オウガバトル・トーナメント
OGRE BATTLE TOURNAMENT
 
〜 コラム集 〜
 
ある役立たず
 執筆 :スケルトンさん (2001/9/19UP)
   
トーナメント最高成績 第3位
 若年ながら着々とマッドトーナメンターへの道を突き進んでます。
 くれぐれも人生を踏み外さないでもらいたいと、心配しています。^^;
 
 何だかよくわからんけど、法外なダメージを叩きだしているグレムリン軍団。
 何だかよくわからんけど、無敵なクレア。
 何だかよくわからんけど、超絶な破壊力を持った天使軍団。
 
 …何だかよくわからんけど、めっちゃ面白そうだ!
 
 中三の初夏、僕とトーナメントの出会い。
 オウガに登場する魅力的なキャラクター達が繰り広げる、何だかよくわからんけど
 凄まじい戦いに一瞬で魅了され、その後数日はトーナメントのページに
 かじりついていました。
 
 時は過ぎ、今に至るわけですが、僕が愛してやまないキャラ、それは「役立たず」!
 それは第七回の新キャラ発表。ラスボス、神、…そして精霊!
 僕が役立たず編成に足を踏み入れたのはチャットで容赦なく役立たずの烙印を
 突きつけられた精霊を救うため。
 精霊を扱いこなすための考察、研究、編成。そして出場!
 結果は二回戦敗退でしたが、役立たずに対する何らかの手ごたえがあったのは
 確かです。
 扱いこなす事が難しいために役立たず呼ばわりされるキャラを考え、強力な編成を
 練り上げる。
 それに大きな楽しみを覚えた僕は暫くの後、当時やはり役立たずと言われたその他の
 キャラの研究を開始、そしてほとんどのキャラで僕なりにそのキャラを生かした編成を
 完成させていく事ができました。
 キャラを見、キャラを知り、キャラを考え、キャラを生かす。
 何と楽しい事でしょう♪
 
 しかし、役立たず道を極めんとする僕がなかなか破れぬ鋼鉄の壁。
 それはソーサーラー!
 いくつかの編成を同時進行で考えていくのですが、ソーサーラー編成だけ、
 全く進展の気配がありません。というわけで……。
 ソーサーラー編成強化月間突入!何日かけようともソーサーラーを生かして
 やりましょう!
 
 <STEP1 キャラの研究>
 キャラを生かすためにはそのキャラを知っていなければお話になりません。
 キャラの特徴、長所や短所を完全に把握する事。全てはそこからです。
 生かすべき長所を見つけ、補うべき短所を見つければ、自然と編成の方向性が見えてくる
 物です。…が、ソーサーラーの場合……。。。
 
 長所:1ターン目にペトロクラウドを撃てる。…以上。
 短所:ペトロクラウドを当てられるはずもない、ランクに見合った低能力
 
 基本的に矛盾しとるやんけ………。。。
 こんなキャラをどう生かせというのでしょうか(苦笑)
 
 <STEP2 コンセプトの研究>
 簡単に編成の試作をしながら、理想の編成像を作っていくのがコンセプトの研究。
 キャラの研究がしっかりしていれば放っておいても終わるはずのステップ。
 …が、ソーサーラーの場合はやはり苦労しました。(涙)
 それは能力の低さから。ペトロの命中にはとても期待できないのですが、
 ペトロを命中させなければソーサーラーを生かしたとは言えないでしょう。
 
 まずは単純に、ソーサーラーの強化。
 ソーサーラーが登場した時はAGI偏重時代。今はDEXが導入され、ペトロも以前よりは
 当たるようになったはず。
 ならば強化を積んでやればあるいは……。
 
 …ダメです。(涙涙)
 まず、強化してもたかがランク5。たかが知れてます。
 相手によっては石化できる能力値にはなりましたが、実用に足る物ではありません。
 
 また、ダメージを稼がなければ勝てないため、ペトロの前に全体魔法を撃ったり、
 カボチャを使用する案等出たのですが、どれもソーサーラーが浮いてます。
 全てソーサーラーが入ったために中途半端な編成になってしまいました。
 
 そして美しくない!
 強化すれば何だって強くなります。ユーリアやロード等のありふれた強化に頼るしかない
 ソーサーラーにとって、この強化ソーサーラー編成等誰にでも考え付きます。
 (ちなみに、まだ第9回のルールが発表される前なのでトランキライズの可能性は
 考えられていません)
 
 ではいかにしてソーサーラーを生かすか…。困った(^^;)
 「ペトロクラウドは基本的に当たらん物」としてソーサーラーへの強化は適当に、
 能力や耐性が激低い補助キャラを固められればラッキ〜♪っていう編成も
 考えた事もあったのですが。。。
 さすがにインチキだという事に気付き断念。
 
 早くも行き詰まったソーサーラー編成のコンセプト研究。
 アテも無くトーナメントの過去の試合を見たり、幾多もの没案を見直してみたり、
 とりあえずトーナメントのキャラ表を見たり…。
 う〜む、見えそうで見えないソーサーラー編成への道。行き詰まりました。
 
 しかし窮すれば通ずというか何というか、ある日の○○川駅での電車のホーム、
 急行から降り、普通電車を待っている時!
 
 「コンボを使うがよい…麻痺や眠りに陥った相手は無強化ソーサーラーの
  ペトロクラウドすら避けられぬ…」
 「やっ…役立たず神様!貴方なのですか!?ハハーーーーッ(土下座)」
  …なんて事があったわけは無いのですが(笑)乗り換え駅のホームで突然閃いた
  状態異常のコンボの利用。
 
 OK、道は開けた!状態異常のコンボによる石像の量産→逃げ切り、これこそ
 ソーサーラーを生かす道だ!
 
 <STEP3 編成の研究>
 や、やっとコレに取り掛かれる…(^^;)
 まず、自分で解かれてしまう麻痺より、コチラが攻撃を仕掛けるまでずっと動かないで
 居てくれる眠りの方がよりコンボに向いていますので、
 麻痺では無く眠りからのペトロクラウドを全面に押し出した編成の研究を開始しました。
 ここまで来たら後はトントン。
 なんせコンセプトに沿って作られた編成案を練り上げていくだけなのですから。
 
 やっぱり普通ぢゃ無いんです(苦笑)
 元々コンセプトが方向のみのためというのもあるんですが、試案が出るわ出るわ。
 まぁ結局は一つに絞られていくんですけど。
 
 試案その1
 眠りと聞いて真っ先に思い浮かぶのはやはりゲルゲの吹き矢。
 必中という面から見ても非常に優秀です。
 ………んで、出来たのがこんな編成。
 
 前衛左:(ロード戦士女)ゲルゲ
 前衛中:トリスタン(ロード)クレシェンテ
 前衛右:マグナス(ロード)ジィルガの魔弓
 後衛左:(ソーサーラー)破魔の盾
 後衛中:デニム(ロード)ゲルゲ
 後衛右:バーニャ(ナース)封魔の首飾り
 (注:↓に出てくる編成もそうなんですが、試案のためほとんど練りこまれておりません。
  また、ルールは第8回のものです)
 (え〜、このコラムを一旦提出してからバトラーさんに突っ込まれたのですが、
  ゲルゲは二本使えません。どうやら道具だと思っていたようです ^^;)
 Wゲルゲとバーニャに支援されたトリスタンのクレシェンテ!
 マグナスはまぁおまけとして(笑)
 そして名物ペトロクラウドで敵三人を石像とした後、あとはデニムの回復で先行
 逃げ切り!
 …なのですが、与えるダメージが少ないため、逃げ切る前に先行できません。(^^;)
 また、全て単体攻撃のため相手の戦士系は眠らせられても、全体攻撃や回復を
 持っている可能性が高い魔法系に手を出す事ができない可能性が高く、
 その点でも非常に脆い編成でしょう。よって却下…。
 とりあえず、対象が敵全体の睡眠効果を使う事を前提に考えていきましょう。
 
 前衛左:(ルシファークロウ)羽根
 前衛中:(ロード魔獣使い)羽根
 前衛右:(ルシファークロウ)羽根
 後衛左:ライアン(ビーストマスター)ゲルゲの吹き矢
 後衛中:(ケルベロス)羽根
 後衛右:(ソーサーラー)破魔の盾
 (注:コレはホントに試案って感じですね。めっさ中途半端にランク余ってますし ^^;)
 
 全体睡眠はケルベロスのメズマライズ。
 Wルシファークロウのコールドブレスとライアンのゲルゲの吹き矢で追い討ちをかけ、
 そしてペトロクラウド!
 ↑の編成と比べるとずいぶんマシです。
 …が、肝心の攻撃が全て単体攻撃なのはやはり引っかかります。
 二倍特殊のおかげでマシにはなりましたが与えるダメージの量の不安は拭えません。
 また、メズマライズによって相手にダメージを与えないまま石化させてしまうために
 石像にダメージを吸収されてしまうリスクはむしろ上がってます。
 回復役にステータス異常防御をもたせているチームも多いですしね。
 (注:ちなみに、この編成を第9回のルールに合わせると、金武の投入が
  可能になるためにかなり強くなります。が、今度はトランキライズが登場したために
  却下となりました ^^;)
 
 う〜む、やはり一番いいのは睡眠効果付きの全体攻撃でしょうか。
 というわけで次の編成。
 前衛左:(サタン)ゲルゲの吹き矢
 前衛中:(サタン)クレシェンテ
 前衛右:(ロード魔法使い女)カルディア
 後衛左:(ソーサーラー)破魔の盾
 後衛中:イグロン(デーモン)闇のオーブ
 後衛右:(デーモン)リプルズロッド
 (注:第8回当時の最新案は、前衛中央のサタンがガルフで、10%テトラの編成だったの
  ですが、より現在版(デビル&ザイアン)に近いコチラを書いておく事にします。
  コレはクレシェンテが弱い上に脆いので速攻却下なんですけどね ^^;)
 一つの反省がまた新たな編成を生み出す。
 そしてその編成はより洗練されていく…やっぱりトーナメントは面白い♪
 イグロンの能力が高いため、インフェストの威力には期待が持てます。
 インフェストで眠らせてしまえばあとはゲルゲとクレシェンテで追撃、
 そしてペトロクラウドでトドメ!…なのですがやはり欠陥編成。
 インフェストはいいのですが、その後の全体攻撃はソーサーラーの
 貧弱アイスブラストを除き全て単体攻撃。
 石像にダメージを吸収されてしまうリスクの回避としてはあまりに不十分です。
 ソーサーラー編成に限らず、石化を利用する編成そのものの難しさを考えつつ、
 コレも却下。
 (注:もちろん強化竜編成試案も存在しますが、問題点等が悪魔と同じなので
  省略します)
 
 さっきの悪魔編成は、石化させるまでの過程はほとんど完璧であると言えるでしょう。
 暗黒攻撃偏重な点は心配の種ではありますが。
 ですがそれだけでは勝てないのです。。。石化させたあと、更にダメージで優位に立つ
 策を講じなければいけないのです。
 単純かつ有効な物はやはりカボチャに代表される固定ダメージ攻撃。
 また、全体攻撃中心の編成にする事も、石化していない相手に確実に攻撃できると
 いう点で有効と言えるでしょう。
 そして、ある意味王道なのが回復戦法。
 
 おしおし、理想の編成像が見えてきました。
 (1) 強力な睡眠効果付き全体攻撃でダメージを稼ぎつつ、石像大量生産の準備。
 (2) 材料を確保したところで、ペトロクラウド発射!
 (3) 相手の戦力を大幅に削減したところで、その後更に全体攻撃の嵐、
    固定ダメージ連打、強力回復の少なくとも一つを使ってのアフターケア。
 
 何とも虫のいいコンセプトではあります。
 が、出来る限りコレに近い編成を考え、練りだすとしましょう。
 
 その後も、今まで書いた編成の改良も含めて様々な編成が出されましたが、
 「(3)アフターケア」が最も重要かつ難しい事に気付く事にそれほど長い時間は
 かかりませんでした。
 …というか、その「アフターケア」のみでも戦えるほどのアフターケアを用意しなければ
 いけないようです。
 石化はあくまで援護。特にまず相手の動きを止めなければ当たらない
 ペトロクラウドでは試合をひっくり返す事ができないため、援護としての特性は
 より強い事でしょう。
 
 さて、やっとこさ詰め。(^^;)
 睡眠効果付属の全体攻撃の種類は限られているため、もう大体予想が付いた方も
 居る事でしょう。強力な睡眠付き全体攻撃を放ち、その後のアフターケアの
 一端もこなす。
 ここまで狙いを絞ってのキャラ発掘はあまり長い時間をかからず終わり、
 結局ソーサーラーというじゃじゃ馬を乗りこなしてくれる理想のキャラは一人しか
 居ませんでした。
 
 …昨日の敵は今日の友とはよく言ったもの。
 僕が役立たず使いを志した第7回にて、精霊達を粉砕してくれた(涙)グルーザ様です!
 ちなみに、グルーザ様&ソーサーラーの編成にも、アフターケアの三つの方法
 (全体攻撃の嵐、固定ダメージ連打、強力回復)のどれを重視するかで三つ
 パターンがあるのですが、それを書いているとより長くなるので省略です(^^;)
 
 しかし、それらは第9回のルール発表の際、神のランクアップで全て崩壊。(涙)
 何とか修正する事は出来たのですが、どれも納得行きません。
 まぁ前より強い編成にする事はほとんど不可能なのですから、当然と言えば
 当然なのですが、何というか…。
 「コレは強い!」っていう手ごたえが無くなっちゃったんですよ(^^;)
 
 そんなわけで、第8回当時は次回出場最有力だったソーサーラー編成は
 お蔵入りとなったのですが、無駄となったわけではありません。
 第9回で僕が実際に応募した編成に取り入れられた一撃必殺コンボ
 「センチュリオン+睡眠or石化→ロンウェー」。
 コレ、実は元々石化した相手に強打を与える手段の一つとして発掘された物なのです。
 結局、そのコンボのためだけに三人のキャラを使わなければいけない事等から
 ソーサーラー編成には実用できなかったのですが、その殺傷力に引かれた僕は
 そのコンボを生かすべく研究を開始。完成に至りました。
 
 簡単に経緯を説明すると、このコンボは普通に使うと、ステータス異常防御でも
 していない限りはどんな相手でも二人で倒せる代わりに、普通に一撃で
 粉砕できるようなキャラでも二人の連携が必要です。
 それはつまり、相手の脆い魔術師系は事前に全滅させておかなければいけないという
 事です。
 「センチュリオン、睡眠or石化使い、ロンウェー」を除いた残り三人で
 それをこなすには…。
 試行錯誤の末、精霊が候補に上がったのですが、コレは精霊にとっても都合がいい!
 低STRでの直接攻撃の連打というのは、魔術師系に対しては凄まじい攻撃力に
 なるはずなのですが、戦士系に対してはサッパリです。…サッパリ“でした”。(涙)
 相手のSTRに影響されやすいんです。
 そして、精霊が全く歯が立たないような相手には、相手の能力に関係なく
 一撃で沈める必中暗殺コンボ…。
 いつの間にかお互いがお互いを生かした黄金コンビができあがっていました(^^)
 もちろん実戦でここまで上手く行くとは思ってませんが、我ながらナイスなコンビです。
 更にランクが大量に余ったため元々ゲルゲ持ちのロードデニム辺りで考えていた
 状態異常の使い手により強力なロデリックを抜擢する事ができました。
 ロデリックも、相手の能力に関係なく強打を与える天才。あぁ美しい(笑)
 つまり、実は表向きには精霊編成と言っていたあの編成は精霊編成というよりも、
 必中暗殺コンボ編成だったわけです(^^;)
 さて、前回不発に終わった精霊の真価、そして例の腹黒必殺コンボ。
 どれだけの破壊力を持っているのか、僕自身が非常に興味のあるところです。
 
 
 受験勉強を放り出してまで編成に没頭した日も、先の見えない行き詰まりに
 途方に暮れた日々も、全ては、編成の中へ…。
 僕をトーナメントに駆り立てる物、それは魂を込めた編成で勝つ喜び。
 新たなる役立たずを救うため、僕は今日も闘い続ける…。
 
 等とカッコよさげな事をぬかしつつ(笑)
 こんな駄長文に付き合ってくれてありがとうございました。
 皆さん!トーナメントを大いに楽しみまくりましょう〜♪(^^)/
 

 
 
 
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