1997/July

 1        5
        10 11 12
13 14 15 16 17 18 19
20 21 22 23 24 25 26
27 28 29 30 31

HOME
INDEX


JUL/2
さあ、音楽しよう
の雑用もとどまることを知らずにますます増え、部活動をほとんど指導できないありさまです。定期演奏会まで4週間を切ったというのに、譜読み・通し稽古が全然済んでないありさま。どうなるんだ。
「どうするんだじゃありません。人が揃わないので、みんなやる気があるのかどうか疑います。センセイからもちゃんと言ってください」
とトーンを上げるのは副部長。
先日演奏会のプログラムをチェックして「顧問あいさつ」のところを見ると、今日の事態を予言したかのような文章が出ているではありませんか。
−−われわれが『忙しい』といっていることは、実は進学校では当たり前のことで、それを超えなければ音楽は出来ない。
これ、今の部にぴったり当てはまることじゃありませんか。
「だから、何で部員にそのことを言わないんですかっ」
と、副部長になじられます。
彼女と漫才をやっている余裕がいよいよなくなりました。きょうは必修クラブ。覚悟を決める日です。あと24日で定期演奏会、あと32日で吹奏楽コンクール。1ヵ月でどう音楽するか、なんて格好つける暇はありません。とにかくステージに向けて形を作らなくてはいけません。アーティキレーション・フレージングがばらばらだぁ?指揮者が変われば音楽が変わる?そんなの、言わせておけばいいのです。
1ヵ月だけ「音楽しよう」というのは無謀なことですが、でも立ち向かわないと。部員が揃う今日、こう宣言するのです。「さぁ、音楽しよう」。(山田壮一)

Top


JUL/3
厳しい就職戦線
春高校を卒業する生徒を対象にした求人活動が7月1日解禁になりました。高校の場合は7/1から学校求人訪問・求人票受付が始まり、9/16から選考試験を開始するということになってます。この2日間動向を見てますが、「厳しい」と言われた昨年度よりも出足がよろしくありません。学校まで遠い(東京から5時間)ことを割り引いても、昨日・一昨日とも求人が2件ずつ。代わって増えているのが学校関係者の勧誘です。
ある企業の方はこう言います。「去年はあちこちで採用担当者に遭遇したのですが、今年はないです」と。では3年生はどうかというと、三者面談こそ近づいているもののまだ尻に火がついたという感じではありません。情報が流れてないのか、各担任に余裕がないのかわかりませんが、厳しさが伝わってない感じです。正直、東京の企業を回った私ですら、これほどに厳しい出足は予想してませんでした。「来週から訪問も増えるでしょう」という主事の見方もありますが、はて。(山田壮一)
Top


JUL/4
地域限定ビールはどこ行った?
こでいう「地域限定」ビールとは、いわゆる地ビールのことではありません。岩手で言うと「銀河高原ビール」など2社が地ビールを製造し、KIOSKで買おうにも予約の後発送という形で、そちらは人気があるのです。あおりなのかどうか、キリンサッポロといったメーカーから出ていた東北限定ビールが姿を消しています。キリン・ビアっこ生は正式に「製造中止」を表明してますし、サッポロ・東北ビール物語はいつの間にか店頭からなくなってます。辛うじてアサヒ「みちのく端麗生」が残ってますが、なんとなくこれも勢いがありません。
原因はいくつかありましょうが、まずセブンイレブンをはじめとするコンビニが「地域限定」ではなく、売れ線の「スーパードライ」「ラガー」しか置かなかった。非価格競争・フルライン政策をメーカーが取っても、実際売れるのは「ドライ」「ラガー」「一番搾り」「黒ラベル」「モルツ」(最近では「エビス」も定番になりつつあります)といったところです。そうなると広告も定番を重視したものとなって、そちらがまた売れる。気がついたら、買う人が少なくなっていたので、店頭から消えた−−というところでしょうか。
昨日酒屋に行ったらキリンの「地域限定ビール・6本セット」が置いてありました。「でらうま」「広島じゃけん」といったところが残っていたのでご同慶の至りなのですが、去年見なかった銘柄が2つ。来年、このようなセットが出るのかどうか怪しいものがあります。地ビールが取って代わるのでしょうか。(山田壮一)
注)2000年現在、「その通り」という状況であります。
Top


JUL/7
自分の感受性ぐらい...
民党の議員、というより市民運動の第一人者だった辻元清美が「週刊金曜日」にこう書いています(6月27日号)。
>市民が行政サイドのある政策に反対するのはタイヘンである。身ゼニを切り、自分の時間を削り、周囲との摩擦を覚悟しないとできない。
>賛成するのはカンタン。何もしないでいると、「黙認」という賛成の意思表示になる。
>議員になって国会に入ったとたん、正反対。(中略)もちろん、半永久政権下の自民党の意識そのままに、すべての法案に自動的に賛成
>するのもまたカンタンだ。いちばんムツカシイのは議席数では届かない時に次善の策として条件付き賛成のための折衝をすること。特措
>法のようにはっきり反対してしまうほうが、国会内ではカンタンなのだ。「何でも反対」を少数党が貫徹することぐらい容易なことはないこと
>を知っていただければ、投書(注:ケシカランという趣旨)の主の吐き気もおさまるはずである。
この「条件付き賛成のための折衝」が、われわれにはわかりづらい。そして「変節」と映り、何のために政権党にいるのかよけいわからなくなってきています。
先日、「わらび座」の公演を見たのですが、これもわかりづらい。日本太鼓に尺八・シンセサイザーなどをアレンジし、照明・舞台劇などを加えたもので、一気に1時間30分公演したものです。中盤の「狸のたとえ話」(=いわゆるメッセージでした)を引き立たせるために、前後に太鼓の連打を持ってきたのでしょう。しかしPAをガンガンかけ、連打で飛び回り、その割には何を歌っていたのか、何を伝えようとしたかはっきりせず、舞台直後の印象が「?」だったのは不満です。
世の中わかりづらくなってます。ですから、我々はわかりやすさを求めます。情報の伝え手にはなお一層の努力を求めるものですが、それだけでいいの?という声が頭をよぎります。その後によぎったのは、新谷のり子の詩の一部でした。あちこちで起こるわかりづらい出来事の一部でも、どこかで反芻しない限り、自分の感性なんて守れないと思うのです。投票に行かないで「開票速報」を見て、知ったかぶりしてる人々の存在を、投票したくてもできなかった層はどう思っているのでありましょう。(山田壮一)
Top


JUL/8
それ1、2、3♪
日がつぶれるとろくなことがありません。というより些細なことでいらだちを感じ、どこに当たったらよいかという状態です。蒸し暑さ(首都圏ほどではありません)が一層いらだちを増幅します。
−−運動部の顧問は、休みなしで「奉仕」しているのだから、あなたもがんばりなさい。
という声が聞こえてくると、全うに休むことは罪悪なのだろうかとつい錯覚します。せめて、週末に部活動に集中できればまだよいのですが
−−校内で大会があるから、2日間音を出さないでくれ。
というのには怒りました。それも昨日になって。こっちはあと3週間弱で定期演奏会だというのに、なぜ練習場所まで提供しなければいけないのです。次の週は野球応援が入りそうで、雨天順延になったら日曜日の練習が不能です。
そのことを知ってか知らずか、5時過ぎの会議が入ってきたり、それが無用の議論だったりでもうキレそうです。これ以上刺激されると、もう知りません。
−−ここまで書いたところで6時30分です。
「あたらしいあさがきた/きぼうのあさだ/よろこびにむねをひろげ/おおぞらあおげ」の節が聞こえてきました。心にともしびを、唇に歌を。そろそろ今日も動き出します。「それ1,2,3♪」。(山田壮一)
Top


JUL/9
悪しき習慣
、この地区で働いていた方がこんなことをぼやいていました。
「原案を決める会議で方向を決めておきながら、最終決定で正反対の意見を言う人がいる。それも構成メンバーの核となっている方だから、余計頭を痛める」。
昨日の合奏の直後、「課題曲を変えてくれ」と何人か言ってきましたが、突っぱねました。情としてはわかるのですが、もう申し込みを出した後。全体にかけてクレームが付かなかったのですからだめです。ところが、去年。大会申し込み期限を過ぎたところで事務局がエントリーの許してしまいます。一度そういうことを認めるとどこかでつけこんでくる輩が出てきやしないかと心配です。
冒頭の方は、その後転任して四国に行きます。
「四国でも会議を混乱させる発言をする人はいる。会議決定までにすったもんだはあるが、決定後には周囲が従う。転覆を企てる発言には誰も相手にしないので、かえって会議がしやすい」
といいます。そう、「誰も相手にしない」のがいいのです。ところが「お人好し」なわれわれは、締め切りを守らない輩に対しても確認の電話を入れ、参加を締め出すことをしません。それも彼らをつけあがらせる原因じゃないでしょうか。(山田壮一)
Top


JUL/10
NHKの営業が来た
晩盛岡からNHKの営業が来て、受信料を払うようお願いされます。珍しく紳士的な応対をする人でしたし、隣に子どももいましたから頭ごなしに拒絶するわけにも行かず、こちらも丁重な応対に変わります。不払いの理由を聞かれたので(うちにはテレビがない、という理由を使うにはボリュームが高すぎました)、いくつか理由を述べておきました。不払いに対する罰則規定がないこと。集金人があまり来ないこと。来ても横柄な態度で、改善されない限り受信料を払う気にはなれない−−そう伝えておきました。で、口座振替にするよう頼まれたのですが、集金でお願いしたいと返事しておいて、引き取ってもらいました。子どもがじっと彼を見続けていたのが妙だったのですが。
「不払い」一本で押し通すには、こどもがNHKの幼児番組を見てますし、「手話ニュース」など評価すべき番組もあります。だから払うことにはやぶさかではないのです。しかし、集金人が「お願い」をする姿勢は、どうも尋常じゃありません。払う気があっても失せてしまいます。とりあえず、次回の集金人がどう出るかが問題であります。(山田壮一)
Top


JUL/11(TGIF)
高校野球の「報道」
務校が春の高校野球で県ベスト4入りをし、テレビ2局が相次いで取材。2局とも昨日が放映でした。「25歳」の青年監督・選手に一通りの取材をし、バックネット裏にある「ただひたすらに甲子園」を大写しにしていった...。ただそれだけなんですが、これにBGMがつき、焦点を変えて映像にすると格好よく見えるのであります。私設コーチが「どうして俺は映らなかったのだ」とぼやいてましたが。
この季節は5局とも「高校野球県大会」の話題を追っています。1局を除いては「上位を期待できる学校」という観点で取材し、結果として同じような作りになってしまいます。同じように部活動をがんばっている高校生は各方面にいるのですが、野球ほどは取材されません。隣県の吹奏楽顧問は「自分たちだけでちまちまやっているから、いつまでも吹奏楽はマイナーのままなんだ」と力説してましたが、実際はメディアの影響もかなりあるでしょう。
岩手は高校野球に際して「応援活動」が存在してますから、まだ野球は身近な存在だと思います。しかし、野球をやらない生徒にとって「高校野球の報道」は、どこか別の世界のもとと見えるようなのです。少なくとも10年前の高校生たちの感覚より、今の方が冷めてます。「10年経っても忘れない」というコピーがありましたが、それは現在の生徒に対して言えることで、10年後の「高校野球」がどう変質しているか、コピーで追えない部分も出てきそうです。(山田壮一)
Top


JUL/12(SAT)
進路決定の主体性
職活動の主体がそろそろ大学・短大・専門学校から高校に移りつつあります。先日ある企業から「貴校の志願者が決まっていたら名前を教えてほしい」といわれ、慌てました。9月5日応募書類受付開始、というのは表向きのことで、そうでない対応をしなければいけない企業があって切ないところです。
ところで、いくつかの企業が気になることを言います。
「最近高校生が専門学校に進みたがるようだが、ただ遊んでしまうだけで使い物にならない。かえって高卒のまま来てもらったほうがありがたい」
ということです。これにはいくつか理由が生じます。
1)理美容系の場合、何にも染まってない高卒者の方が技術吸収が早く、各種コンテストでも上位入賞ができる。
2)ビジネス系の場合、就職試験において「大学・短大・専門学校」の枠での受験となる。面接をすると、大学生に比べ「専門学校」生は履修期間が少ないだけ見劣りする。
3)目的意識がないまま専門学校に進んでいるから、遊びぐせがついてよくない。
「遊んだこと」をかえって評価する企業もあるのですが、今年に入って(去年気づかなかっただけかもしれません)このような話を聞かされると、専門学校について考えさせられるものが出てきます。
「目的意識がしっかりしているからこそ、専門学校に行く意義がある」
とは、ある進路アドバイザーの言葉であり、私もまた去年の3年生にはそう伝えました。ですから彼女たちが行った学校は、かなり専門性の高いところです。ところが今年の3年生は、どうも将来を見越した進路志望でないのです。ある生徒の言葉、
「今すぐ就職したいわけでもないし、とりあえず専門学校に行って、なんかしようか」
というのが典型的例です。
将来を見越した決定をしないとあとで困るだけなのに、先送りする。こういう授業は「総合学科」で必修になってますが、他の学科では「ロングホームルーム」で充てるしかないのです。しかもどちらも週1単位。
これ、「いい」学校に行っている生徒たちも同様です。そういう学校に進めば選択肢が増える可能性があるだけのこと。昨日いい学校では三者面談をしてましたが、親がいっしょにいた生徒たち(そうでない生徒も同様)は、来客に対してお辞儀をすることがありませんでした。彼らのどこに主体性があるというのでしょうか。(山田壮一)
Top


JUL/14(MON)
新宮古市長誕生
人と現職の一騎打ちとなった宮古市長選挙は、45歳の新人が現職に4000票弱の差を付け当選を果たしました。金曜日に岩手日報が「新人有利」という予想を出した通りとなりました。現職は特に大きな失政をしたわけでもないのですが、この差をどう見ればよいのでしょう。
前回の保革3つどもえから革新票が新人に流れたことが1つ(しかし、現職にも票が分散してます)。そしてもう一つ考えられるのは、市全体を覆っている停滞感に不満を示した層が新人に入れたと考えられることです。
宮古と盛岡を結ぶJR山田線がいつのまにか1日4往復にまで減りました。観光客も海外旅行に押されて微減が続いています。これらを始めとする課題をアイディアマンである彼(浄土が浜JAZZフェスティバルを仕掛けたのは彼です)に市民が託したのが選挙の結果でした。
「皆さんの意見を聞く」とずっといっていた彼、熊坂・新市長が宮古をどう明るくするのか、期待しましょう。(山田壮一)
Top


JUL/15(TUE)
休んでしまいました
食を食べるところまではよかったのですが、どうも脂汗が出てよろしくない。じゃぁ「休みなさい」ということになって年休をもらいました。土曜・日曜とワープロ大会の仕込み・本番で出勤したのですが、土曜は子どもの発熱で帰宅した直後にしっかり眠ってしまい、日曜はうたた寝から汗をかき、結局昨日はずっと横になってました。今日もまだ不調です。
その昔「完全週休制」をうたっていた会社のPRにこうありました。
「若いことを過信すると、最初の1週間は休まずに働けても、1ヵ月それができるかというとそうはいかない」
だから、週休は欠かせないのだとその会社はいってました。
まだ30代半ばだというのに、3週間休まないだけで肉体・精神両方参ってしまうのですから情けないのですが。
−−それは情けなくも何ともなく、休まないほうがどうかしているのよ。
というのが妻の言です。彼女がそういわなければ、昨日も今日も休まず働いていたことでしょう。「安息は人のためにある」という一節を思い出しましたが、とにかく復活のためにもう1日休みます。
−−いいよなぁ、休めて。
えぇ、人が人であるためには、休むことも許されてしかるべきです。(山田壮一)
Top


JUL/16(WED)
娘の一人遊び
曜日にもらってきたヘリウム風船は、本来2歳の息子がもらってきたものでした。ところがドラえもんの風船は7ヶ月の娘が独占して遊ぶことになります。
何をして遊んでいるかといえば、ただ風船を叩いて感触を確かめているだけなのですが、それが面白いようです。放っておくと浮かんでしまうので、そうすると泣きます。降ろして彼女の手許に置くと、また微笑んで遊びます。
彼女の手許には他にもいくつかのおもちゃが揃っているのですが、息子のミニカーを奪って感触を楽しんだり、彼が奪うと奪い返したり足蹴にしたりと、なかなかのものです。
外に連れて行くとすぐ肌荒れが表れて、アウトドア派の息子と対立するので、ある程度仕方のないことです。ただし、一人遊びといっても周囲に誰かの視線を感じてのもので、彼女自身が孤独を好むということではありません。念のため。(山田壮一)
Top


JUL/17(THU)
夢うつつ
の中で両親と一緒に船に乗っている。嵐が起こってきて、船が沈む。あなたともう一人だけを助けることができる、さて、どうしたらよいだろうか−−。
というなぞなぞが「家庭礼拝のしおり」(キリスト改革派教会ラジオ伝道部発行)に出てました。
答えがわかるまでの幻想(←これも夢の中状態でしたから、あまりあてにならない発想ではあります)。
「簡単。両親を先に乗せて、自分を後にすればいいじゃん」。
Boo。答えはですねぇ、「夢から目を覚ますこと」なんです。
今朝4時台、NHKラジオの「心の時代」で高見澤潤子が小林秀雄・田河水泡・長谷川町子の思い出を語りながら、自身のキリスト教信仰についても話してました。その後もう一眠りしたので記憶が萎えてしまったのですが、兄の小林が評論についてこう語っていたそうです。
「評論は他人に迷惑をかけることがあっちゃならない」。
無神論に見えた小林も、実はある意味で信仰の要素を持っていたのだと高見澤は続け、「他人の信仰をあれこれということはよくないと兄は見抜いていたのです」と言ってました。それから
「牧師さんは神さまをわかっているのですか?」
「いいや、よくわかってないのですよ」
という田河の問答やら、長谷川が無教会になった経緯についても話してました(←これ、前にも聞いたことがあったような)。
2時間後。必死になって思い出しているのですが、かなり忘れてしまってます。「しおり」はその解決方法をこう説いてます。「迷いの夢から目を覚ますこと」だ、と。(山田壮一)
Top


JUL/18(TGIF)
See you、Michael
国語指導助手(AssistantLanguageTeacher)の任期が切れ、同僚だったMichealも2年間の宮古暮らしに別れを告げることになりました。
多くのALTは日本になじむことにものすごく労力を要するのですが、彼の場合は来日当初からなじんでいたように思えます。それは彼がかつてアジアで暮らしていたことも要因でしょうし、かつ好奇心旺盛だったことも大きな要素でしょう。
3月まで彼と「英語実務」を担当する幸運に恵まれたので、彼の授業に対する一面を見ているのですが、
「どう生徒を動かすのか」
ということに長けた人でした。それは別の同僚も言っていたのですけど、日本人教諭が同じことを話しても生徒は反応しないのに、彼がactionをつけて話すとものすごく受けがいいのです。そういうALTは少なからずいるようなのですが、彼と授業することができてとても幸せでした。
2年目が特にそうでしたが、彼は同僚と進んで日本語で交わろうとしました。飲み会の席でも進んで日本酒を飲み「郷にいっては...」を地で行きました。しかし、彼が授業を進めていく中での理想と現実−−例えばカリキュラムと「進学」についての摩擦、shyな反応に象徴される生徒の姿勢−−の違いが明らかになり、ほどなく帰国を決めます。
決まったカリキュラムで授業するよりも、インターネットを使って発信・受信した授業をしたいと、彼は何度か私にいいました。それを実現させるには私の英語力と行動力と政治力があまりにも足りなく、彼の力になれなくて申し訳なく思ってます。ただ、卒業試験をlooseな姿勢で受けた面々が「英語実務はよかった」と口を揃えて言っていたことは確かなことです。
6時を回りました。彼の宮古滞在もあと1時間ちょっとです。しっかり見送って「Seeyou、Michael」を言おうと思います。彼とTGIFを交わすのもとりあえず、今日が最後です。(SoichiYamada)
Top


JUL/19(SAT)
インターネットがつながらない
さか職場でインターネットを再設定するとは思ってませんでした。ISDNに対応したパソコンが1台あるのですが、2・3回つながった後突然接続を拒否。「ネットワークプロコトルの確立」と何度も出てきて、昨日はとうとうプロバイダのサポートも受けました。それにもかかわらずだめ。職場からつながなくてもいいのに、と個人の楽しみにインターネットを使っている私は思うのですが
「職場でもインターネットを作りたい」
−−さぁ、始まった。で、コンテンツはどうするの?
「担当者の才覚に任せたい」
−−で、担当って誰がするんです?
「それはあなたです」
−−そんな、「学校案内」と化したホームページなんて誰も読まないでしょう。それにこちらは部活動も指導できないでストレスがたまってるのですよ−−なんていってる暇があったら即接続しないと「体験入学」でのインターネット公開に間に合わないのだそうです。
WIN95ですから、コントロールパネルをクリックして、モデム(ISDN)の設定、ネットワークのチェックと何度もしました。COM1・COM2の接続も確かめました。マニュアルに忠実にやっているつもりですが、どうも悪あがきをしているようでID・パスワードの後に拒絶されるのです。
もう何回かやってみますが、これ以上やってだめなら、職場でのパソコン業務を拒絶してしまいそうです。ひょんなことがきっかけで解決する予感はあるのですが、もしかしたら業者まで呼ばなければいけないのでしょうか、ねぇ。(山田壮一)
Top


JUL/21(MON)
まず1勝
く勤めている同僚に「記憶にない」と言わしめた、高校野球全校応援の日。世の3連休とまともにぶつかって、バス確保に難儀しました。5台はすんなりいったものの、あと6台が確保できず、辛うじて旅行業者が八戸から2台調達。1年生は宮古−釜石−花巻−日詰というルートを普通列車で往復します。
対戦相手は、過去甲子園に何度も出場している古豪。秋の大会では県制覇を果たしている学校です。球場の3塁側に陣取ったファン・OBらが現役よりも気合いが入っていて
夕方の「高校野球ハイライト」では、彼らのヤジがもろ入ってました。私設応援団もいましたし。
試合は投手戦で滑り出しました。当方の投手、低めのコントロールが決まらず苦しみます。そこを突かれるとまずいなぁと思いながら見てたのですが、前半はなんとか踏ん張ります。こちらが相手のエラーで先行すると、向こうも連打で中盤に同点にされます。いやぁな試合展開でした。
しかし相手の攻めが淡白なのか、こちらのエースが尻上がりによくなっているのか、それ以降動きがありません。で、8回表当方の攻撃もあっさり2アウト。トップバッターがヒット、2番もヒット。「ここで点を取らないと」という期待に答えて、3番が2塁打。たくましくなっている姿を全校生徒の前でアピールします。いままでのチームなら、ここで浮き足立ってばたばたするところなのですが、終わってみるとこちらはノーエラー。向こうが犯したエラーを得点にする貪欲さも見せ、次へつなげたのでした。(山田壮一)
Top


JUL/22(TUE)
それでも、部活が好きだった
10時過ぎ、仕事の終わった卒業生から「定期演奏会の準備はどうなっているか」と電話がありました。
「当日、仕事でどうしても抜けられないんです。明日だったら合奏があるだろうなと思ったんですけど、一応確認しなきゃなぁと思って電話したんです」。
正解。われわれは朝6時に高校野球の応援で球場に向かいますから、その後学校に戻っても合奏にはならないでしょう。曲は全然通ってないのですが。
「あっ、それはやばいですねぇ。でもみんなの顔見たくなったから、行きたいなぁ。球場に行ったことないからわからないけど」
と。それから10分ぐらい部の近況を尋ねてきました。
実は彼女、高3の大会でステージに上ることができなかったのです。直前までアルバイトをしていて、練習に来ないのに腹を立てた下級生がパートリーダーと組んで彼女を外し、メンバー決定の直後、彼女はしばらく泣いてました。
「まぁ、私が悪いんですけどね」
というのは今だから言えることで、その大会が予選落ちでしたからショックはひとしおだったと思います。
1年後。彼女の実家に定期演奏会の案内が行って、「ぜひ手伝ってほしい」という連絡が伝わります。もともと高校で吹奏楽をやりたかったのと、過酷な職場だということも手伝って、部活への思いがよみがえったのでしょう。
「1日半休みがありますから、球場・学校のどちらかには行きたいと思います。遅くにすみませんでした」。
いや、電話してくれてよかったのです。彼女は部活が好きだった、といまさらながらわかったのですから。それに比べれば4時30分起きなんてものの数じゃありません。(山田壮一)
Top


JUL/23(WED)
試練の2勝目
氷を踏む勝利。スコアを見直すと、相手に2本のホームランを含む10本ヒットを打たれ、暴投が2つ。エラーが1つ。走塁ミスも相次ぎ、どちらがシード校かわからない、そんなゲームでした。最後は点を取る貪欲さが相手を上回ったので勝てた、そんな感じです。
生徒が球場に到着した途端、試合開始のサイレンが鳴ります。相手が先攻だったのですが、なかなか応援が途切れません。9時前のプレーボールだったせいか、どうもピッチャーの制球が冴えません。低めの制球が今一つで、選球されてました。こちらは相手のエースを打つものの、ランナーを返すことができず、逆に5回に守備の乱れから先制されます。6回、5番にホームランを打たれてからエースが落ち着きを失い、何が何だかわからないうちに3点が入ります。相手4点リード。その裏、不調だったエースがデッドボールを受け、ようやく攻撃が目覚めます。相手が守りに入ったところを揺さぶり、一気にたたみかけてまず2点。3点目をスクイズで取った(この時点で3−4)のが後に効いてきます。
7回裏。逆転を信じて応援団の声援に力が入ります。それに選手が応えて犠牲フライでまず同点。守備固めで入った選手が逆転タイムリー。エースにもタイムリーが出て6−4。終盤、ようやくエースの調子も戻ってきて「これは勝ちゲーム」と思ったところで9回表、5番にこの日2本目のホームランを打たれ1点差。しかし、そのまま逃げ切り4回戦進出を果たしたのでありました。次はテレビ中継です。
前日のコラムで取り上げた卒業生が道に迷いながらも球場入りし、7回の逆転に立ち会うことができたのでした。そういう意味では、彼女は勝利の女神だったのです。(山田壮一)
Top


JUL/24(THU)
親切な電気屋さん
古に老舗の東芝特約店があります。昨年夏まではお付き合いはありませんでしたが、あることをきっかけに取り引きが始まります。
仙台の量販店で買った東芝のデスクトップが故障します。CD−ROMトレイが外に出たままなので、量販店にも送りようがありません。そこで宮古の量販店に電話するのですが「持ち込んでくれ」といわれます。しかし、トレイが外に出たまま運ぶのはアクシデントを考えると恐い。あまり期待しないで老舗に電話すると、来てくれるといいます。1週間経って、故障が直ってきました。その時の修理代金が2,060円。え?「出張代金だけです」。でも貴店で買ったものではありませんよね?「サービスですから」。このことをBBSに書いたところ、「関東では考えられない」というコメントがついてました。
10年前に買ったオーブンレンジの調子が悪く、更新となりました。量販店は古いもの引き取りを有償処理で対処しています。老舗に電話してみて、引き取ってもらえるか聞いてみたところ、それはもちろん、電話一本で製品のカタログまで持ってきてくれました。翌日にその店から買ったのはいうまでもありません。
「1年前と同じ人だったけど、特に愛想がよかったわけじゃないのよ」。
いや、それが当たり前のことだから−−ということでしょうか。O越電気、といえば宮古の人はわかると思います。そんな店もまだ残っているのです。(山田壮一)
Top


JUL/25(TGIF)
Go!Go!3勝目
回戦になって、ようやく見ていて楽な試合となります。ヒット数が双方6。こちらはランナーが出たら送って返すという教科書通りの野球で点を重ねたのに対し、向こうはエラーに加えてバントなし。それも野球のあり方でしょうが、こちらから言わせれば打撃を過信していたとしか思えません。確かに4回、5連打を浴び強打の片鱗を見たのですが
きちんとした走塁であれば3点では済まなかった。そこが大味な試合をしてきたチームと競り合いをしてきたチームとの差です。当方の監督が数学の教諭だというのも、手堅いゲーム運びの一因かもしれません。
今日(準々決勝)の対戦校は過去に甲子園を経験してますが、
「ひたむきに、ひたすら胸を借りるつもりでやります」(監督談)
「挑戦者のつもりで思いきっていきます」(エース談)
というのがテレビでのコメントでした。いや、このチームは勝ちに行くと思います。
けさの朝日・岩手版。相手校チアリーダーのコメントで
「応援では勝ってると思います」
とありました。確かに洗練されたバンド、きれいに統制の取れた応援で、まともに聞いたらこわい感じでした。でもね、こっちは下手でも泥臭くても、最初から最後まで同じパターンの応援だったとしても、あの曲で応援すると必ず選手が点を取るのですよ。
「♪アッコちゃーん(ドドドン)、アッコちゃーん(ドドドン)、アッコちゃーん(ドドド、ハイハイハイハイ)」
が球場に流れる時は、こちらにチャンスを引き寄せる時です。これをやり過ぎると血管が切れてしまいそうですが、それでも高校生は軽やかに楽しんで、かつハイテンションで踊ります。
応援バス20台の学校と6台の学校との対決は後者の勝利でした。この勢いで春の大会に続くベスト4を狙います。(山田壮一)
Top


JUL/26(SAT)
ただひたすらに甲子園
ランドにあるバックネットにただひたすらに甲子園というフレーズが大書されてます。誰ともなく言い出したこの言葉を、生徒はこう解釈してます。
「本当に甲子園に行けるのは限られた学校かも知れないが、そこに向かってチーム・応援が一体となって進む時、そこにぼくたちの甲子園が見えてくる」。
昨日は全校応援でした。学校に残った職員は5人のみ。テレビ・ラジオの中継は別球場のみで、情報がリアルタイムで入ってこない苛立ちを感じつつ、時が過ぎていきます。球場から「マウスピースが壊れたので手配してほしい」という電話。楽器店から打ち合わせの電話。その間に定期演奏会の準備。さて途中経過は>こちら1−0あちら。上出来です。それから進路室−部室−事務室を行ったり来たりしているうちに>こちら1−1あちら。えー?!まぁ後攻めだから何とかなるか。その後いったん外出し戻ってくると>こちら1−1あちら(延長戦突入)となります。うーん。12:05。IBCラジオは延長戦に入ったことを伝えます。12:15にNHK、「試合が終わりました」とまず、中継球場の結果を言います。ほどなく当方の結果を言います。こちら1−2あちら。うわぁぁぁ.....と一気に脱力してしまいました。1時になる前に、定期演奏会の準備に来た生徒がやって来ます。もちろん彼女たちも結果は知ってました。「私たちが応援に行かなかったから負けたのよ」、と。
応援に行った生徒が準備に戻ってきたのが3時40分。「ホームランが」「Georgeが」とぶつぶつ言います。ホームランが、というのは相手の4番が2本のホームランを叩き出しそれが向こうの全得点だったこと。Georgeというのは7回のスクイズ失敗でアウトになったランナーのこと。勝ちに行ったにもかかわらず、最後は「野球の子」に翻弄されてしまったのです。
昨日の応援も8割が「♪アッコちゃん(ハイハイハイハイ)」でした。バンドに合わせ踊り、熱狂した主流になっていたのは、どちらかというと学校ぎらいになっていた生徒たちでした。彼女たちも一緒になって、巨大な存在を目指し、眼下の敵である私学の野球名門校に一丸となって襲いかかったのです。そしてみんな「甲子園」という夢を見ました。
手の届くところまで来て、取れなかった。その悔しさを胸に「ただひたすらに甲子園」というグランドに野球部が戻ってきます。(山田壮一)
Top


JUL/28(MON)
’97・定期演奏会
球の快進撃に隠れてしまいましたが、吹奏楽部は定期演奏会もするのです。実際演奏会に向けて動き出したのが、野球敗戦4時間後。定期演奏会が始まったのがその22時間後。こういうコンディションの中でいい演奏をしろと要求するほうが酷です。
「定期演奏会も近いでしょうが、応援でブラバンがないと厳しいので、ぜひ野球応援に派遣してほしい」
という申し出を受け(20日)、実際応援で逆転した試合(22日)を目の当たりにします。そうなると「定期演奏会が近いので...」とはとても言えません。だって、派遣を止めたら負けることがはっきりしてます。24日、3年生と応援した試合を勝利し、25日は半数を球場に派遣。さすがにその日は全員が遅くまで残って練習というありさまでした。当日、リハーサルの段階であの曲とその曲が止まります。もう、曲の表情うんぬんでなく、通すためのチェックをしたのが開演30分前まで。早くもアガってしまう部員が多数であります。
1部、明らかにズレた曲が1つ。2部、最大の難所を凌いた直後ヤバかった個所あり。もう、泣いている部員がいます。3部、辛うじて持ち直し、場内の笑いを取った個所があったところで幕が下り、終了のアナウンス。もともとアンコールを計画に組み入れてなく、このまま撤収作業に入る予定でした。ところがモニターを見るとお客さんが残っていて拍手が続いているじゃありませんか。OGたちが、幕を上げあいさつするよう催促します。急遽ステージ上に部員たちを戻し、再度幕を上げます。この間数分。
下手にマイクが出たところで、残っていた30名の観客から拍手が起こります。ここは私がマイクを取ります。
来場へのお礼を言った後、本来披露するようなコンディションじゃなかったことを詫び、でも野球の応援を決勝までするつもりでいた(=場内拍手)ことを言います。そんな中で練習時間が取れなかったが、1週間後のコンクールまでに立て直して再度ステージに立ちたい−−そう、話しました。定期演奏会に関わって4回目になりますが、こういうあいさつは異例のことです。再度幕が下りた後、3年生から「観客にお礼がしたい」と申し出があり、行かせました。あとはばたばたと撤収作業に入り、OGたち、教職員の協力でなんとか定期演奏会を終了したのでした。
部長を始め、何人かは悔し涙に暮れてました。3年生だけでなく、2年生もです。いままでばらばらだった部員が、最悪のコンディションを体験し、ようやく一つのベクトルに向かって進もうとしてます。ある2年生が演奏会後に
「先生、びしびし鍛えてください」
と言います。頼もしく聞きました。このままではいけない、という思いを胸に、1週間で巻き返しを図ります。
コンクールまであと6日となりました。(山田壮一)
Top


JUL/29(TUE)
Mitにまつわるエトセトラ
ちの近くに「Mit岩手めんこいテレビ」の支局があります。子ども連れで「手持ちぶさただった(妻・談)」記者夫人に声をかけたのが縁で、妻子は相互訪問しているようなのです。だんなはというと、私は顔を知ってます。テレビにも出ますし、ホームページで彼の顔が出てますから。で、向こうはこのページを見ているらしいのですが、私の面が割れてないので、たぶん知られてないでしょうねぇ。昨日、新市長(が自転車で)初登庁のとき、後ろを走っていた黒の小型車に乗っていたのが私です。
そういえば、かつてMitにいた伊藤里紗アナは中学の同期でした。実は机が隣同士で、新里村出身なのだけれども、事情で盛岡にいたと聞いたことがあります。そのころから彼女はアナウンサー志望でした。高校も放送部。後にNHKのアシスタントに採用され、その経験を買われてMit開局からのアナウンサーになります。
補習の時、「彼女は新里の星だ」と話したら、目を輝かせて聞いている生徒がいます。よく聞いてみると、親戚関係らしく、すぐ近所が彼女の実家なんだそうです。ありゃ、世の中狭い。3月いっぱいで画面から出なくなってましたからどうなったのかと思ってましたが、こっちが聞かないうちから「結婚した」ということを聞かされました。いや、よかった。同窓会があると、二言目には「りさぼんず(里紗+海坊主の合成語?)」と言われてました。奥さまにはそんなこと言えませんもの(でも、言うんだろうな、誰か)。(山田壮一)
Top


JUL/30(WED)
息子の発熱
夏とは誰が言った。すっかり猛暑ではないか−−というのがここ連日の会話でありまして、宮古も連日のように真夏日です。朝、霧が発生していても日中には海風を凌ぐ暑さになるのです。その中でまともに仕事をすれば頭がぼーっとします。
大人だってそうです。2歳3ヶ月の子どもだって
「元気にしているように見えても、所詮2年ちょっとしか生を受けてないのだから、弱いものなのよ」
というのが妻の見方です。
冷たいものの取りすぎで、息子は月曜の未明に嘔吐します。消化能力がやや低下していることに留意しつつ、昨日は夕方に買い物に連れて行きました。その後、どうも動きがよろしくない。体温を測ったら38度を越えてました。もうこうなると、どんどん水分を補給させることに徹します。たまたま買ってきた「アイスキューブ」「ポカリスェット(子ども用)」が、彼のために消えます。熱が下がらないので9時過ぎに座薬(まだ1回)を投入するものの、切れた時点で発熱したのでうーむ、であります。
こういう場合、普通なら夜間外来に彼を連れて行くところでしょうが、「熱が出ただけで、病院に連れて行くのは早計」(山田真『はじめてであう小児科の本』)という論に従い、様子を見ます。「医者に行くくらいなら、様子を見た方がいいみたい」と妻も続けます。
そんなわけで、本来もっとも疲れているはずの妻が気丈に振る舞っていて、何とかなっているところです。
「大人は加減できるからいいの」。
きょうも暑くなりそうです。いい加減で行きましょう。(山田壮一)
追)どうも「エコーウィルス」による感染のようです。盛岡から宮古に流行が移っているとのこと。
Top


JUL/31(THU)
模擬面接の効用
年高校を卒業する就職希望者も、ぼつぼつ進路決定の時期です。会社からの求人票コピーも一段落ついたようで、まだ希望者が途切れないのが現況です。
さて、一部企業は「会社見学」と称した選考(でも求人票の記述は違いますし、電話では「会社見学」で通します)を夏休み中に実施します。昨日は進路主事が集中的に面接指導を行い、私もある生徒の模擬面接をしました。
彼女は、一応質問事項を予想し答えてましたが、そのままだと2倍の競争を勝ち抜けないでしょうから3点ほど指摘します。
1)会社の志望動機。特に扱っている商品をチェックすること(なぜか、彼女は「会社の奉仕活動」について触れてました)。
2)学校生活で印象に残っていること。他人の御輿に乗るのでなく、自分が進んで行ったことを話さないと弱い。
3)ゆっくりと大きめの声で話すこと(緊張していたせいか、自信なさそうな仕草でした)。
−−なぁんて、えらそうに言いましたが、私が10年前に面接をした時、1)〜3)をクリアしたものはありませんでした。
1・志望する会社に電話予約したのが受験前日。
2・その会社で「最近面白かったこと」と聞かれ、高校野球で郷土の代表が何年かぶりに1回戦を突破して−−とやったら、失笑されたこと。
3・他人のチェックを受けないまま面接に臨んだので、自信が身についてない。
ですから、一度でも他人に見てもらうことはよいことなのです。
模擬面接をしないまま採用試験に突入するとあちこちで面接ができますから、いい訓練にはなると思います。それを生かさざるを得なかったのが私。あらかじめやっているのが今の生徒(もしくは学生)。彼女たちの健闘を祈念するものです。
きょうは、勤務校での就職希望調査・提出日です。(山田壮一)
Top


HOME
INDEX