TURBIN OVERHAUL

タービンオーバーホール


用意するもの
 タービンオーバーホールキット
 (¥28500くらい 千葉県印旛郡 Power House Magicにて購入)

用意する工具
 ヒーターガン
 ロングリーチプライヤーorスナップリングプライヤー
 バイスグリップ
 万力
  (バイスグリップと万力はタービン軸とコンプレッサーを止めているナットを外すのに使いました。
   どちらも普通のミリやインチサイズの工具では合いません。
   もしサイズの合う工具が入手できるならそれらの工具を使用するのがベストです。)
 マイナスドライバー(こじり用)
 ピッカー(O-リング抜き取り用、C-リング押さえ用)
 プラスティックハンマー
 ロックリングプライヤー
 油圧プレス
 洗浄剤(ブレーキクリーナー、パーツクリーナーなど)


写真左より、コンプレッサーハウジング、O−リング(大)、スナップリング(大)、ナット、コンプレッサーホイール、スナップリング(小)、ベアリングホルダー、ベアリング、(ベアリングの下)C−リング(小)、オイルプレート、O−リング(小)、スラストホルダー、(スラストホルダーの下)スラストベアリング、アキシャルベアリング、アキシャルカラー、アキシャルベアリング、センターハウジング、タービンカバー、タービン軸、(タービン軸の上)C−リング(大)、タービンハウジング
注意)名前は適当に付けました。正式名称は判りません(^^;)。

交換方法
分解

1.

タービンハウジングとセンターハウジングの位置をマーキングしてから、タービン側ハウジングをヒーターガンで熱して膨張させ、センターハウジングより抜き取ります。(勘合させてある上、長年の汚れなどで固着しているので堅いです。私はディスクブレーキセパレーターを流用して外しました。)

2.

コンプレッサー側のC-リングをロングリーチプライヤーまたはスナップリングプライヤーで取ります。

3.

センターハウジングよりコンプレッサー側ハウジングを取ります。

ごめんなさい。写真取り忘れました。

4.

ピッカーでセンターハウジングからO-リング(大)を抜き取ります。

5.

タービンを万力で挟んで固定します。
注)ここからはタービンの軸を曲げてしまわないよう細心の注意をして作業をしましょう
下の写真参照

6.

コンプレッサーホイールを止めているナットをバイスグリップで挟み緩めて取ります。(逆ネジになってます)

7.

タービン軸からコンプレッサーホイールを抜き取ります。
(私はやり方が判らなかったためにここで説明している順番で分解しましたが、このあと
先に12の作業を先にやってから6に進む方が正しいやり方だと思います。)

8.

C-リングをロングリーチプライヤーまたはスナップリングプライヤーでとります。

9.

ベアリングホルダー&オイルシールをバイスグリップでつかみ抜き取ります。
注)バイスグリップで傷付けないように気を付けましょう

10.

ピッカーでO-リング(小)を抜き取ります。

11.

スラストホルダーをスラストベアリングごと抜き取ります。

12.

タービン軸にナットをはめプラスティックハンマーでナットを垂直に軽く(くれぐれも軽く!軸を曲げてしまわないように注意しましょう)叩いてタービンホイールと軸を抜きます。
ナットを外して軸を抜き取るとアキシャルベアリング3個も一緒に抜けてきます。
ごめんなさい。写真取り忘れました。

13.

タービン軸に入っているC-リングをロックリングプライヤーで取ります。 ごめんなさい。写真取り忘れました。

14.

ベアリングホルダー裏のオイルシール(薄い鉄板)をマイナスドライバーなどでこじって取ります。(オイルシールは再使用しますので雑にこじらないようにします)

15.

ベアリングを指で押してベアリングホルダーから抜きます。
簡単に抜けないときは、C-リング(小)をピッカーで狭めるように押しながらベアリングを押すと抜けます。
ロックリングプライヤーでベアリングからC-リング(小)を取り外します。

ごめんなさい。写真取り忘れました。

以上で分解は終了です。
あとはオーバーホールキットの部品と交換して分解と逆の手順で組めば終了です。

さて、私のタービンを分解してみたところ、タービン軸のC−リング(大)が新品に比べてかなりすり減っていました。そしてそのC−リング(大)が入るタービン軸の溝にC−リング(大)がすり減った分の隙間にカーボンがびっしり固着していました。このカーボンはかなり頑固でいろいろな手法を使ってみましたが、最終的にはWAKO'Sのカーボンリムーバーに漬け置きした後にブラシで掃除してやっと取れました。

左が洗浄前、右が洗浄後のタービン軸です。
溝が2本ありますが、C−リング(大)が入る溝は根本の方です。洗浄後に比べて洗浄前は溝が浅くなっているのがこの写真で判るでしょうか?この分だけカーボンが固着していました。

組み付け(各パーツにオイルを十分に塗布して組みましょう)

1.

ロックリングプライヤーを使ってC-リング(大)を広げ、タービン軸のタービンホイール側の溝に取り付けます。

ごめんなさい。写真取り忘れました。

2.

タービン軸にカバーを通してからセンターハウジングに押し込んで取り付けます。
注)ここからはタービンの軸を曲げてしまわないよう細心の注意をして作業をしましょう

ごめんなさい。写真取り忘れました。

3.

コンプレッサー側からアキシャルベアリング、アキシャルカラー(溝のある方がコンプレッサー側)、アキシャルベアリングの順に入れます。

4.

スラストベアリングをスラストホルダーに取り付け、ピンに合わせてセンターハウジングに入れます。
(スラストベアリング、スラストホルダー共に裏表があります。写真のように入れて下さい)

5.

O-リング(小)を入れます。
(写真は抜いているところです。はめるのは手だけで入ります。)

6.

スナップリングプライヤーでベアリングにC-リング(小)をはめた後、ベアリングホルダーに押し込みます。

ごめんなさい。写真取り忘れました。

7.

ベアリングホルダー裏のオイルシール(薄い鉄板)を元通りにベアリングホルダーにはめ込みます。

8.

ベアリングホルダー&オイルシールを入れます。

9.

C-リングをロングリーチプライヤーまたはスナップリングプライヤーでセンターハウジングにはめ込みます。

10.

タービンを万力で挟んで固定します。

12の写真参照

11.

タービン軸にコンプレッサーホイールを入れます。

12.

コンプレッサーホイールを止めるナットをタービン軸にはめ、締め込みます。(逆ネジになってます)

13.

センターハウジングにO-リング(大)をはめます。
(写真は抜いているところです。はめるのは手だけで入ります。)

14.

位置合わせ用のピンに切り欠きを合わせてコンプレッサーハウジングを入れます。

ごめんなさい。写真取り忘れました。

15.

C-リングをロングリーチプライヤーまたはスナップリングプライヤーではめ込みます。

16.

タービンハウジングをヒーターガンで熱して膨張させてから、センターハウジングへ油圧プレスではめ込みます。(油圧プレスじゃなくても入るのかもしれませんが、私はプレスでしか入れられませんでした。)

あとはタービンをエンジンに載せて終了です。