2002 / APRIL


<CD> MOFFOU / SALIF KEITA

マリのサリフ・ケイタの新作。伝えられていた通りアコースティック主体のサウンドで、最初『SOSIE』のような作りを連想したのだが、これまでの諸作以上に彼の歌い手として優れている面を引き出している。エレクトリックでややエキセントリックで聴く方にも体力が要求される(?)『KO−YAN』や『AMEN』よりも長持ちする作品と言えるだろう。ともかく気楽にくつろいで楽しめる作品。私が最高傑作と考えている『FOLON』を超えているかどうかは、もう少し聴き込んでからの判断としたい。(4/27)

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<CD> SIGUI / DJELIMADY TOUNKARA

マリのレイル・バンドのギター奏者のソロ・アルバム。ジェリマディ・トゥンカラのアコースティック・ギターを中心に割合オーソドックスなマンディング・ポップを聴かせる。なるほど、欧州でも高評であることが分かる一作だ。(4/18)

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<CD> MELODI YALLA & IGUIGU LEZWE 
         / MAHLATHINI & MAHOTELLA QUEENS

南アの大手ガロが始めた「2 IN 1」シリーズのひとつ。ンバカンガの帝王、故マハラティーニのアルバム2枚を収録したもの。録音年は不詳。(4/18)

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<CD> THE BEST OF ACCORDION JIVES
        & THE BEST OF ACCORDION AND SAX JIVES 
         / VARIOUS ARTISTS

同じくガロ音源の「2 IN 1」CDで、タイトル通りインスト・ジャイヴが延々続き、やや金太郎飴状態。南ア音楽ファン向けの内容だろうと思う。こちらも録音年は不詳。(4/18)

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<K7> DJIRIM / EL HADJI FAYE

セネガルのエル・ハジ・フェイの新作カセットで、すでにCDも出ている。彼はエトワール・ドゥ・ダカールでユッスーらと活動後、エトワール2000などで、地道にンバラの曲を作り続けている訳で、まあ今回も地元向けの作品といえるだろう。(4/18)

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<K7> CONFIRMATION / RAMATA DIAKITE

マリの女性歌手ラマタ・ジャキテの新作カセット。新作CDを期待させる充実作。(4/18)

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<CD> DZ LIVE / GNAWA DIFFUSION

グナワ・ディフュージョンの新作(3作目?)は2枚組ライブ。昨年5、6月にアルジェリアとフランスのマルセイユで録音されていて、彼らのグルーヴを堪能できるかと期待したのだが、深夜小さな音量で聴いた感じでは、期待が大きかった分だけ、冗長で、グッとくるものが少し足りないような印象を受けた。今度は休日に太陽の光を浴びながら、ビールでも飲みつつ、聴いてみることにしよう。この手の音はそうやって楽しむべきだろうな。レゲエも演奏していることだし、、、。(4/27)


<< comment>>

今月は若干低調なリリース状況だ。ちまたで一番の話題はサリフ・ケイタの新譜発表となるのかも知れないが、こちらは国内盤待ちをしていて未聴。他にも西アフリカものやマダガスカルものなど、数だけはある程度リリースされているが、残念ながら食指が動くものは少ない。(4/18)


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