しげぼうの言いたい放題


・鉄道会社はもっと乗客の空気を読むようにせよ!(2010年03月29日)

はっきり言って鉄道会社の職員ほど客に対して鈍感な(鈍感になりやすい)職業はないと思っている。 家畜運搬車並みの満員電車にいる乗客の辛さがわからないのは勿論、空調やエアコンの温度設定もいい加減 だ。サービス精神を見せつけたいのか、大して暑くない日にもがんがん冷房をかけて車内を必要以上に冷やす。 車両の故障、周辺装置のトラブル、客のトラブル(飛び込み自殺等)など様々なトラブルも多い。 電車が遅れたときは、「申し訳ありません」などと車内放送で繰り返し伝えるものの、その声はどこか機械的で 心からの言葉には聞こえない。そうして、同じことを毎日のように繰り返すのである。

3月23日夜、JR埼京線、山手線、湘南新宿ラインが停電で約3時間半にわたって運休し、約26万人に 影響した。目白駅(東京都豊島区)の駅舎天井部分に設置された高速無線通信用ケーブルの落下防止策が不十分で、 通過した埼京線列車が切断した可能性が高いということらしい。
今回のような事故に対しては、今後も完全に防ぐことは困難であろう。それよりも私が腹が立ったのは、トラブルが 起こった後の事後処理である。今回は、目白駅付近の埼京線下り電車は乗客約1500人を乗せたまま1時間40分 も立ち往生した。その後、ようやく乗客は線路に降ろされ、目白駅ホームに向かったが、全員が出るまでにさらに 約1時間かかった。無論、気分が悪くなった乗客も続出した。 満員電車で2時間近く、客をすし詰め状態にしたまま2時間近く放置するとは何事か?!! 余りにも乗客の気持ちに対して鈍感であり、判断力が無さ過ぎだ。暴動が起こらなかったのが不思議な くらいだ。このような事故のときは、中にいる乗客を迅速に安全に外に出すことを第一に優先すべきだろう。 30分くらい経っても電車を動かせないと判断したら、まずそのようにすべきだろう。(30分でも長すぎるか?)

無論、鉄道会社の職員、乗務員も激務であり、彼らなりに真剣に業務に取り組んでいるのであろう。 しかし、そこを敢えて私は、彼らに厳しく言うにはわけがある。何故なら、乗客は鉄道会社を選べない からだ。
例えばこれが、飲食店であるなら、食中毒でも出そうものなら忽ちあの店には2度と入るな、ということになり 店はつぶれるか、信用が著しく低下するだろう。だからこそ、よい品質のものを供給しようと飲食店同士でも 切磋琢磨しあう。
鉄道会社の場合、どんなに事故を起こそうと、遅延が発生しようと乗客は、その鉄道を利用しないように することが出来ないのである。だからこそ冒頭で述べたように、乗客に対して鈍感になってしまい、 他の鉄道会社との競争意識もなくなってしまうのではないか?
最近では、乗客の鉄道会社職員に対する暴言や暴力が多くなっていると聞く。勿論、暴言や暴力はよくない。 しかし、乗客としては、出勤等でその鉄道に乗ることは選びようがない選択なのであり、彼らの生の声を理解 してもらうためには、どうしてもそのような手段を選ばざる得ないのが現状なのだ。

今後、鉄道会社に求められることをまとめておく。まず、安易な相互乗り入れを止め、ダイヤ編成 をシンプルにすることだ。それが、遅延防止には有効である。 私は、有楽町線を利用しているが、小竹向原駅で、東武東上線方面、西武池袋線方面の路線が交わる、更に それぞれが新木場方面の有楽町線と渋谷方面の副都心線に分離する。つまり、小竹向原駅では、 1.東上線→有楽町方面、2.東上線→渋谷方面、3.西武線→有楽町方面、4.西武線→渋谷方面の4パターンが存在 わけで、そのうちのどこかがトラブルが起きると、全体のダイヤが乱れてしまうのである。私としては、せめて 1と4のパタンか2と3のパタンのいずれかにして欲しいと思っている。このようなことが、行われる背景の一つは 沿線の住宅が売れるように表面的なイメージを良くしたいということなのであろう。渋谷まで直通xx分、 有楽町まで直通xx分と住宅の宣伝広告に使用するくらいで、実際にはトラブルだらけで宣伝した時間通りに動く ことは少なくとも通勤時間帯にはないのである。
開かずの踏切の撤去は、どんどん進めるべきだが、それだけではだめだ。 鉄道の始点から終点までどこでストップしても乗客を安全に降ろせるような通路、出口が確保されているか を再度検証することも大切だ。 高架区間や大きな河川を横切る鉄橋などで、もしそこで電車が止まったら困るような地点がないかどうか。 あったら早急に対策を立てることだ。
鉄道がストップしたときに、他のどの路線を利用するのがよいのかをわかりやすく示す工夫も大切だ。
そうして、やはり乗客の意見を吸収できるよう目安箱のようなものを用意することなどもよいと思う。

鉄道は、社会の宝であり命である。車や飛行機よりも環境に優しいし、これからも尊重される乗り物であろう。 だからこそ、私もいろいろ注文をつけるのである。 どうか、鉄道関係の職員の方は、私の意見を参考にして欲しい。


  戻る