2000 / NOVEMBER


○REWMI
  / YOUSSOU N'DOUR & LE SUPER ETOILE
    (JOLOLI no number, SENEGAL, 2000)

ユッスー・ンドゥールの最新スタジオ作。今回の既発表曲のアレンジを変え、リズム面を強調した演奏が多いようだ。特に、「Boul Ko Tek Misser
(She Doesn't Need To Fall)」、「Yaama」、「Yaay Kan (Red Clay)」といった楽曲で展開する、サバールとタマが空間を塗り込めるようなサウンドは近年のライブを彷彿とさせる。(12/19 改)

○YOUSSOU N'DOUR A BERCY : LE GRAND BAL 2000
    (JOLOLI no number, SENEGAL, 2000)

ユッスー・ンドゥールの最新ライブ作。2本のカセットを変則パッケージに収めている。演奏、音質ともに99年盤の方が勝っていると感じた。編集の荒さは相変わらずだし、特に録音の悪さは何とかならないものかと言いたくなるのだが、彼のカセットはあくまで地元のファンに向けて作られていろものなので、やはりこうした不満は禁句なのだろう。しかし刻まれた音楽そのものには不満はない。(12/19 改)

○TJE NI MOUSSO / AMADOU ET MARIAM
      (CIRCULAR MOVES/UNIVERSAL 7006, USA, 2000)

何とも不思議なアルバムだ。ジャケットのダサさは最低だけれども、中味は悪くない。マリアン・ロックとでも称しようか、アマドゥ・バガヨコのハードに弾きまくるギターが魅力的で、1曲目なんかブルース・ブレイカーズあたりを思い起こさせるブルース・ロック風の作品。マリ音楽というとグリオの伝統の流れを汲む強烈な歌と伝統楽器の演奏がその特徴と受け止められてきたが、こんな音楽まで登場してきたのを見ると、マリ音楽の懐の深さにため息さえ出てくる。(8/8)

、、、と、8月のこの欄で紹介済みのCDの米国盤がリリースされた。ジャケットが差し替えられたけれど、「ジャケットのダサさは最低」というのがやはり大方の見方だったんだろうなぁ。(11/21)

音楽ライターの原田尊志さんが『ミュージック・マガジン』の年間ベストに選ぼうかと思う、と話すのを聞いて、てっきり冗談だと思っていたのだが、何と本当にベスト10に選出していた。(12/19)


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今月は、ニューヨークで入手したアルバムを中心に紹介する予定です。(11/21)

と書いたのですが、時間がなくて、結局来月回しとなりました。(12/19)


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