2002 / OCTOBER


<CD> NOTHING'S IN VAIN (COONO DU REER) / YOUSSOU N'DOUR

セネガルのユッスー・ンドゥール。配給レーベルをノンサッチに統一しての3年ぶりのインターナショナル・リリース。ダイナミズム溢れる『BA TAY』とは対照的に、コラ、ハラム、バラフォンなどの伝統楽器を重用した懐深いサウンドはユッスーの新境地をかいま見せるもの。『BA TAY』からも5曲選んでいるが、うち4曲がニュー・ヴァージョン。
欧州では今月22日に発売、国内盤は来春1月の予定。(10/20)

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- ORANGE - - BLUE -
<CD> SPECIALIST IN ALL STYLES / ORCHESTRA BAOBAB

再結成したセネガルのオーケストラ・バオバブの15年ぶりの新作。かつてのレパートリーの再演集で、ゲスト参加したユッスーとキューバのイブラヒム・フェレールを含めると、実に8人のリード・ヴォーカルが鮮やかに歌い継ぐバオバブ流アフロ・キューバンの快作。

欧州では先月23日、米国では今月8日に発売済み。国内盤は来春1月の予定。ちなみに、オレンジ版とブルー版の2種類あるが、どちらもスリーブが異なっているだけで、同内容と思う。

個人的には今年のベスト・アルバム!!(10/20, 30)

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<CD> RED HOT + RIOT: THE MUSIC AND SPIRIT OF FELA

エイズ撲滅を目的とするチャリティー企画のレッド・ホット・シリーズ、今回はフェラ・クティ・トリビュート盤。フェミ・クティ、トニー・アレン、シェイク・ロー、マヌ・ディバンゴ、ジェリマディ・トゥンカラ、バーバ・マールといったアフリカ勢に加えて、アーチー・シェップ、アンティバラス、レニーニ、ナイル・ロジャース、シャデーといった面々も参加の超豪華版。各方面からの賛辞が止まないことだろうが、フェラのオリジナルとの野暮な比較さえしなければ楽しめることは間違いない。(10/20)

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<CD> SEBE ALAYE / DIELY MOUSSA KOUYATE

ジェリ・ムサ・クヤテは、ギニアやマリで数々のセッションをこなしてきたエレキ・ギター奏者らしく、彼のアリ・ファルカ・トゥーレ風ギターを中心に、モリバ・コワテのンゴニや、ボロン、ジェンベ、マンディングのコーラスなどが混じり合って醸し出される、例えば1曲目のアーシーな雰囲気などは、結構いい感じに仕上がっている。まだまじめに聴いてはいないのだが、聴き進むごとにやや盛り下がっていくような印象を受けた点は物足りなかった。原因はキーボードの音だろうか? (10/30)

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ユッスー、バオバブ、フェラと、今月も凄まじいラインナップになった。ユッスーとバオバブに関しては書くべきことが多すぎるので、来年の国内盤発売を照準に長文原稿をあれこれ執筆中。(10/20)


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