何かとこの国の世間一般では、少子化について物凄く深刻に考えているようだ。
子供の数が減って、年金制度がなくなるとか、社会の活力がなくなり、景気が
悪くなるとか、大抵の場合悪いことであるかのように報じられる。
しかし、私は、少子化問題についてはクールに考えます。
まず、身近なところでは、私の住んでいる朝霞市では、子供の数が多すぎて、
幼稚園に入るのにも大変です。願書をもらうだけでも親が徹夜で並ばなければ
ならないほどです。朝霞は人口急増の街で、学校や幼稚園の不足が問題となって
いる全国でも例外的な街なのかも知れない。
しかし、もっと世界的に見てみても、人口爆発で如何に人口を抑制するかに頭を
悩ませている地域もあるのだ。(例えば中国など)
大体こんな狭い国土にこれ以上人が増えていったいどうするというのか。
人が増えても大丈夫なような社会基盤が整っていればそれでも良い。例えば、
ごみ問題、大気汚染、食料問題などにきちんとした対応が出来る体制が出来て
いるだろうか?ごみは、ほとんどリサイクルされずに、たまる一方。車の数は、
増えて、二酸化炭素が増え、ごみを燃やすことで生ずるダイオキシンは世界的
に見ても異常な高濃度である。安全な食物も食べられる状況にない。
これはもう、女性の社会進出がどうの、結婚しない人が増えているとか
以前の問題である。
子供を増やすことより、如何に生まれてくる子供たちに豊かな社会を築いて
あげられるのか、まずそれを考えていくことの方が重要なのである。
子供達は、消費拡大の起爆剤でも、景気回復のための手段ではないのだ。
彼らは立派な1つの魂を持った人間なのである。