しげぼうの言いたい放題


・2010年代これから起こること(2010年12月20日)

2010年もまもなく終わり、21世紀が丁度10年が経過する。ゼロ年代では、世界や日本では様々な出来事 があり、社会も大きく変わってきた。日本やアメリカでは勝ち組負け組の格差が広がり、百年に一度の大恐慌で それを決定づけた。次の10年では一体どうなっていくのかを検証したい。

一言で言うと、今迄の日本人の一生のモデルケースが激変するということだ。 今迄の日本人の一生のモデルケースの一つに、「良い高校に入って良い大学に入れば良い会社に入れる。 銀行に対して、自分の会社のブランドやこれから受け取るであろう年収や退職金などをホラを吹いて盛んに 宣伝し、多額のカネを借りる。そうして、高級車やマイホームを手に入れ一生を安泰に過ごす。多くの人に 見守られ、静かに息を引き取り壮大な葬儀を行ってもらいお墓に入る。」と いうのがあった。このような人生モデル、価値観は、今後10年以内に全くなくなる。

まず、今後の10年では、大学が崩壊するであろう。具体的には経営的に赤字になり廃校になる大学が 増える、ということだ。 その理由は第一に経済的理由により学費が払えない人が増えることだ。だが、なんと言っても大学に入ることで 何の希望も見られないことが大きな要因となる。これだけ少子化が進んでいているにも関わらず、 2010年10月1日時点の大学4年生の就職率は57.6%と過去最低を記録した。 大学へ行って4年間高額な学費を支払っても、就職が出来る保障がない。 私立の大学で、学ぶ内容が、企業が求める能力や知識と合致しないような大学、就職率が50%を切るような大学は、 真っ先に潰れる。 これからの大学はおカネがあって純粋に学問が好き、という人でない限り誰も好き好んで行かなくなるであろう。 高校3年になったら、公務員試験をまず受験する、もしそれが駄目なら専門学校を目指し、大学進学は最終手段 というのがスタンダードな時代となるだろう。もはや、大卒というブランドは全く通用しなくなる時代が来る。 通用しないばかりか、大学へ行くやつはバカというレッテルすら張られかねない。

無論、消費も伸びない。生きるに必要なもの以外は全く売れなくなる。葬儀費用も縮小する。 葬式という儀式自体が廃れていく。身近な人が死んでもまず、何をやればよいのかわからない、という人も 出てくる。そのまま死体を家に何十年も置いて・・・なんてことは今年多数発覚したが、氷山の一角で あろう。誰かが死んだら何をしないといけないか、ということまで義務教育で教えなくてはならなくなる だろう。

消費者金融も淘汰されるであろう。武富士が2010年破たんしたが、アイフル、プロミスなどもどんどん 株価を下げておりいずれ破たんするだろう。借金してまでモノを買おうとする人はもはやいなくなる。 こうした消費者金融が発展してきたのは、労働者の年功序列型賃金、終身雇用など日本型経営システムによる ところが大きかった。その前提がくずれた以上、貸す方も借りる立場の人も二の足を踏んでしまい、もはや 業界として成り立たなくなってしまっている。 会社の信用とか、収入の多さよりも、これからは現金を持っている人が強みを持ってくるであろう。

気候の悪化も著しくなり、名古屋から西は、夏場は大雨もしくは熱波で殆ど生活出来ない状況になる。 大都市では8月の平均気温は30度超えが珍しくなくなる。夏の高校野球は甲子園では開催出来なくなる。 球児達が熱中症でバタバタと倒れる姿がテレビで全国中継され、高野連、NHK、朝日新聞社には抗議の 電話やメールが殺到する。
外国へ行くともっと酷いであろう。中国、インドや東南アジア、ブラジルなど経済発展を遂げている国は、これからも 暫くは発展は続くであろう。しかし、こうして現在発展している地域の多く(中国の北部以外)は亜熱帯または 熱帯地域で日本以上に暑いところばかりだ。どう考えても今迄の日本型の発展が続くとは考えられない。エアコンが 普及してガンガン使用されるようになり、高層ビルが立ち並べば、日本以上に熱波に襲われることになり彼らは 大きな代償を支払うことになるであろう。

雇用状況も良くなることはない。製造業も不動産業も駄目だ。事務系も肉体系どちらも駄目。 結果、自給自足の農業をやっていくしか日本人は生きていく術は見当たらない。 一つだけ希望があるとすれば、そこだ。日本政府は、とにかく、落ち目になった不動産業界その他海外へ拠点を 移したがっている製造業などから日本中の土地を買いまくり国営農場を作る。そして、そこで雇用を作り出す。 法人税を下げて日本企業を海外へ流出させないようにする、というのが菅内閣の方針だが、日本人を雇う気などない 企業などに減税しても無駄である。いっそのこと法人税を上げてそんな企業は海外へ出てってもらい、産業構造を 根本的に変えてしまうのも手であろう。 セメントを田畑に変えれば、温暖化防止にも役立つ。地産地消して食料自給率を上げれば世界で何が起ころう とも安定して食料供給が可能となり、輸送コスト減や環境にもプラスだ。

私に見えた未来は差し当たってこんなところだ。この悪魔の聖書みたいなしげぼうの予言は、人の努力で多少は 変わってくるだろうが、大筋としては必ず当たる。10年すればきっとそれがおわかりいただけるであろう。


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