オウガバトル・サーガ 第6章
「指導者たる器を持つ者」
Person of Lordly Caliber
 
《第2章 世界は暗く、道らしき道一つすらなく…》
 オープニング 

南部地域の下級民を中心に結成された革命軍は、その怒りを力に換えたかのように
凄まじい勢いで進軍した。
そして、わずか数ヶ月の間に南部城アッカまで侵攻、これを制圧する。
これにより南部地域は完全に革命軍の支配化に置かれることになり、革命軍の指導者フレデリックは
パラティヌス王国からの独立を宣言した。
 
南部独立から数日後。
事を重く見たローディス教国の三司官は、パラティヌス王国に対し革命軍の殲滅を指示。
これを受けたパラティヌス国王プロカスは、空位であった西部将軍位を第二王子ユミルに預け、
南部地域鎮静の任を与えた。
また東部地域軍にも同様の指示を出した。
 
それから二ヶ月。
西部軍は新将軍任官と同時に南部地域への侵攻を開始した。
現状では地境で小規模な戦闘が数回繰り返されただけであるが、西部軍の本格的侵攻は
時間の問題であった。
 
同様の任務を与えられた東部軍はといえば、未だなんの動きも見せておらず、ただ沈黙を守っていた……。

 
 
 
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