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かぼちゃうぉーず : 物理系特殊攻撃、対象:敵×1 自らの残りHPを半減しながら、敵の残りHPの90%を削る。アンデッドは即死。 ◆◇ 1st.Turn ◇◆ トーナメントの魅力に引き込まれてから数週間後。いつものように過去の試合結果を チェックしていたとき、私の手があるページでしばし止まった。 第8回大会の1回戦第2試合。常勝四天王LibertyWindさん VS 近衛団アウドムラの 対決。 最後の試合結果だけ見れば LibertyWindさんの圧勝。勝負を分けたのは相手の フェルアーナを封じ込めたポーシャと、カボチャ爆弾の大ダメージを即座に回復した フェルアーナ。 「惜しいなぁ・・・、最初のかぼちゃうぉーず2連発の後に何か追い討ちがあれば もっと僅差の勝負になっているのに・・・。」 反動で自分も大ダメージをくらうとはいえ、相手の能力に左右されず9割のHPを もっていく危険極まりない攻撃。試合後のバトラーさんのコメント「カボチャ爆弾を 降らせた後の掃除係(全体魔法)がいればね…」を読んだとき、私は思った。 「こんなに強力な攻撃なら、既にどこかで "かぼちゃうぉーず" → "全体攻撃" の即死コンボを使っている人がいるんじゃないかな?」 さっそく過去の試合結果をざっと眺めてみる。 が、予想に反して少ない。そもそも、マッドハロウィンを使う人は多いのだが、 その大半は前衛でドラッグイーター×2を使わせるというものである。 後衛で使っていても、大抵は1体か多くて2体。即死コンボの形になっているのは、 第5回大会のろむろむさんや、偽隠君子さんのユニットくらいであった。 この瞬間、私の考えは固まる。 「かぼちゃうぉーずを徹底的に活用しよう。後衛にマッドハロウィン3体と、前衛に プリンセスを1体。合計6回のかぼちゃうぉーずに全体攻撃を加えて、2ターン KILLユニットを作ろう。」 これが後々、泥沼のAGI地獄に陥っていくことを少年はまだ知らない・・・。 (誰が少年ですか?) ◆◇ 2nd.Turn ◇◆ ユニットの土台が固まっているので、残りの作業は比較的楽である。 すなわち、 ● 前衛で全体攻撃のできるキャラを探す ● 装備させるアイテムを決める 以上。わあ、簡単。・・・のはず。 とりあえず、前衛で全体攻撃ができるキャラを洗い出していくことにする。 が、これが予想外に少ない。9回大会の時点なのでプリンセスリーダーと マッドハロウィン×3のランクをあわせると30になる。 つまり、あと10ランク内で残りのキャラを探す必要がある。 まず目にとまったのはサラディン or ラドラムのウォーロックコンビ。 INTが高く、状態異常の追加効果を持つ竜言語魔法を操る頼もしいキャラである。 続いて見つけたのは行雲流水さんの愛鳥。(金武ともいう) 防御されにくい特殊攻撃のウィンドストームを操る上にステータスも悪くない。 回数も2回。 プリンセス効果があれば3回放てる。しかもそこそこ打たれ強い。 最後はプロカス or リヒトフロス王のモナークコンビ。 ステータスは貧弱だが、ランクがそこそこ低く、状態異常つきの魔法を操れる。 回数も2回。 ここでキャラを決定する際に重要な決め手となる点がある。それはAGI。 言うまでもないが、この即死コンボを決めるには全体攻撃を使うキャラが、 カボチャ3兄弟よりも遅く行動する必要があるのである。 そして、このかぼちゃうぉーずと全体攻撃の間に、相手の回復魔法に割り込まれない ようにすること。これも大事なポイントである。 ちなみに、マッドハロウィンのAGIは137。 この中途半端な数値のために、どれだけ苦しんだことか・・・。 ◆◇ 3rd.Turn ◇◆ とまれ、装備アイテムを交えながら絞りこみに入ることにする。 まずは、サラディン&ラドラムの場合から。この2人のAGIはそれぞれ、 ● サラディン:AGI133 ● ラドラム:AGI153 のように、AGIだけ見ればかなり良い感じである。鎧や盾でAGI調整をすれば 上手い具合に即死コンボに繋げそうである。アイテム相殺が起こることを考えれば サラディンの方がやや安全かもしれない。だがこの2人には問題も多い。 まず、何と言っても高ランクであること。この2人のランクは10。 すなわち、残りのキャラはソルジャーか誰も入れないかのどちらかである。 いかに速攻戦法とはいえ、前衛をプリンセスと一緒に担当させるにはあまりにも 貧弱すぎるのである。 というわけで、ひとまずこれは保留。 続いて金武くんの場合。 ・・・・・・速い。AGIは192という凄まじさ。ガラスのカボチャを装備させても 3兄弟より遅く行動させるのは難しい。オマケに、ランク9でリーダー資格が無いため、 ティンクルスターが必要になってくる。 ならば、逆の発想はどうか? 3兄弟のAGIの方を徹底的に下げて、相手の回復魔法の後にかぼちゃうぉーずで 攻撃 →次ターンの先頭で金武くんがウィンドストームを放つ。 が、これもやや問題がある。鎧でAGIを−20しても、AGIは117。 しかもカボチャトライが適用されるため、CHA効果を合わせて相手の回復行動より 早くなる心配は否めない。 更に、カボチャ達はMENが低い上に耐性もあまり高いわけではない。 相手が状態異常攻撃を持っていた場合、1ターンを最後まで無事に耐え抜けるか どうかは心配である。 というわけで、金武くんも保留。 最後にモナークコンビ。 ・・・・・・遅い。AGIは119&118という、金武くんとは逆の凄まじさ。 ただ、天翔馬の像を使って全員のAGIを底上げすれば使えないことはない。 ランクが7と6なので、適当な盾キャラを中央に置いておけば何とかなりそうではある。 ただ、やはり極端な打たれ弱さは少々不安が残る点である。 あと、トランキライズで天翔馬の像の効果を消された場合も恐い。 ◆◇ 4th.Turn ◇◆ どうにも納得いく編成が思いつかず、一時は後衛のじばく3兄弟を2兄弟に 減らそうかと考えたこともあった。だが、やはりそれは自身のポリシーに反する。 というわけで、半ばあきらめながらキャラ一覧を再度見ていたのだが、ここで一人の キャラを見つける。 そのキャラの名はデルマルド。 何という事か、これほどのキャラを今まで見過ごしていたとは・・・・・・。 神聖攻撃には極端に弱いが、耐性の面では他のどのキャラにも勝っている。 しかも使用する全体攻撃はライフフォース×2。 破魔装備やボーグナインで防がれる心配もない上に、自身のHPを回復できるという おいしい攻撃。死神の甲冑やオウガアーマーを装備させれば、十分に盾の役割も 果たしてくれそうである。 だが、このデルマルドにもやはりAGI171という壁が・・・・・・。 根本的には、やはりマッドハロウィンのAGI137という数値が全てネックに なっているのである。 ● 速攻でカタをつけるには、マッドハロウィン達のAGI "のみ" を徹底的に上げたい。 ● なおかつ全体攻撃を行使するキャラのAGIは、カボチャ達より確実に低く、 相手の回復キャラよりも早くしたい。 彼らにオーブを装備させれば良いのだが、かぼちゃうぉーずを2回放つため、 反動ダメージで多くても残りHPは1/4になってしまうのは確実。 相手にHPの低い魔法使い系のキャラがいれば、戦闘不能になる確率が非常に 高いので、やはりオーブは避けたいところである。 しかも、彼らはDEX&INTが死ぬほど低いため、オーブ崩壊時のダメージも全く 期待できない。天翔馬の像を使った場合は、自動的にデルマルドが対象から 外れるため、全体的な耐性に不安が出てくる。 あと、トランキライズで消される可能性もある。 ◆◇ Final.Turn ◇◆ 最終的には、私はこの編成を一度お蔵入りにしていた。 現時点ではトーナメントの長期戦に耐え抜いていけるような、納得いく編成に 仕上げることができなかったためである。だが、そんな矢先に思わぬ吉報が。 これを天の恵みと言わずして 何と言おうか。 それは第10回大会・チャンピオンカーニバル。 ・・・・・・の、前夜祭。 一般参加できる、一試合のみの対戦。 一試合しかないので、後の試合への影響を考える必要がない。 つまり、オーブ系の消耗品を安心して使うことができる。 あと、バトラーさんの「ムーンやサンを使った必勝編成は落とされる可能性が高い」 とのコメント。 サンが恐いデルマルドや、カボチャ兄弟にとってはこの上ない条件が揃っている。 「あの編成しか、ありえない!!」 というわけで、最終的に私が応募したのは、見事に前夜祭出場と相成った、 例の "じばく3兄弟" 編成です。 前衛にはデルマルド。速攻狙いのため、鎧やガラスのカボチャではなく杖を装備。 後衛のカボチャ兄弟にはオーブを装備。 (これは、ひでぼんさんのオーブと相殺しましたが・・・) 残りは、耐性が高くて、相手の攻撃に反応して攻撃できるファランクスを。 彼には、相手のオウガシリーズの効果を消すために、オウガブレードを装備。 いやはや、一試合しか戦わなくて良いというのが、これほどの負荷軽減になるとは。 -=-=-=-=-=-=-=-=-=- 恐らく、この前夜祭がなければ、この編成は永遠に日の目を見ることが なかったかもしれません。 チャンピオン・カーニバルという企画の中で、こういった前夜祭という一般参加の場を 設けて下さったバトラーさんには本当に感謝! です。 それと、最終的に応募総数の1/4を占めることになった、ブロッケン機兵団の 皆さまにも。 まだ、どのような試合展開になるか分かりませんが、このユニットがそれに最も 相応しい舞台に立てたというのは、私にとっては大変嬉しい事です。 ちと、ひでぼんさんチームの超強化ババロアのために、不発弾と化す可能性も 高いですが。(笑) 何らかのチームコンセプトに徹底的にこだわってみる。 お気に入りのキャラに徹底的にこだわってみる。 挫折することもあるかもしれませんが、それが報われたときの喜びはまた格別ですよ。 |