詰将棋との出会い


私が詰将棋に興味を持ったのは、中学2年の頃、「詰むや詰まざるや」という江戸時代の 詰将棋作品集の単行本(マニアの方はお馴染みですが)を読んでからです。これは、江戸 時代の天才伊藤宗看、看寿兄弟の「将棋無双」「将棋図巧」を解説したもので、そのもの 凄い内容に圧倒されました。(私の別サイト「詰将棋の歴史」参照して下さい。) 詰将棋を初めて自分で作ったのは、高校1年くらいだったと思います。その頃、NHKの 教育TVで、確か「楽しい詰将棋の世界」という番組を見たのですが、その中で詰将棋の 創り方というのがありました。そこではある特定の形から置駒を適当に付け足して詰手順 を創り出すというもので、テ−マは、攻方5二飛、4二角、玉方2二玉という基本形でし た。私はそれに取り組み以下のような作品が出来、それが処女作となりました。 しかし、雑誌に入選出来る程のレベルの作品はなかなか出来ませんでした。そのうち、上 記のような、形から手順をみつけていくタイプの創り方だけではなく、最終の形、あるい は5手詰程度の簡単な作品から逆算して手数を伸ばしていくという創り方を憶えました。 この創り方のほうが自分には合うらしく、詰将棋パラダイス(詰パラ)86年5月号(私が大 学の頃)に初めて自作の詰将棋が採用されました。これは、玉方1六とがなく、最終5手目 の局面から前半部分を逆算して創ったものです。以来、同紙に採用された作品は約30局くら いです。

処女作 11手詰

 

初入選作 詰パラ86年5月号 13手詰

 

          解答