかったことは残念だ。

これから、ボツワナのカラハリ砂漠で彼らの素晴らしい音楽を、実際に自分の耳で聞いて感動した体験の一端の紹介を始めたいと考えているので、どうぞおつき合い下さい。


(2000/05/08 Ver.1.0)


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