2003 / JULY


<CD> THE NGUNI SOUNDS 1955 57 58
<CD> SOUTHERN MOZAMBIQUE 1943 49 54 55 57 63
<CD> TANZANIA INSTRUMENTS 1950
<CD> TANZANIA VOCALS 1950
<CD> SECULAR MUSIC FROM UGANDA 1950 & 1952

ヒュー・トレイシー・シリーズが新たに5タイトル。これで全16タイトルとなった。内容については、いずれも文句なし!

・『ツワナ&ソト』に続く南ア編は、ズールー、コーサ、ツワナなどのヴォーカル・ミュージックやミュージカル・ボウ(楽弓)の演奏集。

・モザンビーク編は、43年というかなり早い段階の録音を含むもので、強烈なパーカッション・アンサンブルなども素晴らしい。

・タンザニア編の2枚は、それぞれ楽器編とヴォーカル編。特に楽器編は内容が充実していて、親指ピアノの演奏などを楽しめる。

・最後の1枚は、2枚目となるウガンダ編。前作は宮廷音楽を集めたものであったが、対して今作は庶民の音楽を集めた内容となっている。

17枚目に当たる『モザンビークのギター・アルバム』もほぼ完成しており、その次の新たなタンザニア編(ポップ集?)とケニア編も準備中。嬉しいと思う反面、じっくり楽しむ余裕がないと嘆くのは贅沢な悩みか?

(7/19, 29)

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<CD> PALM WINE MUSIC / S. E. ROGIE

シエラレオーネのパームワイン・ミュージックを代表するギタリスト、故S.E.ロジーのアルバムが再発された。89年にスイスのレーベルからリリースされ、その後オルターポップから日本にもディストリビューションされていた名盤。個人的にも長年愛聴してきたCDなので、内容は申し分なし。ゆったり口ずさまれる歌も、暖かく爪弾かれるギターも、とにかくひたすら心地よい。暑い夏に聴くに最適な、アフリカで一番和む音楽。
(7/29, 8/1)

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<CD> PALM WINE A GO-GO / ABDUL TEE JAY

S.E.ロジーと同時発売された、こちらもパームワイン・ミュージック・アルバム。アブドゥル・ティージェイは現在ロンドン在住らしく、女性コーラスなどを除くと、ここでの演奏もほぼ一人で多重録音したものだというが、そのようなことを感じさせない自然体な演奏が、心身を和ませてくれる。個人的には、大型親指ピアノのベース音も気持ちよく、最近ヘビー・ローテーションとなっている一枚。
9/15 には青山CAYでライブが予定されており、そちらも楽しみ。
(7/29, 8/1)

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<CD> CANTOS DE ESPERANCA / MANGUWANA

かつて、タブー・レイのアフリカン・フィエスタや、フランコのOKジャズにも在籍していた、コンゴの大ベテラン歌手、サム・マングワナの新作。「希望の歌」と題さされたこのアルバム、結構ラテン風味の加わった作品で、肩から力の抜けた軽やかなサウンドが受けているようだ。個人的にはやや枯れ始めたようは歌い振りや、少し軽すぎるように聞こえるトーンが、今ひとつ腑に落ちないのだけれど、H氏もT氏も大好きと絶賛していたし、海外でも好評のよう。グラン・カレやバントゥー・デ・ラ・キャピターレの曲の再演も含まれている。(7/9)

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<K7> KUNE AK LILA YENGEL / TITI

ユッスー・ンドゥールのレーベル、ジョロリがまた一人女性歌手をデビューさせたようだ。最近のセネガルのカセットを聴く時間がなかなか確保できずにいるのだが、聴いた中ではこれもまずまずと言えるものだった。割合オーソドックスなポップ・ンバラのバックに乗るティティ(と呼ぶのか?)の歌もまあまあ。ヴィヴィアンよりは上手いかな、といった印象。ユッスーの「AMBASSADEUR」を取り上げている。(7/9)


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購入してから紹介せずにきたサム・マングワナなどをアップ。アフリカンドの新作など他にもあれこれリリースされている。(7/9)


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