しげぼうの言いたい放題

翻訳、アメリカ人への転送大歓迎!

 


・こりゃ、大変だ!ブッシュが再選するぞ!!(2004年09月06日)

9月4日の朝日新聞に衝撃的な記事が掲載された。
なんと、共和党大会終了後のブッシュが支持率を大いに上げ、52%となり、民主党のケリー氏の41%を 大きく上回ったことだ。1ヶ月前までは、民主党のケリー氏が46%で、ブッシュの43%をリードしていた のだが。

アメリカといえば、マイケルムーア監督の「華氏911」が上映され、反ブッシュ、イラク反戦運動もかつてない 盛り上がりを見せたはずだ。それだけに私もこの結果には大変な衝撃を受けた。反戦運動に参加していない人は みんなブッシュ支持なのか?

テロには毅然と立ち向かう、というのが彼のモットーであった。彼を支持している人々は、そこに魅力を感じて いるのだろう。だが、ビンラディンの起こした9.11テロにしても事前に予測が出来たものだったのだ。 前大統領のクリントン氏からブッシュは、大統領着任時には様々な引継ぎを受けた。その中でクリントン氏は ブッシュに「ビンラディンには気を付けろ。奴は何をするかわからない。マークしておけよ。」と伝えたが、 ブッシュは、軽く聞き流していたようだ。これは、ブッシュの危機管理の甘さの証である。あるいは、 知っていて中東へ全面戦争を仕掛ける口実を作るため敢えて黙認していた可能性もある。 どちらにしてもブッシュの政治責任は重い。
結局この4年間でブッシュは何をやったのか?大義なきイラク戦争や、かつてない財政赤字の山を築いた だけではなかったのか?京都議定書も破棄で経済活動優先で、環境問題など糞食らえという態度だ。 特に今年の5月頃発覚した アブグレイブのイラク人捕虜虐待事件。あれはひどかった。→ http://tanesan.hp.infoseek.co.jp/iraq-no.html

私個人の思いを言わせていただければ、今年の大統領選挙は民主党のケリー氏が圧勝して当たり前との認識である。 アブグレイブあれ一つだけで大統領のクビが即座にとんで当然なのだ。(ブッシュ自身が関与していたかいないか は別。イラク戦争の最高責任者としての道義的責任を取るのは当然。) せめて共和党は、今回の大統領選挙では、ブッシュに代わる人間を候補に立てて選挙に臨むべきだったろう。
こんな政治後進国の日本だって、もし小泉が同じようなことになれば、国民や野党だけでなく与党からも非難を 受けて辞任に追い込まれるであろう。そして、自民党政権が野に下らないまでも河野とか加藤あたりが後任首相に 選ばれるであろう。自民党一党独裁で政権交代がない日本は確かに異常であるが、こんな国でも 首相個人というレベルでは政権交代が迅速に行われてきた。(安保騒動をもたらした岸の後はハト派の池田、 金脈問題が明るみに出た角栄の後はクリーン三木 等。 ちなみにアメリカで任期途中で大統領辞任に追い込まれたのはニクソンくらいしかいない。)
なのに、アメリカはどうだ。ブッシュはおろか国防長官のラムズフェルドですら責任を取らない。 この無責任体質にはあきれる。しかもこんなブッシュ体制を国民の52%の人々が支持するという異常さ。 任期途中の指導者に対するチェック、国民の政治への意識を含め、この国は日本より政治レベルが低い のではないか。

アメリカの大統領選挙は任期が4年ごとだが、2期8年やったら引退しなければならない。だからブッシュが再選 しても後4年だ。しかし、考えようによっては、ブッシュにとっては4年後を気にしなくてよいので今後の4年間 は好き勝手なことが出来るということだ。 このような戦争好きの危険な人物を後4年間好き勝ってにさせてよいのか。 アメリカ国民は、そのあたりのことをしっかり考えて大統領を選ばなければならない。 民主党もいざとなれば、上記のようなイラク虐待写真をヘリコプターからばら撒くくらいのことをやって でも徹底抗戦すべきだ。
「テキサスの殺し屋」の暴走を食い止めるのは今度の大統領選挙しかないのだから。
「偽キリスト」による世界破滅を食い止めるのは今度の大統領選挙しかないのだから。


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