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▼2011年6月5日
▼2012年2月18日
▼2019年1月27日

2011年6月5日

金剛山は霧に包まれていた。
雨が降ってくるかと思ったが、雲は厚いが大降りはなさそうであった。ロープウェイ乗り場近くの駐車場に車を入れた。2時30分であった。金剛山
この辺りの駐車料金はすべて600円で、明朗会計である。 安心してどこへでも置けるのでいい。ひどい観光地になると手前と奥でずいぶん値段の違うところがあり嫌な気分になる場合がある。その点ここはいい。
本来は、麓からどっこいしょ、と登るのだが今回はずるをしてロープウェイでショートカットすることにした。
ロープウェイは日曜日は15分おきにあるということで、ほとんど待たないで2時45分発に乗ることができた。ただ、このときちょっとの時間でもストレッチをしておくべきだったと感じたのは、家に帰ってからのことである。
ロープウェイは「千早」駅から、約6分で「金剛山」駅に着く。

ロープウェイからの霧に煙る金剛山は濃淡のある緑がきれいであった。アベックが一組乗っていた。 ロープウェイを降りてまず目に入ったのが、かれんな花の群生であった。クリンソウで、鉢植えでも売っていた。いい花である。
3時に歩き始めたがさすが人気のある山で、道は良く整備されており歩いている人も多い。 快適な登りである。

周囲の木々もブナなどの木が多く道が、明るい。案内板もきっちり出来ていて迷うことはない。
ロープウェイまでにあるお店で鮎を焼いていた。
私たちはみたらし団子とよもぎ餅を買った。どちらもおいしかった。

歩き始めたとき、数組のグループが、自然観察をしながら降りてきた。腕章を着けた片がブナ林の説明をしていた。
金剛山山頂へはいくつかのルートがあるが、まず転法輪院へ向かった。
途中役行者を祀った祠がある。岩屋文殊である。大きな杉に挟まれるように巨大な岩があり、祠はその下にある。
3時45分についた。

案内板には、1050年前からここに奉祀されているという。
歴史を感じる。文殊ということで、知恵を授けられるそうで、祠前の小さな幟には、入学祈願のものが多かった。

3時44分に葛城一族歴代墓所がある墓所に着いた。
そういえばこのあたりは葛城氏の土地であった。この金剛山に墓所があったのである。
そこからまもなく鳥居が見えてくる。
転法輪院は鳥居をくぐるとすぐである。3時50分についた。登り始めて50分経っていた。
転法輪院は歴史を感じる佇まいで霧の中にあった。境内に不動明王が本堂を守るように立っている。
境内には、豊臣秀吉がここを訪れ、ひょうたん型の池を掘らせたという。中の島は亀を形取っている。そして弁財天を祀っている。何とも秀吉らしいやり方である。

境内にはたくさんの石灯籠や柵があり、それにはここへ登拝した回数を書いて記念にしている。
写真の灯籠は1000回記念である。一口に1000回といっても、毎日登り続けても約3年かかる。
いかに登りやすいとは言っても大変なことである。
本堂左手に鎮宅霊符尊の祠がある。
道はここでもいくつかに分かれるが、葛木神社へ行く道をとった。転法輪院境内から左に行く。案内板がある。
道の両側にはブナや杉の古木があり、古さを感じる。
霧がかかっているので、幽玄さが増している。晴れたときは木漏れ日がきれいだし、雪の日には樹氷が有名である。
金剛山ハイキング 葛木神社夫婦杉をすぎて間もなく福石がある。かなり大きな自然石にしめ縄をかけている。福が授かるかな?
福石の左側は宝剣塔。何となく由緒正しきたたずまいだったので調べると、後醍醐天皇及び大塔宮の宝剣を埋め供養の為建立された足利時代の石塔ということである。やっぱりね。

葛木神社には転法輪院から10分ほどで着く。ここも由緒正しき神社の凛とした佇まいであった。葛木岳の頂上はこの神社の神域にあるため入れず、金剛山の最高峰であり1000 を越す山だが三角点は見ることができない。ないかもしれない。境内を見ているときSUVが下から登ってきた。
車が行けるならもバイクも来られるのではないか、と思った。
「金剛山」と呼ばれているが、その名の山はなく、大日岳・葛木岳・湧出岳の三峰の総称であることをはじめって知ったわけだが、そのなかでの最高峰が、この葛木神社のある葛木岳(1,125m)で、古くは高天山と呼ばれていたという。
山上に金剛山寺が建立されてから金剛山の名が使われるようになったようである。
『日本霊異記』に、役小角が鬼神に金峯山と葛木山の間に橋を架けよと命じる説話があるが、修験道の開祖・役行者小角との結びつきがある。金峯山同様に山岳宗教の聖地であり、天台・真言の修験道場の地とされ、明治初年までは女人禁制の山であったらしい。
葛木神社を4時10分に後にした。
まもなく雄略天皇が狩りをしたという、約1,500年前の遺跡がある。

説明によれば「雄略天皇が猪狩に御登山された時、葛木一言主神とご会見せられ、また猪を蹴り殺されたという記紀ともに残る名高いお話の場所で、葛木神社摂社矢刺神社として雄略天皇を奉祀されています。」とあるが、狩りをしたところはたくさんあるだろうし、いささか唐突な感じがする。遺跡といえるかどうか?
古事記では「雄略天皇 葛城山」の項にあり、猪を矢で刺したとあるが、日本書紀では猪を踏み殺したとある。ともかく狩りが好きな天皇で、あちこち猟をして回った感じである。日本書紀のように、天皇自ら蹴り殺すってのもいささか強引で、普通は側近がガードするだろう。などとはあまり考えないことにする。

お狩りの跡から10分ほどできれいな老杉が並んでいる。
そこから5分ほどで、大きな鳥居があり、灯籠や道標などがある。右に行くと吉野・高野で、左が伊勢・奈良である。
よくわかっていい。鳥居の下の灯籠に5555回登拝記念とあった。すごいの一言である。
鳥居の前には、法華経一宇一石塔がある。また案内板の後ろに隠れていくつかの碑がある。
そこからすぐに出迎え不動さんがある。まだ新しく、周辺の整備もされつつあり、それらが終われば、小休止にちょうどいいスペースのなると思う。ツツジがきれいに咲いていた。

不動さんからの道は、緩やかなアップダウンを繰り返しつつ、徐々に高度が上がっていく。不動さんから10分あまり歩くと、左手に上る道がある。ガイドブックによると湧出岳への道であった。経塚もあるということで、そちらに登った。
道は結構急であったが、しばらく歩くと陸の灯台があり、いろんな会社の電波塔がある。
その右手奥にここ湧出岳1112mの一等三角点がある。経塚は左手の少し奥まったところにあった。
葛城経塚ニ十一番ということで、番号についてウィキペディアでi調べると、「葛城二十八宿(かつらぎにじゅうはっしゅく)とは、役小角が法華経八巻二十八品を埋納したとされる経塚である。葛城二十八宿経塚、葛城修験二十八宿などともいう。 和泉山脈金剛山地の山やその付近の寺社を中心に二十八ヶ所の経塚があり、現在も修験道の行場となっている」ということであった。知らなかった。

ビーコンの左手に道が続いているが、この道を通ったことで後大変な事態になるとはこのときはまだわからなかった。
道は狭く険しく、整備されていないので歩きにくかった。(ここを歩いたために家に帰ってから踝が痛み、歩けなくなったのである。最初にきちんとストレッチをしなかったためと、靴のひもをきちんと締めていなかったのが原因かと後で気がついたが、そのときは痛みも何もなかったので気がつかなかったのである。)
道は再び通常ルートに合流し、しばらく歩くと展望台がある。登ろうかと思ったが、周囲は霧で真っ白で、遠望が不可能であったためパスした。感じのいい丸太のテーブルと椅子があったので、コーヒーブレイクにした。
展望台から今度はきれいな下り道が続く、坂の中間頃で木製のテラスがあり、いろんな花が咲いていた。そこからは金剛山

駅のロープウェイの出発を知らせるアナウンスが、よく聞こえていた。
駅は、テラスからすぐであった。ロープウェイは、5時30分出発ですぐにやってきた。5人ほどの村の職員さんらしきグループと一緒だった。2時30分から登りはじめて、5時45分、3時間あまりの初めての金剛山歩き、よく整備された道で、歩きやすかった。この山が人気のある理由がよくわかった。
所々ダイヤモンドトレールとクロスしているが、今度このいわゆるダイトレをきっちり歩いてみたいと思った。
ロープウェイを降り、駐車場に戻ると残っている車は、私達の車だけであった。
(2011年6月5日)
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(クリンソウ)
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金剛山
(大変お疲れ様) 
金剛山
(葛城一族の墓がある)  
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2012年2月18日

今朝起きると雪でした。これはこれは。
南国育ちにとって、雪となれば家でじっとしておれない雪の金剛山
前から行きたかった雪の金剛山に、向かった。
出かけるのが2時を過ぎていたので日暮れが気になったが、家からは60km足らずのため、3時頃着く予定で走った。途中紀見峠で雪が降りしきってきたが、何とかなるだろうとナビのままに車を走らせた。
雪は降ったりやんだりで、何とか持ちこたえ、金剛山麓のロープウェイ乗り場では少し小降り程度の雪だっ
駐車場に車を入れロープウェイに乗ったのは3時15分発であった。

ロープウェイを降りて歩き出した。
雪は15センチから20センチほどの厚さで、ソリで上から滑ってくる子供達もいた。
時間が余りなかったので、転法輪寺に向かった。途中の休憩時間も入れて50分ほどで到着した。雪の中のお寺は墨絵のようできれいである。登山記念の判を押す事務所の前の温度計は、マイナス5.5℃であった。寒いことは寒いが、それなりの装備をしていたのと登りばかりだったので、それほど寒くはなかった。

葛木神社へ行きたかったが、もし最終のロープウェイに乗れなかったら大変なので、転法輪寺からもとの道を引き返し、下山した。
ロープウェイの駅近くで、一瞬青空が覗いた。山肌の樹氷が金色に輝いた。そこを写真に撮りたかったがいいポジションがとれず、うまく撮れなかった。少し残念。
5時のロープウェイに無事に乗ることができ、麓の駐車場に降りたときは5時半になっていた。
車は7,8台残っていたがそのどれもにつららがぶら下がっていた。寒さがゆるんで雪が溶け、また凍ったのだろう。
帰りの道は雪も降らなかった。わずか1時間ほど走るだけで雪の別世界が堪能できる。
また来年もこなければいけない。(2012年2月18日)

雪の金剛山 雪の金剛山 雪の金剛山
雪の金剛山 雪の金剛山
雪の金剛山 雪の金剛山 雪の金剛山
雪の金剛山 雪の金剛山
雪の金剛山 雪の金剛山
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2019年1月27日

昨日の昼休み、金剛山ライブカメラはまだ土が見えていた。ところが昨夜雪が降った。
金剛山は多分雪景色だろうと計画通り、金剛山に向かった。
9時過ぎに走り始め、金剛山には11時についた。
金剛山は雪景色が広がっていた。本当は山の麓からの歩きであるが、コキはロープウェイを使った。
ロープウェイから見た山は真っ白だった。

「ねえ、霧氷と樹氷はどう違うの」とロープウェイの乗客同士で話していた。
関係のない人が小声で、「どうなんやろな?」とつぶやいた。

霧氷は気温が氷点下のときに空気中の水蒸気や、氷点下以下でも凝固していない過冷却の霧が樹木などに付着してできる氷のことである。
樹氷についてはいまいちはっきりしないが、さらに寒さが増したとき、霧が樹木などにあたり、凍ったものだと思っている。
だが今、目の前の白く光っている氷は霧氷か樹氷か、明確にいえないところがある。
とにかくきれいだった。
以前来たときはやり過ごしたが、先日来巨木にこだわりだしたので、これらの杉の巨木に目が行った。
転法輪寺のお不動さんも雪をかぶっている。
時々青空が顔を出し、そのときは樹氷も光り、きれいさがます。誰かがめがねを落としていた。前を行く人が拾って道の端においたがそれでは探しても見つからないと思い、切り株に乗せ替えた。とにかく今日は人が多かった。
ロープウェイも臨時で増便していた。特に子供連れが多くそり滑りを楽しんでいた。
休憩所の前にカップヌードルの自動販売機があり、よく売れていた。
久しぶりの雪の金剛山。気温はマイナス3℃で寒かったが、風もなくほどよい雪で快適であった。
トイレの前に看板があり、登山回数が書かれていた。なんと10000回がある。1年365日として毎日登っても30年近くかかる。それをやってのける人もいる。 すごいね。
金剛山には杉やブナの巨木がたくさんある。
古いのでは樹齢500年経ったものもあり、その木の下には看板が立てられている。

今日金剛山に登っての楽しみにしていたのはこのライブカメラである。
ケータイで検索し、カメラのページを出すと、写っていた。当然のことながら、こちらが手を上げると、タイムラグがあるのか、やや遅れてスマホの画像も手を上げた。 いろんな小鳥が入れ替わり立ち替わり、餌場にやってきた。
こちらはまだ5回くらいしか上っていない。こうして目標を立て達成したらうれしいだろうね。

休憩所の前で無料でコーヒーをひいて登山客に飲ませていた。私は下山途中で声をかけられいただいた。
ちょうど店じまいの時で、私が最後の客だった。残っていたコーヒーを全部いただいた。
飲み終わってありがとうを言うと、「ああよかった。全部飲んでいただいてありがとう。これで本日のミッションを終わることができました」おいしいコーヒーをいただいて喜ばれた。どうして無料で飲ませているのか聞かずじまいだったが、とにかく寒い頂上でのコーヒーは温かくおいしかった。

この日久しぶりにアイゼンをつけて歩いた。アイゼンがなかったら滑って危なかった。アイゼンも進化してすれ違う人のアイゼンはいかにもつけやすそうなのもあった。私のは普通のアイゼンでちょうど中間くらいのつけやすさかもしれない。
雪のほとんど降らない南紀育ちの私にとって、雪は特別で何度見ても綺麗だし、ワクワクする。
今の街にきて雪を見る機会が多くなったのでうれしい。まして雪の日に登山できるというのは最高である。
天気もよかったしいい金剛山登山であった。

金剛山
(車からロープウェイまで歩いた)
金剛山
(ロープウェイを降りると雪だった)
金剛山
金剛山
(樹氷)
金剛山 金剛山 金剛山
金剛山 金剛山
(主にヤマガラだった)
金剛山
(ライブカメラに映った)
金剛山
(あまり人を恐れない)
金剛山
(ライブカメラはすごい)
金剛山
(記念の回数を登れば奉納)
金剛山
(コーヒーを入れてくれたお兄さん)
金剛山
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