2003 / MARCH


<CD> BOOMRANG / DAARA J

セネガルの3人組ラップ・グループ、ダーラ・ジィの新作。ラップの枠にとらわれない作品づくりに成功していて、キューバン風トラックも。今やセネガルを代表するグループのひとつであることを示す充実作。マリのロキア・トラオレが2曲で参加。(3/3)

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<CD> NEW YORK / PARIS / DAKAR
/ POSITIVE BLACK SOUL

セネガルのヒップホップ/ラップ・デュオ、PBSの新作。一部でコラやバラフォンを用いたりしているが、アフリカ的な要素の有無と無関係に、サウンド面では目新しさを感じない。つまらない作品とは思わないが。タイトル曲(7)、「アフリカ」と題された(1)、ムーリッド的フレージングが聴ける(8)など、歌詞の方はどうなのだろう。「PBS」ではKRS−ONEがゲスト参加している。(3/6)

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<CD> YOUSSOU N'DOUR ET LE SUPER ETOILE
DE DAKAR VOL.2

シュペール・エトワール・ドゥ・ダカールの第2作目もCD化された(カセットでは復刻済み)。ヴォーカルが3者体制であることも含めて、サウンド的にはまだ過渡期と感じさせる面もあるが、「AZIZ」の展開などには彼ららしさが完成しているところも見られるし、もちろんジミー・ンバイのギターも気持ち良い。80年代の録音にしては音質に難があるものの、セネガル音楽ファンにとっては必聴の一枚。(3/3)

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<CD> FRANCAFRIQUE / TIKEN JAH FAKOLY

コート・ジヴォワールのレゲエ・シンガー、ティケン・ジャー・ファコリーの『COURS D'HISTOIRE』と『MANQERCRATIE』に続く第3作(?)。まあ、オーソドックスなレゲエといったところが、第一印象。(3/6)

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<CD> SUPER MAMA DJOMBO

西アフリカのギニア・ビサウで80年代に活躍したバンドの編集盤。ポルトガル的サウダージに、コンゴやマンディングの感覚が混じり合ったあたりが特徴であり、面白くもある。しかし、ギニア・ビサウで一番有名なバンドと言っても、アフリカというスケールで捉えるとやはり2線級にすぎないだろう。未発表トラックの多さに興味を持ち、試しに聴いてみたのだが、これまでの諸作と同様少し中途半端な印象を受けた。『MUSIC IN MY HEAD 2』にも収録された「GUINE-CABRAL」がベスト・トラック。(3/9)

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<CD> PERCUSSIONS ELIMA / MAITRE NONO MANZANZA

コンゴ南部出身のメトル・ノノ・マンザンザを中心とするパーカッション・グループ。メトルはパパ・ウェンバやレイ・レマなどとの共演歴もあるという。コバルト・レーベルにしては珍しく、特に仕掛けもないストレートなパーカッション・アンサンブルで、その点がやや物足りないかも。それでも迫力溢れるサウンドは魅力的。(3/3)

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<CD> KIN NOSTALGIE / DINO VANGU

コンゴの名ギタリスト、ディノ・ヴァングを中心とする、MAKINA LOKA DIMAYE、DINO VANGU & AFRICA NOVA という2つのユニットの録音集(前者は74-76年、後者は86-89年の録音)。録音状態は悪いが、コーラスやホーンズのアレンジには秀逸さも感じられる。ディノの艶やかなギターがたっぷり楽しめる一枚。(3/9)

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<CD> SAMY OLOMBELO / REGIS GIZAVO

マダガスカル出身で現在パリを中心にして活躍するアコーディオン奏者、レジス・ギザヴォの最新作(のはず)。フレンチ風だったり、アメリカ南部風になったり、最後はズールー風に終わったりと、いかにもワールド・ミュージック的な楽しさが横溢した一枚。ユッスー・ンドゥールの『NOTHING'S IN VAIN』にゲスト参加したことで、少しは知名度が上がったはずなのだが、このアルバム不思議と米仏のサイトでも見かけない。(3/9)

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<CD> ETHIOPIQUES 14 : NEGUS OF ETHIOPIAN SAX

タイトル通りサックスを軸とするトラック集。いつも通りの高水準な作品集。(3/3)

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<CD> MYEKELENI / BRENDA

南アフリカ、クワイトの大スター。良質なポップ・アルバムであるし、今回もロンドンなどではバカ売れしているようだが、個人的にはだんだん面白みが薄れてきているような気もする(買ってから1ヶ月以上経つのに、まだ1度しか聴いていないという段階での感想なのだが、なかなか聴く気が起きない作品)。(4/6)

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このところオフィス・サンビーニャがますます頑張っていて、『GHANA POPUKAR MUSIC 1931-1957』(昨年3月の新譜紹介とRC2002年6月号を参照)も国内配給を実現してくれた。同レーベルは『ROUGH GUIDE TO HIGHLIFE』などの配給も開始している。掲載したアルバムの他には、ブバカル・トラオレも新作を発表していて、こちらにもロキア・トラオレがゲスト参加している。紹介コメントはいつも通り暇が生まれた際に追補できればと思います。(3/3)

2枚追加。(3/6) 3枚追加。(3/9) 1枚追加。(4/6)


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