2003 / JANUARY


<CD> ZAMBIA ROADSIDE - MUSIC FROM SOUTHERN PROVINCE

ヒュー・トレイシー・シリーズの復刻レーベルとしてもお馴染みのオランダのSWPからリリースされた久々の新作。今回は復刻作ではなく、社主マイケル・バード自らザンビア南部に赴き、現地ミュージシャンたちの演奏を録音してまとめたもので、何年か前に発表した『BATONGA ACROSS THE WATERS』の続編的色彩もあるのだが、ヒュー・トレイシーの録音集そっくりなサウンドに溢れている点が、何と言っても面白い。まるで50年前のサウンドが、現在までそのまま引き継がれてきたような印象だ。ネイティヴな響きが強烈な中、時折コンゴ(リンガラ)的展開を見せるあたりも興味深い。
今日聴いた第一印象なのだが、しばらくは愛聴盤になりそう。国内盤リリースを希望!! (1/20)

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<CD> ETHIOPIQUES 12: KONSO MUSIC AND SONGS
            - KIRBA AFAA XONSO -

グルーヴィーなエチオピアン・ポップを紹介してきたエチオピーク・シリーズ、過去の11枚からは一転、この12集は南部コンソの人々の伝統音楽集となっている。かなり地味な内容。(1/9)

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<CD> ETHIOPIQUES 13: THE GOLDEN SEVENTIES
            - ETHIOPIAN GROOVE -

エチオピーク・シリーズの13集は70年代のポップ集で、これまでに選ばれた曲群と同様な妖艶なサウンドが楽しめる一枚。(1/9)

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<CD> TAKUSSAAN A DAKAR LIVE / NDER & LE SETSIMA

セネガルのンダールの最新ライブ。ライブ作としては、2001年にカセットで発表された『LIVE ANNIVERSAIRE VOL.1 & 2』に続く作品だろう。シュペール・エトワールのメンバーの助力もあって、まさしくユッスーたちのサウンドを継承しているとも単なるイミテーションとも言いうるサウンド。出来は悪くないのだが、結局はそれが彼の限界を示す結果となっている。
5曲目、アジテイトするかのようなラップ風ヴォーカルなんて、まるでNYCやダカールで観てきたババカル・フェイのようだと思ってクレジットを見たら、そのババカル本人のゲスト参加だった。(1/9、1/13)

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<CD> THE DEFINITIVE COLLECTION / DOROTHY MASUKA
           - THE GRAND DAME OF AFRICAN MUSIC -

ジンバブウェ生まれの女性歌手で、南アフリカに移り住んだ以降の50〜60年代には、ミリアム・マケーバと人気を二分した大スター、ドロシー・マスーカの新しい編集盤。古い時代の代表作が半分、最近(90, 91, 2001年)の録音が半分という、何とも中途半端な内容で、コメントしにくい1枚である。(1/9、2/10)

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昨年暮れにリリースされた諸作。SWPの新作を除くと、少し物足りない内容のものが多い。エチオピアのシリーズもちょっと飽きがきたが、今回は国内盤もでるのだろうか。(1/9、2/10 追)


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