1999/August

             
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Aug/2(Mon)
サザエさんのプレッシャー
ってるつもり(日本テレビ)で長谷川町子の生涯を取り上げます(8/1放送)。彼女の自伝は『サザエさん打ち明け話』などで読んでましたが、実像は彼女自身が描いたような軽妙なものではなく、壮絶なものだったと改めて画像で知らされます。
『サザエさん』が戦後史のテキストだったことは、大学入試問題にも取り上げられていることで説明できますが、樋口恵子がそれを補足すべく、こんな説明をします。「サザエさんちで電化製品(洗濯機・冷蔵庫・掃除機など)が取り入れられたのは、およそ普及率50%だったころ」で、先走りもせず遅くもならずという感じで絶妙だった、と。サザエさんを継いだ『フジ三太郎』の場合、紙面で取り上げられると「流行がピークを越えたころ」と言われていたようですが、その辺が世の中のスピードと関わってきます。
世の中のスピード。長谷川が紡ぎだしてきた「3世代同居家族」の物語が、1970年代に入ってずれてきます。せめて、主人公たちには年を取らせないで、彼女の求めた家族像を描き出しつづけた。しかし、
・カツオの同級生がお弁当を作ってもらえず教室で自炊した。
――そこで、新聞連載が終了するのです。
『サザエさん打ち明け話』に見る長谷川は、あくまで軽妙な人でした。連載のプレッシャーと戦っているといっても、そこは彼女の画風で緩和され「そんなもんか、ハハハ」で流してしまったところがあります。しかし、関口宏にかかったせいか、テレビというフィルターを通したせいか、実は相当なプレッシャーだったのだ、と。番組で姉の毬子さんに言わせたところに、説得力があるのです。
「自分の部屋があるのに」と言われながら、家族の中でおしゃべりをしながら絵筆を握ったというのは、プレッシャーを紛らわすための彼女のせめてもの抵抗だったでしょうし、絵筆を折った時に家族のことを「インディアンがのろしを上げたように喜んだ(=サザエさん打ち明け話)」と表現したのは、あながち誇張ではなかったのです。
番組の冒頭でやくみつるが「長谷川町子は、最高の時事漫画家だった」と絶賛してましたが、それは特に初期の作品を見て感じ取れます。繰り返しますが、サザエさんは戦後史の格好のテキストです。だから、アニメーションも全集も彼女の手を越えてまでも愛されつづけられているのだろうと思います。しかし、プレッシャーにまで目が行かなかった。彼女一人がその役回りをしたことは、やはりプレッシャーだったと、没後7年にして気づくのでありました。
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Aug/3(Tue)
インターハイ本番
99岩手総体が始まりました。
熊:驚いたよな。IBCニュースエコーが番組時間を削って、別枠で「岩手総体」の番組を組むんだもん。
鯉:さすが、コカ・コーラ(10分番組のスポンサー)。ニュースエコーが番組そのものを削るというのは...
熊:めったにない。高校野球の中継を入れた時ぐらい?
鯉:です。一関商工が勝ったときですか。で、昨日もニュースと特番で取り上げてましたが。
熊:公式スポンサー、強しです。インターハイ会場で高校総体グッズを売っていたけれども
鯉:あれ、Tシャツ一つにしても10種類ぐらいあるんです。でも、一番格好いいのはコーラのTシャツです。
熊:大会前に「ここにテントが出て」って話があったよね。あれ、どうなるのかなぁと思ったら
鯉:しっかりとグッズ関係・飲料関係・お土産関係が揃ったのです。「お祭りねっ」と誰か言ってました。
熊:肝心の大会そのものは、昨日から本格的に始まったんだよね。
鯉:ウエイトリフティングの会場でも、種目別開会式がありました。
熊:江刺西体育館、あそこ冷房が入ってなかったけれども、暑かったねぇ。
鯉:プラカード嬢が倒れたのはわかるのですが、選手もぐったりで、1人倒れてました。
熊:舞台裏はてんやわんやだったのでしょ?
鯉:まぁ、終わってみればそれなりに立派に見えました。そこが大舞台の不思議なところです。
熊:開会式の後の獅子踊りと写真を撮る一行が相次ぎました。
鯉:珍しいですからねぇ。プラカード嬢と写真を撮る選手団も
熊:それもお約束。でも、意外とそういう関係って少ないです。時代の変化なのか、どうもドライな感じ。
鯉:さて、全国大会のウエイトリフティングでの岩手県勢の活躍なのですが
熊:53kgと56kgが昨日あったけれども、「地元」というプレッシャーが空回りしたのかなぁ。
鯉:県民体の時と比べて、動きが硬かった感じです。
熊:FM岩手もインターハイ特番をやっていて、主だった選手にインタビューしてたけど、もう、次の大会の抱負を言ってるの。
鯉:「国体で頑張ります」って。まぁ、終わってしまえばあっという間ですが。
熊:インターハイグッズ購入に精を出してください。
鯉:ちがぁう。インターハイ、頑張ってください、でしょ。
熊:KIOSKでも売ってるよ(^_^;)。
鯉:熊さんってばぁ(--;)。
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Aug/4(Wed)
盛岡さんさ踊りを見る
岡さんさ踊りが終わりました(今年から8/1〜3)。妻と息子は3日連続通い詰めで、皆勤賞です。
おおまかに言うと、盛岡の市役所前からスタートし、中央通を3万人がパレード。5千人が太鼓を叩く(注・3日間で)もので、行列が通過するのを見届けるまで2時間ほど要します。その後2時間は「輪踊り」と言って、観光客にも踊らせる、そういう祭りです。各団体(昨日は「第10集団」までありました)が過ぎていくのを見て、テンポの取り方がバラバラ(♪=100〜200)なのに戸惑い、団体と団体の境目は大変だろうなと、妙なところに思いが行きます。
1時間ほど内丸付近の最前列で見てましたが、子どもが飽きてきたので、中座。東大通で食事をして、再度行列を見ます。そのうち娘が前方で踊り出し、対抗して歌い出します。これ、昼寝の賜物です。そうこうしているうちに「ミスさんさ」が乗る花車が前を通過し、輪踊りへと続いたのでした。
「祭り最終日だ、盛り上がっていこう!」という輪踊り隊を遠目にしながら、でも、整然と踊っている面々に感心します。
「阿波踊りは風紀が乱れた面々が祭りに入ったために、雑然としたものとなってしまった。『さんさ』の方がすっきりしている」
とは、東北・四国両方に通じている知人の談です。確かに踊る方も見る方も整然としていました。
いつもはどこかで1日雨にたたられるさんさ。今年は雨こそ降らなかったのです。しかし
「人は出ているのだけれども、食べ物の売り上げは年々減っててねぇ、今年もさっぱり」(県庁近くのある飲食店)
というのが実情で、お祭り気分に浸ってられない現実にも目が行ったのでした。
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Aug/5(Thu)
ソフトテニスの必然
ンターハイ・ソフトテニス男子団体で黒沢尻北(岩手)が頂上に立ちました。地元開催で地の利・人の和が働いたことは言うまでもないのですが、目時監督が卓越した理論の持ち主だということにも触れておかなければいけないでしょう。
岩手では高校ソフトテニスの大会ごとに会報が出て(=『よんころ』)、役員がゲームの講評を細かに記しています。たぶん、このインターハイでも「速報版」が出回っているでしょう。それには毎回
「あと1点が欲しい場面で、どういうサーブを打って、この打球の方向に前衛がこう動いたら、後衛はこういう打球を打つ」
というように指南が書かれているのです。で、
「この選手はこういうセンスはあるけれども、こういう欠点があり、試合でそれが出た」
とびっちり記されているものですから、にわか顧問だった6年前、(かなわんなぁ)と思いながら会報を読んでいたものでした。
さて、黒北・団体6人のうち、5人は盛岡からの選手だったそうです。5年前から目をつけ、手をかけていた選手が、その通り結果を出すのですから立派なものです。
・中→高とつながった指導
・確かな指導理論に基づいた練習
・学校内部だけでなく、各方面から受けた指導
この「各方面」というのは県下の指導者はもちろん、対外試合を重ねて指導を受けるというのも含まれます。
どちらかというとノーマークだったソフトテニスの躍進。実は必然の結果だったのです。
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Aug/6(Fri)
通好みのウェイトリフティング
インターハイシリーズがもう1回続きます。4日間のウェイトリフティングが終わりました。
熊:新聞では「重量挙げ」とあります。写真、撮っておけばよかったねえ。
鯉:終わってみればあっという間でした。競技の面白さに気づいたときには、もう105kg+級でした。
熊:実際に見た選手が新聞の記事を飾っていたのも、より身近になった感じだった。
鯉:江刺西体育館は、熱気ムンムンでした。昨日は風があってそれほどでもなかったのですが、
熊:中にいるだけでじわっと発汗するんだよ。立っているわれわれですらそうだったから
鯉:選手は大変だったのでしょ?
熊:ところが、冷房なしの体育館でかえってよかったらしい。
鯉:なぜです?バーベルを持ち上げる手が汗で滑って、どんどん落ちていたじゃないですか。
熊:あれは進行が速くて、タイミングが取りづらかったから。スナッチの記録が伸びそこなったのは、それじゃないかなぁ。
鯉:スナッチというのは、1回で頭上に持ち上げる技です。
熊:もう一つ、いったん肩まで上げ、持ち直してから頭上にするのがクリーン&ジャーク。この両者で記録を競うのだ。
鯉:読者への解説はその程度にしましょう。で、西体育館は冷房なしでした。
熊:「夏は暑い」とわかっているから、下手に冷房で体調を崩されるよりは、熱気があって盛り上がる、と。
鯉:ウェイトも結構心理戦の様相がありました。
熊:試技3回。その中で安全策を取って「確実に挙げる」か、はたまた強気に「記録を狙う」か。通好みだ。
鯉:学校対抗を制したのは、山梨・日川高校でした。
熊:4位にも山梨の桂高校か。テレビ山梨のクルーが終日撮影してたねぇ。山梨日日新聞の記者も張り切ってたし。
鯉:強い学校は、応援も組織的なのです。一般席から声援の塊が飛んできて、どっきりします。
熊:地元の応援を凌いでいるんだよね。他校の生徒がTシャツ姿になっていたのに、彼らは上下ジャージ姿だった。
鯉:監督さんは好々爺とした感じでした。
熊:でも、上下関係がかなり厳しい感じで、表彰式もナンバー1の生徒からしか向かわなかった。
鯉:なかなか地味な競技です。
熊:玄人好みだよね。ところで、お土産の売れ筋は何?
鯉:インターハイグッズを別にすれば、岩谷堂羊羹でしょうか。
熊:これまた、玄人好み。
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Aug/7(Sat
大船渡港さんま直送便について
年の文言とどこが違っているのだろうか、と思いつつ、大船渡から「さんま直送便」の案内をもらいました。よかったら、どうぞ。(以下、原則として送られた文言のまま)

大船渡港さんま直送便(ご案内)
 皆様のご愛顧により「大船渡港さんま直送便」も14年目を迎えることができました。心からお礼申し上げます。
 今年度も、より新鮮なさんまを発送いたしますので、ご注文いただきますようご案内いたします。
 なお、例年直送便開始当初は、多くの方々からのご注文で発送が少し遅れることがございますので、あらかじめご了承願います。
                                  記
1.数量・料金
 Aコース(15尾入)2,500円(全国一律送料共・消費税込)
 Bコース(20尾入)2,900円(    〃     ・  〃  )
 Cコース(30尾入)3,700円(    〃     ・  〃  )
2.実施期間 1999年9月1日〜10月30日
3.申込み先
 〒022-0002  岩手県大船渡市大船渡町字永沢6-16
          大船渡港さんま直送便係
          電話(0192)27−9999
          FAX(0192)27−5655・27―0023
4.支払方法
 商品発送後に送付する振込通知書により支払う。 

というわけで、浜ではぼつぼつさんまが出ているようです。これから、食べてきます(^_^;)。
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Aug/16(Mon)
同窓会
学の同窓会の案内を受け取り、早々と出席を表明はしていたものの、(誰か話し相手はいるのだろうか)といった不安を漠然と抱えての出席でした。
ふたを開けてみると、172名いた卒業生のうち2割強の出席。こちらは(まぁ、そんなもんか)と思うのですが、恩師は幹事に言います。
「(月遅れ)お盆だから、参加もままならない。正月2日にしなきゃ」。
確かに、欠席した面々の葉書を見ると
「子どもから手が離せなくて、今回は欠席します」
という文面がいくつもありました。
さて、メディア関係にいるN子は言います。
「私たちの年のころって、何か中途半端なような気がする。上昇するにも持って行き場がなく、周りからは煙たがれ...」
だから、今回の同窓会も集まりにくいのだ、と。確かに、他県から集った面々もいましたが、
「子どももいて、仕事も忙しく、いろいろと大変なのよねぇ」
という声も、どこからかします。事実「出席」と返信しておいて、欠席を余儀なくされた方もありました。
私自身。同窓会に目を向けなかったころには
「過去のしがらみに引きずられていては、現代は生きられないのさ」
と粋がっていたこともありました。余裕がなかった。自分自身に負い目があったともいえます。それがここ何年か(30歳前後)、
「まぁ、出てもいいか」
という姿勢に変わっているのです。教員になって恩師の言動を思い起こすことが多くなった、それもあります。同級生とも話してましたけど、恩師と「うち(=中学)の教育は30年先を行っている」と話をすると、(その通り!!)とうなずく自分がいました。
3次会で、80年代のカラオケ・オンパレードとなり、なぜか横文字の曲一辺倒になります。(なんだろうな、これ)と思いながらも、大合唱になり、ふだん歌うことのない曲が続くと、(あぁ、こんな時代もあった)と、思い出します。N子が心地よく仕切っているのを、これまたこちらも気持ちよく仕切られ、(あぁ、よいわぁ)と思った一夜でした。

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Aug/17(Tue)
「盛岡市大会ガイドブック」を入手する
99岩手総体も水泳部門を残すのみとなりました(8/17〜20)。各県からのアスリートが華々しく活躍する姿を見せられると、こちらまで心躍りだします。あと4日、楽しませてもらいます。
さて、とあるホームページ(←どこか失念したのです。申し訳ない)で、
「インターハイのガイドブックに高校生が集めた情報があって、これが結構使える」
とありました。盛岡市役所でもらえるらしいと聞き、向かったのですが見当たりませんでした。しょうがない。盛岡駅の案内所(新幹線ホームの北・南に1ヶ所ずつ)で頂戴します。パラパラと見て、(あっ、使えそう)と思いました。じっくり見て(これはいい)と思いました。知人にも見せて(これは面白い)と言われました。
競技日程・交通案内(例・盛岡駅から徒歩32分)・観光案内...といった基本を押さえているのは言うまでもありません。何より「高校生が集めた情報」が、われわれから見ても面白いのです。13校の、主に美術部の生徒が作成した「エリアマップ」はDTP処理あり、叙情風あり、芸能情報ありで、くすっとするところがツボです。13のエリアマップというのは、きちっと分割したわけでなく、ある学校とある学校の持ち分が重なっていたりするわけで、それはそれで各校の性格が表れています。
「このあたりは、コンビニを使おう」
「この近辺のデパートはここが一番」
「この店は消費税をまける(えっ?)」
「ここは、おばけがでる(--;)」
......これ以上書くと楽しみを奪ってしまうのでやめます(^_^)。
さて、私が手にしたガイドブック。実行委員会に問い合わせれば若干あると思います。インターハイが終わる前に、どうぞ。
電話:019-639-9033(全国高等学校総合体育大会盛岡市実行委員会事務局)
FAX:019-639-9023
mailto:interhi@nnet.ne.jp

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Aug/18(Wed)
イリュージョン'99
学期前の仕込みで職場に行きます。吹奏楽部の面々が、アンサンブル・音階などと基礎練習に励んでます。同じ曲を何度かやって
「あれ、この曲。音合ってたっけ」
とやってるパートがあります。(何練習しているんだよ、全く)とぼやいても、(顧問に楽器移動をさせるんじゃないよ)と思っても、それでも2時間ほどずーっとやっていたのはコンクールの曲でなく、基礎練習でした。

@業を煮やした私は、禁を犯して指導に入ります。
@「あのねっ。いまさらイリュージョン(1981年の吹奏楽コンクール課題曲)をやっている
@みたいだけど、君たちのは音に勢いがないの」。文句をたらたらと言っているうち、い
@つの間にか顧問が消えます。
@その後、合奏をさせるわけでもなく、「2つしか指導しない」はずが、その2つをあれや
@これや並べ立て、
@「だから君たちはわかってない」
@と愚痴ります。あれあれ、周囲にはギャラリーが増え、気がつくと部員たちが減ってま
@す。1年生がいない。知って
@いる数人だけです。
@「だから、ピストン楽器を吹くときにはトランペットとトランペットが...」。ペットパートから
@言葉じりをとらえられます。
@「うるせぇ。トランペットとチューバだ...」。

そんなこんなと会話しているうちに、これが夢だったことに気づきます。原因は、吹奏楽欠乏症です。
同窓会で幾人からも「今は吹奏楽をやってないのか」と聞かれました。「いや、現顧問が強力で、弓をやっている」とそのたびに答えてましたが、夢は正直なのですね。(楽して過ごした夏季休業)より、(汗して苦しむコンクール)の方がよい、といっているのですから。
学校はきょうから新学期、コンクールは22日が本番です。

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Aug/19(Thu)
デジタルな脳への不安
、基本的にはデジタル志向だと思ってます。新し物好きで、あちこちに興味・関心が飛んで、前後脈絡なく、見境もないことを口走ったりする。そして、ときどき自己嫌悪に陥り、早まった自分を諌める...。
さて、そういう私がノートパソコンを手に入れました。予定遂行ソフトに仕事の予定を入れ、キーボードを打っている状況はもっともらしい。そう、錯覚してしまいます。
(何も、予定を立てるとき、パソコンに向かって立てなくても、手帳を見て書き込めばいいじゃないか)
という囁きと
((使いこなしたら、もうパソコンが手放せなくなるぞ))
という期待が微妙に交錯しているのです。実際、キーボードで授業の構想を練っていると、次から次へと発想が浮かぶのは、デジタルな脳だからでありましょう。この様子では1週間もしないうちにパソコンが道具と化すのでしょう。でも、脳裏を不安がかすめます。
(パソコンに頼って仕事をしたら、手作業ができなくなり、退化するんじゃないか)
というアナログサイドからの自問があるのです。つまり、パソコンが動かなくなったらどうなるんだろうと。
想像するのは、キーボードに向かって仕事をする自分です。たぶん、そっちの方が能率は上がるでしょう。しかし「能率の上がらない作業」を切り捨ててしまってよいのか、漠然とした不安があります。その不安がどういう形になって表れるのか、それもまた不安です。デジタルな言動に拍車がかかり、アナログな言動を切り捨てやしないだろうかというのが、正直なところです。

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Aug/21(Sat
若者に職を!!
:夏休みも終わって、職場もあれこれ蠢いてきました。昨日は就職関係の会議もあり...。
熊:よっ、鯉ちゃん。その調子なら、今日は私の出番はないねっ(^_^)。
鯉:いや、そろそろ熊さんを出しておかないと、読者に忘れられてしまわないかというマスターの配慮です。
熊:われわれにはファンもいるけど、「この文体、読みづらい」という読者もいるのですよ。
鯉:いや、マスターは「この文体、ネタに詰まっているときには重宝している」と(^_^;)。
熊:ところで今週の週刊プレイボーイ、見たかい?
鯉:グラビアには知っている人はいませんでした(^_^;)。
熊:これだ(--;)。あのね、週プレは記事は硬派なの。この記事、見ろよ。
鯉:「<10代の就職率50%>の青森を救え!」。見ましたけれど、なかなか衝撃的です。
熊:
「今年の3月末、高校卒業者のうち県内就職を希望したものが761名。うち156名が就職できなかった(前年比の3倍)」。
鯉:「就職できても、ほとんどが希望とかけ離れた職」。
熊:「いったん会社を辞めると、新しい仕事を見つけるのは至難の業」。
鯉:「求人誌の半分は、東京方面からのもの。それも夜の商売が多い」。
熊:こういう現状で、それでも就職しなければいけない若者に希望はあるかというと、難しいんだな。
鯉:「だから、勉強しなさい」と。「俺、勉強できないから、就職する」と宣言したところで、その就職先がない。
熊:勉強して、資格を取って、さぁ就職試験というときに、採用してくれない。
鯉:高校生たちの思惑と、会社の思惑と、かみ合ってないんです。で、週プレは希望をどこに持っていっているのでしょう?
熊:農業、ってある。そこにほのかな光が見えるのだけれども
鯉:最後は「がんばれ」ですか。何を頑張ればよいか、見える人はよいのですけれども、自暴自棄と紙一重です。
熊:そういえば「大学入試は強気の志願で、とにかく必死になって勉強しろ」という記事がありました。
鯉:昨日の朝日ですか。でも、「勉強してどうなるの?」という答えが、ますます見えにくくなってますよね。
熊:デジタル的発想だと「いいことあるの??わかんない!?じゃ、遊ぶ!!」となりかねないなぁ。
鯉:とにかく、希望が見えるように、事態が好転するようにって願います。
熊:週プレはまじめに書いてますので、まぁ、読んでみてください。

注)高校生の就職希望者への求人がさっぱり。とうとう全国各地で高校生対象の「合同企業説明会」まで開かれる(’99/9/20NHKニュース)ようです。
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Aug/23(Mon)
吹奏楽コンクール、雑感
奏楽コンクールの県大会。行かなかったのですが、8時前にはサイトに結果が出てました。高校A・Bの代表校が掲載されていて、ついでに他県の状況も垣間見ることができ、「情報」はつかんだつもりです。ついでにゲストブックにも詳細が出ているので、あわせてご覧下さい。
さて今の吹奏楽コンクールは、片手間でやるほど甘くないレベルになってますので、コーチをつけて合理的に攻め、かつ練習時間も確保しないと一定の成果を上げられません。うちの顧問は必死でやっているのに、大会直前に会議が続き、指導が手薄になっている姿を見てますから、彼の心境を察することができるのです。「どうして、うまいこといかないんだ」と。
そういえば、
「部員の数がいて、楽器さえ買ってもらえれば、うちからいくらでもコーチを呼べます。そうすれば、すぐ上達しますよ」
ともっともらしく言われたのは1年半前。で、コーチをあれこれ呼んで「音が変わる」のを実感したのは1年前。そんな経験を各バンドがどれだけ積んでいたかどうかが、最終的に結果となって表れたのだろうと思います。最優秀の盛岡白百合(高校A)や盛岡北(高校B)は、指導者に恵まれていたのも大きな要因ですが、もう一つの高校A代表・一関二は指導者が変わっても好成績だった。バックアップ体制が整っていることを感じるのです。
朝日新聞・岩手版は、去年まで金賞しか学校名を載せてませんでした(年によっては「指揮者名」を書いたことも)。今年は金・銀と記してます。「頑張れば、銀賞までは報われる」というコーチの言葉が、ふと思い出されたのでした。

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Aug/25(Wed)
この夏の1曲
DJさんこんにちは。さて「この夏、思い出に残った曲は?」という問いに、いろいろと思いを巡らすのですけれども、こちら、それほど印象に残る曲がないのです。「思い出の1曲」というのは、強烈な体験を伴うことが多いのですが、仕事や子育てに追われているのが現状の私にとっては、朝夕の往復に聞くラジオから流れる曲がすべてです。
さて、8月は移動に車を使うことが多く、いつもよりラジオを聞く時間は多くありました。その中で脳裏に焼き付いているのは、(ジャミロ・クワイ浜崎あゆみといった)今の曲じゃなく、オフコースの「Yes No」です。ある日「30代のためのリクエスト」というコーナーで突然流れ、始めは(懐かしいなぁ)という思いで聞いてました。(そんな、古い曲だったっけ??)と考えているうちに、例の
♪ラーミーレーラーソーミレミー
が脳裏から離れなくなりました。
−−だから「思い出の1曲」と化すのだろうと思います。ただし、「Yes No」がリアルタイムで歌われていた年ではなく、この期に及んで脳裏を離れなくなったことが、私にとって何なのか考えるものがあります。(今の歌が10年経って、口ずさめる歌なのだろうか?)という余計な心配をもするのです。それはともかく、小田和正がピアノを使って作曲するようになって、転調を多用するようになったのですが、この曲もイントロ〜1番でいきなり転調します。ここ2、3日の気候が転調のような感じに思えたりするのは、私の思い過ごしでしょうか。
DJさま。私にとって「Yes No」は1999年の曲なのです。本当は曲ができたころ、オフコースやらそれを聞いていた人たちと体験を共有していたはずなのですけれども、でも今年かかった曲で印象に残った1つでもあるのです。よろしくお願いします。季節の変わり目、お体にはお気をつけください。それでは。

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Aug/26(Thu)
過渡期
(かどうかはさておき)。昨日のDate fm東京スカパラダイスオーケストラがゲストとして出てました。その中で
「スカパラを知らない人に限って、『スカパラはこういうバンドだ』と枠にはめたがる。それが不満だ」
という展開になり、DJの板橋恵子さんが、
−−そうじゃない。映画もやって、次から次へと音も変わっているし、聞くたびに新しい発見がある
というフォローを入れます(注・以下、記憶で書いてますので、番組=イブニング・ステーション=とニュアンスがかなり変わっているかもしれないことを断っておきます)。
「亡くなったメンバー(=ドラムの青木さん)がよく言っていたのは、スカパラは『円熟期』があってはいけない。常に『過渡期』を生きたいということで、それが印象に残っているんですよ」
−−その、過渡期というのは、いろいろな危なっかしさがともなうものですけれども...
「いや、絶えず変化を伴うもので、いつも新しいものを取り入れなければいけないし、時代の最先端に位置していなければ、だし」
−−カッコいいんですよね。
「そう。だから、俺らは過渡期を過ごしていたいんです」。
というやりとりを聞いていて、うん。それってカッコいいと勝手に思ったのでした。
過渡期。私も過渡期をカッコよく生きたいと思います。枠にはまらない、次から次へと変容する姿。いいなぁと思いますが、こちらの現状はカッコ悪くて、コンサバ化してます。だから、憧れも含め、スカパラの音を「よい」と思うのですよ。

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Aug/28(Sat)
クラスマッチ
:職場でクラスマッチがありました。3年生が優勝しました。
熊:まぁ、大抵は上級生が勝つなぁ。2年生が優勝した種目は?
鯉:綱引きです。圧勝でした。
熊:けど、若さなら1年生が何とかするはずなのに、どうして1年生って勝てないんだろうね。
鯉:3年生は「最後の年」という緊迫感があって、Tシャツも揃えたり、応援も組織だっていて、他学年とは違います。
熊:同じ釜の飯を食べて、ずーっと来ている。
鯉:1年生に「これこれこうやってこうするのだ」という段取りを立てても、彼らはきょとんとしているのですよ。
熊:初々しくていいのだけどね。担任のカラーって出るのかしら?
鯉:3年生のTシャツにそれを見ます。担任の名前をモチーフにしたのが5クラス中2クラス。
熊:○○組と出るわけだ。で、前の学校のように旗は作ってないのかい?
鯉:旗、ないんですよ。Tシャツを揃えればそれでよしで、特にクラスで練習したわけでもなし、事前の盛り上がりが何か...
熊:足りなかったのかな。でも、決勝戦は盛り上がったのでしょう?
鯉:それまでの雰囲気とがらっと変わって、「こちら、東京体育館。春の高校バレー決勝戦」という感じです。
熊:職員チームは?
鯉:あんまり勝っちゃいけません。でも、昨日の綱引きでは始めから人数が違って、綱を持った途端、持っていかれて。
熊:ところで、鯉ちゃんの出番は。
鯉:サッカーでボールじゃなく地面を蹴ってから、お声が掛からなくなったんです(;_;)。
熊:踏んだり蹴ったりですな。

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Aug/30(Mon)
新・盛岡市長へ
票率34.67%。各党相乗りの現職が56,915票。共産党公認候補が10,367、無所属が6,830。これが盛岡市民の下した判断です。投票前の新聞には
「現職へ静かな支持」(盛岡タイムズ)
とありましたが、「静かな」というのは2/3が判断を明確にしないことを指す
「消極的な支持」(きょうの朝日・岩手版)
とも言えるでしょう。
現職が当選するだろうというムードがありましたから
・夕方のテレビニュースで盛岡市長選挙を取り上げる局が少ない
・選挙カーが全然回ってこない
・近所や職場の話題にすら上らない
というありさまでした。そのこと自体まずいことだと一応、市長も気にはかけてます。
何よりも問題なのは、ハコものを作るときや行事の時には市長の姿はあるのに、それ以外の場での市長が見えないことです。市役所一筋、盛岡一筋の人ならば、余計外へ出て行って話を聞くことをしなければいけないものを、外から意見を聞くわけでもなし、身内から意見を聞くに留まってます。
昨日のサンデーモーニング(TBS)には浅野・宮城県知事が出てました。同じ市長でいうと、宮古の熊坂市長もフットワーク軽くあちこちへ出かける方です。そういう外の空気を吸って、市政に反映する姿勢を見せてほしいのです。少なくとも
「桑島市長はいい人だ」
という話が、われわれレベルで出てきてません。どこか別の世界の人だ。そう、われわれは思っているのです。

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