2000/October

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Oct/2(Mon)
市街地の学園祭
1週間後に職場の学園祭を控えていて、偵察を兼ねてとある学園祭に行きます。
街の中心部にあってもなかなか入る機会のないその学校は、吹き抜けの生徒玄関が入り口でした。3階の小ホールが食堂、4階の大ホールが文化部発表の場。要所要所に「案内係」がいるものの、空間に余裕を持っているせいなのか、娘を連れていたせいなのか、なかなか目的地にたどり着けません。
偵察その1。演劇部の公演をちょっと見ましたが、淡々と進んでました。合間に在校生がけたたましくやってくるのが気になったり、プログラムの時間設定と違っていたり「おや?」と思います。娘が飽きてこなかったら最後まで見たのですが、だめそうだったので退出。
「何か、人間映画みたいだね」
とは娘。
その2。食堂に行きます。2時ごろだったのでピークは過ぎていたのですが、1〜20と書いてあったテーブルがそこそこ埋まってます。お茶は各テーブルに急須が置かれてあってセルフサービス。そこにウェイトレスがやってきて食券を回収するのですが、なかなか来ない。(かなり広いスペースを取っているから、来ないのか)と待たされているうちにウェイトレスが登場。ところが、しぶしぶ仕事をしているのが見えて、がっかりします。周囲のウェイトレスを見ると、他校生とテーブルで話し込んでいたり、ごちゃっと固まっていて私語をしていたり。厨房はJ-POPに合わせて手拍子をしていたりで、もうがっかりです。
「人前に出るときには、それなりの仕草があるだろう?」
と思うのですが、そこそこ(←そつなく、ではない)こなしているのでよしなのでしょうか?
「今日日の生徒の発表」なんだろうな、と校舎内を回って思います(←偵察その3)。持ち場に残ってなければいけないだろう生徒たちは、広い空間のせいかそれほどいなかったように思います。「沖縄の調査」「創作ステンドグラス」というところはまばらで、その他の展示も入っていいのかどうか躊躇したままでした。生徒たちが制服かジャージ姿で統一されていましたから、他校のようなおどろおどろしさはありませんでした。しかし、あちこちで他校生と話に興じている面々を見て、
(高校生関係者じゃないと入りづらい雰囲気があるのかなぁ)
とも思います。家族連れという市民がそんなに多くありませんでしたし。
敷地の外に出て、その学校の制服・ジャージ姿をいくつもみかけました(まだ閉幕前なのに)。
(街場だからそんなのありなのか)
と思いつつ、
(でも、もてなしって何なのさ)
ということを考えさせられたのでした。
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Oct/4(Wed)
今度はこっちの学園祭
てスクランブル体制になってきました。
学園祭の担当が4つ!!部とクラスの面倒、+食堂と物品管理の担当とあります。同僚もそれぐらい割り当てられているのですが、濃淡あるとすれば私の分がかなり濃く、覚悟以上のものがあります。
いや、それぞれに専念できればいいのですが、そういう時に限って他の分野の期限付き仕事が私を襲い、そちらも身動きが取れないありさまです。
「忙しい人にはどんどん仕事が回ってくる」
法則通りです。
生徒の方も同様で、彼らは朝7時から夜7時30分まで、出し物に取りかかってます。予想を超えた忙しさのあまり
「他に手が回らない」
ので、発表の一つを取りやめる事態にもなりましたが、でもよくやってます。残っている生徒は文化部の生徒よりむしろ運動部の生徒で、部活のノリでやっているのが彼らのすごいところです。若いよなぁ、部の練習後に準備を続けるのだから。
というわけであと3日。こちらの忙しさにも拍車がかかります。
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Oct/6(TGIF)
ムースポッキーを食べる。
日、帰りが10時、朝は6時30分で家には寝に帰っているようなものです。そういう時には、ささやかな娯楽を何に求めるかというと、やっぱり食に求めます。関西から西の皆さま>ごめんなさい。ただいま関東以東限定のグリコムースポッキーの食感がたまらなくよいです。安室ちゃんの明治も悪くないのですが、でもモーニング娘。がもっともらしく食べているあれでしょ(だから生産が追いつかず、関西方面で売れないといいます)。
さる出張の時にもらったポッキーはぼきぼき折れてました。それもそうで、
☆直射日光を避け、28度以下の涼しい場所に保存し、開封後はお早めにお召し上がりください。
とありますから、野外持ち出しは難しいのです。袋ごとにチョコ部分を持つと、そこだけ形が変わるのも、冬型チョコの現実です。
あの食感は、チョコ部分をふんわりさせる。つまり
☆エアー(←空気って書けよ)を抱いたやさしいチョコレートたっぷり
なのが、よいのでしょう。茶色いのと「ホワイト」とありますけど、私はホワイトの方が好きです。知人にモニターしてもらいましたが
「うん、これ(茶色)も悪くないなぁ」
とぼきぼきいってました。1袋6本(×3で、だいたい150円ぐらいで売ってます)を食べると、ちょっともたれます(1本=20kcal)。たまに食べる程度にしておかないと、ってことでしょうか。
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Oct/10(Tue)
進出計画
:今年、体育の日の評判がえらくよくない。
鯉:例年、10月10日は「晴れの特異日」でした。
熊:それが、「3連休法案」で第2月曜になった途端どんよりどよどよです。
鯉:そんなことはともかく、世間はちょっとした小旅行組でにぎわってました。
熊:鯉ちゃんの3連休は飛んで、昨日1日だけ休み。
鯉:その1日の休みに買い物先で同僚とばったりですから、いやになります。
熊:ところで、芋煮は?
鯉:ラーメンと餃子に化けてしまいました(+_+)。
熊:結構な雨降りだったからなぁ。しかし、仙台にスターバックスができて
鯉:ヴァージンレコードも来ました。「キレイ」のサントラを売っていたので◎です。
熊:S-PALが改装になってたらしいが、どぉ?
鯉:うーん。やる気が見える改装で、ただの駅ビルからファッションビルに進化した感じ。
熊:ルミネみたいかも。
鯉:いや、大学の同窓と会ったのですが、ルミネに1年出向なそうです。
熊:改装をして、もう次の手を打つんだもんなぁ。
鯉:流通業界事情にもすっかりごぶさた。一関近辺にセブンイレブンができたのは
熊:ノーマークだった。まぁ、宮城県北までセブンが来ていたから
鯉:花泉・一関はすぐクリアできるのでしょう。県南からじわじわとでしょう。
熊:盛岡に来なきゃ、だめじゃん。
鯉:あのジェネラスが怪しいと睨んでるのですよ。
熊:あちこちに増殖しているマンション?
鯉:そう。あの1階空間にセブンが出店計画を出せば、結構ペイしそう。
熊:その前に、弁当の拠点と、トラック(配送)の拠点を作るのが先だって聞いてたけど。
鯉:直前まで、出店計画は内密に進み、Go!が出たら早いのだそうです。
熊:だれかが、「盛岡にもスターバックスが来ないかなぁ」って言ってました。
鯉:ペイするかどうかです。ガストですらなかなか来ませんでした。
熊:まぁ、仙台のスターバックスはすごい行列だった。
鯉:数年前、コーヒーに1,000円近く払っていたのは、何だったんでしょうね。
熊:「それはクレージーだ」というのがカナダでの会話だったな。
鯉:ようやく日本もまともな物価になったってことです。さっ、次はユニクロ
熊:それにしても、デパートの中にユニクロ。あれ、異質な空間だったな。
鯉:1週間後盛岡もそうなるのですよ。
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Oct/11(Wed)
音読50回
ストセラー『読んで身につけた40歳からの英語独学法』(笹野洋子著・講談社)を読みました。一言でまとめると
NHKラジオ講座のテキストを50回音読すべし」
ということです。あとは、それをするかしないか、できるかできないかということだろうというのが読後の感想です。
「だめじゃん」
と言ってしまうのは簡単なのですが、この本の不思議なところは
「このようにすれば、もしかしたら何とかなるかもしれない」
と思わせる点にあります。すなわち
「テレビよりもラジオ」
「カセットよりもMD」
「このレベルだったらこの教材」
という例示が、ごつごつした内容ではあるけれども、的確に示されている点です。それから、大所高所からものを言うのでなく、大学時代は英語を専門にしていなかったのも
「もしかしたら、何とかなるかもしれない」
と思わせる点です。
知人にもこの本を見てもらいましたが
「書いていることはわかるし、50回音読がいいっていうのもわかるんだけれども」
ねぇ。結局
「今やっていることをそのままやれってことでしょ?」
そうなんです。あとは回数をこなすこと。まぁ、だまされたと思って通勤車内の中で3ヶ月音読を続けてみます。
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Oct/13(TGIF)
それにつけても、出張の多さよ。
しい部を任されれば、対外行事が多くなりますから、それだけ外に出る機会も多くなります。今年は各種大会を担当することになってますから、もう一山越えれば楽にはなります。しかし、出張で同僚に授業をお願いする心苦しさ。他校から
「授業が抜けられないので、許されるなら今回の打ち合わせはパスしたいのですが」
という電話を受けるたび
(そうだろうなぁ)
とは思います。わが職場のように
「授業交換はしない。代講か自習」
ときっぱり割り切れるところが少数派らしいのです。
生徒はどうか。無邪気に
「わぁい、公認欠席だぁ」
と言っている面々の隣で、黙々と宿題に取り組んでいる一派があります。もちろん、彼女らも打ち合わせはしっかりと聞いてましたけどね。
ある生徒。
「木曜日のドイツ語、またまた受けられないんですよね」。
そう。こちらも木曜日のパソコン実習をお願いしつづけて、誰が担当者だか怪しくなってきてます。
「仕方がない」
と割り切れればいいのでしょうが、でも現場を離れることが多く、
「大丈夫なの?」
という同僚の心配ももっともなのです。
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Oct/16(Mon)
田中新知事の誕生。
成政治にNo!を突きつけ、新しい知事を求める動きが高知・宮城・東京と続き、長野もその流れの中に入りました。既成政党はそのことがわかっているようで、実は行動に移せない。つまりわかってないということが天下にさらされ、いよいよ末期症状に入った感があります。
信越放送のインターネットライブによれば
「政界出身でない知事はいくつかいるが、宮城の浅野知事は官僚(=厚生省)出身、高知の橋本知事は民間だけれども兄さん(=龍太郎氏)が政治家。東京の石原知事は作家だけれども政治家をしていた。だから今回の田中さんは純粋たる民間出身だ」
という解説でした。だから珍しいということなのでしょうが、しかし、田中知事の誕生は明らかにこのラインにそったものだと思うのです。
浅野さんが初当選を果たした時、周囲は「泡沫候補」の扱いをしてました。その時の構図も「副知事vs素人vs共産党候補」と、今回の長野によく似てます。「勝手連」の手法は宮城のそれを参考にしつつ、しかし、流れが読めないのが勝手連の勝手連たるところですから、手探りだったんだろうと思います。そこも似てます。
「副知事は支持したくないけれども、投票に行ってもどうもねぇ」
と棄権に回った層があったのも一緒。副知事当選のため、業界の締め付けがあったのも一緒。それに「密か」な反逆があったのも一緒。つまり、この結果は読めたわけです。業界の締め付けが強くなればなるほど、素人知事へ票が回る(もしくは棄権票が増える)。こうなることは各地の選挙で学習しているはずなのに、学習できない。そこが「政権党」の呪縛だと思うのです。
ともあれ、長野もようやくそれらの県に仲間入りできました。田中知事の行動力に期待しましょう。
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