しげぼうの言いたい放題

 


・小泉支持を打ち出す人間のレベルの低さ(2003年09月15日)

自民党の総裁は、小泉で決まりのようだ。 それは、それでよいのだが、小泉首相の経済政策に反発していながら小泉支持というおかしな連中 がいるようだ。

前にも言ったことがあると思うが、あまりにも自民党というのは、政策的理念がないやつが多過ぎる。 特に、参議院のドンと呼ばれる大派閥の幹部だ。 小泉首相に反対なら反対でよいのだが、だったら対立候補を支援するとか、自らが立候補すればよい ことだ。 政策は気に入らないが自民党が選挙で負けないためには、人気がある小泉が最適だ、というだけで小泉支持 を打ち出すような連中は、政治家としての魂がまったくない。

もっとも、小泉首相の人気というものもあてにならない。国民の60%は小泉首相の主張する構造改革よりも 景気対策を期待しているのに、「他に適当な人がいない」「何となく」とかが理由で支持をしているのだ。 私のように、今はモノがあふれているから経済の発展など必要なし、利益の出ない組織は切捨て、無駄を なくすことが正義である、と割り切っているならともかく、そういう人間はどれだけいるのか? 国民のレベルがあまりにも低すぎやしないか? ちなみに私は、小泉内閣を支持しているわけではない。改革をやる、と言っておきながら何も成果がでて いないし、アメリカ追随外交も評価できないからだ。 対抗馬の亀井静氏もだめだ。総裁選に出て反小泉を鮮明にしたことは、他の腰抜け野労よりはマシだ。 だが、私は弱者の味方だ、死刑廃止だなどと言っていながら、裏では右翼でテロ容認発言をするような 東京都知事と手を握っていたりする。信頼しろというのが無理だ。今回、立候補した4人で共通している 点と言えば、憲法9条の改正に前向きなことくらいである。経済問題では、党内全体を見てもてんで バラバラ。 自民党政権が続いた場合、まともに論議が進んでいくことと言えばこうした防衛問題くらいであろう。

先月末、埼玉県(私の居住地)でも知事選挙があった。現職知事の娘のスキャンダルなどで、政治とカネの 問題が争点の一つになったが、幸いにも改革派の新知事が誕生した。 投票率が35.8%と非常に低かったのだが、それでも投票に行った方々は、政治を変えようと真剣に考えている 人が多かったのだと思う。

ここまできてはっきりしたのは、政治に興味がない人間は投票に行かなくてよい、ということだ。 なまじ、何となく小泉支持、とか人気投票感覚で投票に行かれても民意を逆にゆがめることになる。 後、教祖様の鶴の一声でこの人を支持せよ、と言われてその通りに投票する人間も選挙に行かれると民意が ゆがむ。マジでこういう人達は選挙の当日寝ていてくれたほうがマシだ。

海の向こうのアメリカでは、最近はイラク戦争そのものに疑問を持つ人が増えているようだ。 ブッシュの支持率も不支持率より下回ったようだ。 あの国も国民性はアホだが、最近はそれに気付き始めている。 日本だけは、なかなか目を覚まさないのか?


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