○WANITA / ROKIA TRAORE (LEBEL BLEU/INDIGO LBLC 2574, FRANCE, 2000)マリの期待の新人、ロキア・トラオレ(1973年生まれ)。彼女のデビュー作の国内盤がようやく出たところだが、それに続いて2作目も到着。キュートな歌声、音数を抑えたアコースティック・サウンドは前作同様に心地よい。マリではほとんど無名といわれるが、確かにこうした抑えめな表現は、現地では珍しいものかもしれない。
○BETI / SALLY NYOLO (TROPICAL MUSIC 68.808, GERMANY, 2000)元ザップ・ママのサリー・ニョロのソロ、レーベルを移籍して(?)の第3作目。これも従来通りの作品。肩の凝らない音楽です。
○NUMEY / FAYTINGA (COBALT/MELODIE, FRANCE, 1999)エリトリアの若手女性歌手。コバルトにしては地味な作り。土地柄から当然なことだが、エチオピア北部のティグレ人の音楽にとても似ている、、という訳で、やっぱり地味だな〜。
○NOMAKANJANI? / BRENDA (CCCP RECORDS CDBREN(WL)99, SOUTH AFRICA, 1999)『ミュージック・マガジン』3月号で北中正和氏が、『アンボス・ムンドス』第5号で私が紹介のブレンダ・ファッシ(それとも、ファジーと読むのかな?)の最新作。南アフリカで80年代から活躍する彼女、最近はイギリスでもヒットを連発している。メロディーは南アらしくても、それは打ち込みに支えられたヒップなもので、これまでの南ア音楽のイメージを覆すポップなサウンドだ。
○DA HOP / VARIOUS ARTISTS (JOLOLI/VIRGIN 7243 8488162 7,2000,FRANCE)ユッスー・ンドゥールのレーベルから出た編集盤。ジョロリ傘下の若手ヒップ・ホップ、ラップ・グループの曲を14曲収録。(4)では、ユッスーのボーカル(?)も聞こえる。どのトラックもセネガルのグループだと教えられない限り、まずそうは聞こえないので、ユッスーの名前に惹かれて手を伸ばすと裏切られるかも知れない。
■ ○CAP-VERT : UNARCHIPEL DE MUSIQUES / VARIOUS ARTISTS (OCORA C 560146/47,FRANCE,1999)セザリア・エボラの故郷、カポ・ベルデの31曲を2枚のCDに詰め込んだ見事なコンピレーション。素朴な音楽が楽しめる。ブックレットの解説もしっかりしていて、この国の音楽のサウダーヂ感を好む方にはお勧め。オコラからはもう一種、編集盤が出たがそちらは未聴。
○ETHIOPIQUES VOLUME 8 : SWINGING ADDIS 1969-1974 (BUDA MUSIQUE CD 82982-2,FRANCE,2000)エチオピアン・ポップスの復刻シリーズ8作目。全21曲収録しており、マハムッド・アーメッドも1曲のみながら聞ける。うねるボーカル、ファンキーなホーンズ、などなど今回も大満足。A. ESHETE のシャウトなんてほとんどJBのノリだ。いつも通り、豪華なブックレットついており、その中に第9集の告知があるので、当初の予定通り第10集まで出すつもりのようだ。
○NATIONAL BADEMA : ORIGINAL KASSE MADY (SONODISC/SYLLART CDS 7071,FRANCE,1999) ○SUPER BITON (SONODISC/SYLLART CDS 707 ,FRANCE,1999)RAIL BAND など、このところマリの旧音源の復刻を続けているレーベルから新作が2枚届いた。かつてカッセ・マディが在籍したオリジナル・バデマの音源は割と珍しいのではないだろうか。このCDは、MALI KOUKAN盤LP(KO 77.07.07)を中心とした編集盤(SYL 8355のCD化)。一方のスーパー・ビトンの曲はMELODIE/SYLLART盤LP(SYL 8356,8389)から集められている。
■ シリフォン盤の復刻CD
1960〜85年頃の期間に78枚のLPと74枚のシングルをリリースした、ギネアの代表レーベルの復刻盤が、メタ・カンパニーを通じていろいろ入荷(再入荷)している。カッコ内はオリジナルLPの番号。ミリアム・マケーバ以外はどれも良い内容。それだけに、しっかりした解説が欲しかった(BUDAのアンゴラやエチオピアのようなものまでは求めないが、それにしてもバンド名の誤りや写真の取り違いが多すぎる)。
○ORCHESTRE DE LA PAILLOTE VOLUME 1,1960 (SLP-1) ○ORCHESTRE DU JARDIN (SLP-2) ○REGARD SUR LE PASSE / BEMBEYA JAZZ (SLP 10?/34?/64?) ○10 ANS DE SUCCES / BEMBEYA JAZZ (SLP 24) ○APPEL A L'AFRIQUE / MIRIAM MAKEBA (SLP 22) ○LA PERCEE / CAMAYENNE SOFA : VOLUME 1 (SLP 52 + SLP 56) ○LE DEFI + LA CONTINUITE / BEMBEYA JAZZ (SLP 59 + SLP 61) ○TOUR D'AFRIQUE DE LA CHANSON / KOUYATE SORY KANDIA ○L'EPOPEE DU MANDINGUE / KOUYATE SORY KANDIA ○GRAND PRIX DU DISQUE 1970 / KOUYATE SORY KANDIA (SLP 12 + 20 + 36 + 37 + 38 + singles) ○DISCOTHEQUE 70 (SLP 23) ○DISCOTHEQUE 71 (SLP 35) ○DISCOTHEQUE 72 (SLP 40) ○DISCOTHEQUE 73 (SLP 45) ○DISCOTHEQUE 74 (SLP 48) ○DISCOTHEQUE 75 (SLP 49) ○DISCOTHEQUE 76 (SLP 66 +)
<< COMING IN FUTURE...? >>
■ ○THE VERY BEST OF THE MANHATTAN BROTHERS : THEIR GREATEST HITS, 1948-1959 (GALLO/STERN'S CDZAC 77,UK,2000)1940年代末から50年代にかけて南アフリカで活躍した、黒人4人組のコーラス・グループ。米国のミルス・ブラザーズあたりの影響を受けているらしい。彼らのジャイブ・ミュージックは最高なので、早く聞きたいのだが、なかなか手に入らない。
■ ○ETHIOPIQUES VOLUME 9 : ALEMAYEHU ESHETE (BUDA MUSIQUE CD 82983-2,FRANCE,2000)エチオピアン・ポップスの復刻シリーズ第9集は男性歌手A. ESHETE の単独盤。
■ ○SERIE SANGAMAR, VOLUME 2 / DEXTER JOHNSON (DAKAR SOUND DKS017,NETHERLAND,1999)50年代末からセネガルで活躍したナイジェリア出身サックス奏者の編集盤。第2作目の今回はスターバンドの音源なども収録している。
■ ○EAST OF AFRICA : PIONEERS OF POPULAR MUSIC / VARIOUS ARTISTS (DAKAR SOUND DKS018,NETHERLAND,1999)African Jazz, African Fiesta, African Team など、コンゴの楽団が60年代初頭に録音した曲のうち、ナイロビで再発していたものを15曲集めた編集盤。
■ ○FRANCOPHONIC : THE ESSENTIAL RECORDINGS OF FRANCO LUAMBO MAKIADI, KING OF CONGO MUSIC, AND HIS O.K.JAZZ,1953-1988 (STERN'S MUSIC STCD 3015,UK, ? )フランコの10年目の命日に合わせて昨年秋にリリース予定であった4枚組。未だに発売されていないようだが、ホントに出るのだろうか?
<< comment / africa >>今月はますます不作続きで推薦盤が少ないので、これから日本への入荷が期待されるCDを集めてみました。案の定、今月も復刻盤が多くなってしまったのはご覧のとお降り。(4/11)
、、、と思っていたところに、歌姫達の新譜などいくつか到着。まだじっくり聞いていませんが、とりあえずリストアップしておきます。なお、最初の4枚は渋谷エル・スール・レコード(TEL : 03-5485-9967) 以外では、まず手に入らないと思います。お見逃しないように。(4/21)
最近もセネガル音楽の復刻盤(ETOILE 2000、NUMBER ONE、など)が届くなど、量的にはまずますでしたが、今ひとつ決定打がなかったように思います。特に国内盤には面白いものがなかったです。その中で、新譜ではロキア・トラオレが、復刻ものではスウィンギン・アディス(エチオピアン・ポップス第8巻)がお勧めです。(5/1)
(2000/05/19)
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