しげぼうの言いたい放題

 


・国会議員よ、死刑廃止よりも他にやることがあるだろう(2002年11月30日)

超党派で作る死刑廃止議員連盟が、次の国会に死刑制度を論議する臨調を設置する法案を 提出するようだ。

私は、死刑存続論者である。人を殺した者は命を持って償うのが当然であると思う。 いや、今のような悪質犯罪が後を絶たない時代では、もっと強化してもよいとさえ思う。 無論、死刑を行なったからといって殺された人が生き返る訳ではないし、被害者側のメリット と言えば、憎い奴が死んでスッキリした気分になるくらいだ。しかし、そいつらを生かすこと により、社会一般の人が不利になる状況が発生するなら真っ先にしわ寄せをそいつらにかぶせ るのは当然のことだ。例えば今の飽食の時代には想像が出来ないが、将来異常気象、人口爆発等 で食糧危機が起こったようなとき、その僅かな食料は当然塀の外の人間から先に配られる のが当たり前だ。

死刑廃止を求める人の中には、終身刑を設置することを考えている人もいるようだ。 これが、今の日本が好景気で財政にも充分余裕があるのならまだしも、今のような不景気 で、財政も悪化している状況では、ナンセンスこの上ない。今は少しでも無駄な金を使わず 財政と経済を立て直すことが現在の政治家の使命だ。それを行なうことが先決であろう。 刑務所の維持費、囚人の生活費等どれだけかさむか少しは考えろと言いたい。 大切なのは、死刑廃止ではなく死刑を必要としない社会を築くことなのだ。 経済など社会不安を如何になくすかが大切なのに、そんな問題を先送りして、まず死刑廃止 ありきでは順序が逆ではないのか。

そう言えば、死刑廃止議員連盟の座長を勤める人物は、かつて自民党の政調会長として とんでもないバラマキ財政を実行して日本経済を破綻に導いた張本人であった。 経済の破綻と死刑廃止、どちらか1つならまだいいのだ。この2つが重なると・・。 想像するだけで恐ろしい。「あんた、何で人を殺したの?」「一生刑務所で暮らしたかった からっす。」そんな時代が身近に迫っているのかも知れない。 このままこんな奴等が政治家であったら、塀の外で貧乏な過酷な生活を送るより、 悪いことをして刑務所で暮らした方が気楽な時代になってしまうであろう。

後一つ、刑務所の中の囚人の待遇の仕方、何とかならないのか。 例の「気を付け!」「右向け右!」というやつである。あれやめて欲しい。 最近は、どこかの刑務所で囚人に対して看守が暴力を振るったことが問題となっているが、 それよりもっと根本的な問題である。 戦前戦中の軍国主義的な教育が、悪い奴をまともにするという旧来からの発想がいまだに 残っている。刑務所で軍国主義的な教育その他いじめを受けたものは実社会へ出てもそれと 同じことを他人に行なうであろう。事実、そうしたやり方が、犯罪者の更正に役立っていると いう根拠は全くない。 もっとも、こういう奴等を将来戦争に駆り立て最前線で戦死させる というのならそれでも構わない。だが、我々と同じ世界に社会復帰させるのならもっと 別の教育があるだろう。殺人や暴力を起こした人間なら、まずその牙を削ぐことであろう。 せめてヘッドフォンを頭に固定して1日中クラシック音楽を聴かせるとか、 世界の名作映画を見せるとかやるならまだ少しはわかる。 今のままでは、映画「ケープフィア」に出てくる強姦魔のように出所してから ますます狂暴に他人を傷つける人間が出現してもおかしくない。 どんな教育手段を用いても、悪いことをする奴は必ず悪いことをするものだし、 ましてやそれが軍国主義的な手段であれば、更に狂暴化された形で我々の世界に 舞い戻ってくる。

どうしようもない極悪人は速やかに死刑とし、本当に更正可能な人間は暴力的扱いを せず体力的なことよりも知的理性的なものを脳波に叩き込む。長い拘留はなるべく避け、 罰金刑を強化する。このように刑法をメリハリの効いたものに変えていくことが、 今後必要になるのではないか。現状は、全く逆の流れに向かおうとしているのだ。 単に、死刑廃止などと口先だけの人権擁護論者など、国会には不要だ。そんなことに 時間をかけるな。経済や財政をどうするのかしっかり話し合え。仕事をしろよ、仕事を。


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