4:ブライスキャニオン国立公園アメリカTOP

 ユタ州南部、穏やかな森や草原の中に突然現れる断崖。そこに立ち並ぶ色も形も様々な岩の尖塔群フードゥーは、光によって刻々とその表情を変化させていく。特に早朝、夕暮れ時にこの断崖に立つと、忘れ得ない強烈な印象を感じるだろうと思った。




サンセットポイント
 ビジターセンターを過ぎるとすぐ左手にサンライズポイントがある。そしてサンセットポイントと続く。
駐車場に車を止めて奥へ歩いていくと、妙な音が聞こえてくる。展望台に着いた瞬間、今まで閉ざされた視界が180度開け足元にブライスキャニオンが現れる。滝のような轟音は、この何百何千という針の峰の間を吹き抜ける風の音である。
オレンジ、ピンク、白、ラベンダーとカラフルな岸壁をこのように細く、鋭く彫刻したのは、雨,霜そしてこの風である。石灰岩や砂岩でできた岩峰の1本1本をよく見ると、尖塔や城、巨大なチェスの駒、亡霊たちに見える。全体として見ると廃墟の町のようでもある
ンスピレーションポイント
サンセットポイントの南。夕日に染まる尖塔群を見るなら、サンセットポイントよりもこっちの方が素晴らしいと言われている。背後には穏やかな森が広がっている。風が渡ってゆくこの谷の何とも不思議な表情。尖塔間をゆっくり鳥が飛んでいた。