「指導者たる器を持つ者」 Person of Lordly Caliber 《第3章 時は過ぎ、人はその責を負う…》 |
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西部軍をもってしても革命軍の攻勢を止めることはできなかった。 革命軍は主力部隊である蒼天騎士団−これは元南部軍所属のガラント率いる軍団である−の活躍により 西部軍、そして増援として派遣されたローディス教国軍を次々と撃破。 瞬く間に西部タルペイア城を攻め落とし、旧ニルダム領を含む西部地域をその勢力範囲に加える。 これにより、革命軍は中央軍に匹敵する勢力へと成長した。 連戦連勝に沸き返り、さらに波に乗る革命軍であったが、指導者フレデリックはローディス教国が 介入してきたことを重く受け止め、これを警戒。 国境となる西部城タルペイアを放棄し、全軍をイタカ山域まで撤退させた。 それから三週間後。 革命軍の勢力が巨大化するにつれて、国内では革命指示の機運が高まる一方であった。 多くの民衆や正規軍兵士の革命軍参戦は、その顕著な例である。 そんな最中、西部将軍ユミルが行方不明となる事件が起きたが、大事件にも関わらず ほとんど取り沙汰されなかった……。 |