しげぼうの言いたい放題


・往生際の悪い自民党、ジタバタせずに早く野に下れ!!(2008年09月18日)

9月に入って、福田首相が突然の辞任表明。これで2代続けて政権の投げ出しという異常事態である。 昨年の参議院で与野党逆転した結果、政権運営がうまくいかなくなったことが不安定な政権が続いている 要因の一つだろう。が、政権を投げ出すタイミングがあまりにも中途半端で無責任過ぎる。

自民党としては、福田内閣の支持率低迷(これでは次の衆議院選挙に勝てない)→福田を斬り総裁選を実施 (なるべく多くの人が名乗りを上げ盛り上げる)→新政権誕生(誕生当初なら支持率が高い)→しかし、そのまま だとボロが出てくるだろうからなるべく早く衆議院選挙を実施→自民党勝利、政権を維持、といったところだろう。 10月26日(日)に総選挙を実施しようという動きが強まっている。
これが本当ならこれほど国民を愚弄した話はない。 時の政権が行き詰まれば、トップの首を挿げ替えて国民に新鮮なイメージを与え、政権を維持するという手法は 昔から自民党は頻繁に用いてきた。だが、いくらなんでも、新政権が誕生して、1か月程度で何もしない うちに総選挙というのはないだろう。前代未聞だ。ましてや、リーマンブラザーズが経営破綻、事故米の不正転売など 問題が山積みの時期に、政治空白を作る結果となる。民主党は自民党に、補正予算案を通してから選挙を行いませんか、 と提案したが、自民党は無視するようだ。

そもそも、根本的な疑問だが、何故自民党はそんなに選挙を急いでいるのか?今現在でも自民党は絶対多数の議席を 衆議院では持っているのだ。与党公明党と合わせたら3分の2以上となる。本当にやりたいことがあれば多数の力で 押し切れるし、選挙をやったところでどう転んでも前回並みの議席は取れない。 上記のような戦略が功を奏しても与党で過半数を少し超える程度だろうと私は予測する。
どうせ、景気が悪くなるのだから早めにやった方が得などと言っている自民党幹部もいるらしい。 かつての自民党は、景気が悪いときこそそれなりの対策を示して国民の支持を得てきた。 そういう発想になってしまうこと自体かつての自民党では考えられないことだ。
自民党総裁選には候補者が5人も立候補したが、誰がなろうとも安倍、福田と同じ状況に陥るのは目に見えている。 この中に本当に総理になりたいと思っている人物がいるのかどうかも疑問だ。単に総裁選を盛り上げるために自民党を 宣伝したいがためだけにお祭り騒ぎしているだけにしか見えない。
もっとも、このようなたかが一政党内のトップを決めるお祭りを連日しつこいほど報道するメディアにも問題がある。

しかも、この総裁選は誰がなるのか殆ど決まっているのだ。その本命と言われる口の曲がったアニメオタク氏は、 名古屋での街頭演説時に、先の岡崎・安城の水害について 「安城や岡崎だったからいいけど、名古屋で同じことが起きたらこの辺、全部洪水よ」 とのたまったそうだ。
政策以前の問題で、ちょっと信じられない舌禍である。こんな人物が本命になること自体異常ではないか。 民主党小沢党首の高笑いが聞こえてきそうだ。

もはや、自民党は完全に政権担当能力がなくなったことが浮彫になった。ジタバタ悪あがきをすればするほど 政治空白が生じて国民生活に悪影響を及ぼす。潔く政権を民主党に譲り、その上での解散総選挙を行うことがベスト であろう。


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