しげぼうの言いたい放題


・麻生内閣の崩壊は時間の問題として、その後どうなるのか?(2008年11月28日)

まずは、私事で恐縮だが、漢字検定2級に合格した(パチパチ)。大学は理系で就職後はIT業界一筋できた 私だが、とかくキーボードを使用することが多く、漢字を実際に書く機会が少なくなる。 やはりきちんとした日本語を身につけることは、ビジネスマンとして当然だと思ったのが受験の動機 だった。勉強してみて改めて、知っていそうで知らない漢字とか、間違った読みで憶えていた漢字などが 出てきて自分自身の無恥を思い知らされたのだが本番までには間に合った。

・・・なんて偉そうなことを書いてしまったが、こんな私よりもずっと日本語力を要求されるはずのこの国の トップの漢字常識のなさには改めてがく然とさせられる。 「踏襲」を「ふしゅう」、「未曾有」を「みぞゆう」、「頻繁」を「はんざつ」、「詳細」を「ようさい」 と読んだり、ひどいものだ。 マンガばかり読んでいるとこうなってしまうのか、と失笑させられる。

漢字よりも酷いのが、度重なる失言だ。いくつか最近の例をあげてみると
・11月20日の全国知事会議で、「自分が病院を経営しているから言うわけじゃないけれど、大変ですよ。 はっきり言って(医師は)社会的常識がかなり欠落している人が多い」
・11月20日の経済財政諮問会議で、「たらたら飲んで、食べて、何もしない人の分の金(医療費)を 何で私が払うんだ」
その他にも過去にアルツハイマー病の人を馬鹿にした発言をしたり、 数えきれないほどの暴言 を連発している。失言というより奴の確信的なエリート意識、差別心、の表れであろう。 私も、あのひん曲がった口で、人を小馬鹿にした偏見に満ちたしゃべりを聞くだけで、アドレナリン が放出される。生卵でも持っていたら反射的にぶつけてしまうのではないか。

経済政策も、定額給付金に関しては、
・定額給付金を全国民に配布する→・所得制限を設ける→・制限は設けず高額所得者には自発的に 辞退してもらう→・各市区町村に判断を任せる
などと、くるくる言っていることが変わる。2次補正予算案を年明けの通常国会に先送りすると表明。 中身もなければスピード感もない。景気対策をまず早期に実現するという国民への約束を完全に破った。 かといって解散総選挙で民意を聞くことも避けて通ろうとする。
自民党の国会議員もこんな麻生に怒り心頭、麻生じゃ選挙を戦えないという者もいる。その通りだ。

では、どうなる? 私の今後の政局を予想してみると、麻生で選挙を戦うことは99%ないであろう。 次の選挙は任期満了の来年9月になるだろう。その直前7月くらいまで自民党も麻生で粘る。 そのころは既に経済も雇用も今以上にムチャクチャ状態だろう。無論、内閣も自民党支持率も過去 最低になっている。 そこで、自民党は麻生を切る。 後任には小池百合子あたりを担ぎあげ、史上初の女性首相などとマスコミが持ち上げることもあり、 自民党は任期満了選挙に大逆転勝利。自民公明は辛うじて政権を維持する。

勿論、これは私の最悪の仮説である。こうならないことを祈るのみだ。野党も麻生後を想定した 選挙戦略を早々に考えておくべきだろう。


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