しげぼうの言いたい放題

 


・まずは全国民の年金保険料未納を調査せよ!話はそれからだ!(2004年06月09日)

自民、公明の与党が、年金制度改革関連法案を強行採決した。 野党の質疑も一切行わない形での強行採決はとんでもない暴挙であり許しがたい。日本政治の歴史に残る汚点である。

ここ1、2ヶ月の間、政治家の年金保険料未納問題が次々に発覚した。衆参合わせて100人以上が何らかの形で未納で あったようだ。自民党が未納者リストの公表を拒んでいるため、最終的には相当の数の未納議員が出てくるものと 思われる。その中には、うっかり手続きミスで未納となったケースもあれば、知っていて何十年も未納になっていた ケースもある。こうした個々のケースを詳しく検証していてはキリがないし、与野党間で足を引っ張り合うだけでは 何も進まない。

日本の年金制度では、「現役世代が今の高齢者を支える」という考えに基づいて現役世代全てに保険料を支払わせること になっているはずだ。「現役世代は将来の自分に対して投資する、払わなければ将来貰えないだけだ」というのも 一つの考え方ではあり、そういう方向に将来もって行くのも一つの手であろうが、とにかく現在は払うことは義務なの であり、払う人がいなくなれば制度そのものが破綻する。

要するに、年金保険料の支払いは義務だ、なんて言っていながら事実上自己申請方式(自営業者の国民年金など)で きっちり取り立てられていなかったことが問題だったのではないか。日本社会特有の曖昧さが引き起こした。 政治家ばかりに目を向けていてワーワー騒いでいるが、国民年金保険料を払う義務のある人で収めていない人間が 4割もいて、それを野放しにしていた社会保険庁は何をやっていたのか。 今、必要なのは、政治家も含めた全国民の未納状況を調べて(サラリーマンのように厚生年金で毎月確実に 給与天引きされている者を除き)、払っていない者に過去に遡って全て支払わせることが大切なのだ。 学生とか、本当に無収入の人は据え置くとしても、払えるのに払わない人は撲滅しないといけない。 また、今後未納という問題が発生しないように国民に納税者番号をつけて一元管理することだ。年金だけではない。 消費税や所得税だって自営業者などは、どれだけ申告漏れがあるのかわかったものではない。 そういうものも含めて脱税が発生しない仕組みの構築が必要だ。私のような所得税や厚生年金を毎月確実給与天引き されるサラリーマンだけがバカを見るのではたまったものではない。 最近は使用されなくなった言葉だが不公平税制の是正ということだ。

国民から集めた年金の運用方法も問題があった。儲からない保養施設をいくつも作り赤字を垂れ流し、 売れなくなった土地を50円10円で売り捌く。責任者は私財没収ブタ箱行きくらいは当然だ。
あと、年金問題とは関係ないとはいえ、先日テレビのクイズ番組で小泉首相の年収はいくらかというのがあって、 答えは約4600万円だということらしい。月額120万円にボーナス、その他手当てを含めてそのような 金額になるらしい。国会議員のボーナスは廃止すべきだ。
ついでに言えば皇室費用なども無駄である。女性天皇を認めるかどうかが今問題になっているが、それ以前の問題で そもそも天皇制そのものが必要なのか?天皇家の人々も一般社会人として働かせ、納税させるべきではないのか。

そうして確実に公平に支払うものを支払わせ、尚且つそれらの無駄遣いをやめさせた上で、最終的にどれだけ財源が 不足するのかが本当に見えてくるはずだ。 与党が主張するように保険料のアップ、年金の受給額を引き下げる必要があるのかが、そこで初めてわかるのである。 それなのに政府与党はこうした問題には手を触れず多数の力で法案をゴリ押しするところが許せないのである。

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確かに自民党、公明党のやり方は汚い。 しかし、そういう人間を選んだのは紛れもなく国民なのだ。国民の生活姿勢、文化に何らかの問題点があるからこそ、 おかしなことになるのではないか。
年金は払わない、税金はごまかす、返せない借金を平気で行う、選挙には行かない、そのくせインターネットで ちまちま弱いものをバッシングする。この国の国民性は世界最低である。 今迄のこの国の文化、風習等を叩き壊して根本的なところから変革しないと駄目であろう。


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