1998/September

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Sep/2(Wed)

地には大雨、天にはミサイル

雨の被害にあわれたみなさま、御見舞い申し上げます。
家とその周辺はほとんど被害がなかったのですけれども、閉伊川の河口近くにある公園・グランドが水浸し。そこを練習場所に充てている高校やら、駐車していた車の状況など、立ち直りに時間がかかりそうです。またJRはきょう(9月2日)午後から山田線・岩泉線などの運行を再開したい、そう防災無線では言ってました。今回の大雨影響のヤマを、私は昨日と予想していたのですけれども、台風4号が太平洋側にそれたので、気を揉んだほどではありませんでした。
さて、朝鮮民主主義人民共和国のミサイルが、台風であたふたしている日本上空を通過した報が流れ、虚を突かれています。地の大雨にも対処しきれない(=そのことで水没を余儀なくされた地区が岩手にも多くありました。一関・川崎といったところは、毎回のように被害を受けるところです)この国は、天への対処もよその国(=報道では米軍三沢基地を狙ったらしい、と)任せです。三沢基地がなかったらミサイル攻撃を受けなかったものを、と考えるのは妄想的でしょうか?
もちろん、かの国(=政府・軍)がしたことは非常識極まりないことです。それは言うまでもありませんが、日本自身の「危機管理能力」がまだまだ不足していることを、この天と地とのできごとで痛感させられるのです。台風による影響で、気を揉むことはすでに充分だったのですが、もっと高度な対応が政府に迫られてます。これは「凡人」のみによる対応では不可能です。
注)どうも人工衛星の打ち上げだったようですが、それにしても何をやってるんだか防衛庁。
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Sep/4(TGIF)

地震情報が入らない

度は岩手山近辺を震源地とする地震です。昨日の夕方、仕事をしている時に突き上げるような揺れがありました。ゆさゆさと揺れているとき、カラスが「カーカー」という鳴き声でなく、甘ったれた声で鳴いていたのです。木の上にいるからそういう不安を感じさせる鳴き方なのか?だったら飛んでしまえばいいのに――と思ったものです。
その時間は5きげんテレビの時間でしたから、テレビをつけます。すると「盛岡でも強い揺れを感じた。慌てないで火を消して対応してほしい。大雨で地盤が柔らかくなっているので、崖などには近寄らないでほしい」ということを、キャスターが続けます。それから7時までは地震速報態勢になりました。しかし「雫石は大変そう」にも関わらず、7時からのテレビは平常編成です。「県職員は全員職場待機」という指令が出たらしいのに、ラジオもナイター中継です。IBC岩手放送は1時間ごとに取材の映像を出しますが、それ以外はバラエティ・ドラマといった番組です。
県・警察などのヘリ初動は早かったようです。夕方5時30分現在で、県道の隆起・陥没を捕らえてました。また他都県からの応援ヘリ・人員もあったようです。
>ところで、情報が足りない。
ということをあるBBSで目にしました。盛岡は揺れこそすれ、ほとんど被害がないのです。県内の多くもそうです。今回の被害は雫石を中心とした地域で強い地震があって、被害が山間部に集中しています。だから情報が入ってこない、それほどの関心になりにくいのです。
けさ配達された全国紙のトップは「缶茶に青酸」でした。あくまでも中央から見れば、今度の地震・水害は一地方のものであり、世の中はもっと混沌としているということなのでしょう。しかし、現実は小説よりもはるかに奇です。
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Sep/5(Sat)

郷に行っては郷に従う

:今年の就職動向はなかなか厳しいものがあります。
熊:2年前、高校生の就職に直接携わったころと比べて、どうだい。
鯉:いや、今も携わっているのですが、なかなか厳しいです。
熊:厳しい、厳しいっていうけれども、具体的にどういう厳しさなの?
鯉:地元からの求人が来ない。
熊:ふむ。
鯉:求人が来ても、大学・短大・専門学校の学生と競うことになって、枠が少ない。
熊:事務職なんかそう?
鯉:その通りです。さらに製造職は「工業高校から採りたい」ということで、こちらに求人が来なくなってます。
熊:そういう最中で、あと10日そこらで高校生の就職試験が始まるというわけだ。
鯉:夏休み中に、高校の先生が新聞に投書しているのを見ましたか?
熊:「女子高生よ、もっと怒れ」というやつ?
鯉:です。確か「企業の論理に翻弄されて、女子高生の採用が景気の調整弁となっている」。
熊:投書とニュアンスが違ってきますが、記憶力の悪さに免じて勘弁してください。
鯉:「しかし、現在の景気を支えているのも女子高生で、ポケベル・ケータイといった電子機器の売上に彼女らは多大な貢献をしたではないか」と。
熊:だから、企業はもっと女子高生を採用し、採用されない女子高生は怒れ、と。
鯉:そういうことです。この論理、通じますかね?
熊:投書への反響は?
鯉:全然ありません。
熊:つまり「順境には喜べ、逆境には考えよ」てことだ。
鯉:と言いますと?
熊:何年か前に「ピアスをしている子を学校推薦で出してよいか?」と聞かれたことがある。
鯉:現在では、出せばまず落とされます。
熊:ところがその学校からは出さざるを得なかった。で、担任は相当悩んだらしい。
鯉:先日、某社の採用担当が来校して「ピアスとマニキュアはだめ」と宣告していったのです。
熊:することは、不合格にされることだ。
鯉:ところが、翌日飾り物をつけているんですわ。
熊:その場凌ぎで何とかなると思っているんだろうか。人事に見抜かれるぜ。
鯉:それから、話し方も甘ったるいところがあって注意したのですが、「そんな話し方してません」と開き直っている。
熊:投書に戻るけれども、「怒れ」というのは彼女らに対する迎合にしか過ぎない。
鯉:もちろん高校生が怒らなきゃいけない部分もありますよね。
熊:為すべきことをしている人(および学生)は怒る資格がある。
鯉:マニキュアを塗った長い爪で茶髪を掻き揚げる子は資格がない、と?
熊:その通り。だって、会社はそんな子を採用している余裕がない。
鯉:余裕がない社会に対する反発で茶髪姿になる、という見方もあります。
熊:でも「リクルートスタイル」というのは通過儀礼だろう。通れない子は、採用されなくても仕方ないんじゃないか。
鯉:「仕方ない」というのが98年の雰囲気ですね。では、まとめます。
熊:「郷に行っては郷に従う」
鯉:スポーツ紙の見出しみたいなんですが
熊:あれはヒロミ・ゴー。
鯉:予定調和のオチでした(__)。
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Sep/7(Mon)

拡販の自殺行為

末、新聞のセールスマンに10分以上付き合うことになります。うちはA紙を取っているんですが
「何ヶ月契約なんです?」
何ヶ月?いや、特に期間を定めずにずっと取ってますけど。
「あのねぇ、アメリカでは何ヶ月って期間を定めて契約することが多くて、東京でもそうなんです」
はぁ。だって、おたくの紙面なら職場で読めますもん。
「そんなことを言わず、3ヶ月だけでも。えっと、来年の1月から3月までの3ヶ月でどうです」
ノルマを達成しなけりゃいけないのはわかりますけどね、うちはそんな石鹸とかギフトカードをつけてもらっても困ります。
「いや。もしギフトカードの抽選に外れたら、同じ金額の景品を販売店から出すことになってます。販売店持ち出しなんですよ」
そんな。地元の販売店が一度もあいさつに来てないのに、東京から来たあなたと契約を結んだって仕方ないじゃありませんか。
「あぁ、彼は車に乗ってます」
あのね、おたくのところがいい紙面だというのは認めます。でも、景品で勝負というのは邪道ですよ。そんなことしなくても、読むところはいっぱいあるんですから。
「実際、うちとA紙の紙面の作りはほとんど一緒なんです」
あぁ。やだやだ。紙面の違いを売るんじゃなくて、同じような紙面だからうちに変えてくれってわけですか。それは、販売店の負担を増すばかりだと思うんですけど。
「ですから、3ヶ月だけうちに変えてくれませんか。東京では3ヶ月うち、次はよそという感じが一般的になっているんです」
――そんなやり取りがありました。彼、口がとってもうまくて、情にほだされて首を縦に振りそうになったのです。しかし、2度目の訪問で妻に対応させ、お引取り願いました。
「前回の某監督解任の際は、数十万部部数が減りました。今回は微妙ですけれども」
ということをオープンに言う。主催行事の取り扱いに他紙が割り込まないのも、それは正直に話してくれました。でも、契約を結ばなかったのは「新聞は景品で選ぶもんじゃない」という考え方があったからです(そうじゃないうちもあるみたいですけど)。そのことが新聞奨学生を苦しめ、販売店を苦しめ、ひいては新聞業界にも響くはずなのに拡販を続ける。紙面で勝負できない新聞なんて(A紙もいいとは言えませんが、使える記事があるので)変えるわけにはいきません。ところで、記者たちはこの現状をどう思っているんでしょうねぇ。
注)このことに対するメールを、後日紹介することになります。
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Sep/8(Tue)

ワープロ検定とワープロの使い勝手

ープロ・パソコンの普及で、ワープロは使えて当たり前の時代となり、学校でもワープロからアプリケーションソフトへのシフトが始まってます。「文書処理」の授業がもっと広い内容を扱う「情報処理」へと変わり、ワープロ・表計算ソフトの活用。ひいてはインターネットの利用へと授業が変わりつつあります。とはいえ、パソコンを使った授業の導入は、どうしてもワープロから始まります。で、国民的ソフトを使ってワープロを使わせているのですが...。
文字をひたすら入力する分はともかく、罫線を使い文字飾りをしてきれいに作成する部分において、かのソフトは使い勝手がよくないのです。入力に時間がかかり、その点ではワープロの方がましで、だからワープロ検定が存在するようなものです。8MBのメモリで入力するのと64MBで入力するのとでは後者が有利。バージョンアップ前と後ではあとのソフトが有利。そうなると「文書入力」の問題を難しくしないと検定が成り立たない。そう検定主催者はいいます。
今の検定はワープロソフトにアプリケーションソフトを挿入しても、ワープロのみで立ち向かってもどちらでもいいそうです。どちらかというと検定問題は機械としてのワープロ相手に作られてますから、重たいソフトでは太刀打ちするのは難しいものがあります。ですから「『国民的ソフト』検定」というのが表れたらしいのですけれども、私から言わせればどちらでもいいことです。だって、『純正ワープロ』のシェア・性能共に上がってますから、そちらも利用するのが現実的なのでしょうから。時間を計測して文書入力をさせるのが、授業の慣しです。なかなか入力が終了しないのはソフト・ハードの性能を読みきってないこちらにも原因があります。しかし、ワープロソフトの使い勝手と検定で要求する内容とのずれがあるのもまた事実なのです。
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Sep/9(Wed)

芋煮をしましょ。作並で

年10月、芋煮をしに仙台郊外まで出掛けました。味と値段はまあまあだったのですが、レース場のすぐそばだったものでそちらが気になり
「来年こそは、もっといい場所で」
という誓いを立てて芋煮’97を終えたのでありました。さて、今年は早めに場所を確保しておかないと、ということでニッカ仙台工場に電話します。空いてます?6人(ということ)なんですが。
「あの、10人以上でお願いしているんですが」
どうやったら10人集まるんじゃいと思いつつ、じゃお願いしますと言ってしまいました。10月10日、昼。作並駅集合です。大人が2,200円、子どもが1,500円です。工場見学のあと、芋煮になります。ASAHIネット・ティールームのメンバーだけじゃ人数に不安ありなので、みなさま一緒に芋煮しましょうねっ。詳しくは要メールです。あとでもっと詳しく書きますけれども。
注)というわけで人数が確保できました(^_^)。12時10分に作並駅集合です。大人は2,200円、子どもが1,500円です。試飲の後、芋煮です。ところで牛肉だったか豚肉だったか、味噌仕立てか、醤油仕立てか??
注2)10月7日現在、参加予定大人=9、幼児=2です。
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Sep/10(Thu)

ジャストミートをマークせよ

本テレビ朝の顔に抜擢された福沢ジャストミート朗とは、学年が同じ。24になってから定職に就いたのも同じという、筆者とそんな共通点があります。もちろんあちらがずっと華やかな街道を歩いているのですが。昨日(9/9)の「とんねるずの生ダラ」を見て、感慨深いものがありました。福沢が生ダラに出て7年(昨日で番組を「卒業」ということです)。あぁ、それぐらい歳月が流れているのかという感慨で、いつのまにかこっちも歳を取ってしまったという思いでもあります。
日本テレビは、アナウンサーにハードな体験をさせたがる局です(他局もその傾向がありますが)。現在「ルックルック」を担当している松永二三男アナも、かつては「独占!スポーツ情報」で毎週のようにスポーツ体験をさせられてました。ですから福沢がエアロビをしたり、水中に潜ってダンスをしたり、闘牛士までやったのは「通過儀礼」として片付けられるのでしょう。それを乗りきったからなのか、番組の最後で福沢は「この番組は僕にとっての財産でした」と言いきります。それが「ズームイン!朝!!」の司会に生きるだろう、と。
福沢の通過儀礼を見ながら、自分の通過儀礼はどうなっているのだろう、ということを考えます。いや、考えるよりも何よりも「きょうも精進して参ります」という彼のあいさつを実践するに限るのか。朝一番に彼が発する一言を聞きつつ、自分に気合いを入れます。まだ通過儀礼は済んでないのだ。とにかく、前へ――。1963年生まれの同級生で目立つ有名人がいそうでいないのですが、とりあえず彼はマークすべき1人であります。
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Sep/11(TGIF)

アップグレードCD−ROMの存在

ソコン・ハードの製造元のページを突破できなくて、なかなかいらいらしていたのですが、先日、ようやく会員制ページに潜りこむことができました。そこでWindows98アップグレードCD−ROMの存在に気づきます。それがなくても98は動くんですが。
「あった方がいいか、なくてもいいかというと、あった方がいいでしょう」
サポートセンターは、そう答えます。でも、CD−ROMが画像を読み取らない現状もあったりします。それは、アップグレードを買うことで何とかなるのですか?
「なります(きっぱり)」
――というやり取りの後、アップグレードCD−ROMの購入手続きを取りました。でも、ホームページにたどりつかないと、CD−ROMの供給がわからないというのはおかしい。登録はがきを出しているんだから、サポートしないと。その脇で
「ホームページで連絡を済ませば、会社は安上がりじゃない」
という声がします。そんなあほな。
パソコン雑誌などによれば、各社ともアップグレードに対応したCD−ROMを作っているようなのです。しかし、新製品を売る方が先で、CD−ROMの存在を宣伝したという話はあまり聞きません。「それより、買い換えなさい」という論調が支配的ですし、周囲の知人も3台目・4台目に手を伸ばしてます。
実際アップグレードCD−ROMの実力がどの程度なのか、購入しないとわかりません。しかし「買ってよかった」というものなら、もっとCD−ROMが前に出てきてもいいでしょうし、小売してもいいのに、ねぇ。
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Sep/12(Sat)

カントクについて

:上田さんとこのファイターズがぶっちぎって優勝と思ったんですが
熊:もたついている。ホークスまで2ゲームで迫っている。
鯉:うち(カープ)は、いつの間に「絶望的」な位置まで下がったのでしょう。
熊:4位も厳しくなってねぇ。某局のキャッチコピーが「(局)はカープの優勝を信じます」だったのだけれども。
鯉:西山が戦線離脱してから、結局戻らなかった(;_;)。
熊:昨日のRCCで安仁屋さんが言ってたけれども、野球はピッチャーで6割から7割だと。
鯉:とにかく、計算できるピッチャーがいないというのが痛かった。
熊:バッテリー出身の監督は、そこが違う。
鯉:セだと権藤(ベイスターズ・1位)・星野(ドラゴンズ・2位)・野村(スワローズ・4位)
熊:パだと東尾(ライオンズ・2位)。
鯉:東尾って、いつの間に名将となったのです?
熊:まだわからん。それより、あそこは須藤ヘッドもいる。
鯉:フロントがしっかりしてます。金も惜しまない。
熊:ホークスもそうだ。そこが、途中で失速しているチームと違うところだ。
鯉:うちはフロントがねぇ、ビンボーだからねぇ(;_;)。
熊:で、今回の話題は他ならぬ
鯉:20世紀最大の謎、長嶋。
熊:豊田泰光が「軽々しく長嶋論をぶつでない」と言ってたけれども
鯉:彼の采配だけで論文ができてしまうのは確かです。読めない。
熊:で、手堅い采配をする藤田・森というところが支持を集めない。なぜ?
鯉:読めない采配で、日本一にまでなってしまったから、その感覚がたまらんのでしょう。
熊:それは偶然に偶然が重なっただけで、セオリーから行けば邪道なのに
鯉:「長嶋ならすべて許せる」と誰かがいいだし、現にそういうムードなの。
熊:世の中、ベイとドラの争いだろ?
鯉:パは4チームが団子です。
熊:なのに「奇跡はあるのか、ジャイアンツ!」
鯉:うちは、あきらめました(;_;)。
熊:そんなことは聞いてない(--;)。しかし、確かなことが一つある。
鯉:というと?
熊:長嶋が活躍した時代というのは、高度成長期と重なる。
鯉:現役を辞めたのは1975年のことでした。
熊:で今回、彼が辞めると不況からどんどん抜け出せなくなるのじゃないか、と。
鯉:黒鉄ヒロシは「長嶋は勝たなくていい」ということまで言ってます
熊:それが、読売ファンのおめでたいところなんだな。
鯉:いや、キョジングンは優勝争いをして、勝たなくちゃいかんのです。ただ長嶋信者は「ナガシマなら負けても絵になるから、辞めさせるな」と。
熊:鯉ちゃんはどうなの?
鯉:森さんの方がいやです。
熊:まぁ、ねぇ。でも、絵面が映えないことは確かです。
鯉:でも、優勝争いに残るほうが先決だから。
熊:どうでもええづら(--;)。
注)これを書いたのは12日の朝でした。その後の経過は森氏監督就任辞退、長嶋続投であります。ご同慶の至りです。
注2)実はファイターズの上田さんキャッチャーで、故・村山さんの球を受けたことがあったそうです(=気づいたのが14日)。
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Sep/14(Mon)

外食が口に入らない

日と外食をせざるを得ない環境で過ごしました。ひどかったのは、某公園。歩かなくてはいけない環境に休憩所3つというのはさておき、入り口の休憩所に食堂なし。2つ目の休憩所には焼きそば・たこ焼き・フランクフルトといったものしかなく(しょうがないので、焼きそばを食べます)、3つ目の休憩所(とりあえず、ラーメン・カレー類はあります)にたどり付いたのが施設を歩いて40分ほど経ったところ。期待したわれわれが浅はかでした。芝生になっている地域で、お弁当を広げて食べればよかったのです。
その日は、展望台でひっつみ(=すいとんとも)・じゃじゃめん(=うどんににんにく味噌をかけたもの)・焼きおにぎりといったのを口にし、随時清涼飲料水を取り、氷菓子まで食べてしまいます。粗食から欲張った食事に変わった反動が、体調の変化となって表れます。翌日。混ぜご飯を朝食に取り、昼食にランチを食し、夜に息子の口を見るとただれてます。あれれ、口内炎が何ヶ所もあって、そこから染みて食が進まなかったらしいのです。
食べるものがなかった場所で、即座に「えーっ、やきそば?」と思いました。コンビニのスポーツドリンクを飲んで「変な味」と思います。それは大量のアミノ酸から来る味だ、そう妻は言いました。いつもと違うものを食べると、体調が変わる。「それが正常なのだ」と妻がいいます。今回は、食中毒騒ぎがあったのと気温が30度を越えたことがあって、やむなく取った処置でした。しかし、これだけ体調の変化があると、外での食事をより気をつけなくてはならないでしょう。ジャンクフード、世にはびこるです。
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Sep/15(Tue)

それでも2人は本が好き

ちの子たちも、コマーシャルになるとテレビのところにやってきて凝視し、番組になると遊び出すという日課を送ってます。上はMAXの"Ride on time"、PUFFYの"たららん"といったところは序の口。加えて番組のジングルに合わせて歌い出し、下もまねをするのです。ビデオがないのがかろうじて歯止めになってます。
彼ら、テレビを横目で見ながら「本読んで」といってきます。本当はこちらが見ているテレビを消せばよいのでしょうけれども、浅はかなもので、子ども→本、親→テレビの音声というようになってしまいます。昨日は上の子に短編を2つ読んだところで「おしまい」と宣言したところ、半べそ状態で布団に行ってしまいます。そこは妻がフォローしたのですが、思い出すまでもなく悪い父親です。
うちでは子どもたちがいつでも取り出せる位置に本を置いています。福音館書店で出している「こどものとも」シリーズがほとんどなのですが、とっかえひっかえ持ってきます。「読んで」というのが上の子。「これ」といって読み散らかすのが下の子です。上の子は最近ディズニーの絵本を読んでもらうのがお気に入りで、合間に自動車の勉強をしてます。下は、まだ手当たり次第です。
それにしても、妻は根気強く子どもたちに朗読をします。それは彼女もそのようにして育ってきて、うれしかったからだといいます。そういえば、俵万智も母親から毎晩のように朗読されて育ち、それが彼女の言語感覚に多いに影響していると聞いたことがあります。テレビ・ビデオじゃない感覚を持ち合わせているうちに、もっと本を読んであげないと。飽きっぽい親はそう思ったのでした。
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Sep/16(Wed)

台風と就職試験解禁日

9月16日は高校生の就職試験解禁日。台風5号の関東・東北直撃ともろに重なってしまいます。受験の行き・帰りにあたる生徒が心配です。例えば長野・山形新幹線を利用する高校生は受験の日程を再設定しないといけない(=注・午前中「運転見合わせ」)でしょうし、人事担当も頭の痛いところでありましょう。留守を預かる担任と進路指導も大変ですが。
東京受験の生徒は昨日の地震といい、台風の接近といい、試練に直面します。そのことで進路でどこまで対応できたか、昨日の休みで指示が徹底できたかという心配もあります。ともあれ、サイは投じられました。条件はみな一緒。迷ったら電話連絡をして、会場にたどり着くこと、無事受験できることを念願するものです。
注)実際は新幹線2時間ストップのあおりを受け、受験できた生徒、延期・中止を余儀なくされた生徒などさまざまでした。それよりも就職試験合格率が低くて、こちらが土砂降り状態です。
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Sep/19(Sat)

自らを卑下することなかれ

:最近、更新さぼりがちだねぇ。どうしたの?
鯉:いや、仕事を家まで持ち帰って、なかなかこちらまで回らなかったのです。
熊:で、仕事の見通しはついた?
鯉:つきましたが、まだ片付いたわけじゃないのです。
熊:とにかく、ここに戻ってきたということで、めでたしめでたし。
鯉:先日、中学の学校新聞(復刻版)を見る機会があったのです。
熊:しばし見入ったと?
鯉:いや、注視できませんでした。
熊:そりゃまた、どうして?
鯉:**部の活動態度が悪いと毎年のように書かれていたのです。
熊:くる年もくる年も?
鯉:そうです。もう、滅入ってしまいました。
熊:他に書きようはなかったのかい?
鯉:あったんでしょうけれども、あの年代って、けちょんけちょんにやっつけたくなる傾向があるように思うのです。
熊:それ、年代でくくっていいことなんだろうか?
鯉:というと?
熊:最近気になっているのは、岩手の内陸人気質なんだ。
鯉:私、気がつかないのですが。
熊:何か、自分とその周囲をやたら卑下したがる傾向があるように思う。
鯉:それは、自分を低いところに置くことで、自身を鼓舞するためのものだと解釈してました。
熊:そうじゃない。第三者が必要以上の卑屈な言動をどう見ると思う?
鯉:それは、変です。
熊:だろう?「どうだ、うちの町は駐車場もない。遊びに来ないほうがいいですよ」っていうのは。
鯉:その町は観光客がけっこう足を運んでいるところなんですが
熊:イメージダウン。身内で争うのは滅び。
鯉:↑こう書くのもイメージダウンのような気がするのですけれども。
熊:おっと、うつってしまった(^_^;)。それから、一般論で言うと「うちの息子は出来が悪くて、いいところなんかなーんもなくて...」
鯉:これが日常会話なんですわ。内陸の。
熊:何なんだろうねぇ。
鯉:いや、どこのうちでもそういうもんだろうと思って育ったのですよ。
熊:ところが違う。
鯉:宮古出身の知り合いは「いやぁ、いろいろな人がいて勉強になります」と言ってます。
熊:それはともかく、卑下して生きていくのは内向きでよろしくない。
鯉:小渕総理のような生き方が「内向き」で、小沢一郎のような考え方が「外向き」という、評論家の見方もあります。
熊:額面通りは受け取れないが、内への不満を吐き出そうとするところが、岩手の血を引いているだけある。
鯉:とにかく、髭ダンスは余興にとどめておいて。
熊:卑下ダンスではシャレにもならんし。
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Sep/21(Mon)

拡販...のメールを取り上げます

前「拡販の自殺行為」について取り上げたことがありました。業界を知っている読者からこういうメールが届きましたので、本人の了解を得た上で紹介します。
 「エリートが作ってヤクザが売る」とずいぶん前から言われている通り、拡張団が強引
に契約を取るやり口が昔から横行しています。だいぶ前に国会でも取り上げられたことが
あるように、目に余るものがあります。西日本では特にひどく、景品に家電製品を使った
り(ギョーカイでは拡材と呼びます)、暴力沙汰になったりしています。
 ところで、この景品はことしの4月まで付けてはならないというルールがあったのをご
存じでしょうか。「不当景品類及び不当表示防止法」に基づいた「新聞業における景品類
の提供に関する事項の制限」と「新聞業における景品提供の禁止に関する公正競争規約」
という2つの公取委の告示(昭和39年10月9日)によって原則的に禁止されてきまし
た。しかしながら、上記のような拡材を使った契約が後を経たず、有名無実化していたの
です。ところが、「公正競争規約は守れっこない空想的規約。どうせ守れないなら、守れ
るルールを作ろう」という無茶苦茶な理論でもって読売のナベツネが無理やり景品の”合
法化”を持ち出してきたのです。規制緩和の流れもあり、今年の4月から購読料3カ月分
の8%まではOKと相成ってしまいました。無論、もともと景品で契約を迫るようなまね
をしてこなかった地方紙は反対しましたが、読売、朝日に押し切られるような形で決まっ
てしまいました。
 新聞は紙面で勝負するというまともな論理を天下の読売、朝日が自ら否定するとは情け
ない状況でありますが、これが現実なのです。
 「新聞は紙面で勝負する」という至極まともな論理でもって販売正常化を訴えてきたの
が東北の新聞社の労組であることを付け加えておきます。
 しかしながら「いい記事を書いても部数の伸びには直結しない」のも事実です。そこに
現場の記者のジレンマがあったりするのですが、新聞を慣習で取り続けている世帯がほと
んどという現実を前にしてはどうすることもできないというのが実情であります。
 景品問題のほかに再販の問題も最近ギョーカイを騒がせておりますが、詳細は次の機会
にということで、この辺で失礼します。
 とにもかくにも、新聞社の未来は決して明るくないことだけは事実です。

あっ、ナベツネというのは読売社長のことです。
というわけで、「紙面で勝負しろ」と言った以上、こちらも各紙をチェックする毎日です。拡販のせいなのかどうか、全国紙が地方版にスクープを連発していて、それを地方紙が後追いしている状況が続いてます。そうであれば、新聞を変えてもいいという気になりますが。メール、ありがとうございました。
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Sep/22(Tue)

時の経過

:最近、地方局を踏み台にしてフリーになろうという人、多過ぎませんか?
熊:斎藤陽子のようにうまく行ったという例ならば、あこがれるわなぁ。
鯉:ただ、会社とすれば数年というサイクルで人材を養成するわけでしょ?某局のアナが退社を宣言していましたが、2年半で辞められたら、困るんじゃありませんか。
熊:別に構わないさ。その局は太っ腹だったという評価もされるんだろうから。
鯉:女の人って、忠誠心とか義理人情といったしがらみから相当自由なんじゃないかと思います。
熊:いや、別の局は男性アナが早々と退社し、他局で活躍しているということもあるぞ。
鯉:他県出身で、しっかりとローカルニュースのキャスターを張っている人もいますし、全国中継の顔となっている人もいるというのに。
熊:それが忠誠心の差だ。
鯉:だいたい、女子アナは容姿端麗ということになってます。
熊:で、若いうちに可能性を試してみようと。いいじゃないか。嫉妬したらいかんよ。
鯉:2年で退社ねぇ。何か、世の中のサイクルがどんどん早くなっているように思うんです。
熊:野村・ヤクルト監督もそれは言っていた。9年間の監督生活にピリオド。
鯉:私、「まだ9年?」という思いよりも、「もう9年!」という思いが強いのです。
熊:三村・広島監督も今年でおしまいだけど?
鯉:5年間の間に、優勝が1度もなかったんです(;_;)。言われてみればそうかな、と。
熊:鯉ちゃんは、時の経過を何で感じる?
鯉:うーん。人からいわれて感じるのですが(^_^;)。
熊:2年前、3年前なんて、つい昨日のような感じがするんだけども。
鯉:ともかく、野村監督が9年間ヤクルトにいたというのは、まぎれもなく一時代だったと思います。
熊:そうやって、歳を取るわけだ。
鯉:これはオチャノコサイサイという
熊:ちょっとオチに無理があったねぇ。
鯉:サイですか(;_;)。
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Sep/23(Wed)

小さなことからコツコツと

クセスカウンタが6,000になります。6月下旬に5,000を達成してから3ヶ月弱、1日=10件ちょっとのペースで増えてます。さぼっていることが多くなっている昨今ですが、読んでくださっている方がそれだけいらっしゃる。ありがたい限りです。
サーバーを3つに分散していて、ミラーからアクセスカウンタを外しました。外した最大の理由は、プロバイダが他ネットでの表示をサポートしていないことに尽きます。ということで、ミラーのみご覧になる方の数が入ってないかもしれません。アクセスカウンタはあくまでも目安なのです。とはいえ、区切りを達成したことはうれしゅうございます。
最近気になっているのは「ホームページを作る時に、テーマを設定しなければならないのか?」という問いです。なるほど、トイレマップ・映画を語る・グルメ紀行......というように、テーマが決まっていれば、取っ付きやすいでしょう>作る方も、見る方も。問題は、テーマをどこに求めたらわからない場合、でもホームページを作りたい。どうしよう?という問いへの答えを出しているページが少ないのです。
私の知人で何人かホームページを持ってますが、彼女ら彼らは自分のペースを維持しつつ、日々の更新を続けてます。コンテンツの中にいくつかテーマがあるのですが、それよりも日常の営みを綴っているところにみどころがあります。むしろ、そのようなホームページが"Home"pageだと思える時があるのです。たまたま興味感心があるのがテーマになって、それをまとめた。ならば、小さなことからコツコツと書けばいいのです。コツコツができなければゴツゴツでもいい。書けば、カウンタも増えてくると思います。個人のページなんですから、自分のペースで書けばよいのです。同好のみなさま、Let's go!
注)1999年9月現在、サーバーは2つになってます。
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Sep/25(TGIF)

ダウングレードの悲劇

社のCD−ROMを購入することは、Windows98がもっと使えるようになるという触れ込みでした。電話口でのオペレーターの話では「使えない機能もCDを買うことで使えるようになります」ということでした。ところが使える機能が増えた様子もない。横ばいのままだったので(これは、98をいったんあきらめて、再インストールするとよいか)と判断したのです。実際、98を削除して(といっても、残っていたのがベータ版でした)→サポートCD→98のCDという順でやり直します。そこから悲劇が始まりました。
症状1)日本語入力が前触れなしに止まってしまう。
症状2)シェアウェアが暗証番号を再度訪ねてきた。
ということで、ここ2、3日でインストールのやり直しです。FEPでいうと、何度も再インストールを繰り返しているのですが、突然凍るところは変わらず。FEPを変えたところ、文字入力の反応が遅くなってます。シェアウェアで暗証番号を聞いてきたのは、「98」にアップグレードした後インストールをしたものだったのですけれども、暗証番号再発行手数料を取られます(;_;)。別のシェアウェアは前のホームページアドレスを記憶していたりとか、もう散々です。原因は、ダウングレードするときにディレクトリが書き換えられたことに尽きます。
「素人はパソコンをいじっちゃいけない」とわかっているんです。けれども、いじらずにいられないのが悲しい性です。
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Sep/26(Sat)

花巻・マルカン大食堂に行く

で食べる巨大なソフトクリームを置いている大食堂がある。しかも、それは130円(税別、以下同じ)という値段。その他にラーメンが300円、各種サンドイッチも300円。座席が500席以上で、メニューが100種類以上(飲み物含む)ある店。噂には聞いてましたが、いろいろと度肝を抜かれて帰ってきたのであります。
行ったのは平日の1時過ぎだったのですが、座席が結構埋まってます。あちこちからガヤガヤと話し声が聞こえ、屋上から市内が展望できる。子供用の椅子が用意されていて、食券売場もある。さまざまな年齢の制服を着たウエイトレスが食券を集めにくるさまは、壮観でした。いっぺんに20年以上前の世界に戻された感じがして、自分を取り戻すまでに少々時間がかかりました。
改めてメニューを見ます。ラーメン・サンドイッチ・カレー・親子丼・スパゲティ...といったところが300円台(税別)で食べられます。日替わりランチといったランチ類が700円以上。ステーキ(680円)も寿司(600円など)も同じところで食べられ、3社のビールが置かれている。何か、オフまでできてしまいそうです(^_^;)。
この日われわれが食べたのはオムハヤシ(630円)、お子さまランチ(480円)など。私、オムハヤシを食べましたけど、なかなかの濃ゆい味と分量に圧倒され、これだけで満足してしまいます。ファミレスのオムライスがかなり軟弱に思えます。そして、仕上げはソフトクリーム。写真を見てと、その大きさがわかるでしょうか。隣にあるのが割り箸入れです。席に来たときにクリームが曲がっていたので、思わず箸ですくい取ります。あっ、だから箸を使うのか。1つのソフトが巨大なので、回して食べるのには手間がかかります。でも箸で切って食べればほどよい大きさになります。周囲を見渡すと、1人で注文した方は巨大なソフトを弄ぶように、ちまちまと食べます。その分にも箸を使って食べるのは叶ってます。
2時近くになって、席がだいぶ空いてきました。しかし女子高生、買い物帰りの一帯、おばさまたちが喫茶店代わりに利用します。隣の4人組はカップソフト(同じく130円。こちらははじめからスプーンがついている)のみを食べて、楽しいひとときを過ごしておりました。
マルカンを一通り見たのですが、6階の大食堂が一際賑わってました。あとのフロアは極めてゆったりした空気が流れておりました。それはそれで奥ゆかしいものがありました。
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Sep/28(Mon)

内陸と沿岸を分ける食文化の差

岡の寄り合いで「サンマを食べる会」があって、主宰者から頼まれサンマを仕入れ、昼に食べました。ついでにホタテとイカも仕入れ食べます。
宮古の魚菜市場で仕入れ3時間後、氷漬けの状態から出します。まだ新鮮で、サンマもイカも刺身に耐えられそうだったのですけれども「さばく人がいない」ため、全部焼くことになります。「ホタテもすっかり火が通ってない方がおいしいのに」という声あり。「でも、子どもたちも多いし、お腹壊されてもしょうがないから」ということで、しっかりと焼かれます。で、みなさん、炭火で焼いたサンマをおいしそうに食べていたのですが、刺身にするともっと美味なのに、とずっと思ってました。あっ、私はさばけないんですが(^_^;)。
あれほど「サンマ、サンマ」と騒いでいたおじょうちゃんは、あまりの量の多さに圧倒されたのか、一口二口さらった程度で止めます。1人=1本強の焼サンマ+イカ+ホタテに存分に堪能されたようです。でも、まだイカは黒い状態(新鮮なのは白ではなくて黒です)でしたから、刺身もあればよかったものを、全部焼いてしまったんです。時節柄、食中毒に気をつけなければいけないのはわかってますが、刺身にできたんだよなぁ。あの魚介類。沿岸に住む私にしてみれば、何かもったいのうございました。
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Sep/29(Tue)

大野の引退

:とうとう大野が引退です(;_;)。
熊:ASAHIネットの会議室をざっと見ただけで、2人が首都圏から彼の引退試合を見に行ったらしい。
鯉:昨日の日本テレビで小林さんが伝えてましたが、他県ナンバーがえらく多かったそうです。
熊:この日ばかりはベイスターズの応援団もレフト隅に追いやられて、赤一色だったという話もあります。
鯉:とにかくねぇ、スポーツニュースでカープが取り上げられる回数が少ないから、どうしても足を運ばなきゃいけない気になります。
熊:だから、他県ナンバーが多かったと。
鯉:こういうデーゲームだと、いいところ1万5000から2万人といった入りでしょう>市民球場?
熊:夏休みのジャイアンツ・タイガースといった試合なら他県ナンバーも多いのだろうけれども。
鯉:ともあれ、彼がカープの一時代を築いたのは確かなことです。
熊:「北海道から沖縄まで」というのも誇張じゃないでしょう。
鯉:行こう、と思った時にスタンドに入れるというのが市民球場のよいところです。
熊:もう3000人といったところで札止めにならなかったのがよいところでもあるな。
鯉:まぁ、それは置いておいて。引退を決意したのがドームで高橋にホームランを打たれたことだったそうです。
熊:一昨日146キロを出した投手が引退とは、ねぇ。
鯉:でもテニスの沢松じゃありませんが、「これが最後だから燃焼できる」という部分もあるように思います。
熊:鯉ちゃん、大野を見たことは?
鯉:市民球場で1回あります。まだリリーフだった頃でした。
熊:あのころはリリーフ失敗が相次いで、鯉ちゃん「大野さん、引退せよ」と論を張っていた。
鯉:その後に最優秀防御率を取ってしまうのですよ、彼は。
熊:そういう経歴を経ているから「若いのにはまだ負けない」と思っていても、新人王候補に打たれた。で、引退と。
鯉:見渡すと、われわれ世代の野球選手も少なくなってきました。
熊:そうだねぇ。だから、40代にとって大野は「青春の輝き」だったんだ。
鯉:野村が試合中も泣いていたみたいですけど、彼はもう一時代築かなきゃいかんでしょう。
熊:それが大野の願いでもあるし、集まったファンの願いでもある。
鯉:大野さん。数々失礼なことをいってきましたが、カープにはあなたが必要な存在でした。そして、年々輝いていく姿は、われわれのお手本でした。
熊:今度はコーチで優勝を狙ってください。
鯉:達川監督ともども、期待してます。
注)29日に今度は正田の引退試合があったのですが、こちらは1万5000人。引退試合をしてもらえない選手もいたりで、現実は様々です。
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Sep/30(Wed)

高校文化祭からの問い

日、盛岡で岩手県高校総合文化祭・総合開会式がありました。今年で21回目です。年を追うごとに、高校生が段取りを立てる割合が多くなってきてますが、今年は総合司会に千厩高校・演劇部の生徒があたった構成でした。開会式の2時間で文化部の舞台発表を全部見せようとするのはむずかしいのですが、今回は見終わってすっきりした感じがありました。それは説明を最小限にして(例「次は○○学校の郷土芸能です。どうぞ」というアナウンスがなかったこと)、舞台に集中させようという思いがあり、それが伝わったように思います。20回では沖縄の高校を招待して開会式の後、交流が長く続いたということも聞いてますが、今回はあくまでもすっきりとした構成でした。
セレモニーと発表をつなぐ間。それが千厩高校・演劇部の持ち時間でした。
「ねぇ、どうして劇をするの?」
という問い。それも脚本に沿った劇だったのですけれども、この問いに何人返答することができたでしょうか。写真をやっている人、囲碁に熱中している人が「それは自己表現だ」と言い切れるんだろうか?そう、国際交流部門に参加した生徒が帰りの車中で聞いてきます。もう一つ。
「ねぇ、演劇が評価されるのは、顧問の実力一つなんだって」
若干、客席がどよめいたのですが、実際高校生たちはこの台詞をどう捉えたのでしょう。「そうじゃない。俺たちがどれだけ熱中しているかなんだ」と言い返す高校生がいたのでしょうか?
県庁所在地の盛岡でなく、そこから2時間ほど離れた千厩の高校生たちが総合開会式の流れを作った。そのことがこれからの総合開会式のあり方を示しています。来年から総合開会式は岩手県内の持ち回り開催となります。その中で、地方に住む高校生の位置づけがもっと問われるでしょうし、見直される部分も出てくると思います。21回目の総合開会式は、その可能性を問うたものでもありました。
注)1999年は盛岡、その後水沢と、実際の持ち回り開催は2000年以降です。
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