ネットをサーフィンしているうちに、仲々面白い定番コピペと思われるものを発見した。 刑務所の囚人と日本のサラリーマンの労働環境の比較表である。
刑務所 | さらりいまん | |
労働時間 | 8時間厳守 | 大体10時間以上 |
始業時間 | 7時50分 | 8時30分〜9時 |
終業時間 | 16時30分 | 21時〜24時 |
通勤手段 | 徒歩数分 | 満員電車1時間 |
昼食 | 食う | 食えない日がある |
夕食 | 食う | 食えない日がある |
夕食後 | テレビや読書など自由 | 仕事 |
残業 | 全くない | ない日がない |
残業代 | 残業がないから無い | 残業あっても無い場合がある |
休憩 | 午前午後それぞれ15分 | 上司次第 |
土日祝 | 確実に休み | 出勤する日もある |
年数 | 刑罰に応じる | 自動的に40年 |
誰が最初に作成されたのかは定かではないが、非常によくまとめられている。
原作者は、「刑務所は楽だ、皆犯罪を犯して刑務所に入ろう」などと煽ったわけではないと思う。
むしろ、サラリーマンの悲惨な実態を訴えようとしたのであろう。
無論私は刑務所に入ったことはないので、刑務所の実態は何ともいえないが、ナチスの収容所
みたいなことにはなっていないだろう。
サラリーマンの実態は、私自身の経験からすると概ねその通りと思う。
但し、夕食のところは「食えない日がある」どころではない。「殆ど食えない」とする方が妥当であろう。
仕事が終わってから深夜にどこかの店か家に帰ってから食べることが殆どだ。
(胃腸の弱い私などはこのような不規則な深夜の食事は体にこたえる。)
数年前より、残業をする場合は夕食休憩時間30分を必ず取るように、上から通達してきた。一見よいことのよう
だが、殆どの人が休憩時間の計上を勤怠上だけ行い、仕事をさせられているのが実態だ。夕食を取り辛い
空気を作ってしまっているのだ。上司や勤怠の管理者も、休憩時間30分を計上しているかのみをチェックし、
実際本当に休みが取れているか夕食をとっているかなどは見ていない。
その結果、単に30分ぶん残業手当を少なくされただけなのだ。
この表を見て、刑務所は楽だからもっと厳しくしろ、などという人が多いようだが、その視点は間違い である。無論刑務所の囚人は、この国の中では最下層の生活を送るべきであり、最下層とは 「すべての国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」とした憲法25条に則ったものに なるのだ。その意味では現状の刑務所での服務内容はごく普通であると言えよう。 悪いのはサラリーマンを搾取する資本家や経済団体であり、やつらこそ糾弾されなければ ならないのだ。サラリーマンの勤務実態を刑務所の囚人レベル以上に改善することが不可欠 なのだ。利益を上げるために、人を減らし、残ったものには22時23時までこき使う。酷いものでは 名ばかりの店長という管理職の肩書を与えただけで残業手当もつけず24時間フルタイムで仕事をさせる。 こういった悪しき企業経営者を厳しく取り締まるべきである。
この国は、勝ち組というのは存在しない。能力あるものは徹底的にこき使われ、能力ないものは全く仕事が なく、犯罪を犯して刑務所に入ったものだけが普通の規則正しい生活ができるという異常な国である。 この国民に待っているのは過労死か飢死か獄死のいずれかである。
現状を変えるにはどうすればよいか?色々方法はある。ワークシェアを徹底して、失業者を減らし
一人当たりの労働時間を減らすことだ。また、安易に外国人労働者を使用せず外国人の入国規制も
ある程度は必要となるだろう。まずは国内の雇用の安定化が必要だ。
そして、何よりも経済団体の言うなりで彼らから多額の政治資金をもらっているような政党の国会議員を
片っ端から落選させることだ。