1997/Oct

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OCT/1(WED)
どのページからネットサーフィンしますか?
なさまはインターネットのブラウザを立ち上げる時、どのページから始めるようにしてますか。ネットスケープといったブラウザが指定しているホームページでしょうか。それとも朝日新聞日本経済新聞といったニュース系のページなのか、Yahoo! JAPANgooのような検索エンジンのページからなのか、あるいはASAHIネットとかAOLといったプロバイダのホームページなのでしょうか。私の場合、自分のページをメンテナンスすることから始めることが多いです。
最近多くなってきたのが、NTTリクルートで始めた「自分だけのスタートページ」というものです。これは自分好みに設定されたページになるもので、前者で言うと「歳時記・新着情報」などが暗証番号を入れることで見られるものです。後者はWebマガジンで顧客を増やそうと試みてます。で、何回かこれらのページで始めてみたのですが、前者は一回ごとに暗証を入れなければだめなので幻滅。後者はコンテンツがいまいちなので、やっぱりだめです。それなら、愛想はないのだけど、メンテナンスもまめなWWWセレクションのようなページをスタートとした方がいいように思います。これらのページにリンクしてますし、ね。
この内容はあちゃら11月号を参考にして書きました。付録のCD−ROMに私のページへの案内が隠されてます(って、もうこのページを見ているのでしょうけど)。(山田壮一)
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OCT/2(THU)
IE4.0をダウンロードした
ンターネット・エクスプローラ4.0の製品版が出ました。9月10日のコラムでPR2を導入した時にとんでもない目にあったので、「覚悟」を決めてダウンロードしたのですが、やはりそれなりの代償を払いました。ですから、今から記すことは万人向けの手段でないことを断っておきます。
マイクロソフトのホームページに行きます。IEをセットアップするためのファイルをダウンロードすることから始まるのですが、これが混雑していてつながらない。「利用者多数である」というメッセージが複数のサーバーから英語で出ます。ですから、横に「IEのCD−ROM申し込みはこちら」というアイコンがあって、電話・FAXするとクレジットカード決済でCD−ROMが送られてくるようです。元のページにもどると、4.0PR2と試用版しかダウンロードできない画面になります。そんなのつまらない。ともかく製品版を試したいので、サーバーを探し当てます。
28800のモデムでIEセットアップのファイル(0.4MB)を落とすのに7分ほど。その後製品版を落とすのですが、15MBほどを落とすのに所要時間2時間強!プロバイダまでの電話代が400円と、今月もテレチョイスのお世話になりそうです。落とす分なら15MBで済むのですが、ハードディスクを占拠する量が一時的に80MBになるのは前回と一緒です。一つのディスクが残り40MBを指した時に慌てたのも一緒です(前回はディスクそのものがクラッシュでした)。さらにハードディスクでの作業があって、一通り使えるようになったのが、ダウンロードしてから3時間後でした。ですから、みなさまにおかれましてはCD−ROMを購入した方が無難かと思われます。
さて、新しい画面を見ます。「インターネット」の地球型をしたアイコンが「e」というIEマークに変わったのと、アウトルックのアイコンが1個増えたのに気づきます。スタートからのタスクバー表示も若干変更点があります。よりNTに近い感じです。たぶん「ウインドウズ98」に向けてのテスト画面でもあるのでしょう。PR2では走り出すと止まらなかったモデムが、しかられた子どものようにおとなしくなったのも変わった点です。それからワンクリックでアイコンを操作する点についても、ユーザーの自由選択になりました(出荷時は現95と同じダブルクリックで動くようになってます)。これらの設定はPR2に慣れると、むしろ戸惑ってしまう感じがあります。
これ以上の評価は現段階ではできません。ぼちぼち使ってみますが、基本的にはセキュリティの不安が少ないネットスケープ3.0を使いつづけるつもりです。が、Web編集時に使用するブラウザが、いつのまにかIEに書き換えられてました。それが、マイクロソフト社のあこぎなところです。(山田壮一)
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OCT/3(TGIF)
「仙台県」の幻
台に5年間在住し、それからもさまざまな理由で仙台を訪れることが多い私ですが、なぜ「宮城県」が「仙台県」にならなかったのか知らないままでした。「FM仙台」がFM宮城にしなかったのも謎でした。それがある機関紙を読むことで謎が解けたのです。
>(前略)そもそも東北地方は、明治維新の「官軍論理」で徹底的に公共投資が抑えられました。また、民間の投資をしようにも「国有地」として開発が妨げられた
>土地が多いと聞いています。そもそも、本来「仙台県」であるべきなのに、いやしめる目的での「宮城県」の名称は変わりません。支店経済を中心とする人的交
>流と近代化で、仙台はリトル・トーキョー化し、「仙台人」としての感覚が薄れつつある今、東北と同じく明治以来の同胞であるべき沖縄の問題を、我々が学んだ
>キリスト教の「隣人愛」で臨みたいものです。(後略)(東北学院時報第553号・坂上裕之氏の文章)
「仙台人だった」と自負している妻にこのことを尋ねると「そうよ」という返事。だから仙台郊外に住んでいても「仙台出身」と称する人が多いのが、これでわかりました。
宮城(東北の新聞だとも)の県紙「河北新報」も「宮城新報」という名称を採らなかったところです。ただし、100年前に創刊した際、「仙台新報」と称するのは周囲の圧力があまりにも強すぎたでしょうから、題号を作るのには苦労したと察せられます。だから「白河以北一山百文(福島・白河から北は、一山が百文で買えるような土地だ、との意)」を持ってきたのでしょう。河北新報はそこから「河」と「北」をもらい、宰相・原敬は「一」「山」を取って「一山」と称したといいます。
仙台は、東北でも文化活動を自由闊達にやっているところです。それは他地域で徹底的に抑えられてきたものが、仙台という人的交流が盛んな場所で開放される。だからだと思います。東北でいわれる「仙台一極集中」というのは、ある意味で必然的なことだとも言えるのです。それを読み違えると政治家はエライ目に遭います。(山田壮一)
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OCT/6(MON)
サッカーを支える体制について
、サッカー・日本代表のことについて。
カザフスタン戦にも勝てなかった日本代表。加茂監督が更迭され、長沼サッカー協会会長も辞意を表明したというように聞いてます。確かに前回の韓国戦と同じような試合展開をしてしまう。守り固めに入った途端、マークがずれて負けたという試合を続ければ、上層部が責任を取るのは当然かも知れません。私がむしろ気にするのは、Jリーグ人気を見限ったはずの各メディアが、ワールドカップ予選に向けてここぞとばかりに煽りたて、勝てないと「そら見たことか」という姿勢です。
韓国戦を中継したTBS。日本の得点シーンで解説者2人と実況アナが絶叫したのはご愛敬だとしましょう(むしろ、この日の実況アナは良かったのです)。良くないのは1人のリポーターが「日本イレブン」と紹介するところを「日本ナイン」とやって(すぐ訂正こそしましたが)、あとのリポーターまでも「韓国ナイン」と伝えた(これもすぐ訂正しました)。サッカーについて、その程度の認識なのかとがっくりきました。試合中にCMを入れるのも相変わらずです。
一昨日の日本テレビ。割とサッカーに認識のある実況アナだと、私はかつて理解してました。しかし後半40分を過ぎたあたりに、彼はこう言いました。「日本、1点を守れ!!」。出張先でギョーザを食べていた私は「えっ?」と思います。(2点目を取りに行くんだろう、2点目を!守りに入ったら、勝てないぞ)と思った1分後。カザフの同点ゴールが呆気なく決まります。「何と言うことだ!」という絶叫に、(何と言うことだ、はてめえの実況だ)と呟いてました。もし彼の言ったことが正しかったとして、代表に「守るための意思統一」が存在したかどうかは、ひとまず置いておきます。
「ドーハの悲劇」から4年間。NHKニッポン放送は天皇杯の中継、Jリーグの中継でサッカーについてのノウハウを貯えたように思います。それ以外のメディア(特にテレビキー局)は、何か研鑚を積んだというのでしょうか。視聴率が出ないから、ということでばっさりと全国中継を減らした某局は、関連するJリーグチームのリストラも視野に入れているといいます。別のチームのスポンサーは「手を引く」という記者会見を開いたり、取り消したり。また別のチームは車内吊り広告とチームサポートの具体的リンクを怠り...というように日本ではサッカー「文化」に成りえてない現状があるままだと思うのです。
ある人は日本代表の現状を「軟弱な地盤に超高層ビルを建てているようなもの」と評しました。でも、何とかする技術を日本は持っているのです。それを惜しげもなく投入するか、躊躇するかが今後のポイントになると思います。躊躇する前に、もうひとサポートを!(山田壮一)
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OCT/7(TUE)
リンク9のバグ
る方から「リンク9が読めない」という苦情がありました。ネットスケープ2.0 for MACで読んでいると、そこの画面が1/3進んだところで凍り出し、ネットスケープが突然消えてしまうのだそうです。通報した方と連絡を取っているのですが、6時30分現在解決してません。
推理1)HTML構文エラー
HTMLを見直して下さった方がおりまして、それによるとメールの部分の記述がくどかったのだそうです。前後を直して、テキストも変えてみました。
推理2)IE4.0導入によるトラブル
ホームページ作成の際、出てくるアイコンが変えられてました。見ると地球印のディレクトリがいつの間にか入ってまして、舵印に変えようとするとソフトがフリーズしてしまうのです。しょうがないので、地球印のままで使っているのですが、私からページを見ると大丈夫なんです。
推理3)ホームページ作成ソフトのトラブル
リンク9ともっとリンクを結び付けようとした時、関連するファイルが呼び出せないというメッセージが出ました。そこでもっとリンクのファイル名を何度かいじってみたのですが、だめ。しょうがないので見切り発車したのがいけなかったのでしょうか。
とりあえず、ページの背景をなくし、タイトルも簡単なものに直してみました。それからリンク9・もっとリンクの関係をどうするか(どっちに力を入れるか)という問題もあります。なんですが、ここからは通報を待ってみます。(山田壮一)
注)ここまで書いたところで、リンク9の行き先にも変動が見られたので、思い切って「もっとリンク」に統合しました。
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OCT/8(WED)
世話役の資質
話役はいるのですが、分科会の存在があいまいなまま見切り発車したパソコン通信の会議室があります。世話役が何人かいるのですが、手厚い分科会と書き込みの流れに任せているところと会議室が存在します。ある分科会は書き込みのベースになっていた方が書くのを停止した途端、ぱたっと止まってしまいました。そういう会議室もあれば、何やら楽しそうに書き込み数が増えているところもあります。
悲劇の原因は、7分科会を作った際に世話役が分担をきちっとしなかったことにあります。また「会議室を設置してくれ」という声に推され、他の会議室を抱えていながら世話役をやっている方が複数存在すること。しかもその会議室が半端な忙しさというものではなく、その傍ら別会議室を見なければいけないのですから、大変です。
その会議室は、パソコン通信の中でも「接続上位ランキング」に名を連ねるところですから、初心者も多く来ます。「このことについて教えて下さい」という書き込みもあります。書き込みの作法について、正さなければいけないところもあります。これらにきちんと対応できて、自分の会議室に愛情を持つのはもちろん、他会議の動向にも目を配り、書き込みの流れを作るのが彼らの仕事です。
前置きが長くなりました。世話役の中で「大変だ、変わってほしい」という動きが出てきているようです。それはそうです。忙しい会議室に専念しないと世話役が持ちません。。問題は、そこから「後進」を探す時になり手がいないことです。
「それは世話役の仕事だ。見つからなければ会議室をやめてしまえ」
という論は、会議室を維持する大変さを知らないから言えることでもあります。しかし、世話役には資質が必要です。世話役のプレッシャーを知らないで書く記事と、プレッシャーの中で書く記事とでは、見る方は同じ時間で読むことができても、書く方は吟味度が違ってきます。せめてそのことをわかっている人が会議室の世話役をしないと、トラブルが起こった時に大変なことになります。ですから、世話役の1人が「他の会議室にも目配せしてほしい」と要請したのは、あたりまえのことです。
忙しいから、世話人を交替したくなるというのは、かつて会議室を1人で任されていた時に何度も思いました。「世話役の1人になってくれ」といろいろな人にお願いして、何度も拒絶された時、目の前が真っ暗でした。世話役を変わりたい、増やしたいという衝動は、私も知ってます。だからこそ、選出する際には慎重であってほしいのです。
たまたまその会議室が気に入って常駐している。世話役には格好の人物かも知れませんが、彼は「お願いしたい」という申し出に気づかず、むしろ書き散らしている。自分のことは書くけれども全体の目配せをしてない。そういう人を世話役にするには、時機尚早だと私は思います。それでも世話役に仕立てるのであれば、現・世話役が責任を持って彼が独り立ちできるよう支えることでしょう。それが、世話役をお願いする側の役目であり礼儀だと思うのです。(山田壮一)
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OCT/9(THU)
宮古地区の高校再編成
合の会合が2日続きました。一昨日の「移動書記局」、昨日の「職業教育研究集会」両方で話題になったのが、宮古地区の「高校再編成」についてでした。今年は職業高校A、来年は職業高校Bが学科再編成(と言えば聞こえがいいのですが、要するに1クラス減)という宿命になります。1クラス減らされた職場から
「なぜ普通高校Cだけがずっと8クラスなのか?」
という疑問が出ました。そのことについて、職業教員一同の同意があるかと思ったのですが、違う。実はメンバーのうち相当数のC高OBがいたらしく、彼らにしてみればクラス減は面白くないようなのです。
なぜ1クラス減かというと、この地区で15歳人口が年々減っており、毎年1クラス相当を減らすことが妥当であるというデータが出ているのです。じゃ、普通高校からクラスを減らさないのはなぜか。生徒の根強い普通科志向があることが第一義。県教委に言わせれば
「岩手の普通学科対職業学科の比率は、全国に比べて職業学科が多い」。
だから
「全国に比べて低い大学進学率を上げるためには、普通学科からクラス減をするわけにはいかない」
というのが、組合書記長の説明でした。
「それから、政治力もある」
「OBの圧力もある」
ということも。
この地区で高校再編成があったとして
「残るのはC校。A校も海があるから存続。BとDが総合学科にくくられるという噂が浮かんでは消え...」
ありゃりゃ。書記長はそのことについて、組合員自身が考えを持ってないと県教委のいいようにされる、そう言ってました。
昨日の発表で、B校のような職業高校は時代の波をまともに受けやすいところだとありました。学校の将来を、そこに勤める教員がどう考えるかをしっかりしてないと、学校は生き残れない。いまさらそう痛感したのです。(山田壮一)
注)2年後、その普通高校Cも1クラス減という決定がありました。
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OCT/10(TGIF/HOLIDAY)
芋煮をしに、作並まで
R山田線の一番列車(5:10宮古発盛岡行)が出発しました。まだ外は薄暗いです。
さて、全国のネットワーカーはこの3連休あちこちでオフライン・ミーティングをする模様でありますが、われわれも例外でなく、本日「作並芋煮オフ」であります。表向きは
「会員数がいるのになかなか読み出し数・書き込み数とも伸び悩んでいる現状を分析し、今後の展望を計る」
ということですが、本当は
「秋も深まって、3連休だし、今年も芋煮をしよう」
ということです。きょうの会場の遊園地では、牛肉の醤油味か、豚肉の味噌味なのかどちらでしょう?
岩手には「いもの子会」という里芋・豚肉・味噌味の豚汁に近いものを作る文化があるのですが、もう一つレジャーになりきれてない、どこかよそ行きの雰囲気があります。県南の一関・磐井川でするものはちょっとした規模なのですが、でも、仙台・山形といった規模ではありません。
仙台の中心を流れる広瀬川の回りでも、休日になると芋煮のグループが自然発生します。近郊のレジャー施設では手ぶらでも芋煮ができるようにセットを用意しているところもあります(我々もその恩恵を被ります)。仙台人はそれを大規模だと見なしますが、山形の規模には及ばないでしょう。なんでも、山形の一般家庭では「芋煮セット」が常備されていて、年に3〜4度芋煮をするのは当たり前。「この前、ここに来たときには...」といった調子で芋煮を始めます。市内の河原にはプレハブのトイレまで設置されているのですから、規模がわかるものでしょう。
ところで、われわれが郊外でオフをするのは珍しいことです。観光バスに乗って移動するパターンは何回かあったのですが、芋煮が目的でとはいえ、高原で過ごすのは初めてかもしれません。いつもは飲み屋なのに。まぁ絶好の紅葉を見ながら芋煮を食べ、観覧車に乗るのですから、楽しい1日になるでしょう。12:10に青いトレーナーを着てはしゃいでいるのは、たぶん私です。(山田壮一)
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OCT/13(MON)
もう、絶望ですか?
週続けて、月曜日はサッカー日本代表の話になります。
日曜日の日本経済新聞に「チームの『空気』」というコラムがありました。その中で岡田監督が3月に言ったコメントを紹介しています。
>「点が取れない、このままではまずい、とか色々と書かれているけど、良かったときに比べてどこがおかしくなったか、原因は分かってる。それより心配なのは、さしたる
>根拠もないまま、不安だけを煽(あお)る記事が作り出す『空気』の方だ。気に病んで的外れな心配ごとを抱える選手は出てくるし。みんなで一体感を作っていく大事な
>時機やのに......」(日本経済新聞10月12日・さんでーラウンジより)
例によってJリーグの時はそれほど振り向きもしなかったメディアが、ここぞとばかりにサッカー協会を始めJリーグ・メンバーを叩いています。「フランス絶望」と書いている紙面もありました。われわれ自身の受け止め方も「次を勝ってくれれば」「緒戦ウズベキスタンに勝ったのだから、きょうも勝てて当たり前」「負けるわけがない」というように微妙に変化しています。そこで、土曜日の試合なんですが。
ゴール前の詰めが甘いのは、以前と変わってません。今までの日本代表の流れから行けば、土曜日は落としてもおかしくなかった。しかし今までと変わったのは、点を取りに行かざるを得ない場面に追いつめられたこと。0−1と先制されたゲームはB組予選を通じて初めて。これで少しは目が覚めてもらわないと困ります。
「アウェイでの不利があります」(中継アナ)
それは当たり前で、戦う側が身にしみて感じたことでしょう。戦術のバリエーション、「代表」として対外試合を多く積むことでの試合経験。「ないなぁ」と見ていて感じます。
土曜日の引き分けは、決して「よくやった」と評価できるものではありません。しかし、後半44分という時間帯で追いついたというゲームができたことをよしとしましょう。あとは選手にフランス行きの気力がどれだけあるか、ホームでの後押しがあるかが、ワールドカップ行きのポイントです。(山田壮一)
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OCT/14(TUE)
ザ・モール仙台長町を見る
末、仙台・長町にできた「ザ・モール」を見に行きました。仙台駅前にあった「SEIYO仙台店」が手狭になったので店を畳んだところ(跡には「さくらや」と「ジュンク堂書店」が入るという噂があります)。国鉄の用地を譲り受け、西友が社運をかけて作ったショッピング・モールです。JRでアクセスすると、長町で降りて数分ほど西に向かうと巨艦「THEMALL」「SEIYU」の看板が見えてきます。向かいに教会がひっそりとありますが、そっちへの影響はどうなんでしょうか?
フロアは5階建てで、1〜3階にSEIYUと専門店街、4,5階が駐車場になっています。1・2階は別にアウトドアスポーツ館があって「L.L.ビーン」「エディ・バウアー」といったテナントが入っていて、周囲を地上駐車場が取り囲みます(駐車台数2,100台)。本館ワンフロアの外側をぐるっと回ったのですが、それだけでも10分ほどかかります。イトーヨーカドーが落札できなくて悔しがったというのがよくわかる、恵まれたフロアです。先月19日に開店したばかりですから、様子見の客が多かったように感じました。客に向かって「セゾンカード」の勧誘がうるさかったのが難点でしたが。
テナントの1つ「紀伊國屋書店」も見ました。ワンフロア450坪・50万冊という規模だと一通りの本が探せます。「こどものとも0・1・2」といった絵本、東北で出版している本、洋書などが整っているのは、当然既存の本屋にも影響を及ぼします。午後に中心部の書店を回ったのですが、明らかに熱気が違ってました。
ある労働団体が「大型店が次々進出することで、既存の商店は打撃を受けている」と大型店前で演説してました。たしかに外部から見ても、電器店・スーパーを始めとする大型店の攻勢が目立ち、(既存商店街はやっていけるのだろうか)と思います。しかし、中心部の商店街がしきたりに固執するあまり、かえって郊外に客が流れている現象もまた事実なのです。泉区のダイエー・イトーヨーカドー、太白区の西友。挟み撃ちされた既存商店街・大型店が次の一手をどう打つのか。一つの答えは「初売(1/2?)」に出ます。(山田壮一)
注)その後、「さくらや」が仙台駅前から撤退します。ザ・モールも売り場面積を拡張するようで、なお変化が続きます。
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OCT/15(WED)
会社のページへのリンクについて
が知り合った方のだんなさまが盛岡から派遣されている方で、彼もホームページを作る技術を持っているようです。会社のページに彼の写真が載っていて、季節には「さんまプレゼント」というのもしていたようです。同じ宮古にいる縁で「リンクしてよろしいか」妻を介在して頼んだところ、保留されたというのです。「なにせ会社のページなので、一存では判断できない」というのが理由で、面食らってしまいました。
ここからは一般論です。会社のページにリンクする場合、「リンクフリー」と明記しているところは問題ありません。EPSONのように「リンクボタンを使うときは申し込みをしてくれ」というところや、SAPPORO BEERのように「リンクフリーだが、ホームページの著作権は当社にある」と記述しているところもいいのです。問題は某社のようにリンクボタンがあるにもかかわらず何も明記していない場合にどうするか、です。
インターネットの魅力の一つがネットサーフィンだとすれば、WEBからWEBへ飛ぶこともありで、大原則はリンクフリーだ、というのが私自身の感触です。他人の著作物なのに自分の著作物だと思わせる細工をするのが問題なので、あとは各人の作成基準に委ねるのが大原則だとも考えます。あるネットの規約(注・ここではありません)を見ると、他社とのバナー交換はやめるよう書いてますが、ネット上のやりとりはすでに規約を越えているのが現状です。だって、そのネットにあるアクセスカウンタよりもよそから引っ張った方が、よく稼動しますもん。
ここまで私見を書きましたが、なにか不審に感じられた点がありましたら、ご教示下さいますよう。(山田壮一)
注)ある方から「会社のページについて、組織に属する以上、個人の一存では判断できないのは当然」というメールをもらいました。でも、世間で思われているイメージとギャップがあったのも事実なんです。
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OCT/16(THU)
アトピーと食生活
たまたアトピーに象徴されるアレルギー疾患について。
きのうはIBC岩手放送などでアトピーを取り上げていました。幼児がアレルギー疾患を持っている割合が全体の10%弱。その中に娘も含まれます。どうしてこれだけの数字になったかというと
「日本人は和食が合う体質なのに、ここ何十年かで一気に洋食化が進んでしまった。その変化に体が付いていかないのは当然で、それが子どもを通して表れている」
ということのようです。番組は
「卵アレルギーの子が、卵そのものを食べてないのに他のおでんの具を食べたら症状がでた」
「保育園で出す給食で同じ材料を使うが、通常食とアレルギー対策食に分ける」
といった例を紹介し、アレルギーが出る理由を次のようにまとめてます。
「食生活・ストレス・運動不足などさまざまな要因が絡んでアレルギーが出る。しかし、その人の持つ許容量(バケツに例えてました)が大きければ溢れないで済むが、許容量を越える要因が襲ってきた場合、バケツから水が溢れる(=アレルギーの症状が出る)」
というものです。キャスターは、20歳後半まで症状が出なかったが、ある日突然花粉症になったのも、この理論で説明されると納得できると言ってます。
そういえば、と番組を見て思い出したのは、私自身も(アトピーほどでなかったにせよ)アレルギーを持っていたということです。幼少期、きゅうりを食べるともどす、トマトもだめ。卵を食べると蕁麻疹が出るということがありました。蕁麻疹は小2のころ、トマトは小3までだめ。きゅうりは給食に出された時、肉とセットで押し込んでました。妻もまたアレルギー体質を持っているので、子どもにそういうところが引き継がれてもおかしくないのでしょう。
ともあれ、岩手のようなところでこういう番組が成り立ってしまう。妙な世の中です。(山田壮一)
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OCT/17(TGIF)
上がらない就職内定率
年、高校卒業予定の生徒が就職試験を受けてから1ヶ月が経ちました。勤務校の場合、内定率が67%(求人の方は「いい方ですね」といいます)。就職を希望する生徒のうち3人に1人が未定の状況です。彼らがどううごめいているかというと、専門学校に流れる者、再試験を受ける者が一方であれば、公務員試験を落とされて就職に回るという者もいます。はたまたこちらで受験の段取りまでしたにも関わらず、家族の反対で頓挫したというように、一筋縄では行かなくなってます。
担任は何もしていないのか?いいえ。10月1日から専門学校の願書が受付開始となり、11月1日からは推薦入試をする大学・短大の願書受付が始まります。どのクラスも就職・進学が混在しているので、就職の生徒にかかりきりにはなれないのです。中には
「この仕事はどうだ?」
と声をかけてみて、のってきて、とんとん拍子に行く例もあります。それは当人の立ち直りが早い場合で、多くの場合はまだ夢から覚めない。それが現実です。
「宮古に誘致企業は来ないのか?」
といったことも、組合同士の会議で話題になりました。仮に市長が企業を招くことができたにせよ、実効はその先。現実を見据えて、なんとかしようという踏ん切りをつけない限り、内定率が上がるのはむずかしい。それが現状です。(山田壮一)
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OCT/18(SAT)
勤務先でもホームページ
うとう作ってしまいました、勤務先のホームページ。みやこわが町とリンクしてますので、興味のある方はそちらからどうぞ。ただし、工事中の個所が多く整地が済んでいないことを了解の上ご覧になってください。
ここからは裏話です。勤務先ではプロバイダ2社に入ってます。いや、1社で済めばよかったのですが、なにせ市内(電話料金3分=10円)にアクセスポイントのあるA社は団体のホームページ使用料が月/5,000円なのです。しかし、使用料が高い。それならば盛岡(電話料金3分=20円)にアクセスポイントがあっても、HP使用料が月/500円で済むB社の方がよろしい、ということで2社体制になったのです。
ところがアップロードの段になって、あるFTPソフトがB社に対応してないことが判明します。これではB社を選んだ意味がない。加えてパソコン本体がフリーズしてしまい、どうにもならなくなります。それもパソコン修理で対応して、最後はB社が出しているブラウザでホームページのアップに成功し、めでたく開設に至ったわけです。
開設から1週間経ち、1日にアクセスカウンタが3つずつ(注・そのうちの2つは勤務先で稼いでます^^;)増えていきます。そうなってくると同僚も熱が入ってきて「スキャナでこれを読み込めばいい」「レイアウトはこうしろ」「俺にも作らせろ」「この写真をここで使え」と一気に注文が多くなってきます。それだけ期待が大きかったのであります。
昨日は卒業生関係から「見ました」というメールが来ました。そちらの方もどういう世界が広がっていくのか、楽しみです。同僚の誰かが「俺もホームページを作りたい」と言い出すのを見るのも楽しみなのです。(山田壮一)
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OCT/20(MON)
子どもたちに攻撃される
ヶ月ぶりで所属教会の礼拝に行きました。昨日の出発前も髪を振り乱し大騒ぎだったのですが、何とか礼拝に間に合います。ところが着いた途端に2人の子どもがぐずったので、妻は別室で礼拝を「聞く」形になります。牧師夫妻に5人(1ヶ月〜6歳)の子どもたちがいるので彼らのところに合流させるのですが、うちの子が圧倒されてずっと泣いてます。かの子どもたちは、1人は籠の中で眠り、1人はミルクを加えたまま歩く。上の子はうちの10ヶ月を抱いて歩き回り...という光景があったらしいのですが、会堂まで聞こえてきたのは、もっぱら妻のなだめる声でした。
礼拝後、この日は牧師が不在だったので、牧師の子たちは年の頃が似通っている私のところに来て、いきなり攻撃を始めます。片やベルトをつかんで離さず、こちら椅子の上から跳んできて抱き着いてきたりで、彼らが結構重たいので面食らいます。そして、加減を知らない。こちらがぶんぶん振り回して膝にすり傷を作っても、なお納得せず攻撃を仕掛けてきます。ねぇ、早く避難させてくれ。
こんなことは10年ぶりぐらいのことでしょうか。教会にもっと子どもたちが出入りしていたころ、毎週のように子どもたちに遊ばれていたのは確かです。時が経ち、最近教会に集ってくるのは子どもでなくお年を召した方になってしまいました。それはそれで、教会に落ち着きがあっていいのですけれども、活気がない。ともかく、子どもが教会に帰ってくるのだからいいではないか−−と考える隙も与えず、彼らは容赦なく攻めてくるのでした。何とか攻撃の手を緩めてくれよ。
「でも、そういうたくましい子どもが少なくなった」と妻が言います。「1人だったら王子様になってしまうけど、何人もいたらそうはならない。うちの子、負けてたもん」。
だからこそ、こういう環境の中に子どもを入れなければ、と思わされて教会を後にするのですが。おい、車を取り囲んでいると出られないじゃないか。もう。(山田壮一)
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OCT/21(TUE)
教科の指導
師の基本は教科指導だ−−と指導主事に言われてから何年も経っているのですが、なかなかうまいこと行きません。特に簿記について、自信が持てないままずるずると来てしまったわけです。自分の中で−−他の教科は後回しになっても、この教科で独り立ちできないと次の学校で相手にされない−−という思いを持ちつつ、今年は1年生を担当させてもらってます。先日検定試験があったのですが、ざっと見たところ合格者・不合格者の点差がほとんどでなかったことに安堵してます。もっと合格圏に押し込む指導をすべきだったとは思いましたが。
ある団体が主催した3級の問題(「全国商業高等学校協会」に準ずる出題でした)。決算を扱う5番の問題で「現金過不足」ではなくて「現金実際有高(注:勘定は現金)/雑損」というのが出たり、負債勘定に「手形借入金」「前受金」というめったに扱わないのが出たり。問題集をさらっと見ただけではわからない勘定が出たりして
「これ、反則だよなぁ」
と思ったのでしたが、作問委員は
「良問だった」
と自画自賛するのでしょう。
3級を教えて3回目。前2回は4単位(注:週4時間)でした。今回は5単位だったので、逆に持て余したところがありましたが、追い込みのところで+1時間に助けられたように思います。今まで仕訳の問題に悩まされていたので、その演習には力を入れたつもりです。
とは言うものの、不合格の生徒(それもボーダーぎりぎり)も結構いるわけで、詰めの甘さがあるのは相変わらずなのですが、めげずに1月の2級受験を目指そうと思ってます。ここで授業のスピードを緩めると、2・3年になってからの生徒の意欲が一気に落ちてしまうのですから。(山田壮一)
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OCT/22(WED)
パソコン通信をやめる時
の属しているプロバイダはパソコン通信部門(BBS)もほそぼそと続いています。もともとパソコン通信が始まりだった私にとって、プロバイダ接続の際に通信ソフトを使うこともあります。朝夕2回、会議室の流れを見るために、発言を一気に落とします。しかし、会議室に発言するためには何か考えなければいけない。ましてWebで情報発信をしているものならよほどうまいことやらないと負担になってしまう。
20代前半であろうその方は、Webにも書こう、会議室(ニュースグループ)の流れにも追いつこうという意識を持っていました。ところが仕事が忙しくなり、それと関わりなく会議室はどんどん先に進んでいきます。その会議室って「地域について」扱っているはずなのですが、実際は「地域に住んでいる人が集まって、そこはかとないことをつらつらと書く」ところ。彼のようにまともに地域を考え、不在になる時は律義にも書き込みし、帰省からもどってきた時は「ただいま」と書く人は、貴重な存在でありました。でも彼へコメントされることはめったになく、会議室はおしゃべりが続くところなのであります。
彼の仕事が忙しくなり、帰宅したら寝るだけという状況にまで追い込まれます。そうなると、まずWebをどうするかと考えます。会議室について、自分がいなくてもなりなっているのが現実だと思いながら、でも彼は誠実な人です。「会議室を抜ける」と、丁寧に理由をつけて書いたのでした。
現在、その会議室は何事もなかったかのようにいつものおしゃべりが続いています。
「会議室ってそんなに冷淡なもんか?」
「パソコン通信花盛りだったころは、もっといろんな人がコメントしていたぞ」
という思いが交錯するのです。誰もしなければ管理人がコメントをつけるはずなのに、その人はいっしょになっていつもと変わらぬおしゃべりをしている。彼がパソコン通信をやめたのは正解だったのかと思うと、なんか切ないです。(山田壮一)
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OCT/23(THU)
かの社はわれわれをどこに連れて行くのか?
メリカ司法省がマイクロソフト社に対して独占禁止法違反で提訴したことを受けて、日本でも公正取引委員会が調査を始めることとなりました。矢部事務総長の談話。
「日本の市場でもマイクロソフトはかなり強く、(マイクロソフトのOSとともに閲覧ソフトなどの応用ソフトを)パソコンにどんどん組み込んでしまうと、他のソフト会社が競争できないし消費者の選択も奪われる。応用ソフトを、OSの(市場シェアの大きさを背景にした)力で売り込むのは独占力の乱用だ」。(朝日新聞10月23日)
公正取引委員会がこう言わざるを得なかった背景には、同じ朝日の22日・経済欄の記事が少なからず影響しているでしょう。
>マイクロソフトが米司法省からインターネット閲覧ソフト(ブラウザー)の抱き合わせ販売の疑いで提訴されたことに関し、日本のパソコンメーカーは表向き、
>「消費者が求めるソフトをパソコンに搭載するのは当然」と、メーカー側の判断でソフト搭載を決めていると説明するが、「基本ソフト(OS)を握るマイクロソ
>フトから搭載を頼まれたら、現実には従わざるを得ない」との本音も聞こえる。
という内容でした。
ブラウザをネットスケープ(以下NC)にするかエクスプローラー(以下IE)にするか、各雑誌で取り上げていますが、IE4.0が「98」の姿を暗示している以上、何らかの形で組み込まないと時流についていけないということがあります。現にいくつかのホームページでは「IE4.0でないと、このページは閲覧できません」と書いています。しかし、よく考えてみるとそのこと自体がすでに独占禁止法違反だということが言えます。だって、操作性でいえばNCと大差なしです。ブラウザの比率もいいところ5:5でしょう(ということはネスケのユーザーも半分いるわけです)。であれば、OS(ウィンドウズ98)にIE4.*をつければ、わざわざNCを買うことをしなくてもよいわけで、やはりかの社はあこぎです。ネットスケープのホームページではネットスケープコミュニケーター日本語版のダウンロードができませんでした。しかし、発売1ヶ月後に、4.03になったところでダウンロードできるように切り替えられました。そこまでIEの攻勢はすさまじかったのであります。
ブラウザをインストールするたびに、HTMLのアイコンがNC/IEとめまぐるしく変わります。もういい加減にしてくれと思います。あまりにもバージョンアップのテンポが速いために、製品のバグも出るのです。あるワープロソフトでそれをやったために、さんざん叩かれたことはかの社もわかっているでしょうに。かの社はわれわれをどこに連れて行くのか?そのことに注意しておかないと、気づいたら回りに誰もいなかったということにもなりかねない。そう思ってます。(山田壮一)
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OCT/24(TGIF)
ある列車事故
日朝7時45分ごろのことでした。JR山田線を走っていた電車(4両)が、津軽石駅(宮古市)に停車のため減速します。その時1台の自転車が並行して走ってました。列車は遮断機付きの踏み切りを通過し、駅構内近くの警報機付き踏み切り(遮断機なし)にさしかかり、停車しようとする直前、踏み切りを渡ろうとした自転車を巻き込んでしまいます。2両目と3両目の間にその高校生が突っ込み、慌てて車掌が非常装置を押します。緊急停車後、直ちに高校生の救助作業に入り、緊急措置を施したのですが高校生の重体が続いています(10/24朝日・岩手版)。
駅近くに住んでいた高校生は、ヘッドホンステレオをして走っていたといいます。昨日は部の新人戦があって、行き先・踏み切り通過時間も変わってました。遮断機のない踏み切りを通過する時、いつもは電車が通らない時間ですから何の気なしに通れるところです。昨日は新人戦当日、彼はキャプテンということもあり、戦いの場に赴く緊張感を高めていたのでしょう。またヘッドホンステレオをつけたまま自転車走行すると、周囲の音が遮断されます。「何も聞こえなくて恐い」、そうある生徒は告白します。ですからヘッドホン着用で走行した彼には、列車が近くを走っていたという意識がなかったと私は考えます。
JR山田線で遮断機なしの踏み切りが宮古市内にも何個所か存在します。警報機が付いているのはまだいいほうで、けもの道のようなところをすり抜ける踏み切りもあります。それらの踏み切りで声高に話していた中学生が列車到来に気づかず、危機一髪だったことも過去に何度かあるようです。運行度数も人家の数もそれほど多くないので存在可能な踏み切り。それでも、運転手と車掌が乗務していて、駅構内(有人駅)に近いところだったからまだよかったのです。山田線はまだ実施されてないのですが、東北線・釜石線では合理化のため運転手のみ乗務のワンマン運転が行われてます。また沿線は無人駅も多く抱えているところ。他の場所で事故が起こったらどう対処するのだろうかということも考えさせられます。
列車は45分遅れで現場を出発しました。1時間目の途中に入ってきた生徒たちがいやにおとなしいので気になったのですが、授業から戻ると泣いている生徒が続出しています。同級生だった2年生の中には、彼の容体を心配して病院に向かった者もいます。残された生徒も彼のことを心配して勉強が手につかない様子だったといいます。それでも放課後には文化祭準備で活気を取り戻していましたが、かの学校の様子はいかばかりかと察します。日常の中で起こってしまった事故。その代償は計り知れないものがあります。(山田壮一)
注)翌24日の昼、脳挫傷のため病院で息を引き取ったそうです。謹んでお悔やみ申し上げます。
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OCT/26(SUN
文化祭
ょうまで勤務校では文化祭が行われてます。隣の学校も文化祭なのですが、来場客は圧倒的に隣に流れます。なぜなら、鮭の中骨缶を150円(注・市販のものは250円)で売ったり、サンマ缶が100円だったりと超買い得なので主婦たちが殺到するからなんだそうです。
それはさておき、昨日の午前中はステージ発表がありました。姉妹校締結をしている隣県の学校から女子応援団(注・女子しかなり手がいなかったとか)と「ペーパーファッションショー」の面々もステージに立ったのですが、在校生は「おー」というため息とやんやの喝采を送ります。あまりの喝采にステージで彼らは戸惑ってましたが。
その前後を吹奏楽と演劇がサンドウィッチします。朝のステージでウォーミングアップが足りず厄介でしたが、吹奏楽の1曲目「スタンド・バイ・ミー」でいきなり3年生の生徒が歌い出します。「今年はそう来たかぁ」と指揮をしながら思います。3曲目のGLAYでも一斉に歌い出します。こういう反応は一般の演奏会ではないのですけれども、振りながら「歌ってくれるだけのバンドだと認知をしてくれた」と認識を変えてました。そういう意味ではありがたい客席の反応でした。終演後、引退した3年生が来て泣いてます。「歌ってもらったの、初めて」ということと、演奏の出来がよかったことを評価してくれたのでした(注・別の同僚は弱点のツボを押さえた講評をしてました、念のため)。
午後、2時間だけの一般公開となります。さっきの姉妹校の面々はあちこちで歓迎され、帰り際には即席の写真撮影会もあって、そういう光景もよいなと思ったのでした。今年は事情で販売部門を縮小することになったのですが、縁日的要素に特化してかえってよかったのかとも思ってます。他校の生徒、卒業生なども三々五々来てましたが、この時期に文化祭をする学校が少なくなりました(岩手だと「進学校」は9月上旬に終わってしまうのです。姉妹校は10月の1週)。でもこの時期の方が文化祭らしくて好きです。紅葉も色づいてきましたし。(山田壮一)
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OCT/27(MON)
そして浅野知事が再選された
波書店「教育をどうする」にこんなコメントが載っていました。
>10年前、私は厚生省で障害福祉課長という仕事をしていた。そのときに、障害福祉の仕事は
>決してあわれでかわいそうな障害者に何かいいことをやってあげるだけのものではなく、いわば
>世直し、社会改革であると確信したものだが、そのきっかけは障害児への教育をつきつめて考
>えて、あとのほうの定義に達したことにある。
>日本の教育は社会に貢献できる人材を育てるということを強調し過ぎている。密かに「貢献重視
>型人間観」と名付けているのだが、社会への貢献度によって人間の価値を測ろうとする傾向が
>教育の場に強くあるのではないか。
>障害児を社会の中心におこう。教育の場だってそうだ。その子どもの能力を最大限に引き出す。
>だとすれば、教室で能力の低い子どもに力を入れて教育が施されなければならない。いじめ、
>登校拒否、校内暴力といった病理的現象は、能力の高い生徒ほどには長じて社会に貢献でき
>ないだろうと見られている生徒が学校教育の中で軽んじられていることの反映ではないか。
コメントを寄せた彼は、養護学校に看護婦を派遣する事業を制度化します。また県民の署名を受けて県立子ども病院を設置できるように動いてもいます。
昨日行われた宮城県知事選挙は、現職の浅野史郎氏が前回獲得した票の2倍にあたる622,928票を獲得し、再選を果たしました。対立候補が自民・新進(あるいは共産)といった組織型の選挙をしたのとは対照的に、草の根型の選挙に徹し、それが勝因だとされてます。
自民・新進の推薦を受けた市川一朗氏は、前回の知事選挙で出馬直前まで行きながら出馬しなかった経緯がありました。対して浅野氏は前回、知事選告示6日前に出馬表明をし、あれよあれよと当選を果たした経緯があります。当然彼には4年間の実績がありました。いわゆるゼネコン汚職の反省から、県庁の「情報公開」に踏み切った点に象徴されることは、むしろ周囲から煙たがれていました。ですから新進党・小沢党首が「中央とのパイプ」という名目で、強引に市川擁立に動いたのです。しかし新進党は前回、浅野を支持してました。「県政与党にもかかわらず、なぜ浅野を支持できないのか?」という疑問を支持者から払拭することはとうとうできなかったのです。
新進党の「締め付け」は相当のものだったようです。地方選挙にも関わらず、相当の国会議員を動員した。皮肉なことに、そのことが無党派を投票所に向かわせ「浅野」と書かせる最大の理由になった、そう推測されるのです。先に引用した部分を政治に置き換えれば、彼はこんなことでも書いていたんでしょうか?
□4年前から、私は宮城県で知事という仕事をしていた。そのときに、地方自治の仕事は決して
□一部の政党・団体に何かいいことをやってあげるだけのものではなく、いわば世直し、社会改
□革であると確信した。
宮城県民が良識を示し、元県民だった我々はほっとしているところです。(山田壮一)
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OCT/28(TUE)
とにかく1つ勝ってくれ
回「次は勝ってサポーターに答えたいと思います」というコメントを繰り返してきた日本サッカー。ロペスを帰化させてもダメ。監督を替えても、カズをサポートすべく北沢をスタメンに加えてもダメ。しかもホームですら勝てない。一方で日本サッカーを支えるはずのJリーグ経営陣がリストラをちらつかせたり、経営陣そのものが逮捕されたりと、サポーターの苛立ちは頂点に達しつつありました。それでもスポーツ紙はUAE戦を「3−1で日本の勝ち」とか「1−0で日本の勝ち」と直前予想します。けれども、いままでの試合を見る限り、攻め続けるが最後の決定力に欠け、気がつけば終わっている。一昨日もまたそういうゲームでした。生卵事件について言えば、そういうゲームを予想できたサポーターがあらかじめ卵を用意し、決起した。そう考えるのが妥当でしょう(でもねぇ)。
せめてもの救いは次の韓国戦がアウェーであることです。負けたとしても試合終了直後、日本サポーターに囲まれることは考えにくい(暴れたら韓国の警察が黙ってないでしょう)。であれば、選手が目を覚ますことができる最後のチャンスでしょう(何度この言葉を聞かされたか)。とにかく次、韓国戦を勝ってくれ。勝つことが2002年W杯共催に対する韓国への礼儀だと考えます。(山田壮一)
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OCT/29(WED)
定期健康診断
期健康診断に行ってきました。この地区の教員を対象にしたもので、受付に行くと小学校の一団がずらっと並んでました。みなジャージ姿。その方が診断を受けやすいのでしょうが、何か妙な雰囲気が漂ってました。
あらかじめ問診票に身長・体重を自己申告する欄があって、その通り書いてきます。ところが体重を計る段になって1キロしか違わないのに、自己申告の欄に線を引き、訂正します。それなら申告の意味がない(怒)。しかも、私は厚手の上着でしたから、一律に−1.6キロという計算は当たらないでしょう。診断を機械任せにしてるためです。
それから血圧・採血と続き、眼底・心電図と続いたのですが、女子職員を先に検診車に入れたのはよろしい。それが終わらないうちに男子を車内に誘導し(他校の先生があせってました。着替えは済んでいたんですけど)、男子職員が脱ぎ終わらないうちに女子職員を中に入れます。えっ、私上半身脱いでるのよ。きゃぁ。顔だけは知っている小学校の先生が入って来ましたが、彼女も目のやり場に困ります。その後に入ろうとした女子職員は入るそのものを止めます。男子教員が少なかったことと、回転を早くするための誘導だったんでしょうが、何かいやでした。
公民館での受診。いつもなら市民会館の駐車場も使えたのですが、昨日は会館の定休日で使えず、路上駐車が多うございました。何か、ここでもマニュアル化された対応を見てしまいました。些細なことに見えるかもしれませんけれども、そんなことが煩わしくて診断そのものを受けない同僚も結構いるのです。(山田壮一)
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OCT/30(THU)
独唱コンクールを見る
教組(岩手県教職員労働組合)が主催し、各地の教育委員会が後援する独唱コンクールの審査に当たらせてもらいました。この手の行事を組合が主催するのは珍しいことでなく、中学の野球大会も実は岩教組の主催でした。組合活動は教育活動でもあるという現われです。高教組に何かこの手の行事があっただろうかと考えるのですけれども、思い浮かばないのがつらいところです。
さて、行きがかりで審査委員長に祭り上げられてしまいました。もう2人の審査員は中学校の先生(つまり組合員)ということで、小中学校に利害関係のない私がやるしかなかったのでしょう。でも、年齢は私が一番下だったぞ。ただし、審査の方法なり、コンクールの流儀についてはベテランの先生が講釈してくれました。
「民謡を歌う子がいるんだけれども、どう審査しましょうねぇ」
(いや、そう言われても実際の演奏を聞いてからでないと判断できません)
「じゃ、そのまま同じ基準で審査して、あとで合議するということにしましょうか」
(はぁ。そうして下さい)
2部合唱「もみじ」を歌った後に、コンクールが始まります。小学校の音楽室には80人ほどの独唱者・伴奏者・引率の先生が前方に座り、審査員はその後ろに座ります。その後方に保護者などが座るのですが、はるか後方で子どもの演奏を見るのはやや不憫に思われました。
肝心の独唱は、変声期の男子が何人か歌いましたが、学校代表で選ばれたときと声が変わっていて、そのコントロールに苦しんでいたのがかわいそうでした。代表になった子(6年生)は変声期前だったのはラッキーだったということでしょうか。それから中音域と高音域の声が別人のように違っていた子が何人かいましたが......。
「あれは、中学年の時期特有のことで、よくあるんです」。
講評で「先生が聞いて教えてあげないと」
と言ってしまったことが、もしかしたら的外れだったかもしれません。
中学生になると、特に男子の登場がでれでれとしたものになります。
「もっと練習すればいい声を生かせるのに」
という評も出てきます。あっという間に歌い終わった子あり、5分以上譜面とにらめっこしながら歌った子あり、手を後ろに組んだまま歌う子ありと、バラエティに富んだ発表でもありました。最優秀の子は終わりの番で、とてもいい表情で歌っていてほっとして、思わず高得点をつけました。こういうときに後の順番は有利なんです。
コンクールが終わるころには、学校に残っている小学生も少なくなり、あたりも薄暗くなり始めてました。職員室には小さなストーブが入っているような寒さの中で、子どもたちは元気に校庭を駆け回ってました。あっ、子どもってこんなに元気だったということをすっかり忘れてます。その小学校の子どもたちがコンクールの場にいなかったのが残念だったと、審査員の一人として思いました。(山田壮一)
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OCT/31(TGIF)
ある迷い
ミの教授が退官した、という消息以後何も伝わって来なかったのですが、大学からの通信を見て慌てます。「Iゼミ謝恩会・同窓会 11月某日某ホテル、会費1万円」と何の前触れもなく出ます。こういう時に真っ先にゼミの中枢にいた人間に電話を入れるのですが、連絡が取れません。日程と費用の工面はこれから考えるとして、ここで教授に会っておかないと、次のタイミングを逃しかねません。
前回の「謝恩会・同窓会」は、教授が経済学部でゼミをしなくなった(その後教養部に専念することになります)ということでの開催でした。その時も寂しさがよぎったのですが、今度は退官ということですから、きちんと挨拶をしておかなければいけないでしょう。経済学部でお世話になった面々はみな30を過ぎ、社会で中堅の役割を果たしているはずです(あるいは子育てに専念している人も?)。彼らがどう変わっているかも見たいところです。
さて妻の許可は取りました。問題は会費・交通費をどうやって工面するか。前後のスケジュールをどう調整するかです。その日まで休みなく仕事を続けることになりそうなので、一抹の不安があるのです。そんなこんなで、しばらく迷い続けそうであります。(山田壮一)
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