しげぼうの言いたい放題

 


・自衛隊の後方支援は憲法違反だ!B呆れた民主党の迷走(2001年12月23日)

テロ対策特別措置法案に基づいた自衛隊のインド洋派遣が自民、公明、保守の与党と、 野党民主党の一部の賛成多数で国会承認された。民主党は、執行部の方針に反して、 反対や欠席の造反議員が20名程出て分裂状態となった。

このような憲法違反の法案を通す傲慢与党には今更驚かないが、野党の民主党の対応の ドタバタ振りはお粗末の一言だ。 そもそもこの政党は、テロ対策特別措置法案に反対していたはずである。それが、今回は 一転して賛成することを決定した。それ自体がいい加減だし、支持者に対する背信行為で ある。執行部は政権を目指す上では現実的な対応をしなければならないなんて言っているが 現実的でないのはどっちだ。憲法を無視して戦争を遂行することか。外で戦争を行なうより 自衛隊を日本国内で治安維持に役立て、ゲリラの一部の1人でも掴まえることの方がずっと 現実的だろうに。今、国内の治安をおろそかにして自衛隊を海外へ出すことは、ディフェンダー やゴールキーパーを置かないでサッカーをやるようなものである。 アメリカが良い例である。戦争を行なっている間に国内は炭そ菌をばらまかれて大パニックに なってしまった。 テロリストが相手の戦いのときは、何よりも国内の治安を固めることが肝要である。 逆にそれさえ出来ていれば充分なのだ。今迄は国と国の戦争が主流だったが、こうした新しい タイプの戦争はこれからの主流となるだろう。ただ、国外へ出てガムシャラに相手国に攻撃を 仕掛けるのでは逆に国内の突発的なテロというカウンター攻撃を食らってしまうのである。 アメリカも日本も兵法の観点から言っても今回の戦争は筋が通っていないのである。

それでも、民主党は戦争をやるつもりなのか。 以前に私は、民主党は党首を交代しろと書いたことがあるが、まったくその通りだったこと が実証された。目玉ばかりでかくて、政策も、人を引っ張っていく能力もなく、ただ憲法を 変えて戦争をやりたいだけの人間は今の日本の政治家には不要な人物である。 民主党の良識派は、党内の議員の署名を集めて党首をひきずりおろすことだ。 それが、民主党のため、ひいては国民のためでもある。


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