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Feb/1(Mon)
Hさんへ(2)
。きょうは体のコントロールが効かないということについて、書きます。
予想を超える汗に、どうしていいかわからなかった、ということがあって、これはどういうことか考えました。かつてそんなことがなかったかというとそういえば、中1のキャンプの時にどろっとした「コールタールみたいな」(友人・談)汗をかいたということがありました。そのときは自分でも匂いに嫌悪感を覚え、作業も手につきませんでした。でもあのときは、体が動いたからまだよかったのです。
今回の異常な汗は、熱をコントロールしようという表れなんだろうと思います。しかし、こちらの熱はもう下がっています。「どうして4日も寝汗が続くの?」というのが率直なところなのです。そして、インフルエンザは私の胸・お腹の回りの脂肪・筋肉をも持っていき、それどころか強くもない刺激でも、心臓近辺が刺激を受けてしまうのです。普段なら何て事なく流せる発言も、見聞きするたびに心臓周辺から嫌悪感のサインが出て、どうにもならなくなるのです。
「そこが健常じゃない証拠なのだ」。私は、そのように悟りました。手紙での「バランスが崩れている」という部分こそ、実はもっとも核心に迫っている部分じゃないか、とおぼろげなりに思うようになったのです。「五体不満足」のオトくんやら、スポーツ競技に出てくるスーパー障害者は、ついうっかりすると「すごい人」で片づけかねないのですが、行間・背後にある悩み・叫びまで目を留められたらよいな、と月並みながら思います。
こうやってパソコンに向かっていてもこちら、元通りの状態の体からはほど遠いです。「神様、どうしてまだよくならないのですか?」と正直思います。しかし、「あなたの恵みは、あなたに対して十分である」という言葉や、「主の恵み深いことを味わいしれ」という言葉しか返ってきません。このことは−−もちろん、体を徐々に鍛えることも必要なんでしょうけれども−−神の哀れみによらないと解決できないのじゃないかと思ってます。こちらが「健康」で当たり前のように過ごしていた事柄は、実は神からの一方的な恵みだったのだ、ということに今更ながら気づかされているのが正直なところです。
さて、あなたがもう一つ気にかけていたネット上での関わり方について。これは、私も気にしていました。何度もこのページで書いていることなんですが、明日、改めて取り上げてみたいと思っています(この項、もう1回続く)。
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Feb/8(Mon)
Hさんへ(3)
1週間ぶりなんて、本当に手紙のペースになってしまいました。インフルエンザ明けの動悸・寝汗は相変わらずなんですが、少し良くなったように思えたので、キーボードに戻ったところです。
閑話休題。きょうはネット上のあれこれについてでした。最近私が気になっていたのは、「論破する」正当性だけを振りかざし、周囲の状況を考えてない輩がネットを占拠することが珍しくなくなったことです。このたびの当事者のうち片方は、私がかつて関わっていた会議室の常連でしたから、随分気にしていました。で、ある程度の決着を見たのですが、何とも後味の悪い結果となってしまいます。つまり、論法としては正しいのだけれども、一方の目的が「論破する」ことのみにあったために、会議室の相当のスペースがそれに充てられ、「見苦しい」という書き込みまでも論破されてしまった。で、彼は「興味のない書き込みですから、読み飛ばしてもらって構わないです」というトーンを貫き、周囲の迷惑を葬り続けます。さすがのモデレーター(ずいぶん我慢した方だと思います)も、やんわりと牽制球を投げ、一応収まりつつあるということなんです。
こちらは、「書き込みに嫌悪感を感じ」てしまうほどに体調がよろしくない状況が続いていますので、書き込みしようにもできませんでした。ただ、万人が読み書きする性格の強い会議室で論争することは、渋谷の駅前で拡声器を使って右と左がやり合うような状況にしか過ぎません。でもストレスをためる人は少なからずいる。そういう状況を思い出しました。
事務局にも不満があります。この間の某会議室のモデレーター増員に関する件で「朝令暮改」という言葉を久々に思い出しました。モデレーター諸氏から出た増員申請をさんざん放っておきながら、一度は却下し、次の日該当会議室を見ると「モデ就任」という変わりようをどう解釈したらいいのでしょうか。「それは、事務局が試行錯誤しているから」と知人は言います。そうとも言いますが、会議室を弄んでいるとも言えます。まぁ、その会議室が盛り上がっているので、ご同慶の至りではあります。
で、ほっとする会議室についても触れておきます。ほっとする会議室第1世代(つまり、オフを知っているメンバー)と今の構成メンバーはかなり変わってきてます。それでも、ここはまだパソコン通信色が強く残っているところのようにも感じます。で、私もどのタイミングで書き込みをしようか、計っているのですけれども、インフルエンザについての書き込みなんでしょうか。Webのチョコレートな談話室ともまた雰囲気が違いますから、ほっとする会議室は、まぁそのうち乱入します(バレンタインな書き込みもいいかも^^;)。
それよりも、今年になってからネットの会議室に書き込みをしていないのです。何となく書くタイミングを失ったまま、インフルエンザにかかってしまって、そのまま放っておいているのが正直なところです。でも、実際のところ自分のページを持ってしまえば、あえて会議室に出かけることもないと感じるのが、正直なところですし、多くの会議室はそのジレンマを抱えているのだろうと思います。事態を打開するために、事務局ではパソコン通信の会議室をインターネット対応にした。でも外部からの読み出しは会員の反対のためにできない(技術的にはできるそうですし、事実一時期読み出しができました)。そこが、私自身のジレンマでもあります。
さて、とりあえずこれでお返事はおしまいです。ことしのインフルエンザは、輪をかけて悪性ですから、もらってしまうことのないようにご自愛下さい。では、また。
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Feb/11(Thu)
今度はB型が怖い
:熊さぁん。まだ、インフルエンザ治ってないんですかぁ?
熊:ゲホ、ゲホ。いや。インフルエンザ3週目なんだけどね、動悸が収まらんのよ。
鯉:だいじょうぶですかぁ。もう、若くないんですから、体を大切にしないと。
熊:じゃかましいわい。ゲホ、ゲホ。攻守逆になると、どうも脆いのぉ。
鯉:昨日、一昨日と医者に行ってきたんでしたよね?
熊:そうそう。「熊出没注意」という看板にはどきっとしたんだけど。
鯉:で、いきなりレントゲンと心電図を取られて、血液検査までされた?
熊:「大丈夫だとは思いますが、念のためです」。
鯉:それが一昨日。で、昨日は?
熊:血液検査のデータを画面で出してくれて、プリントアウトしたのをおみやげにくれました。
鯉:ちょっとした規模ですねぇ。
熊:ちょっとした知り合いと一緒になりましたし。
鯉:で、1日=200人を1人の医者が診る、というのもあながち誇張じゃありませんねぇ。
熊:その節は、お疲れさまです。
鯉:誰に対して言っているんですか?
熊:あっ、お医者さんに対してです。よく、風邪なんかもらわないなぁって、感心しているんです。
鯉:で、熊さんの場合はどうだと?
熊:いわゆる「病み上がり状態」でしょう、と。
鯉:お大事に。260円です。
熊:というわけだったのです。しかし、君のところは、よく家族が風邪にならないかったねぇ。
鯉:まぁ、彼らは人混みを避けて暮らしていますし、年末年始風邪にかかってましたから。
熊:うーん。しかし、噂では2月中旬をピークにB型インフルエンザが流行するらしいと。
鯉:熊さんのはA型?
熊:そう。熱が数日出て、それを引きずっている。
鯉:まぁ、人混みを避けて、早めに寝て、抵抗力をつけるということでしょうか。
熊:でも、今回鯉ちゃんはずいぶん涼やかな顔をしているねぇ。
鯉:だって、すくすくカウンタと化していますもん。風邪なんか引いてられません。
熊:あっ、なるほど。また形が変わってる。
鯉:そういうわけです。

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Feb/13(Sat)
期限に厳しいシェアウェア
メールソフトの実力がどの程度なのか、現在シビアに検討しているところです。ネットスケープアウトルックエクスプレスといったところでもいいのですけれども、各社からのダイレクトメールを雑然と処理するのもどうかと思ったので、いろいろと試しているところです。AL-MailBecky! Internet MailEudora Proといったところを見ているのですが、ニューズグループを読めない点をどう評価するかで、料金を払うかどうかが変わってくると思います。となると今のDatulaで満足するべきなんでしょうが、あれもメールソフトだけで見れば、メジャーじゃないのです。
今回問題にしたいのは、某社のメールソフトが「試用期限を過ぎると、びた一文動かなくなる」という点です。あれやこれやと試してみたのですが、「4,500円はどうかなぁ」という思いが強く、保留にしているのです。確かにエディタと連携していることは慣れ親しんでいてよいのですけれども、それ以外の機能がどうも垢抜けない感じがしてならないのです。
一端動かなくなって、何かの時に再インストールをして動いたのですが、このたびまたまた動かなくなってしまいました。「試用期限が過ぎましたので、送金して下さい」。それに同意できないと「ありがとうございました」というメッセージが出ます。可愛くないぞ。そのせいかどうか、雑誌の紹介記事にそのメールソフトは出てきません。窓の杜にしても、紹介記事じゃなくて「ソフト作成者のコメント」しか載ってません。つまり、マイナーなのね、そのソフト。
というわけで、もう1回試そうにも、インストールを拒絶されてしまってます。ならば、他のソフトを導入した方がよいのかなと思ってます。何にしても「過ぎたるは及ばざるがごとし」です。
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Feb/16(Tue)
難儀な異文化交流
と1か月もすると、生徒たち(10人強)がカナダに3週間のホームステイに行きます。4年前と同じ、バンクーバー郊外。しかもコーディネーター(現地の世話人)が4年前と同じとなれば、ホームステイ先も同じ。そう、こちらは思ってました。しかし送られてきた名簿を見る限り、ホストファミリーが前回とがらっと変わっています。旅行業者・斡旋業者が4年前と同じなのに、なぜ?−−そんなことを思いながら、昨日の業者オリエンテーションに出ます。
言葉を発してはいけない、各人が教わった「ルールが全然違うトランプ」。陣地を巡る押し合い・引き合いといったゲームで、「でも動物と違って、ヒトは周囲に合わせて状況判断できるでしょ」ということを、参加者一同、体で学んでいったのであります。
唸ってしまったのは「ホームステイ、よくあるトラブル」という場面の説明ででした。前回のホームステイでも、そういえばあった、という事例で、こちらは凍り付きます。例えば
★ひろし君は、ホストマザーに「バスタブを使っていい」と言われ、湯船に入った後、お湯を残したまま出てきた。ホストマザーがその後バスタブに行き、カンカンになって、湯船に入らず戻ってきた。
★みどりさんは、ホストファーザーから日本の政治・経済・文化などについて次々に聞かれ、もっぱら I don't know. と答えている。もちろん東京都知事選挙について答えられるわけもない。ある日、「朝鮮・韓国人が日本に残っているのはなぜか?」と聞かれ、例によって I don't know. と答えたところ、「信じられん」という顔をされてしまった。
★ただし君はホストファミリーから部屋を与えられ、その部屋が非常に気に入っている。好きな音楽を聴いたり、日本への手紙を書いて過ごしている。ある日の夕食、ホストファーザーが「ただし、君はうちの家族と一緒に暮らすことについてどう感じているのかい」といきなり聞いてきた。......(他にも12例ほど紹介されたのですが、省略します)
生徒が困ったのは2つ目のことで、業者もこう告白します。「私も、このことについて、うまく言えませんでした」。
「ただ、文化の交流というのは、必ず衝突という場面が出てきます。その時に、黙ってないで、身振り手振りでやり取りできるかどうかで、言葉が通じるかどうかというのは3割以下です」。
4年前のことで思い出したのは、英語がそれほど話せなくともうまいことやったメンバーがいたということです。命令文で会話を通したメンバーあり、達者な身振りで自家用ヘリコプターに乗せてもらったメンバーありと、そういう話を聞くたびに、彼女らのたくましさに感心したものです。
さて、今度のメンバーは昨日の説明を聞いてどう思ったのでしょう。たぶん、不安は具体的なものでなく、漠然としたものなのだろうと思います。むしろ知らないことが多い方が「怖いもの知らず」でいいのかも知れません。そのために、ホストファミリーがかなりの犠牲を強いられたんだよなぁ、ということを思い起こすと、4年後になって改めて恐縮してしまったのでした。

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Feb/18(Thu)
東京都知事選挙?
:熊さん、風邪の方はどうです?
熊:うーん。治りきってないんだよねぇ。お酒を飲んだ次の日、復活してないんだよねぇ。
鯉:それはお酒を飲まないでくれ、っていうサインでしょ?
熊:いや、肝臓を鍛えるにはある程度のアルコールは必要だって、物の本に書いていたから...。
鯉:酔っぱらいの戯言はさておき、東京都知事選挙について伺います。解説は熊さんです。
熊:あの、私の知人で何人かが「評論家面するのはやめてくれ」って忠告してきたことがあったのね。
鯉:いや、評論はメディアに任せて、思っていることを言ってもらえればいいのです。
熊:あ、そう。今、立候補を表明しているのは?
鯉:三上満さん、野末陳平さん、鳩山邦夫さん、舛添要一さん...
熊:それに柿沢弘治さん、明石康さん(本当は2月17日現在表明前)。とりあえずこの6人か。
鯉:色分けをしてもらえませんか。
熊:みなさん「無所属」から出ると言っているぜ。
鯉:三上さんは「全教」の委員長をやった人ですから、共産党の人。
熊:「共産党を含む、広範な各種団体から支援を受け」るそうだから、党ではなく無所属。
鯉:でも「共産党の三上」を強調する戦術なそうです。
熊:ふーん。野末陳平さんは?
鯉:いわゆるタレント候補です。舛添さんもそうです。
熊:2人とも保守寄りだ。
鯉:野末さんがタレントだったことを知る人が少なくなっているように思います。
熊:彼も議員さんをしたり、党を作ったり、税金評論家になったりで、「霊感ヤマカン第六感」に出てたことを知っている人は...
鯉:35歳よりも上の世代でしょう。彼も国会で小会派を渡り歩いたように記憶してますが。
熊:根本的には保守でしょう。舛添さんも何度か「自民党から出馬要請を受け」ている。
鯉:栗本慎一郎が選対委員長でしたか。自民党への造反なんですが、こちらはあまり話題になりません。
熊:鳩山さんが民主党を「離党」して選挙戦に臨むのをどう考えるか?
鯉:この人もあちこちの党を渡り歩いています。だから「民主」の色を付けない方がいいと思っているのでしょう。
熊:「無党派」に媚びている感じがして、嫌だね。
鯉:だって、あの人たちの政策そのものが無党派に媚びていて......あわわわ。熊さん、何するんですか。
熊:別に無党派に媚びているのは、民主党だけでなく、どの候補者もそうだ。
鯉:すみません。あと2人残ってました。柿沢さんが立候補を表明しました。
熊:この人もあちこち党派を変えていて、自民党の本流を歩んでこなかったんだよなぁ。
鯉:最後はそれで、推薦を受けられなかったようなものです。
熊:明石さんは出ると思う?
鯉:自民党全体の意志かどうか、状況判断をしてますね。あれ、ずるいと思いませんか。
熊:「本能の柿沢、理性の明石」ということを印象づけようとしているんじゃなかろうか?
鯉:そういう場面は、明石さん結構見てますからねぇ。
熊:時間?もうそんな時間!あれまぁ。肝心なところに入らなかったねぇ。
鯉:というわけで、このシリーズ。もう1回続きます。

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Feb/19(TGIF)
東京都知事選挙!
:明石さんが出るよ。
鯉:というわけで6人出揃いました。
熊:じゃ、改めて「理性と本能」という話をしてみよう。鯉くん。
鯉:人間と動物の違いは、理性的に判断できるかどうかということなんです。
熊:それで?
鯉:違う意見にぶつかった時、主張はするけれども、一歩引くことができるのが人間であり
熊:できないのが動物、と?
鯉:そうです。男女が向かい合って立ち、互いを手のひらで押そうというゲームがあった時
熊:そのままだったら、無条件で男が突き飛ばす。
鯉:しかし、(それだったらあんまりだから、手加減しようか)というように、特に他人に対してはそういう思いが働くのだそうです。
熊:この間「異文化交流」で身を持って体験したんだろ?
鯉:そうです。で、柿沢さんと明石さんを見ていると、どうもそれを思い出すのですよ。
熊:今風に言うと「あぁ、柿沢さんこわれてしまった」。
鯉:で、明石さんは状況を見ていた。風を自分のところに持ってこようとしている。
熊:この2人に関してはそれでいいとして、あと4人候補者がいるんだけれども。
鯉:熊さんだったらどうします。
熊:「よい子」の公明党が態度保留。連立与党の自由党と、元連立・社民党も動きが鈍い。
鯉:ですから、熊さんだったら誰に入れますってば?
熊:こういう話っていうのは、「政治フォーラム」のようなところじゃなくて、一般的な茶飲み場でしたいのよ。
鯉:それ、熊さんの持論です。
熊:ところがこういう話は、世間では「タブー」とされていて、やっちゃいけないことらしいのよ。
鯉:私も、ある会議室でそういう話を振ったんですが、振った相手は逃げるし、「そういう話は別の部屋で」って誘われるし
熊:だから面白くないんですわぁ。で、さっきの話だけれども
鯉:誰に入れます?
熊:われわれ。東京都知事の選挙権がないのよ。
鯉:ありゃりゃ。でも、6人の中で誰か、っていう人はいるのでしょう?
熊:何か、6人ともメンツ最優先という感じがして、都政をどうするのか、都民をどうするのかという視点があるのかどうか。
鯉:結局、党利党略が最優先で、その次に私利私欲。無党派に訴えるというなら
熊:ビートたけしクラスが立候補を表明したら、6人とも吹っ飛ぶ。そういう可能性があるから、都知事選は怖い。
鯉:モーニング娘。の福田の脱退と東京都知事選挙とを比べて、どっちが関心事が高いんでしょう?
熊:そそ。そういうしょうもないことをいう層の支持を取り付けられるかどうか、だろうねぇ。
鯉:ところで、岩手県知事選挙もありますよね?
熊:こっちは、どの党が選挙戦を仕切るかどうかに関心があって、まぁ、選挙戦になりそうなのですが
鯉:県議会選挙がもっぱらの関心です。まぁ、選択肢がいっぱいある都知事選がうらやましいです。
熊:そういうこと。

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Feb/20(Sat)
定期試験のさなか、検定
年末試験に入りました。火曜日までの4日間が試験で、明日・日曜日が検定試験になっています。検定試験に関わる教科を受け持っている私は、昨日の試験で「検定試験模擬」よろしく出題します。採点を済ませて答案を渡し、分析してもらえれば明日は万全−−という運びだったのです。
ところが、出来がまるでよろしくない。きれいな答案が1枚。まぁまぁの答案が10枚弱。あとは厳しい答案で、どうしようかという状況です。善意に解釈すれば
「他の教科に忙しくて、私の科目に集中できなかった」
ということになりますが、これでは前途多難です。語群からの言葉をそのまま引用しなかった答案、時間が足りなくて書ききれなかった答案ということだけなら、まだ修正が効きます。しかし、採点するこちらも厳しい。
本来なら、試験最中に悪い答案を渡して動揺を煽ることはしたくないのです。しかし、どこをどう間違っているのか示しておかないと、検定もおろそかになってしまいます。やっぱり、けさのホームルームで檄を入れるのでしょう。
「しっかりせい。新しいことに手を付けることはないから、答案を見直せ!!」、と。検定では、私もまた試されることになるのです。

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Feb/22(Mon)
バリアフリーについて
週間ぶりに盛岡に行ってきました。インフルエンザがなかなか回復せず、午前中には咳き込む場面もあったのですが、いつもほど運転も疲れず、往復200キロを済ませてきます。区界峠も積雪がなく、特急バスの後ろを追走したおかげで、行きは1時間40分ほどで盛岡に着きます。
さて、寒さのせいなのかどうか、バスもガラガラ。日曜日だというのに、デパートもそれほど混んでません。ふだんは観光客相手でそれなりに賑わっている東家別館(あずまやべっかん・盛岡中ノ橋通1−8−4、019−622−2252)もガラガラです。1階のテーブル席の客がいなかったのですが、こちら3歳と2歳の子ども連れ。恐る恐る
「2階(=座敷)に行っていいですか?」
と尋ねます。
−−どうぞ。
2階に行きますと、座敷もふすまで半分に仕切られています。で、こちらはランチ(840円・その後平日のみ。11:30−15:00)を2つ頼み、ちょっと足りなかったのでとろろそば(735円だった?)も頼みます。もう2階貸し切り状態だったのですが、ランチのごはんのおかわりはさせてもらえるわ、子どもに水を持ってきてもらうわと、これはサービスの範囲内だとして。ランチを頼んだのが2つだったのに、子どもにまでデザート持ってきてもらったり(注・ちょっと小振りで、2皿でなく1皿です)と、マニュアル通りじゃない対応がうれしゅうございました。
その後買い物をして、東家でもらった紅茶券を使うべく、向かいの喫茶店・シャトン(中ノ橋通1−3−20、019−653−0234)に戻ります。本来、この店は子どもを連れて行くようなところじゃない狭さなのですが、こっちは茶がほしい。で、椅子席が塞がっていたので、娘を抱いてカウンター席で過ごします。場違いだったと思いつつ、何となく談笑していた客人に対して「子ども連れのために、カウンターに動いてもよさそうなものを」と思います。もっとも、デパートで行列して待っているよりは、ストレスははるかに少なかったのですが。
さて、東家をここまでにした店主は、一昔前に県議までした方でした。子ども会の活動、障害者への関わりにおいて、それは積極的な方でしたが、今は表に出てきません。風の便りでは、彼自身が週2回ほど透析を受けているらしく、表に出られないのだということも聞いています。東家に行っていつも感心するのは、どの店員もぎこちなさはあるにせよ、弱者(子ども・障害者など)への応対ができることにあります。それは店長の心遣いから来るものだろうと思います。で、一歩踏み込んで「バリアフリー」について言うと、東家別館の入口は引き戸になっていて、それほどストレスを感じないで済みます。ただし、2階への階段が急で、介護が必要になります。そういう客は1階で対応するか、店員が介助することになるのでしょうが、そこ、どうにかならなかったか。さらに、ランチの後に「紅茶券」をもらうのはよいとして(これで、ランチが1,050円になります)、猫の額のようなシャトンの入口・店内に車椅子をどうやって入れるのか−−初めから無理です。もっとも、盛岡の道路が城下町の名残で袋小路が多く、車椅子が縦横無尽に走れる状況ではないのです。路地裏から自転車がいきなり出てきますし。
この東家−−シャトンをはしごし、「いいなぁ」と思う人々が多くても、好奇心旺盛なハンディキャップを持つ人が入って来られなければ、まだまだバリアが張られている状態なんでしょう。お茶を飲むだけだったら、紅茶を運んで済むのですけれども、店を見たい要望がかなうかどうかは、難しいということなんです

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Feb/23(Tue)
だんご兄弟」について
の歌は1月の「おかあさんといっしょ」で何の前触れもなくかかってきました。c-moll(ハ短調)のタンゴで、ずんずんずん/ずず/ずんずんずん/ずずという感じでリズムを刻み、子どもたち。とくに息子が「何だ何だ?」と食い入るように画面を見た−−というのが始まりでした。彼の集中力は放送3日目にして、ひらがな200字ほどの詩を覚えてしまい、4日目には「だんご、だんご」と歌っていたのでありました。今は下の子もソラで歌ってます。恐ろしや、子どもの記憶力。
ブレイクの兆しは、2月7日の「おそく起きた朝は...」で、森尾由美と松居直美が
「だんご3兄弟いいよね?」
「あれは聞くと涙するわぁ」
と礒野貴理子に薦めたあたりからあった(注・その日、私は仕事をしていたので、妻に聞いた)と思います。そのノリでフジテレビが取材をし、週刊現代、TBSも取り上げるというありさまです。これ、NHKの子ども番組の曲なんですけど。
ブレイクしたのは、おどろおどろしい曲調に加えて、絵を「バザールでござーる」の内野真澄に書かせ、アニメで
「だんご3兄弟」
といきなりテロップを出す手法をNHKで取り上げたのが新鮮に見えたこともあるのでしょう。
と、事情を知っている方はだいたいわかったでしょうが、知らない方は「何言ってるんだ」って思っていることでしょう。歌詞を書くと著作権にかかると思うので、3月3日に出るらしいCDを買って聞いてください。ところで「だんご3兄弟」がヒットチャートに出れば、けんたろうおにいさんとあゆみおねえさん。その手のテレビ・ラジオ番組に出て、紅白にも出るのでしょうか?

注)これを書いた日の夕方、FMで早速流れてきました。CDを買った人には「だんご3兄弟のひみつ」のしおりが付いてくるんですって。
注2)本当に「紅白」に出たのは、みなさまご存知の通りです。
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Feb/24(Wed)
このページのドメイン変更について
日、個人ホームページのリンク先からメールが来て
「ホームページのドメインに変更はないのか?」
という内容でした。丁寧なメールに恐縮しつつ、手続きを取ります。2年前に登録した内容と若干変更があって(子どもの年齢が増しているのと、「自己紹介」じゃなくて「日記」にジャンルが移ったこと、など)、そちらは急いで手直しし登録します。あちこちにリンクをお願いしているので、こちらから修正しないといけない部分もありそうです。またFM OSAKAのウェブマスターは、リンク先のページをチェックしていて、向こうでジャンルを入れ替えてました。重ねてありがたい限りです。
さて、表題のドメイン変更についてですが、結論からいうとありません。多くのプロバイダが
www.***net.or.jp/
というのを4月から
www.***net.ne.jp/
に変えます。大手は1年以上前から"ne"に変えることをアナウンスし、現在はorもneも使える状態になってます。しかし、私の知っている某プロバイダは2月にneに変える通知をし、両方使える状態は3月から。4月からはneしか使えないようにするみたいです。いいのか、そんな短期間で?
ところで、このページ/メールアドレスのドメイン変更はありません。メインのASAHIネットがドメインをorのまま続けるため問題なし。サブのDTIは以前からneドメインなので、これまた問題なし。よって、4月からもそのままホームページにアクセスできる、ということです。

注)現在はDTIを脱会してますので、別にサーバーを置いてます。

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Feb/25(Thu)
正しいモデレーター
:熊さぁん。インフルエンザは抜けましたか?
熊:鼻が詰まっているけれども、まぁ、動悸が治まって1週間になるからいいかな。
鯉:さっ、まじめにモデレーターしましょうね。
熊:ところで、モデレーター−−会議室の議長のことで、シスオペ・プロデューサーなどと言っているところもあるが
鯉:要は、BBSを仕切っている人?
熊:そそっ。コーヒー店のモデレーターが5人になったけど、新しいモデががんばっているじゃないか。
鯉:意外でした。今までの4人が霞むほどの働きです。
熊:彼が偉いのは、北海道・東北・関東・中部...といったところを全部回って、一通りのコメントを出していること。
鯉:ベテランと言われている人は、なかなかそこまでやってなかったのです。
熊:そんな、奥歯に物の挟まったような言い方をしなくても。
鯉:ずばり、怠慢でした。
熊:そんな、はっきり言わなくても。
鯉:どっちなんです(--;)。
熊:まぁ、コーヒー店は議長なしで動いてきたから、ベテランこそ慎重な書き込みだったけれども、若手も必要だった。
鯉:でも、やっぱり、他のモデが霞むのはどうかと思います。
熊:「地域性」ということで、コーヒー屋さんは5人モデなわけだけども、彼のようなモデがいれば3人でも賄えるような感じ。
鯉:私から言わせれば他の人は「機能してない」。
熊:ところで、よそに厳しい鯉くん。君のところの茶店はどうなっているの。
鯉:うちも、正しいモデレーターがいて、合いの手が入ってます。
熊:でも、東2:西1の比率はきついねぇ。
鯉:西のネタを書こうにも暖簾に腕押し。書いていて「本当にこれでいいんだろうか?」って思います。
熊:東にも競合店ができた。で、客が流れる。
鯉:それは客引きをすればいいことです。
熊:どうやって?
鯉:品揃えには、フットワークで対抗するのです。そこが命です。
熊:まるで、宮古の親切な電気屋さんみたい。
鯉:O越電気。値段はDやMの方が安いんですけど、チラシを配って歩いているところは評価します。
熊:それが小さい店の生き残りということだな。
鯉:それにしても、地域振興券を大型店で使えない動きというのはあこぎです。
熊:だから、地域振興券の存在自体、歪んだものなんです。
鯉:使う人も歪んだ人?
熊:まぁ、否定しない。
鯉:ごめんなさい。うち、使う人なんです。
熊:あっ、やっぱり(--;)。

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Feb/26(TGIF)
「臓器提供意思表示カード」が使われる時
がそのカードを目にしたのは、ローソンででした。黄色いカードには「臓器提供意思表示カード」とあり、天使になっていく人を真ん中にし、4つのハートが飛び立つ絵がついています。裏を見ると、臓器提供について3つの選択肢から1つ(もしくは2つ)選ぶようになっています。
>1.私は、脳死の判定に従い、脳死後、移植の為に○で囲んだ臓器を提供します。(×をつけた臓器は提供しません)
>   心臓・肺・肝臓・腎臓・膵臓・小腸・その他(   )
>2.私は、心臓が停止した死後、移植の為に○で囲んだ臓器を提供します。    (×をつけた臓器は提供しません)
>   腎臓・眼球(角膜)・膵臓・その他(   )
>3.私は、臓器を提供しません。
これに署名年月日・本人の自筆署名・家族の自筆署名の欄が加わります。
昨日、ニュース速報で入った「臓器移植へ脳死判定」というのは、高知の40代の女性が、
・1と2に○をし、
・自分と家族が署名したカードを持っていて、
・手術に家族が同意した。
ということになります。
さて、ローソンから取りあえずだけのカード。具体的に現実のものとして示されました。現段階で、私自身「脳死を死」と判断することに躊躇しているところがあり、○を付けても2番なんだろうかと思ってます(注・まだ印を付けてなく、持ち歩いていません)。ただし、この高知の一件が具体的に動き出し、形が示されたなら、もしかすると考えを変えることになるのかもしれません。
ところで、一報が入ったのは高知からでした。高知といえば、橋本知事が「非核三原則」を証明した船でないと寄港を認めないという条例案を出しているところです。ライオンズもタイガースも高知でキャンプをしてます。次回は「なぜ高知なのか?」ということを探ってみたいと思います(この項、続く)。

注)厚生省と(社)日本臓器移植ネットワークが作成した資料を参考にしました。問い合わせは0120−78−1069です。
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Feb/27(Sat)
高知からなぜ第1号が出るか?
7年前、知人がまだ高知に住んでいた時に、数日間泊めてもらいあれこれ聞く機会がありました。ゴールデンウィークのころで、「山間部が雪になる」という天気予報に驚いたり、高知城近くに土佐犬が大きな顔をしていたり...。一方でプロの吹奏楽演奏会(オレンジホール)に結構な空席があったり、街の規模が意外に小さかったりという発見もした高知体験でした。
知人は「いごっそう(=高知方言で、気骨があること。がんこ者のことをいう[大辞林])」の意味をこう説明します。
−−高知では自民党共産党が両方とも半端じゃなく強い。逆に社会党(=当時)のようなどっちつかずの政党を支持していると「中途半端な考えだ」ということで、かえって相手にされない部分がある。両者の考えがあまりにも離れていて、大変だが、とことん話し合った後は両者とも納得する気風を持っている。だから、後から議論がねじ曲げられるよりずっとすっきりしていてやりやすい。もし、ねじ曲げようとする輩がいても、ほとんど相手にされないので、非常にすっきりとしている−−のだそうです。
さて、臓器移植を希望している人から「初の脳死判定」が高知で行われています。私から見れば「先進的」に見える彼女(と家族)の考え方は、当事者から見ればそうでもないようです。昨日の放課後、「臓器提供」について生徒と話したのですが、
「私は喜んで提供したいけれども、親がたぶん死体にメスを入れることに反対すると思う」
と生徒が口々に言います。そうだろうなと思います。ですから、カードの記入も家族の同意も取り付け、すでに「臓器移植」を既定のものとして受け入れられる先進性に、敬意を表するものです。こちらは報道に接し、ようやく重い腰を上げたところです。
もう一つ。橋本・高知県知事が「外国艦船に非核証明書をつけることを外務省に求める」条例を提出したことについて。大部分の自治体は「国のやっていることに注文はつけない」姿勢を取っています。現に増田・岩手県知事も「非核証明書」について注文を出す様子がありません。で、橋本知事は放送局の一職員から、県民に乞われて知事に当選したのでした。そういう「よそ者」を受け入れる土壌があることも、「第1号」は高知から、というルーツになっているのじゃないかと思います。どちらかといえば、橋本知事は「保守系」だと言われていました。でも、今回の条例案を支持しているのが公明・共産・社民といった、いわゆる「革新」系というのもおもしろいところです。いや、「保守」「革新」と分けたがるわれわれが、高知から見ればおかしな存在なのかも知れません。

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