2002 / AUGUST


<CD> PASAPORTE MUNDIAL / LAS HIJAS DEL SOL

中部アフリカ、赤道ギニアの女性デュオ、ヒジャス・デル・ソル(イーハス・デル・ソル)の第4作。『アンボス・ムンドス』第6号に紹介した『KCHABA』に続く2年ぶりの新作で、可憐でキュートで明るく弾ける歌い振りはそのまま。スークース+ズークといったサウンド・アレンジも最高。この夏一番元気になれる強力推薦盤!(8/16)

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<CD> WATI / AMADOU & MARIAM

マリの盲目夫婦デュオ、アマドゥとマリアムのCD4枚目。マリにはレアなファンキーさを兼ね備えたバンバラ・ブルースといった路線は相変わらず。ちょっとよたった感じがするものの、それはそれで味のある2人の歌もいつも通りの一作だ。ただ、ぶっ飛び感は前作の方が上回っていたかも。(8/16, 9/7)

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<CD> ELECTRIC HIGHLIFE
         : SESSIONS FROM THE BOKOOR STUDIOS

ジョン・コリンズによる、80年代のガーナのギターバンド・ハイライフ集。BLACK BEATS を除くと、大半がほぼ無名なグループの録音ばかりだが、どの曲も小刻みに飛び回るギターのビートが心地よい。F. KENYA は、あの『THE GUITAR AND THE GUN』2巻(1983,85年)にも3曲収録されていたが、今回も異なるトラックが3曲選ばれている。貴重な復刻作だが、ジョン・コリンズのことだから、まだまだ出し惜しみをしているような気もする。(8/25, 9/7)

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<CD> OUZA

セネガルのベテラン・ミュージシャン、ウーザのCD最新作。RCの来月号に彼の編集盤のレビューをしたついでに、こちらも取り上げてみたが、あくまでも参考アルバムで、内容に評価すべき点は少ない。残念ながらセネガルの音楽についてよほど関心がない限り(たとえ、あっても)退屈と断を下さざるを得ない一作。
ウーザは今も地元ダカールのクラブで恒例のライブを続けているようだが(W杯セネガル応援歌にも参加していた)、ここで聴けるようなサウンドばかりならば、さほど面白いものではないだろう。彼がよかったのは、やはり70年代か?(8/16)
と、意地悪いことを書いたのだが、タワーにも入荷してきた。(9/7)

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<< comment>>

今月は、大好きなヒジャス・デル・ソルとアマドゥ&マリアムの新作が届き気分が良い。それと、『アンボス・ムンドス』や『レコード・コレクターズ』といった雑誌でレビューしたグループの新作ばかりが並んだのは奇遇だな。(8/16)


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